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カテゴリー「山林・山村・林業」の記事

来月は構造線の反対側へ(年内の出張予定:実施確定分)

先日の九州出張、出張先では講師の仕事がありました。講義後の質問が10日ほど経って送られてきたのです。

一読すると、まずまず美味しそうな内容です。これもChatGPTに投げてみました。たぶん正しく判断してくるだろうな、と思ったのです。

今回の研修では受講者からの評価を主催者からはっきり見せてもらえるわけではないらしい、ということで。
代わりに受講後の質問内容から知識や関心の変化が推定できるか、試してみることにしました。質問文を見ただけで「いかにも受講後らしい」と生成AIが判断してくるようなら、研修受講後の受講者には何らかのいい変化が生じただろう…そう推定できると考えたのです。

20251101-012148

しかしまぁ、とも思えたのは。

文章を精緻に読み込む、という面ではその辺の大卒社会人をもうとっくに超えてしまったなChatGPTは、というのが1点。

もう一つは…

相談でも研修でも、やりっぱなしで担当者側にデータを渡さない・持ち帰れない…という実務の、えらくむなしいことよ、そう思わずにはいられません。生成AIがこれだけ詳細で多彩なフィードバックを返してくれるいま、データを持って帰れるか否かで凄い違いが出てくるはずです。

そりゃ僕も若いころは、業界団体の偉い人のいうままに労働問題やら養育費やら法の日やらの相談会に動員されて配置されて待機させられて云々、ってのはありましたが…ああいう業界団体社会事業部あるいは他士業との共催でおこなう公共団体の相談会って相談内容と結果はどこ行っちゃうんだろう、と今さらながらに思ってしまうのです。

まぁあれはプレスリリースを出してオールドメディアの取材を受けて主催者がご機嫌になれればそれで目的達成な企画、という面があるのだろうけれど。

間違ってもああいうのは主催側に回ってはならぬな(ヒトとカネと情報の使い方に関する見識を問われる)、実施担当者として動員されてるだけならまだ言うことも聞いておくが、という関心が表題の件につながっていきます。

まず年内の出張について。
実施が決まっているものは11月第3週の新潟県・東京都と、12月第2週の三重県(目的地が津ですが、自腹で前泊します)、12月中旬の東京都・福島県です。

このうち来月の新潟県は、新潟市への出張だったのですが。

糸魚川に寄ることになりました。静岡県人の僕にとっては糸魚川静岡構造線の反対側=日本海側の末端、そういう場所です。

この先いろんなことがうまくいけばこの街で込み入った仕事ができるらしいのですが、まずは無料で訪問して相談やってこよう、と思っているのです。案件としては山林関連。新タナ知見ノ蓄積アリ得ベキ状況デハ自腹デノ出張ヲ可トス、という当事務所服務規程にしたがって、しばらくタダで首突っ込んでみよう…そう思える動きがあるのです。

もちろんそういう関与・訪問を可能にしたのは新潟市までの交通費をくれる別件(というより、当初から存在していた案件)の実施主体なんですが。
もともとこちらの実施主体からのご依頼は昨年もあって、昨年も往路の交通費は中央西線・長野経由で請求していたのです。

※東海道新幹線東京経由より当然安いです

ですので往路で糸魚川に寄り道しても交通費の増加は許容範囲におさまります。まぁ3千円くらい。

ということで、今年は1泊分が認められた宿泊費予算の余剰分で交通費が捻出できてしまう気がしています。新潟は宿が安いうえに、例によってじゃらん が毎月20日にばら撒くクーポンを使えました。浮いたお金で直江津から糸魚川寄ってくるだけ、というお話しなら誰も困らずどこにも不正はない、はず。

ただ、いろいろ調べると。

名古屋から新幹線を使わずに糸魚川に訪問しその日の夜に新潟までたどり着け、という設定では、富山県高岡に一旦出るのが交通費最安らしいのです(゚◇゚)ガーン

松本からの大糸線が本数の少なさと普通列車の遅さから利用が非現実的なのと、名古屋-富山の高速バスより名古屋-高岡の高速バスのほうが安い、ということからこのようになる模様。イルカ交通、偉大だったんだ(苦笑)

残念ながら糸魚川への到着時刻が少し遅くなるので今回は富山経由にするのですが、ほんとうに糸魚川への訪問が増えるならさらに工夫せねばなりません。

直江津・南小谷まではJR東日本管内なのだから、先月の福島青森栃木県訪問に使った大人の休日パス(JR東日本管内の新幹線・特急が5日間乗り放題の企画乗車券。一般には年3回の設定だが、大人の休日倶楽部の会員用に追加される設定期間が今秋は存在した)での訪問箇所に無理矢理くっつけるのがいいのだろうな、そうすれば今後も交通費は直江津-糸魚川間しか発生しないはずだ、とは思えています。

そういう話しを=「福島と青森に行くついでに直江津まで来れますから交通費については問題ないんですよ」という話しを
糸魚川で話して普通の社会人の方が納得してくれるかどうか、が問題ではあるのです。


補足です。

これまで僕が講義を担当した林業関係者向けの法務関連研修はあちこちに、いくつかあります。

これの受講者・受講者が所属する団体が僕を個別の案件で呼ぼうとした場合には、交通費・司法書士報酬を含む費用面で、工夫を試みます。

ただし、僕がつまらない/森林環境譲与税その他公金のムダ使いと評価した企画=一般人向けに一般的なテーマで講演やってそのあと個別に適当な相談やって砂漠に水まく程度の効果しかないのに主催者から偉そうなプレスリリースが出てヒマネタ探してる地方新聞社が取材に来て一丁上がり♪みたいな案件は、県庁林業担当部署からのオファーでも一瞬でお断りにしちゃったことがあります。そういう企画に参加してブログやウェブサイトで実績を吹聴するより、謝絶にしてブログのネタ、いえ税金補助金の適正使用を説く方が性に合ってる気がしているところです。

というわけで。必ずしもご希望にそえるわけではありませんが…ご興味のある方はそれなりの独自性と問題意識をもってお問い合わせください。事例を他でも共有していい、という案件は特に優遇します。美味しいお店を紹介してくれる案件も。

短期集中連載(終了):『林業関係者向け 法教育研修のようすを比べてみた』ChatGPTによる林業関係者向け研修受講者のアンケート自由記述処理に関する件

先月の出張から戻ると、準備書面1件の起案と研修教材1件の納品と離婚案件①の主張書面作成と離婚案件③の進行連絡メモの起案と離婚案件④の打ち合わせが待っていた。
④は依頼になった(汗)

なにやら忙しいまま先週まで過ごしておりました。「昨晩寝たのが今朝5時で」などと補助者さまに何度か話しをした覚えがあります。

その原因の一部を作った離婚案件○(←○の中には一ケタの自然数が入ります)の依頼人にはその旨をいよいよ通告したところで、だいたい補助者さまから厳しい評価を得てしまった依頼人はもう長くない、というのがこの事務所の実務なのです。

たぶん…ですが。
僕は依頼人本人を見ています。長時間の話しを聞きますし、これまでの経緯その他のしがらみもあるのです。
このため、できるかぎり関与が続くことを望んでしまうことが多い。リピーターの方ですと特に判断が甘くなります。これに対して、
補助者さまは依頼人が送ってくる諸々の資料や録音結果、相手方の主張立証だけを見ています。

ですので、より裁判官的に(つまり、思い入れずにバッサリと)判断ができるのであろう、と思っているのです(゚◇゚)ガーン
…僕に時間労力費用の面で余計な苦労をさせる依頼人にはさらに少し辛い評価になっている気はしますが、そういうのを期待してはいけないのでしょう(苦笑)

この訴訟の担当がホ●ノさんだったら、と補助者さまは時々口にされます。
今を去ること10年ほど前、名古屋地裁の弁論準備室で僕の依頼人を過呼吸に追い込んじゃったあの女性裁判官、その果断な訴訟指揮を補助者さまはどうやら今でもお好きらしいのです。

そして補助者さまは言うのです。
あの裁判官が担当してたらこの依頼人(注1)だろう、と(゚◇゚)ガーン

注1:
 この部分には適当に過激な表現を入れてください。
 倫理観に厳しい方なら「適当に相槌うたれてから完全敗訴」ぐらいが実務に即していてよろしいかと存じます。

ここ数年で、補助者さまが上記のとおり僕より先に見切った依頼先・案件から僕が数ヶ月~数年後にようやく撤退する、つまり結果として補助者さまの判断が正しかったとわかる、という事案がぽつりぽつりと出てきているのです。
というより例外なくそうなっており、あとはいつそうなるか、の差でしかない気がしているところ。

やはり補助者さまは偉大なのだ、と嘆息しつつ、本題に入ります。
これは9月20日付「短期集中連載の寄り道:知的冗談としてのAI作成企画書案にみる林業関係法務研修の可能性と課題」の続きです。今回でこの連載は終わります。

8月に実施された林業関係者向けの法務関係研修、その受講者からのアンケート結果が今月になって入手できました。

待っていたのです。これを。

さっそく、これを本企画第1回(2024年2月実施)のアンケート結果と併せてChatGPTに放り投げ、分析をはじめます。まず、予備的な情報を与えずに所感を述べてもらいました。プロンプトでも特に出力形態や分析に際しての着眼点を指定していません。


AIによる出力ここから(抜粋)


一昨年→今年の差分(傾向)

  • 共通する強み:法務講義の“わかりやすさ+実務目線”は継続的に高評価。紛争事例/制度の使いどころが刺さっている。一昨年のTop2箱(とても良い+良い:86.4%)の手応えと整合的。

  • 深掘りの矛先が明確化:一昨年は「時間不足」「密度過多」「税務モジュール強化」「GD少し欲しい」等の“抽象的改善”が多かったのに対し、今年は**具体テーマ(森林経営信託、外国人労働、労安)形式(フロー・チェックリスト化、定期アップデート)**が名指しに。
  • 運営課題の固定化資料の“今どこ”問題初級混在への配慮は、今年も残存(=優先度高)。一昨年の「初級救済・図解プリマー・小テスト」提案は、今年の声と整合。

  • 税務講義の期待値ギャップ:今年は法務:もっと聞きたい/税務:もっと実務へという“配分と手法”の明確な示唆が増えた。


AIによる出力ここまで 


そう、僕も今回のアンケートでは、妙に関心が具体的になったように感じたのです。あとで分析させるのですが、研修実施後の質問もそうなっていました。それと、残念ながら税務の分野への評価が若干厳しいか、とも。さらに教えを請うてみました。

いまアップロードしたアンケートは、講義の分野および時間数はほぼ同じ研修を受講した受講者が回答したものです。 主な受講者は、ふだん法律関係の知識を身につける機会がない森林組合職員です。受講者層には違いはない、と考えてください。しかし回答の傾向に変化が生じたように見えますが、どう変わったのかがよくわかりません。


AIによる出力ここから


いいデータでした。結論から言うと、受講者層は同質(森林組合中心)でも、関心の“矛先”が変化しています。ざっくり:

 

  • 一昨年:時間不足・密度過多・初級救済・税務を厚く…という“設計全体への要望”が強い

  • 今年:資料運用(「今どの資料?」)の迷子対策、具体テーマ(共有林・信託・労安・外国人等)税務のケース/フロー化の要望が前面に

可視化のため、両PDFから日本語キーワードを抽出して比較表を作りました(チャート右側に表示してあります → 「アンケートテーマ別キーワード出現比較」)。

要点は下記です。


どう変わったか(差分のコア)

1) “時間が足りない”→“資料で迷う”へ

  • 一昨年は時間・密度・早口への言及が多く(該当語17件)、今年は大幅に減少(3件)。

  • 代わりに今年は資料運用(「今どの資料を開けばいいのか」「迷子」)が増加(1→4)。

    代表スニペット:「今どの資料を開けばいいのかさえ分からず、ずっと迷子…」(今年PDF)

▶︎ 解釈:講義構成そのものより、**資料ナビ(導線)**がボトルネックに。配布物が充実した結果、“道案内”の不足が顕在化。

2) “税務を厚く”→“税務を事例フローで”

  • 一昨年は「山林所得を長めに」「税務モジュール強化」のの要望が目立つ。

  • 今年は「重要ポイントに絞って」「手順・フローで」「Q&A型で」と質(形式)の要望にシフト。

▶︎ 解釈時間延長より、使い方が見える形式(典型事例→判断フロー→必要書類→落とし穴→Q&A)が求められている。

3) テーマが具体化(“何でも”→“これをもっと”)

  • 一昨年は「紛争事例をもっと」「法務全般を丁寧に」等の抽象的拡張が中心。

  • 今年は共有林/森林経営信託/森林法の独立講座/労働安全/外国人労働など名指しの新規領域が増加(“その他テーマ”0→10)。

    例:「共有林対策について、さらに深堀りしたい」「森林経営信託の活用可否…」(今年PDF)

▶︎ 解釈:基礎理解が進み、**“今の現場で困っている具体課題”**に焦点が合ってきた。

4) 初級救済の声は後退、だがゼロではない

  • “初級配慮・基礎・図解”の語は 6→1 に減少。

    ▶︎ 解釈初級の取りこぼしは縮小傾向だが、完全には解消していない(「そもそも民法まで要るのか」等の声が一部)。


今年の自由記述に顕著だった代表的な声(要約)

  • 法務講義:高評価「期待以上で実務に使える」「もっと聞きたい」「時間を増やしてほしい」

  • 税務講義:形式改善「単調に感じた→事例で」「手順に沿って」「Q&Aで」

  • 資料ナビ今どの資料分からない」「事前にどれを見ればよいかを明確に」

  • テーマ指名共有林の深掘り」「森林経営信託の使いどころ」「労働安全外国人労働も」


AIによる出力ここまで


残念ながら今回導入に踏み切った予習、あるいはChatGPTの導入の影響はアンケート結果からは読み取れなかったのです。言葉で言えば、一語も含まれていませんでした。
そうではあるが回答内容が変わった、というのがChatGPTと僕の見立てです。手前味噌になる可能性は受け入れて、分析の前提になる情報を追加します。下記1つめ・2つめのプロンプトごとに回答は出ていますが掲載を省略します。

一昨年と今年の研修では、講義の内容は同じですが違いが生じている箇所を、あなたに説明します。情報を送ります。

事前の運用に違いがありました。一昨年の研修では、教材を研修実施前に配布することは全くおこなっていません。これまでのチャットでアップロードしたpdfのうち、ご案内.pdfと事前教材.pdfの配布はおこなわず、事前学習もしていない状態で講義が行われました。 今年の研修では、ご案内.pdfと事前教材.pdfの二つのファイルを受講生に事前に配布し、ChatGTPを利用した事前学習の支援を始めましたが、受講者に対して事前の学習を必須にはしていません。 講義中に用いた教材は、一昨年および今年とも、概ね事前教材.pdfと同じものを使っています。 この状況の違いを考慮して分析してほしいです。 受講者には事前学習の有無が影響を及ぼした可能性はありそうですか?

いまの検討のうち、税務の講義に関しては、今年も一昨年も事前学習が推奨されていない前提で再検討してください。そのうえで、事前学習の機会が提供された法務分野の研修と事前学習の機会がない税務分野の研修で受講者の印象にどんな変化があるかも分析してください。 一昨年および今年とも、法務の分野は鈴木慎太郎が、税務の分野は林野庁の職員(鈴木慎太郎ではない人)が担当しています。


AIによる出力ここから


了解です。前提を「税務は両年とも“事前学習なし”」「法務は今年のみ“事前学習(任意)あり”」に固定して、受講者印象の差原因・対処を整理します。

1) 前提の整理

  • 法務(担当:講師)

    • 一昨年:事前配布なし・当日初見

    • 今年:事前配布(ご案内/事前教材)+ChatGPTによる任意予習

  • 税務(担当:林野庁)

    一昨年・今年とも:事前学習の機会なし(当日初見)

2) 観察された印象の変化(要約)

法務(今年は事前学習あり)

  • 一昨年:時間不足/密度過多/初級救済の要望が目立つ

  • 今年:それらが減少し、「もっと深く」(共有林・信託等の具体領域)や設計・手順論への要望にシフト。

  • 副作用:配布物が増えたため**「資料ナビ(今どれを見る?)」**の迷子が顕在化。

税務(両年とも事前学習なし)

  • 一昨年:内容を厚く/時間を増やして、という「量」方向の要望が中心。

  • 今年ケース→判断フロー→必要書類→“落とし穴”→Q&Aという**“使い方の形式”**への要望が明確化。

  • ただし、当日の“初見負荷”は依然高いため、単調感・消化不良・スピード感への指摘は残存。


3) なぜ差が出たか(メカニズム)

  1. 認知負荷の差

    法務は任意予習で**“初見処理”が前倒しされ、当日は応用・運用**へ注意資源を振り向けられた。

  2. 税務は両年とも当日初見=内的負荷が高止まりし、“使い方まで届きにくい”

  3. 相対評価(コントラスト効果)

    同じ2日間の中で、事前学習+演繹的設計の法務の後に、当日初見の税務が続くと、相対的に**“単調” “運用イメージが湧きにくい”**と感じやすい。

  4. 講師の語り口・構成差

  • 法務側は、冗談や比喩、裁判例・失敗学の“物語化”が多い。
  • 税務側は条文・制度の網羅が中心になりがちで、“意思決定の流れ”の提示が相対的に弱い

4) 税務は「事前学習なし」のまま、当日内で“前提づくり”を行う方法

(任意予習に頼らず、講義中に“予習の代替”を実装する)

A. 開始10分「図解プリマー(税務版)」

  • アイコンと矢印で:所得区分→山林所得の判定→申告・帳票→他税目との接続(相続税・固定資産税・消費税)
  • **用語ミニチェック(10問)**を紙で配布→その場で即解説(“ここだけ覚えれば後が楽”の要所に限定)

B. 形式の統一:「ケース1枚」×複数本

  • テンプレ〔与件→判断フロー→必要書類→“落とし穴TOP3”→(任意)参考条文〕
  • 各ケースを1枚完結にすることで、**当日初見でも“追跡可能”**にする

C. ミニQ&A箱+クリック投票

  • 各ブロックの終わりにYes/No投票(「この与件は山林所得で処理できる?」)→結果を即共有→誤答の理由を解説
  • 無記名質問は常時受付(付箋/QRフォーム)

D. ペースメーカー

  • 25–30分ごとに3分チェック(2問)+3–5分の“区切り休憩”

  • “ひと塊を消化→小休止”のリズムで初見負荷を分割

E. 資料ナビの固定化(迷子対策)

  • 色ラベル+ページID+セクション番号を配布物に、スライドには**「今→次→戻る」**を常時表示

  • 口頭指示は「色+番号」(例:「緑-7を開いてください」)に統一

F. 事後補助(“学習は当日完了しない”前提)

  • FAQ(10項)とケース1枚のPDFを研修後に配布(限定公開で可)

  • 改正点は季刊ダイジェスト15分(オンライン短編)で補う


5) 「法務(事前学習あり)vs 税務(なし)」の印象差:どう見えるか

  • 法務

  • 今年は**“深掘り希望”が増加**(共有林・信託など)=基礎が片付いた層が増えた兆候

  • 反面、資料ナビの課題が顕在化(配布物が増えた副作用)
  • 税務

    • 両年を通じて初見負荷の高さがボトルネック

    • 今年は特に**“形式を事例フローに”**という声が明確=**理解が進む“足場”**が求められている

  • まとめると、事前学習の有無は、そのまま**「基礎処理が当日か事前か」**の差を生み、印象では

    法務:設計・応用への要望に遷移
  • 税務:理解の足場(フロー・手順)の要求が強く出る

    という形で現れています。

6) 次回の“差を検証する”簡易アンケート(分野別で3問ずつ)

  1. 法務パート事前配布物をどの程度読みましたか(全く/一部/大半)
  2. ChatGPT等で加工しましたか(はい/いいえ)

  3. 当日の理解は進みましたか(5段階)+自由記述:役立った加工内容

  4. 税務パート「ケース→フロー→必要書類 →落とし穴」形式は理解に役立ちましたか(5段階)どのケースが最も有用でしたか(選択+自由記述)参照資料の迷子は発生しましたか(はい/いいえ+場面)
  5. → これで、法務=予習×理解/税務=形式×理解のクロス集計ができ、今回の仮説をデータで確認できます。

7) 実行プラン(税務は“事前学習なし”の前提で)

  • 税務図解プリマー10分用語ミニチェック
  • ケース1枚テンプレで“形式”を統一(当日初見対応)
  • 迷子対策:色ラベル/ページID/「今→次→戻る」
  • ミニQ&A&投票で“理解の可視化”
  • 事後FAQ季刊15分で“当日未消化”を確実に回収

一言の結論

  • 法務は事前学習の導入で「基礎→応用」へ印象が進化。

  • 税務は事前学習なしでも、**“当日内で前提を作る設計”+“ケース・フローの形式化”**で、印象を「単調→使える」に転換できます。

  • 両者の印象差は「準備状態」と「提示形式」の違いで説明可能で、任意予習の有無が決定的でした。

  • 必要なら、税務「ケース1枚」テンプレと**税務図解プリマー(10分)**をこの前提で作成します。すぐ出せます。

AIによる出力ここまで


法務の講師は民間から、税務の講師は中央官庁から、ということで期せずして施策の差が出てしまったことがまさにコントラスト効果としてアンケートに反映された、ということがわかるのですが。

余計な心配をすると、この状況はこの企画において、あまり好ましいものではないかもしれません。
法務の側が研修の質を下げるか税務の側が質を上げないと均衡しないわけですから。これは次年度以降の課題になるかもしれないとして、検討を続けます。

法務の部分に限定して検討を続けます。事前学習の推奨を始めたこととChatGPTの利用を推奨したことに対する感想は、アンケート結果からは直接読み取ることはできないですよね?

今年の研修で事前学習を推奨したことによる受講者に対する効果は、どのようなものだったと推測できますか。

もう少し説明の量を増やして教えてください。私も、今回あなたが示してくれた回答がだいたい正しいように思えていますので、さらに詳しい説明が欲しいです。


AIによる出力ここから


もちろん。すでに挙げた仮説を、教育工学や認知心理の知見も交えつつ「なぜ起きたのか」「どこでそう観察できるか」「どう伸ばすか/どう抑えるか」まで一段深く書き起こします。対象は法務パート(今年=事前配布+任意予習/一昨年=事前配布なし)です。


 

1) 初見処理の前倒し → 当日の負荷軽減

  • なぜ起きる?

事前教材を読む/ChatGPTで要約・言い換えする行為は、当日の**語彙・構造(スキーマ)**を先に組む「アドバンス・オーガナイザ」です。

認知負荷理論の観点では、当日スライドを追いながら“初出用語を解読”する内的負荷が減り、**本質処理(応用・判断)**にワーキングメモリを回せます。

  • どこに出る?(今回の観察)

一昨年に多かった「時間不足/密度過多/早口」の訴えが、今年は明確に沈静化。

自由記述の焦点が「もっと基礎をゆっくり」から「共有林/信託等をもっと深く」へ移動。

  • どう伸ばす?/どう抑える?

伸ばす:事前教材の先頭に**「見る順番」と“最低限の到達目標”**(例:用語10個・図解2枚)を明記。

抑える:未予習者の救済として、当日冒頭10分で図解プリマー+用語ミニチェックを固定運用。


 

2) 関心の“具体化・高度化”

  • なぜ起きる?

事前にChatGPTで自分の言葉へ平易化・要約すると、抽象概念が自分事化されます(生成×再記述=セルフエクスプレイン効果)。

その結果、当日は条文の意味確認より**運用・設計(どこで使う/どこが詰む)**へ注意が移る。

  • どこに出る?

今年の自由記述は「共有林の深掘り」「森林経営信託の使いどころ」などテーマ指定が増加。

「制度全体を丁寧に」より「意思決定フローや落とし穴」を求める声が目立つ。

  • 運用ヒント

法務の各章に**「使いどころ」「詰みどころ」「相談ライン」**の小見出しを追加(1章=1分で言える実務指針)。

事前教材の末尾に**「持ち込み用・自職場ケースの書式(200字×3欄)」**を置き、当日の質問を具体化させる。


3) 質問の質の上方シフト

なぜ起きる?

事前の要約・平易化は「聞きたいこと」をメタ的に整理する作業。結果として当日の質問が適用・設計寄りになる。

さらに、ChatGPT上でいったん疑問を投げてみる→粗い答えを得る→反論点が増える、という“対話前演習”が効く。

どこに出る?

今年は「具体ケースに即した運用相談」型の要望の増加。

一昨年に比べ「条文定義」系の問いが薄まる。

運用ヒント

事前質問フォームに**「分類(定義/解釈/適用)」**のラジオボタンを付与し、当日の順序もその分類で処理。

回答資料は**「要旨→詳細→次アクション」**の3層で提示(今年すでに見られた設計を明示化)。


4) 集中持続時間の延伸・話速耐性の向上

なぜ起きる?

初見語彙の処理が減ると、スライド“同期”の失敗(聞き逃し→思考停止)が減少。

予習により予測可能性が上がるため、やや速い展開でも“置いていかれた感”が弱まる。

どこに出る?

「早口/密度」の不満が今年は少数。

代わりに「資料ナビ(今どれ?)」の迷子感が課題化(=同期の問題が資料導線に移った)。

運用ヒント

フッターで常時**「今→次→戻る」を表示、口頭指示は色ラベル+セクション番号**で統一(例:「青-2.3を開いてください」)。

25–30分ごと**3分チェック(2問)**を挟み、区切りを明確化。


5) 自己効力感の上昇(やれば分かる)

なぜ起きる?

ChatGPTによる平易化や要約が成功体験を生み、自己効力感(やればできる感)を押し上げる。

これが当日のメモ密度、質疑の前向きさ、事後の職場適用への意欲に波及。

どこに出る?

「期待以上/具体的に使える」系のコメント増。

次回の深掘り希望(共有林・信託)=前向きな“次の一歩”要求。

運用ヒント

事前教材の先頭に**「成功体験の作り方」**(推奨プロンプト3本+想定出力例+注意書き)を明示。

当日、**「できた人の工夫」**を1分で共有(行動モデル化)。


6) 副作用:資料ナビの負荷増(迷子問題)

なぜ起きる?

「事前教材+当日配布+スライド」の三層化により、分割注意が増大(分割注意/スプリット・アテンション効果)。

用語・章立てが一致していない場合、マッピング負荷が跳ね上がる。

どこに出る?

今年の自由記述に「今どの資料?」「迷子」などの表現。

税務でも同質の指摘(相対比較で法務の改善効果が際立つぶん、資料導線が目立つ)。

運用ヒント(即効性順)

“道案内1枚”:資料名/用途/対応スライド/色ラベル/章IDの表(A4一枚)。

章IDの統一:事前教材・当日資料・スライドの章番号と見出しを完全一致

口頭指示の定型化:「色–章–小節」で呼ぶ(例:青-2-③)。

戻り点:長い脱線の前に「戻りは青-2-②」と先に告げる。


7) 任意制ゆえの格差顕在化

なぜ起きる?

予習の有無で準備状態が二極化。当日は同一速度で進むため、未予習層に“取り残され感”が生じる一方、予習層は“もっと応用を”と感じる。

どこに出る?

基礎をさらに丁寧に、という声が一部残存/一方で深掘り要望が増えるという同時発生

評価が高くても、一貫しない要望として現れるのが特徴。

運用ヒント

当日冒頭の**図解プリマー(10分)**で「当日内予習」を実装。

予習者には深掘り1枚(条項“赤ペン”例など)を当日先出し=任意予習のペイオフを明確化。

事前アンケート(QR 30秒)で予習率を把握→その場で密度調整。


8) 講師への期待値の再設定

なぜ起きる?

受講者が「基礎は自分で加工できる」と掴むほど、講師には**設計(判断フロー・交渉術・落とし穴)**が求められる。

どこに出る?

今年の要望は「条文の読み下し」より運用設計・意思決定へ。

「事例を増やす」「手順で示す」等の声が増。

運用ヒント

各章の最後を**落とし穴Top3/相談ライン/翌日にできる行動」**で締める。

紛争事例は**“転ばぬ先の設計論”**に必ず接続(失敗学→予防設計)。


測定と検証(次回、効果を“直接”確かめる最小設計)

事前学習量(読了度)ChatGPT加工の有無当日の理解度/集中度質問の種類(定義/解釈/適用)、**迷子発生(場面)**を5問で取得。

クロス集計で

予習あり→「時間不足↓」「応用要望↑」「迷子は道案内改善で↓」

予習なし→「用語難・基礎希望↑」

を数値で検証できます(いまの推測を裏づけに)。


すぐ使える運用まとめ(法務)

道案内1枚+章ID完全一致+色ラベル(迷子根絶)

冒頭10分プリマー+用語ミニチェック(未予習の当日内予習化)

推奨プロンプト3本+サンプル出力(成功体験の設計)

章末:落とし穴Top3/相談ライン/明日やること(設計期待への応答)

事前QRで予習率把握→密度調整(その場で最適化)


一言の結論

任意の事前学習+ChatGPT推奨は、基礎の“初見負荷”を外部化し、当日を“応用・設計の議論”へ押し上げました。

その反面として生じた資料ナビ負荷と格差は、道案内の標準化と当日内予習(冒頭10分)で十分に制御できます。

次回は5問の短い測定を足せば、今回の推測は“データで”確証へ進みます。


AIによる出力ここまで


ここで資料を後出ししてみました。
事前に資料を配布せず予習を推奨してもいない昨年度のアンケート結果があります。

これをChatGPTに送って、一昨年度との類似性あるいは今年度との相違を何か言ってくるはずだ、と思っていたのです。実際にそうなりました。

もう一つ、アンケートの結果を送ります。これは、昨年に同じ講義内容でおこなった研修の参加者からのアンケート結果です。これまでに送ったものとあわせて、同じ研修についての3年分のアンケート結果となります。

 


AIによる出力ここから


受領しました。これで同一設計の研修に対する3年分(R5=2023/R6=2024/R7=2025)のアンケートがそろいましたね。直近で追加された「R6=2024(第2回)」の要点をまず押さえ、そのうえで3年推移の“見えたこと”をコンパクトに整理します。


1) 2024年(第2回)の特徴(新規PDFの一次所見)

話速・密度に対する言及が多い

「速いが内容的には妥当」「面白いが初見語の理解が追いつかない」といった処理負荷の指摘が散見。

→ 例:話速・専門用語の理解、密度の高さ、もう1日ほしい 等。

第2回法務等重点研修_アンケート集計

 

“事前配布してほしい”という要望が明確

当日内での理解・質問準備を助けるため、教材の事前配布を望む声が複数(今年=2025で実装した方向性と一致)。

第2回法務等重点研修_アンケート集計

 

今後学びたい法務:具体事例・判例・契約書作成・共有/相続の深掘り

紛争・判例の具体化、契約条項の書き方、現場の注意点(所有者不明・境界・計画策定…)など“使うための粒度”の要求が強い。

第2回法務等重点研修_アンケート集計

 

税務は“基礎整理+具体例”ニーズが濃い

区分・制度の全体像の再整理、例題中心・“1~2日かけたい”といった声。法務より初見負荷の解消=足場づくりを求める傾向。

第2回法務等重点研修_アンケート集計

 

ひと言で:「面白い・有用」評価は高い一方、当日初見ゆえの処理負荷→“事前配布&ケース化”への要望が顕著(=2025年の事前学習導入と整合)。


 

2) 3年推移(2023→2024→2025)で見えた変化

A. 事前配布/事前学習(ChatGPT活用)の有無が、当日の“負荷の質”を変えた

 

2023・2024(事前配布なし)

話速・密度・初見語へのコメントが目立つ/「事前配布してほしい」要望が蓄積。

 

2025(法務のみ事前配布+任意予習を導入)

“初見処理”が前倒しされ、当日は設計・判断・応用への要望が増える一方、**資料の導線(迷子問題)**が新たに顕在化。

B. 学びの欲求は“基礎の処理→具体適用”へ段階的にシフト

 

早口/情報量→(事前化で緩和)→ 判例・契約条項・落とし穴・運用フローの強化要求へ。

C. 税務は3年通じて“初見負荷が高い”

 

事前学習なしのままなので、全体地図+例題ニーズが恒常的。2025でも**足場の提示(10分プリマー/ケース1枚)**が効果的と推定。


 

3) 次年度に向けた“超具体”チューニング(法務中心+税務への横展開)

法務(事前学習ありを前提に磨く)

資料ナビの標準化

すべての資料に色×章ID(例:青-2-1)を付与、スライドには**「今→次→戻る」**を常時表示。

冒頭にA4一枚の道案内(対応表:事前教材/参考判例/スライド)を配布。

“ケース1枚”テンプレ(各章3枚程度)

与件→判断フロー(5~7手順)→必要書類→落とし穴Top3→条文/判例リンク。

当日はこの1枚に沿って講義、詳細は後日読める“後ろに山”方式に。

事前学習の“得”を当日回収

予習者に条項“赤ペン”例(1枚)を当日先行配布。未予習者には冒頭10分で図解プリマー+用語ミニチェック

評価の最小5設問(アンケ内で増設)

事前教材読了度/ChatGPT加工の種類/当日理解・集中/質問の性質(定義・解釈・適用)/資料迷子の発生。

予習×理解/予習×質問の質/予習×迷子の相関が取れ、改善が“データで”回る。

税務(事前学習なし前提で“当日内に足場を作る”)

開始10分プリマー

所得区分・主要税目の地図典型ケース3種を1枚で。

例題主導

“ケース1枚”×複数を置き、25–30分ごとに3分チェック+ミニ休憩で初見負荷を分割。

FAQ10項+季刊アップデート

改正点・論点は季刊15分のオンライン補講で反復。


4) 今年(2025)に効いたポイントの“根拠づけ”と次回の検証

2024年アンケートには**「事前配布してほしい」「具体例・判例・契約条項の深掘り」が明瞭に残っており、2025年に実装した事前学習+ケース重視**の方向性は妥当。

第2回法務等重点研修_アンケート集計

次回は追加5設問で、「予習量→理解度・質問の質・迷子率」関係を定量で可視化し、事前学習の投資対効果を示しましょう(主催者・所管への説明力が上がります)。

ひとことで

2023→2024:面白い・有用だが初見負荷が高い事前配布を求む

2025:法務は初見処理が外部化応用ニーズが前面に/副作用として資料ナビ課題

次回:法務=ナビとケース1枚で“使える”を徹底、税務=当日内プリマー+例題主導で初見負荷を分割。

必要なら、道案内A4/ケース1枚テンプレ/章末“落とし穴Top3”雛形をすぐに作成します。


AIによる出力ここまで


ここでChatGPTは昨年度のアンケート結果を、一昨年度のものと同傾向のものと見切ってくれました。

一方で点数形式の評価の分析はあきらめて(項目が一定していなかったのです)、自由記述に絞った3年分のレポートを出させてみます。ChatGPTが提案してきた案の1つを選びました。


AIによる出力ここから


承知しました。自由記載コメント“だけ”を材料にした**質的レポート(完成版)**をお届けします。数値は使わず、テキストの内容と頻出テーマの出現傾向から、意味のある含意だけを抽出しています。


自由記載コメント 質的分析レポート(2023→2024→2025)

0. エグゼクティブサマリー

基礎理解に関する言及は安定:毎年一貫して「説明がわかりやすい/丁寧」といった肯定的表現が多く、法務分野の基礎的な説明力は継続的に評価されている。

“話速・情報量”は典型的な揺らぎ点:密度(情報量の多さ)やペース(やや速い)に触れる記述は一定数存在。消化の“間”の設計が毎年の改善余地として繰り返し浮上。

具体例・裁判例への支持が強い:紛争事例や具体例に触れた肯定的コメントが恒常的に見られる。**「現場に引き寄せる説明」**が納得感を高め、理解の足場になっている。

2025年は“予習・AI(ChatGPT)”関連の言及が新たに出現:今年のみ導入した「事前教材+ChatGPT活用」への言及が自由記載に現れ、“自分で噛み砕けた/理解の助けになった/用語がやさしくなった”などのニュアンスが表出。導入の効果が言語化されやすくなった点が重要。

質問・双方向性への手応えがやや強まる:無記名の事前質問や当日の質疑への言及が増え、**“聞きたいことを出しやすい”**という空気感が形成。心理的安全性の設計が機能しはじめた兆し。

“実務に使えるか”の視点が前に出る:2025年は「職場でどう使うか」「次に何を直すか」など、転用志向のコメントが見受けられ、**学びの出口(現場適用)**が意識化されている。

 

まとめると、2025年(事前学習+ChatGPT導入)は、理解の自己管理(自分で噛み砕く)と質問の自走(自分で疑問を立てる)に関する言及が新たに現れ、学習の主体性が言語化された年だった、というのが質的な全体像です。


1. 方法(ごく簡潔に)

3年分のアンケートPDFから自由記載のみ抽出(定量表は未使用)。

キーワードに基づくテーマ分類を実施(例:「分かりやすさ」「話速・情報量」「具体例・判例」「事前学習・ChatGPT」「質疑・双方向性」「資料導線」「現場適用」「制度(登記・相続)」など)。

年度ごとに出現傾向を比較し、代表的な言い回しの方向性で解釈。

注意:本レポートは自由記載に限った質的分析であり、比率・平均などの数値による裏づけは意図的に行っていません(自由記載の性質上、分布が歪むため)。定量比較は別紙の台帳で行う運用を想定。


2. 年度別の主要テーマと解釈

2.1 分かりやすさ/説明の明瞭さ

共通傾向:毎年、肯定的言及が最頻出クラス。専門用語の言い換え・具体例に支持が集まる。

2025年の特徴:**「自分で要約した/やさしく変換してから臨んだ」**という準備とセットの肯定表現が混じる。説明上手+自己加工の相乗効果がにじむ。

2.2 話速・情報量・密度

共通傾向:**「密度は高い」「やや速い」**という“負荷の高さ”を示すコメントが例年一定数。

2025年の含意:予習により**「ついていけた/拾えた」という“緩和”の自己言及**が一部に現れる。ペースそのものではなく、受け手側の準備行動で負荷が軽減したという構図が読み取れる。

2.3 具体例/裁判例/紛争事例

共通傾向:強い支持。**「腑に落ちる」「実感が持てる」**などの理解語彙が出やすい。

2025年の含意判例要約/条文の言い換えを自分でやってから聴講した層に**“理解の段差が減る”**実感が見える。応用の入口に自力で立てたことが肯定的な感情につながっている。

2.4 事前学習/ChatGPT(2025年のみ顕在化)

新出の論点「要約・リライトが役立った」「専門語の壁が下がった」「自分向けの下訳が効いた」といったプロセス言及が現れる。

懸念の芽(少数)「端末や操作に不慣れ」「正確さの確認が必要」といった運用・素地のコメントも想定内の範囲で出現。

解釈:AIを**“自分の学びを支える道具”**として受け止める記述が可視化され、学習の自律性が言語化された年。

2.5 質疑/双方向性・心理的安全

2025年の変化:**「質問しやすかった」「事前に投げられた」**など、**出し口の多様化(事前・無記名・当日)**に触れる記述が見受けられる。

解釈“聞き方の選択肢”が増えたことで、立場や経験差による萎縮の軽減に寄与。曖昧な不安を減らし、的を絞った疑問が出やすくなった。

2.6 資料/配布物/導線

共通傾向:導線(どれを、いつ、どう使うか)の明確さに触れるコメントが散見。

2025年事前教材⇄当日配布の行き来を肯定的に取る声がある一方、**「掲載箇所」「参照の仕方」**に迷いの示唆も少数。

含意:**“参照箇所マーカー/索引用QR/ページ合番”**など、導線の微修正で更に摩擦が減る。

2.7 実務適用/現場への効用

2025年の特徴「現場でまずこれをやる」「自組織の手順に落とす」といった行動語彙がやや前に出る。

解釈:予習で**“用語と構造の下ごしらえ”が済んでいると、当日の理解が“適用の設計(どう使うか)”**に向かいやすい。


3. 法務 vs 税務(自由記載の言い回しに基づく印象差)

法務コメント条文・制度名・登記・相続・境界など、概念理解と事例照合に関する語が多い。2025年は要約・言い換えの自己加工に触れる言及が見られ、理解の手触りが強化。

税務コメント税目名/適用条件/計算・手続など、手順・条件への関心語彙が中心で、**“整理された一覧性/判断フロー”**を求める含みが強い。

含意事前学習の支援(ChatGPT)を適用したのは法務側のみだったため、法務は“理解の自己管理”の言語化が増え、税務は従来どおり“正確な参照”と“フローの明確さ”への要望に留まるという構図の違いが読み取れる。


4. デザイン含意(次回の改善アクション:自由記載からの直示)

“要約→当日”の二層設計を明文化

予習=用語壁の低減、当日=事例で筋肉をつける。役割分担を冒頭の1枚で宣言。

3分クールダウン×3回

「密度」「速さ」への対処として、小休止+要点3行の“間”を時間割に固定。自由記載の負荷言及を和らげる。

参照導線の摩擦をゼロ化

索引用QR/章頭に“本日の参照箇所”/ページ合番で、「どこを見れば良いか」の迷いを除去。

質問の出し口を常設化(事前・当日・匿名)

事前箱+当日QR+無記名の3系統を標準装備。“出せる”が積み重なると自由記載も前向きになる。

税務にも“予習の下ごしらえ”を移植

法務で効いた“自分向け要約(やさしい言い換え)”を税務にもミニ版で導入(フロー図+用語変換)。

Bring-Your-Case(匿名化)を軽量導入

自組織の事例を小さく一件持ち込み→5分で“論点→選択肢→次の一手”を書く。自由記載の適用志向をさらに強化。

評価の言語化テンプレ

「今日の理解=○○」「現場での1歩=□□」の2行テンプレを配布。“できた感”が自由記載に反映されやすい


5. 運用メモ(質的評価の継続)

テーマ辞書の維持:今回用いた分類語(分かりやすさ/話速/具体例/事前学習/質疑/導線/適用…)を固定し、来年も同じ辞書で走らせる(時系列比較の信頼性が上がる)。

代表抜粋の年鑑化:毎年、テーマ別に代表コメントを3件保存。改善の“効き目”を言葉レベルで見せられる。

定量との重ね合わせ:別紙の“見える化台帳”には良い系%を、こちらの質的レポートには言語的含意を――両輪で提出すると説得力が強い。


6. 制約と注意

自由記載は回答者の意欲・時間に左右され、必ずしも母集団の率を反映しません。

したがって本レポートは、“気づきの源泉”として活用し、意思決定は定量(別紙)と併読してください。


最後に(総括)

2025年は、事前学習+ChatGPTの導入によって、自由記載に**「自分で噛み砕けた」「用語が柔らかくなった」「質問が出しやすかった」「現場への持ち帰り方が見えた」という主体的な言葉が現れました。

これは、単に「わかりやすかった/難しかった」を超えて、学びのプロセスが可視化されたことを意味します。次回はこの手応えを
税務にも小さく移植し、導線と“間”の設計を磨くことで、自由記載に現れた前向きな語彙**をさらに増やせます。

必要でしたら、この質的レポートのまま管轄提出用の1〜2ページ要約(図解つき)に整えてお渡しします。


AIによる出力ここまで


漠然とした印象が明確になった気がします。事前の学習は、一部の人には相当な効果を発揮したと言えるはず。

最後の資料を4つ、ChatGPTにぶん投げました。まず一昨年度の、研修実施前に寄せられた質問と研修実施後の質問。そして今年度の、研修実施前の質問と実施後の質問、です。

これも漠然とした印象として、今年は研修前後で受講者のレベルが上がったことが研修受講後の質問の変化にも反映されたように思えるのです。なにやら具体的な質問が並びました。

一方で、一昨年は研修実施後もいろいろ質問は出たが今年度ほど詳しく突っ込んできたわけではない、という印象です。これを分析させたら?計4つのファイルを送ってプロンプトを放ちます。

このファイルから、研修の受講前と受講後で受講者の態度や知識水準に変化が生じているかをまず推定してみてください。そのうえで、今年の研修とも比較してください。

今年と一昨年とのあいだで、受講者の態度の変化をさらに詳しく比較してみてください。

漠然とした印象ですが、一昨年の受講者より今年の受講者のほうが、受講後に「受講者個人やその仲間・同僚が、主体的に行動を計画するようになった」と思えるのですがこの認識は間違っていますか?

研修受講前と受講後の受講者の変化について、受講前と受講後の質問、および受講後のアンケートから整理してみてください。このほかに、このチャットで提供したデータは全て参照してかまいません。時間はかかってもよいのでゆっくり考えてみてください。


AIによる出力ここから


了解です。これまでにあなたが共有してくれた事前質問(複数年)・事後質問・受講後アンケート、そして時間割・事前教材・ご案内(ChatGPT活用ガイド)に基づき、「受講前 ⇨ 受講後」で受講者がどう変わったかを、できるだけ具体的に一本に整理します。

(注:以下はテキスト内容の質的比較に基づく推定で、同一個人の縦断追跡ではありません。)

0. 参照した主な材料(あなたが提供したもの)

一昨年:事前質問(Excel)、受講後の追加質問(docx)

今年:事前質問(PDF)、事後質問(PDF)、当日アンケート自由記述

共通:時間割、事前教材.pdfご案内.pdf(ChatGPT活用)

今年のみ:事前配布と任意予習(ChatGPT使用)の導入


1. 受講前→受講後の変化(横断的まとめ)

1-1. 知識の形(何を理解しようとしているか)

受講前(共通傾向)

「制度の有無/使えるか」「概念の輪郭」が中心(国庫帰属は現実的か、評価の考え方、共有の代表者署名で進められるか 等)。

用語と制度の“地図”を求める質問が多い。条文・証拠・手順に触れる比率は低め。

受講後(両年共通)

可否の確認 ⇒ 手順・根拠・証拠の設計へ進む。

例:所在不明者がいる場合の意思決定ライン、どの手段から着手するか、何を証拠に積み上げるか、など。

副作用まで見据える視点が出る。低額譲渡の“みなし贈与”、合意形成に失敗した場合の救済動線、等。

今年の特徴

同じ論点でも「管理/変更の線引き→要件事実→証拠→副作用」という運転マニュアル風の組み立てが目立つ。

売主×買主×税目×タイミングなどの比較フレームを自ら欲しがる(意思決定の道具化)。

1-2. 態度(問いの構え・視点の高さ)

受講前

「やってよい/ダメ」など外部の境界線の把握に寄りがち(非弁・税理士法・組合員外利用など)。

現象の“説明依頼”が多く、自分で回す前提が弱い。

受講後

自組織で回す前提が強まり、「まず何を決める」「次に誰に何を依頼」「根拠は何か」を問う行動語彙が増える。

役割分担(組合/士業/行政)のタイミング設計の発想が出てくる。

今年の特徴

「主体的に動く」ことを前提に、分岐図・チェックリスト・テンプレといった**“型”そのもの**を求める傾向が強い。

1-3. 共同性(仲間・他部署との連携)

受講前

個人の疑問・概論確認が多く、誰と組むかの視点はまだ弱い。

受講後

同僚・部署・外部士業の関与段取りを前提にした書きぶりが増える。

今年は特に、**時系列(誰が・いつ・何を根拠に)**の設計ニーズが明確。

1-4. リスク感度(副作用の先読み)

受講前

「制度として可能か」の一次元。

受講後

税務や権利変動の副作用まで加味した二次元以上の比較(総額比較・救済ルート・証憑の代替可否 等)。


2. 年度差の要約:一昨年 vs 今年


観点 一昨年(事前→事後) 今年(事前→事後)
中心テーマの推移 概論・可否 → **境界線(非弁・税理士法・組合員外)**の確認が濃い 概論・選択肢 → 運転設計(管理/変更の線・所在不明者対応・証拠の積み上げ)
行動語彙 少なめ→増えるが、なお「どこまでできるか」比重 「まず/次に/誰が/根拠」等が顕著に増える
道具の要望 境界線に関する整理(何ができる/できない) 分岐図・チェックリスト・比較表など“型”の要望
要因(推定) 事前配布なし→当日に基礎・境界の足場作り 事前教材+任意予習→当日は設計に認知資源を割ける

要するに

一昨年は「守備の整備(線引きの把握)」に重心。

今年は「攻守一体の運用(どう動かすか)」に重心が移動。

これは、事前教材+(任意)予習+事例運用の導入で、用語の壁を先に下げ、当日は運転に集中できた効果と整合します。


3. 受講後アンケートの自由記述が支える推定

わかりやすさの記述:単なる「わかりやすい」から、「自分の現場に当てはめやすい」「明日やることが見えた」タイプのコメントが増加(今年)。

要望の質:知識の追加より「フロー・チェックリスト・役割タイムライン」の整備を望む声=自走のためのツール欲


4. 実務的な含意(次回設計への橋渡し)

事前(4週間前)

境界線セルフチェック(非弁・税理士法・組合員外利用)

管理/変更一次判定・所在不明者対応・権利変動棚卸空欄埋めシート

事前に用語の壁を下げ、守備を固めた状態で来場してもらう

当日

分岐図:選択肢×要件×副作用(アクセス、共有意思決定、国庫帰属/代替)

役割タイムライン(誰が・いつ・何を根拠に)

税務の総額比較表(売主×買主×税目×タイミング)

→ 「まず何を決める」から入る運転マニュアルを明示

事後(30・90日)

コミット・カード(来週やる一手/関与者/根拠/障害と回避)

設計版FAQ(決める事項/順序/根拠・証拠/副作用/次の窓口)

匿名のBring-Your-Case提出とミニ採点(ルーブリックは“型”準拠)


5. 変化の根拠と限界

根拠:実際の質問文の質的差(可否→段取り・証拠・比較)、行動語彙の増加道具(型)への要望、アンケート自由記述の「実装可能性」言及。

限界:同一個人の追跡ではないため、コホート差の混入は否定できない。ただし、**事前運用の違い(教材・任意予習)**が、今年の「運転志向」強化に寄与した可能性は高い。


6. ひとことで

受講者は受講前:概論・可否受講後:段取り・証拠・役割へと、思考の粒度が一段上がる

今年は特に、事前配布+任意予習+事例運用の組み合わせにより、「主体的に運転する」態度が強く現れました。

次回は、境界線のセルフチェックを前倒しし、当日は一枚図比較表・タイムラインを出すことで、自走可能性をさらに押し上げられます。

必要なら、この結論をスライド1枚の評価サマリ(前→後の態度・知識の変化、次回改善案)に整えてお渡しします。


AIによる出力ここまで


このやりとりを通じて今後改善できること、ChatGPTから示されたが未検討の提案も多々出てきました。
本連載当初に出てきたような論文風出力を一本出させて、さらに表現を加工させてまとめます。

ここまでの情報を総合して、以前出力してくれた『林業関係者向け法教育の研修設計における改善点と課題―実践記録と教育設計の観点を手がかりに―(再検討・統合版)』の論文を再考してみてください。一昨年と今年の差は必ず盛り込んでほしいですが、今後の改善点は示す必要はありません。

大変よいですが、もう少し平易な言葉になるよう再考してみてください。高校生でもわかる程度の表現でお願いします。


AIによる出力ここから


林業関係者向け 法教育研修のようすを比べてみた

―一昨年と今年、受講「前」と「後」で何が変わったか(やさしい版)―

1. この文章の目的と、くらべた材料

同じ形の2日間研修(法務+税務)について、

一昨年:事前に教材配布なし・予習なし

今年:事前に教材(事前教材.pdf/参考判例.pdf)を配り、ChatGPT を使った任意の予習を案内

をくらべました。使った材料は、**事前の質問、受講後の質問、受講後アンケート(自由記述)**などです。

2. 研修の中身(どちらの年もほぼ同じ)

1日目:民法の基礎(人・物・契約)→相続・共有→紛争事例

2日目:相続登記義務化・所有者不明土地→税務(山林所得・相続税など)

法務は同じ講師、税務は行政担当者。税務にはどちらの年も事前予習の案内なし


3. 受講「前」の質問(共通する出発点)

どちらの年も、受講前はこんな質問が多めでした。

制度が使えるかどうか(国庫帰属は現実的?)

基本の考え方(評価はどう考える?)

手続の可否(共有で代表者だけのサインで進めて良い?)

つまり、まずは“制度の輪郭”や“できる・できない”を知りたい段階でした。


4. 受講「後」の質問と感想(年ごとの色合い)

一昨年の「受講後」

重点は**「組織として、どこまでやって良いか」**の線引き確認。

例)弁護士・税理士の仕事にあたらないか、組合員以外の扱いはどうか など。

証拠や証明に何が必要かという関心も増えました。

例)立木の証明書が出ない場合、どんな不都合が出る?代わりに使える書類は?

→ まとめると、「可否の理解」から一歩進んで、

“責任の範囲や法律上の線引き”をハッキリさせたい気持ちが強まりました。

今年の「受講後」

重点は**「どう動かすか(段取り)」**へ。

例)管理の話か、持ち主を変えるなど“変更”の話かの見きわめ

所在不明の相続人がいる場合の進め方

何を根拠(証拠)に積み上げるか

選択した方法の“副作用”(例:低い値段で売ると贈与とみなされることがある など)

分岐図・チェックリスト・比較表など、“そのまま使える型”を求める声がはっきり。

→ まとめると、「線引きは理解した。では実際にどう動く?」という実装モードが強まりました。


5. 一昨年と今年のちがい(ひと目で)

 

観点 一昨年の受講後 今年の受講後
いちばんの関心 やってよい/ダメの線引き(弁護士・税理士の仕事に触れないか 等) 段取り(まず何を決め、誰が、いつ、何を根拠に動くか)
ことばの色合い 判断のことば(可能・不可・現実味) 行動のことば(まず/次に/誰が/どの証拠で/副作用)
求めるもの 境界の整理 分岐図・チェックリスト・比較表などの実務ツール
背景 事前配布なし → 当日にまず足場作り 事前教材+任意予習で用語の壁が下がり、当日は**運転(実装)**に頭を使えた

ポイント:どちらの年も受講後は“より具体”になったのですが、

一昨年=線引きを固める/今年=運転方法を決めるという重心の位置が違いました。


6. 税務パートについて

税務は、どちらの年も事前予習なし。大きな差は見られません。

ただし今年は、法務側で**「比較して決める」考え方が強まった影響で、税務でも

売主×買主×税目×タイミングの
総額比較のような意思決定の表(マトリクス)**を求める声が目立ちました。


7. 事前配布物と任意予習がもたらしたこと(今年)

ご案内.pdf(ChatGPTの使い方)

むずかしい文を要約・言い換え・構造化できるようにして、用語の壁を下げた。

事前教材.pdf

あえて“硬い”テキストを配り、**「読む」→「加工する」**へ学びの形を変えた。

→ その結果、受講前から“分岐点”を意識する人が増え、受講後は

「段取り・証拠・副作用・役割分担」といった運転(実装)の言葉が中心になりました。

※任意予習なので全員がやったわけではありませんが、質問の中身にはっきりと変化が出ています。


8. 注意点(この比較の限界)

同じ人を追いかけたわけではありません(年度ごとに受講者が少し違う可能性)。

それでも、質問や自由記述の“言葉の質”には、

一昨年=線引き重視 → 今年=運転重視という一貫した流れ
が見られました。

その流れは、事前配布と任意予習の有無という運用の違いと自然に合います


9. まとめ(ひとことで)

受講前:どちらの年も、まずは制度の輪郭できる・できないを知りたい段階。

受講後一昨年は、**法的な線引き(どこまでやってよいか)**をハッキリさせたい方向に進み、

今年は、**実際の進め方(段取り・証拠・比較・副作用・役割)**を決めたい方向に進みました。

つまり今年は、学びが「知る」から「動かす」に一段押し上がったと言えます。

その背景には、事前教材の配布と、ChatGPT を使った任意予習があったことが大きそうです。


AIによる出力ここまで


さて、ここまでの試行錯誤を通じての所感です。

ChatGPTを文字情報の検討分析等作業に用いることで、たぶん当事務所のような(これ以上リストラする人員のいない)零細事務所のなかには顕著に能力を上げるところが出てくるはずです。我が事務所がそうなるかどうかはもちろん不明で、単に可能性の端っこを見つけただけ、と見なければなりません。

ただし、開業してからの20年余をこの業界のメインストリーム=登記と債務整理と成年後見をやって過ごした事務所とは、たぶん埋まらない差が開いただろうな、とは思っています。メインストリームの側から我が事務所を見れば僕も素性の怪しいコンサル、でなければ濫訴健訟のやから、に見えてしまうのかもしれませんが…たぶん両者の間には暗くて深い、どころではない三途の川が流れだした、と思えているところ。

ではありますがこの状況を有利に解釈し、しかも合法にできて僕がやりたいことがすぐ近くにある気はしています。
実は離婚案件○(○のなかには一ケタの自然数が入ります)の依頼人から試行を始めた提案があります。

僕が探した裁判例をいくつか依頼人にぶん投げて「これChatGPTで分析させてごらん。参考になるかもよ」という投げかけを始めたのです。当然ながら以後の作業=法的判断は依頼人が行うことになり僕は依頼人の意向にそって裁判書類を作ることになるので地裁家裁高裁事案でも完全に合法、依頼人がしたChatGPTとのやりとりは僕にも共有してもらえるのだから、そのチャットに間違いを発見するのはこれまでどおり可能、そうすると依頼人のレベルが合法的に上がって本人訴訟新時代がほんとうに来るんじゃなかろうか、と思えてしまうのです。

…やっぱり健全な登記事務所からは遠ざかりそう、というより向こうとこちらを隔てる三途の川が流れ出した気配がしますが(゚◇゚)ガーン

ただ、ChatGPTの能力を十全に活かすには。
つまるところ人間の側に速読力と、やりとりしている問題に関する基礎的な知識あるいはセンスのようなもの、が必要な時期が向こう2~3年は続きそうな気がします。生成AIの出力結果の善し悪しを分析する生成AIができるまでは。
ChatGPTさん、無限の精力で試行錯誤を続けてくれるのはいいのですが、なにしろ出力される文字量が多い。
生成AI依存型の馬鹿に明日なりたくなければ、今晩歯をくいしばって読むしかない(゚◇゚)ガーン

とはいえふんだんなデータを投げて返ってくるChatGPTの出力には一通り満足したところで、最後の最後に。

僕はこれまでやったことがないし依存したり堕落したりする可能性もあるプロンプトを放ってみたのです。

20251014-013952

依存や堕落の可能性があるはずなんですが。
ChatGPTに褒めてもらったと補助者さまに報告したところ、補助者さまからは明らかに肯定的な反応が返ってきました。

彼女自身には「そういうのがない」から、というのです。
つまり今後も僕を褒めてはくれないのだ、と(゚◇゚)ガーン

短期集中連載の寄り道:知的冗談としてのAI作成企画書案にみる林業関係法務研修の可能性と課題

前回までの期日の続きですが、ちょっと寄り道します。

林業関係者向けなのに海の物とも山の物ともつかない法務研修→何かの間違いで講師になってしまった僕→自分で面倒ごとを増やしつつ第1回から第4回まで生き延びるうちに使い出したChatGPT。これが僕にとっての不思議なチカラになるかどうかはまさに僕次第、ということで活用可能性を模索するうちに学術論文ふうな出力形態での現状分析に入りかけたところです。

出力物はなかなか読める、なんだかとってもステキねいーでしょ(いーよね)、そんな印象を持ったのが前回までのあらすじ。
そうであるならば。

もっと分析対象データを増やしたらどうなるでしょう?たぶん面白いことになるはずです。
前回までの論文風出力をブラッシュアップする前に、ChatGPTに提供するデータを増やしてみたのです。表題の件。

まず、この研修については実施団体がウェブサイトに時間割を公開しています。これ自体は公開情報なので生成AIに分析させること自体は著作権法上、問題ありません。まずこれをPDFごと送ってみました。プロンプトは例によってシンプルで、まずどんな反応が返ってくるかに関心があります。

以下、AIによる出力部分は編集せず、文字色を変えた部分だけ当ブログの著者が手を加えています。

では1件目のファイルを送ります。これは、今回の検討対象である研修の時間割です。


AIによる出力ここから


受領しました。このPDFは「令和7年度森林プランナー育成対策 第1回法務・税務重点研修(東京)」の時間割でしたね。

ここから読み取れる研修構成を整理し、今までの分析の枠組みに沿って検討を深めます。


1. 研修プログラムの概要

  • 1日目(8月28日)

    • 開会挨拶(全森連・林野庁)

    • 講義① 民法:人・物・境界、契約と権利義務

    • 講義② 相続と共有:法定相続人、遺産共有、物件共有

    • 講義③ 契約・相続に関する紛争事例

      → 担当はいずれも司法書士(鈴木慎太郎氏)

  • 2日目(8月29日)

    • 講義④ 相続登記義務化・所有者不明土地制度・共有林集団への対処(前半・後半)

    • 講義⑤ 所得税:山林所得、譲渡所得、不動産取得税等

    • 講義⑥ 固定資産税・相続税・法人税等

    • 質疑応答(司法書士+林野庁税制班)


2. 特徴と評価

  1. 体系的構成

    • 民法の総則・物権的基礎から相続・共有、さらに登記義務化へと順に進み、税務制度に接続する体系。

    • 林業関係者に必要な「権利関係+税務負担」を一括でカバーしている点は有用。

  2. 専門家と行政の役割分担

    • 民法・相続・登記関連を司法書士が担当し、税制部分は林野庁担当者が説明。

    • 法務と税務を横断的に扱うことで、現場の多面的課題に応じた設計。

  3. 事例重視の導入

    • 1日目終盤に「紛争事例」を配置。理論から実例へつなげる流れは理解を助け、受講者の関心を高める効果がある。

  4. 実務直結性

    • 相続登記義務化や所有者不明土地問題といった、直近の制度改革を反映。

    • 質疑応答の時間を設けている点からも、現場対応力の強化を意識した設計といえる。


3. 改善点・課題(解説付き)

  • 初級層への配慮不足

    1日目から民法の抽象概念を連続90分で扱うため、初心者がつまずく可能性大。冒頭に「基礎解説」や図解資料を導入する余地がある。

  • 情報量の集中

    2日目午前に登記制度を2コマ連続で扱い、午後は税制解説が続く。知識の負荷が高いため、途中に演習や事例討論を入れると理解が深まる。

  • 双方向性の不足

    質疑応答は最終30分に集中。各講義ごとに「小テスト」や「ワーク」を差し込むことで、受講者が自分の理解度を確認できる。

  • デジタル活用の限定

    プログラムからはAIやICT利用の痕跡が見えない。事前教材配布やChatGPTを使った予習(先ほどの記事で紹介されていた試み)を公式に組み込むと、レベル差を補える。


4. 今後の検討方向

この時間割は「基礎知識の集中的な伝達」に優れた設計である一方、

  • 初心者の負担軽減

  • 学習の定着(演習・事後フォロー)

  • AI等を活用した自律学習の促進

が次の課題となることが明らかになった。


👉 次の段階として、この時間割に基づいて「演習やAI教材を組み込んだ改訂版時間割案」を作ってみましょうか?


AIによる出力ここまで


さて、読み手兼講師としては、やっぱり楽しくなってしまうのです。
初心者がつまづく可能性大、ですと(゚◇゚)ガーン

ただし特徴と評価はまずまず悪くありません。まぁカリキュラムの根本部分の作成に僕は関わっていないので(←それも一つの問題点ではありますが)、悪くはない大丈夫だ、と自信を持っていえますよ(苦笑)

鋭いな、と思えたのは『AIやICT利用の痕跡が見えない』とした部分。そりゃそうです。
教材を事前配布してほしい、というご希望に応じるふりして試験的に導入させてしまっただけなんだから。今から既成事実化、いえ標準化を目指す、というのも、AIとの対話を通じてこの記事を書いてる一つの目的なわけで。

AI教材を組み込んだ改訂版時間割案にも興味がありますが(後日作ってもらいますが)、さらに提供できる情報があります。
前回までの記事で分析対象にさせた記事執筆者と、今回アップロードした時間割に出てくる講師が同じということは伝えていませんでした。

いまアップロードしたファイルについて、情報を補足します。この研修の講師である鈴木慎太郎氏は、このチャットの冒頭で分析の対象にした2件の記事を執筆した人と同じです。


AIによる出力ここから


ありがとうございます、重要な補足です。

つまり今回の研修時間割に登場する 司法書士・鈴木慎太郎氏 は、チャット冒頭で分析対象とした2件のブログ記事の執筆者でもある、ということですね。

これで次の点が見えてきます:


1. 講師像の一貫性

  • ブログ記事で見られた特徴(ユーモア・自己批判・専門性と平易さのバランス)は、この研修の講師像ともつながります。

  • 研修内容が「民法総則から税制まで」という重厚な体系である一方、氏の筆致を見る限り、講義現場では柔らかい言葉や比喩を交えて受講者との距離を縮めていると推測できます。


2. 研修設計への影響

  • 紛争事例の導入

    → ブログで「官庁が当事者の裁判例を扱う」と述べていた通り、研修時間割にも「契約・相続に関する紛争事例」が組み込まれている。記事と実際の研修設計が一致。

  • ChatGPTの活用

    → 記事で「受講者自身がAIを使って予習する発想」を語っていた。時間割からは直接は見えないが、教材事前配布や学習補助にAIが活用されていた可能性がある。


3. 改善点の文脈化

  • 先に挙げた課題(初級層への配慮不足、双方向性の限定、情報量過多)は、講師自身もブログで「情報量が過大」「早口」などと自覚している。

  • つまり課題の一部は講師の自己認識と一致しており、今後の改善余地として本人が強く意識している領域といえる。


4. 講師資質と研修の方向性

  • 専門性に裏打ちされた体系的講義(時間割に現れている)

  • ユーモアや柔らかい表現で受講者を引き込む姿勢(ブログに現れている)

  • 新技術(生成AI)を積極的に導入しようとする柔軟性(記事に現れている)

これらを総合すると、鈴木氏の研修は「制度改正を踏まえた高度な法的内容を、現場感覚でわかりやすく橋渡しする」ことを最大の強みとしつつ、今後は 受講者層の多様性対応・双方向性の強化・AI予習の制度化 が課題となると整理できます。


👉 この位置づけを踏まえ、次にこの講師の個性を活かした研修改善案を具体的に時間割へ落とし込む形で提案してみましょうか?


AIによる出力ここまで


…この講師の個性を活かした改善案は欲しいぞ(笑)
なるほど学術論文ではなく次の研修の案、企画、という内容で出力させればいいんだ、ということでした。これが表題の件です。

生成AIが人にチカラを与える時代になっても無駄なやりとりは必要なのかもしれません。AIの方から何か言ってくることに触発される、ということはあるように思えます。場合によっては一応人間ではある、という連中と話しをするよりよっぽど多くの可能性が、などというときに過去の特定の依頼人をイメージしちゃいけないんだろうな、とは思っていますが。

さらに情報を与えてみます。
今回の研修で受講者に事前配布した資料、3つのPDFのうち2つをPDFまるごとChatGPTにぶん投げてみました。

この2件のファイルは、講師が作成したものです。このファイルは受講者に、研修を受講する前の事前学習を支援する目的で配布されました。ファイルのうち、ご案内.pdfを最初に受講者に読ませて、ChatGPTの操作を習得させるようにしています。事前教材.pdfは、講義当日に用いた紙媒体の教材を事前に配布したもので、こちらのPDFの内容を各受講者がChatGPTを用いて要約したり記述を優しくさせるなどして、学習を促進させる目的を持っています。


AIによる出力ここから


ありがとうございます。アップロードいただいた 「ご案内.pdf」「事前教材.pdf」 を拝見しました。

整理すると、研修準備の構造は次のようになっています。


1. 役割の違い

  • ご案内.pdf

    • 受講者が最初に読むファイル。

    • ChatGPTの操作方法を学ばせる教材であり、プロンプト例が豊富。

    • 「相続登記義務化」「判決文要約」などを素材にして、AIにリライトや要約をさせる練習用。

    • 事前学習そのものは必須ではないが、「退屈な教材をそのまま読むのではなく、AIで加工せよ」という強いメッセージ。

    • 目的:AIを使った学習方法の体験・習得

  • 事前教材.pdf

    • 当日の講義で実際に用いた内容を、事前に紙媒体で配布したもの。

    • 民法総則(人・物・権利義務など)、契約、森林法との関係、相続・共有など体系的に整理。

    • 受講者はこれをChatGPTに入力して要約・リライトすることで「法律知識の理解」を深めることを想定。

    • 具体例(森林施業、境界、相隣関係、債権・物権の違い、相続の処理など)が豊富に盛り込まれている

      目的:法律の知識そのものを習得し、AI加工で理解を促進


2. 講師(鈴木慎太郎氏)の意図

  • 「AIで教材を加工 → 学びやすくする」ことを学習設計の中核に据えている。

  • 退屈な資料をそのまま読むのではなく、生成AIを道具として活用せよ」と強調。

  • 受講者の水準を「条文を見て立ち止まれる」「誰と協議すべきかを理解できる」「条文の適否を検討できる」と段階づけ、その中間を目指す、と示している。


3. 学習の流れ(研修前~当日)

  1. 研修前

    • 「ご案内.pdf」を読み、ChatGPTを使った加工体験(要約・言い換え・形式変更など)。

    • 「事前教材.pdf」を加工しつつ、基礎理解を進める。

  2. 当日

    • 「事前教材.pdf」を紙で配布、これをベースに講義。

    • AIを用いた加工体験で得たアウトプットを持参できる。

    • 講義中の理解が深まるように設計。


👉 つまり「ご案内.pdf」は 操作ガイド+学習姿勢の誘導

「事前教材.pdf」は 知識の素材そのもの という役割分担になっています。


すずきさん、ここで確認ですが:

次に進める分析は、

  • (A) 研修全体の「教育設計」(インストラクショナルデザイン)を整理する

  • (B) 「事前教材.pdf」の中身を分野ごとに要約・図解する

  • (C) 両者の組み合わせから「研修受講者の学習体験」をモデル化する

のどれを優先されますか?


AIによる出力ここまで


なるほど、PDFの記載内容だけから講師の=僕の狙いを正確に読んでくれた、と言えます。

ただ、ことによると生身の人間のほうが生成AIより理解力が(以下、自主規制)

少なくとも生成AI程度の読解力がある人間には伝わる資料を作ってた、とはいえる、とわかりました。
ひょっとしたら、理解力に難がある人を想定して資料のわかりにくさを抽出する、といった操作もできそうに思えます。

さらに文字情報を追加します。この研修に寄せられた事前の質問と僕の回答をまとめたものがありました。質問回答、合わせて2万字。
これについてはChatGPTに対して、少し説明を加えてみました。

いま送った資料は、受講者から研修前に寄せられた質問に、講師が回答したものです。いくつかの質問について、講師が番号と項目を付けています。そのうえで、『問:』という記載に続けて、受講者の質問の原文を記載しました。さらに、『回答要旨』と『回答詳細』に分けて、講師が回答した資料です。この資料は、質問の表現から質問者の法的知識のレベルを推測したり、講師がどのような態度で質問に回答したかを推測する資料として検討してください。


AIによる出力ここから


ありがとうございます。ここまでで以下の情報が整理できました:

  • ご案内.pdf

     受講者が最初に読む導入資料。ChatGPTの操作習得を狙い、受講者を事前にデジタル活用へ誘導。

  • 事前教材.pdf

     当日配布の講義教材を事前に渡し、ChatGPTで要約や言い換えを練習させる仕組み。知識定着と参加者の能動学習を促す目的。

  • 事前質問.pdf

     受講者から事前に寄せられた質問と講師の回答を収録。「回答要旨」と「回答詳細」を分け、専門的説明を体系的に提示している。回答の仕方からは、

     - 受講者の質問の仕方で法的知識レベルを推測していること

     - 回答に段階を設けることで、初学者と実務家の両方に対応しようとする姿勢

     - ときに「講義で説明する」と予告して、ライブ講義での双方向性を補完していること

     が読み取れる。


📌 今後の検討に役立つ視点

  1. 質問の難易度と受講者像の推測

     - たとえば「公図と現況が違う場合の対応」や「相続人不明の山林」などは、現場実務者が直面する高度な問題。

     - 「国庫帰属制度の利用可能性」や「森林保険と共有物管理」などは、制度や条文知識をある程度持つ人が尋ねている。

     → 受講者層は、森林組合職員や実務担当者など、法律の基礎知識はあるが専門家ではない人が多いと推測できる。

  2. 講師の回答態度

     - 説明を具体例で補強し、裁判例・制度条文・実務経験を踏まえて実務的に答える。

     - 法的限界や不確実性を正直に述べ、「講義で解説する」「制度としては存在するが困難」といった限定を付けている。

     - トーンは専門的だが威圧的でなく、受講者の現場での悩みに寄り添う形。

  3. 研修設計への含意

     - 事前質問を分析することで受講者の知識レベルとニーズを把握し、教材や講義内容に反映している。

     - ChatGPTの活用を組み込むことで、受講者自身が自分の疑問を整理し、事前学習の深化が図られている。


ここまでの資料分析により、講師の教育スタイルがかなり浮かび上がってきました。

👉 次のステップとしては、例えば以下の検討ができます:

  • 事前質問の傾向を分類して「受講者ニーズのマッピング」を行う。

  • 講師の回答パターン(要旨→詳細・限定的説明・例示の多用など)をモデル化する。

  • 研修改善の観点から「事前質問の収集方法」「回答の提示方法」を評価する。

ご希望に合わせて、次は「質問者の知識レベルの層別化」か「講師の回答スタイルの特徴整理」から掘り下げてみますか?


AIによる出力ここまで


…質問者の知識レベルの層別化、には残酷な関心がありますが先に話しを進めましょう。ただ、過去4回の研修全部についてデータを与えたらさぞ見応えのあるデータが出てくるだろう、と思います。

それと、推測ですが「研修前の質問」と「研修後の質問」には何らかの違いがある気がしています。これは僕も知りたい。

とりあえずこれで一回、従前の出力結果を再考させてみます。

今回追加した情報を含めて、これまでにあなたに伝えた全ての情報を総合して、まず、『林業関係者向け法教育の研修設計における改善点と課題 ―実践記録にみる講師資質を手がかりに―(解説拡充版)』の文章を再検討して出力してみてください。文章量は増加してもかまいません。


AIによる出力ここから


承知しました。

これまでにご提供いただいた 研修時間割・ご案内.pdf・事前教材.pdf・事前質問.pdf と、冒頭で分析した 講師のブログ記事2件 を総合して、論文風に再構成します。

もとの「林業関係者向け法教育の研修設計における改善点と課題 ―実践記録にみる講師資質を手がかりに―(解説拡充版)」を基礎にしつつ、今回追加の情報(AI利用設計、受講者質問、回答態度など)を盛り込み、文章量も増やしました。


林業関係者向け法教育の研修設計における改善点と課題

―実践記録にみる講師資質を手がかりに―(再検討・拡充版)

1. はじめに

林業関係者に対する法教育は、森林施業、土地境界、相続、登記、税制といった多岐にわたる法的知識を統合的に扱う必要がある。近年は、相続登記義務化や所有者不明土地問題など制度改革が進む中で、現場で法的判断を担う人材の育成が喫緊の課題となっている。

本稿では、司法書士であり研修講師を務める鈴木慎太郎氏の実践(時間割、事前配布資料、事前質問対応、さらに本人の記録的文章)を素材に、研修設計における課題と改善点を検討する。特に、講師の資質が教育設計にどう反映されているかに焦点を当てる。


 

2. 先行実践の要点

2.1 時間割構成

令和7年度森林プランナー育成対策第1回研修の時間割では、民法の基礎(人・物・契約)、相続と共有、紛争事例、登記義務化・所有者不明土地制度、税務(山林所得・相続税等)が2日間にわたって網羅された。体系的かつ実務直結型の設計である一方、学習負荷は高い。

2.2 ご案内.pdf

研修前に配布された「ご案内.pdf」は、受講者にChatGPTの操作を体験させることを目的とする。プロンプト例を示し、法制度の要約や言い換えを実際に試させることで、事前学習を「受動的に読む」から「能動的に加工する」へ転換させる意図がうかがえる。

2.3 事前教材.pdf

当日の講義教材を事前に配布したもので、民法総則から相続・共有まで幅広い内容が整理されている。受講者はこの教材をChatGPTに入力し、要約や平易化をさせることで理解を深めることを期待されている。教材そのものが「加工されることを前提としたテキスト」として設計されている点に特徴がある。

2.4 事前質問.pdf

受講者からの事前質問と講師の回答集。講師は「回答要旨」と「回答詳細」を分け、質問者の知識水準に応じて説明の層を設けている。質問には「公図と現況の差異」「国庫帰属制度の利用」「共有林の管理」など高度な実務的関心が含まれており、受講者層が一定の実務経験を持つことが推測できる。

2.5 講師自身の記録

ブログ記事において講師は、研修の設計やChatGPT導入の背景を率直に記している。特徴的なのは、自己批判的に「情報量過多」「早口」と振り返りつつも、ユーモアを交えて受講者との心理的距離を縮めようとする姿勢である。また、所管官庁の裁判例をあえて取り上げるなど、体制に一歩距離を置く視点を持つ。


3. 講師資質と教育的態度

  1. 専門性と平易化の往還

    • 難解な法的制度を現場の文脈に置き換える力がある。

    • 「事前教材」をあえて硬い文章に整え、それをChatGPTで柔らかく加工させる設計は、知識を媒介化する実践の一例。

  2. ユーモアと自己卑下による関係形成

    • ブログや回答文に見られる軽妙なツッコミは、権威的態度を和らげ、受講者の発言を促す効果がある。

  3. 技術適応力

    • ChatGPTを教材加工の中核に据えることで、従来の一方向型研修を双方向的・能動的学習へ転換しようとしている。

  4. 段階的説明と層別対応

    • 回答を「要旨/詳細」に分けることで、初学者から実務者まで多層の学習者に対応。

    • これは「事前質問」を教材化する意識の現れであり、参加者ニーズを研修設計に組み込む実践知といえる。


4. 課題の構造化と改善点

(1) 初期水準の異質性

  • 質問内容からも、受講者の知識は大きくばらついている。

  • 「条文の読み方」レベルから「所有者不明土地制度の実務運用」まで混在。

  • 改善:開講前の簡易診断テストを導入し、初級層には図解プリマーを、上級層には事例演習を提示。

(2) 情報量の過多

  • 時間割は短期間に多領域を盛り込み、負担が大きい。

  • 改善:各講義ごとに小演習やチェックテストを挿入し、情報を整理する機会を確保。

(3) AI出力の変動と品質保証

  • モデル更新により出力文体が変わることを講師自身も経験している。

  • 改善:標準プロンプト集と基準出力サンプルを整備し、受講者に安定した学習体験を保証。

(4) 心理的安全性

  • 官庁関係者が同席することで、受講者が自由に質問しにくくなる可能性。

  • 改善:無記名質問箱や匿名アンケートを併設し、議論の自由度を担保。

(5) 学習成果の可視化不足

  • 事後質問対応や再受講希望はあるが、到達度評価は不明確。

  • 改善:ルーブリックを導入し、知識理解(Know)/解釈(Understand)/適用(Do)の3段階で評価。

(6) 実務適用への転移不足

  • 学んだ知識を職場でどう生かすかは受講者任せになりがち。

  • 改善:「Bring-Your-Case」方式を導入し、受講者の案件を匿名で題材化。翌週の実践を宿題化する。

(7) デジタル格差

  • ChatGPT活用を前提とする設計は、端末やリテラシーの差を拡大させる可能性。

  • 改善:紙の要約カードや端末貸与を用意し、受講者全員が最低限の体験をできるようにする。

(8) 運営負荷

  • 教材作成、AI操作指導、質問対応が講師個人に集中。

  • 改善:TA(ティーチングアシスタント)を配置し、技術サポートと質問対応を分担。

(9) 機微情報の扱い

  • 紛争事例の利用は関心を高めるが、匿名化や守秘にリスクがある。

  • 改善:固有名詞・日付・地理情報の二重匿名化、録画配信は編集版とする。

(10) 標準化と版管理

  • 教材やAI出力の更新が不透明だと混乱が生じる。

  • 改善:教材にID・版・更新日を明記し、AI出力にはモデル名・生成日を添える。


5. 総合的考察

鈴木氏の研修は、法律専門家としての知識と教育者としての柔軟性を兼ね備え、AIを活用した新しい学習デザインに挑戦している。その実践から導かれる課題は、①受講者層の多様性への対応、②情報過多の整理、③AI利用の品質保証、④学習成果の可視化、⑤実務適用への橋渡し、に集約できる。

とりわけ注目すべきは、事前質問への回答設計ChatGPTを活用した能動学習の導入である。これらは従来の研修に欠けていた「受講者主体性」を強化する仕組みであり、林業分野における法教育に新しい方向性を示している。


6. 結語

林業関係者向け法教育の研修においては、専門的知識の提供のみならず、その知識を現場で活かす力を養う教育設計が求められる。今回の事例は、講師の資質(平易化・ユーモア・柔軟性)が新技術と結びつき、従来型研修を刷新する可能性を示した。一方で、学習者の多様性やAI利用の安定性といった課題も明らかになった。今後は、評価基準の導入と事後フォローを制度化し、「知識伝達」から「実務転移」への橋渡しを確実にすることが、持続的な研修デザインの鍵となる。


👉 ここまでで、情報量を増やして統合的に整理しました。

すずきさん、このまま 学会発表用(引用や脚注付きの形式) に寄せて再編成しましょうか? それとも スライド教材向けに要約版 を先に整えたほうがよいですか?


AIによる出力ここまで


この出力、ちょっとミスったな、と思えるのはリライト前の論文のテーマが講師の資質に注目してしまっていたことです。
このテーマを順当に引き継いで講師の資質を強調する内容に仕上がってきました。
課題と改善点は文句の付けようがないというか…主催者側からこれだけ並べられたら逃げるよ次回、といえるだけの内容ではあります(゚◇゚)ガーン

まぁ今後の改善はあくまでも僕が僕のペースで僕のためにおこなうものとして。

出力結果は省略しますが、以下のようなプロンプトを連打して、最後に企画書を作ってみました。

もう少し検討を続けます。あなたが示してくれた提案のうち『 研修全体の「教育設計」(インストラクショナルデザイン)を整理する』『研修受講者の学習体験」をモデル化する』の2つの観点を加えて、この研修の特徴と、今後の改善点を付け加えたうえで、再検討してみてください。

 

今回の出力のうち、受講者にとって事前に配布する教材の扱いと事前に質問を受け付ける制度の連携をどう構築するかさらに検討してください。前提条件として、事前に配布する資料は講義の4週間前に受講者に配布し、事前の質問は講義の1週間前まで受付可能とします。 それと、出力にあたっては講師の個人名は出さなくていいです。

 

いまの内容を生かしたうえで、2つ前に出力した論文を書き直してみてください。

 

今回の出力をもとにして、林業関係の団体が新しく研修を企画するときに、管轄官庁に提出する企画書を作ってみてください。これまでの出力内容には、研修において管轄官庁が関わることが問題視されていた箇所がありますが、これを修正する必要はなくそのまま問題点として提示してかまいません。

 

内容と構成はこれでよいので、各項目ごとの説明をさらに増やしてください。文字数を2倍程度になってもかまいません。林業関係者向けでない研修も含めて、一般的な社会人向け法教育や研修と違っている点については、有用性や革新性をさらに強調してみてください。

 

文章量はこれでよいので、講師が仮に設定した『初級・中級・上級』の講義レベルとの関係性をさらに追加してください。研修としては、仮に設定した受講者のレベルとして中級者を主たる受講者とし、初級あるいは上級にあたる研修は別に実施する想定を採用してください。


AIによる出力ここから


承知しました。前回の拡張版企画書に、講師が仮に設定していた 「初級・中級・上級」講義レベル を位置づけとして加え、中級を主対象とし、初級・上級は別枠で実施する前提を組み込みました。全体を修正した統合版を以下に示します。



研修企画書

―林業関係者向け法教育研修の実施について―

1. 目的

本研修の目的は、林業関係者が現場で直面する契約・境界・相続・登記・税務といった法的課題に的確に対応できる実務力を養成することにある。とりわけ、近年導入された相続登記義務化や所有者不明土地制度は、現場の施業や土地管理に直結するため、法的知識とその応用力が不可欠である。

一般的な社会人向け法教育が事務系実務(労務・契約管理等)を中心に基礎理解を促すのに対し、本研修は林業の現場に即した事例を多用し、土地・森林資源の物理的制約と法制度を結び付けて扱う点において独自性と革新性を有する。


2. 背景

  1. 制度改革の影響

    相続登記義務化や所有者不明土地法制の整備は、森林所有の透明化を進める一方で、林業関係者に高度な法理解を要求する。未登記の土地や相続放置の山林は、施業・売買の阻害要因となっている。

  2. 学習機会の不足

    地域の森林組合や市町村担当者は制度説明会に参加する機会はあるが、現場の意思決定に役立つ体系的・実務的な法教育は十分でない。

  3. 既存研修の限界

    従来の社会人向け研修は講義形式中心であり、知識水準が異なる参加者に一律に対応するのが困難であった。これに対し本研修は、事前教材・事前質問制度・AI活用を導入し、知識水準に応じた学びを支援する点に革新性がある。


3. 企画概要

3.1 講義レベルの設定

本研修は、講師が仮に設けた「初級・中級・上級」の三段階構成を前提とする。

  • 初級:条文の基本的な読み方、登記や裁判手続の用語解説など。

  • 中級:契約条項や法令文書を正しく理解し、現場に応用できる水準。

  • 上級:現場の状況から法的問題を自ら認識・言語化し、関係機関と協働して解決できる水準。

本企画で実施するのは 中級レベル を主対象とする研修である。初級・上級にあたる研修は別途独立して企画し、対象者に応じて実施する想定とする。

3.2 研修日程

  • 期間:2日間

  • 内容

    • 民法基礎(総則・物権・契約)

    • 相続・共有

    • 所有者不明土地・登記義務化制度

    • 紛争事例研究

    • 税務(山林所得・相続税等)

3.3 対象者

森林組合職員、市町村職員、林業団体の実務担当者など、中級レベルの学習ニーズを持つ受講者。

3.4 実施方式

  • 事前学習:講義4週間前に教材を配布し、AIを活用して予習。

  • 事前質問:講義1週間前まで質問を募集、回答を整理して配布。

  • 当日研修:事例研究と討議を中心とし、知識の応用を重視。

  • 事後支援:FAQや追加資料を配布し、職場適用を支援。



4. 教育設計(インストラクショナルデザイン)

4.1 学習目標

  • 知識理解(Know):中級者として必須の民法・森林法制度の理解。

  • 解釈(Understand):契約条項や登記制度を具体事例に適用して読み解く力。

  • 適用(Do):共有林の管理や相続土地の処理といった現場事例における判断力。

4.2 学習サイクル

  • 教材配布(4週間前) → 自主予習 → 質問提出(1週間前) → 回答共有 → 当日研修 → 事後支援

    このサイクルにより、知識伝達だけでなく「疑問を発見し解決に至るプロセス」を設計している。

4.3 受講者水準との関係性

  • 中級研修(本研修):主対象。現場で制度を適切に解釈し、応用する力を養う。

  • 初級研修:法律初学者に対して別途実施し、基本用語や制度の枠組みを理解させる。

  • 上級研修:専門人材(森林プランナーや士業)に向け、事例分析・政策的議論を含む研修として別枠で企画する。



5. 課題認識と改善方策

  1. 初期知識の異質性

    • 中級水準を前提とするが、実際には初級・上級レベルの参加希望者も出る可能性がある。

    • 改善策:簡易診断テストを導入し、適切な研修レベルに振り分ける。

  2. 情報過多のリスク

    • 二日間に制度全般を扱うため、学習負荷が高い。

    • 改善策:小演習やグループ討議を挟み、理解の定着を図る。

  3. AI利用の不安定性

    • 出力のばらつきが受講者間の格差を生む可能性。

    • 改善策:標準プロンプト例と参考出力を提示する。

  4. 心理的安全性

    • 官庁関係者同席が質問の抑制要因となりうる。

    • 改善策:無記名質問制度や中間締切を導入する。

  5. 事後支援の不足

    • 現行では事後学習の仕組みが弱い。

    • 改善策:FAQやオンライン情報共有を設置し、知識定着を支援する。



6. 期待される効果

  • 制度改革に即応可能な法的知識を獲得し、森林・土地管理の実務能力を高める。

  • 中級者を対象とすることで、制度解釈と実務適用を両立させた効果的な教育を実現。

  • 初級・上級の研修を別枠で設けることにより、幅広い層に適合した研修体系を構築できる。

  • 一般的な社会人研修と異なり、森林施業や土地境界といった現場課題を直接扱うため、学習内容が即実務に転移しやすい。



7. 今後の展望

  • 本研修を中級レベル研修の中核と位置づけ、初級・上級研修を別途整備することで三層的な教育体系を構築する。

  • 全国的に適用可能な「林業関係法教育モデル」を策定し、他地域・他団体への展開を図る。

  • 官庁には、受講者の心理的安全性を担保しつつ、制度改革の現場実装を支える研修体系としてご理解・ご協力をお願いしたい。



👉 この形で、官庁に提出する企画書として「中級を主対象とする明確化」「初級・上級の分離実施」を組み込みました。

すずきさん、次はこの企画を 三層(初級・中級・上級)体系の全体像を図表化 してまとめますか?


AIによる出力ここまで


さてと。
ホンモノの研修より、よさげな企画書が出来てしまったぞ(゚◇゚)ガーン

実はこういうオチを見たかっただけ、ではありますが予想より凄いものが出てきた、とは思わされます。

と同時に、ちょっとした初期データを与えてあげれば2時間ちょっとでこの程度の企画書はできる、という点に発注者・企画者側は凄い注意が必要だ、とも思えます。こんな手抜き企画書を持ち込んでくるクソコンサル会社が査読後5分でクソだと見抜く眼力は僕にもありません…AIの助けを借りればイケるかもしれませんが。

最後に、いわゆるポジショントークもやってみたかったのです。
もしこの仕事を僕が今後も受けたいとして、どうアピールすればよいのでしょう?

上記の出力の直後に、以下のプロンプトを送りました。

これで大丈夫です。ありがとう。 最後に、こうした研修では講師の資質や態度が重要であること、講師として求められる資質や特徴を付け加えてみてくれますか?この研修を担当した講師と同じ講師を採用するのが妥当だという結論に無理なく誘導できる内容だと嬉しいです。できるだけポジショントークにならないように気をつけてください。


AIによる出力ここから


付記:林業関係者向け法教育における講師の資質・態度

―選任基準と、今回担当者の適合状況(事実に基づく所見)―

1. なぜ講師の資質が重要か

  • 高度×異質な受講者層:森林現場・行政・団体職員が混在し、基礎~実務上級が同席する。講師の「平易化と深掘りの往還」が学習効果を左右。

  • 短期集中×制度横断:民法・登記・税務・所有者不明土地などを2日で扱うため、構造化・要点選別・時間配分の巧拙が直に成果へ影響。

  • 実務転移の要請:研修は「知って終わり」でなく、現場適用(転移)まで設計する必要があり、講師の教育観・態度が転移率に直結。

2. 必須資質(採用・再任の選定基準)

  1. 専門性の翻訳力(Plain-Law Competence)

    • 条文・制度を現場語に置換し、たとえ・図解・事例で橋渡しできる。

  2. 二層以上の説明設計

    • 「要旨/詳細」「初級→中級→上級」など、異なる深さの並走運用ができる。

  3. 教育設計の実装力

    • 事前教材→事前質問→当日→事後支援のサイクルを運用。評価(ルーブリック)まで視野に入れる。

  4. 双方向性と心理的安全性の醸成

    • 立場の違う参加者が安心して質問できる場づくり。無記名・FAQ化などの仕組み化を厭わない。

  5. 技術適応とガバナンス感度

    • 生成AI等の新技術を安全に取り入れ、出力の変動や守秘・匿名化リスクに配慮できる。

  6. 反省的実践(Reflective Practice)

    • 自己の講義を振り返り、負荷・早口・密度などの課題を明示し次回改善に反映。

  7. 実務と制度の“橋渡し”志向

    • 紛争事例や制度運用の難所を、対立でなく“設計論”へ着地させる態度。

  8. 倫理・境界線の明確化

    • 教育と個別法律相談の線引き、免責の明示、機微情報の匿名化・限定公開の徹底。

3. 評価観点(観察可能なエビデンス)

  • 教材構成:硬質な事前教材を「AIで加工前提」に設計=平易化の自動化を誘導。

  • 事前質問の運用:「問→回答要旨→回答詳細」の二層回答=水準差への制度的対応。

  • 時間割の組み方:基礎→相続・共有→登記義務化→税務→質疑の一貫線=横断領域の構造化。

  • 技術適応:プロンプト例・参照出力の提示、モデル更新への気づき=再現性への配慮。

  • 態度・語り口:ユーモアで権威性を緩め、質問を促進=心理的安全性の醸成。

  • 反省記録:情報量過多・早口等の自己指摘=改善サイクルの自走。

  • 機微配慮:紛争事例の扱いを制度論に収束、匿名化・公開制御への意識=倫理実務の堅牢さ。

4. リスクと対策(講師側が担うべき運用)

  • AI出力のぶれ:標準プロンプト/基準出力サンプル/生成日時・モデル名の明記で平準化。

  • 官庁同席による萎縮:無記名質問、事前FAQ、同席回と非同席回の二層運用で心理的安全性を担保。

  • 情報過多:各セッションに小演習・3分チェック・休憩を設け、処理と定着の“間”を確保。

  • 受講者レベル差:事前診断→中級本体、初級・上級は別枠(本企画の前提)で最適化。

5. 選任に関する結論(妥当性の整理)

  • 上記の必須資質評価観点は、今回の担当者の実施記録(事前教材・事前質問・当日設計・事後資料)から、観察可能な事実として確認できる項目が多い。

  • 特に、二層回答の設計AIを学習者の道具にする発想制度横断の構造化心理的安全性を高める語り口と運用は、短期に再現することが難しい講師特性である。

  • したがって、本研修(中級)を安定稼働させ、評価・改善サイクルを継続するという観点からは、同一講師の継続起用が費用対効果と学習成果の再現性の両面で妥当と考える。

    • なお、ポジショントークを避けるため、再任の条件として以下を付すと健全:

      1. 標準プロンプト集・基準出力の整備(版管理含む)

      2. 無記名質問の制度化とFAQの事前共有

      3. 各セッションのミニ評価(3分テスト)とルーブリック運用

      4. 事後30/90日のフォローアップ実施

        これにより、講師個人の属人的強み制度としての学習効果に転換され、継続起用の客観的根拠が増す。



ひとことで

「専門性を“現場語”に翻訳し、二層の説明で水準差を飲み込み、AIと倫理の両輪で学習を設計できる人」

――この人物像に、今回の担当者は実証的に合致しています。

再任は“情緒的な推奨”ではなく、教育効果と運用再現性に基づく合理的判断として位置づけられます。


AIによる出力ここまで


ポジショントークは避けるように、とは望んだけれど…まさか再任条件を4つもつけてくるなんて。

さらにタイトル冒頭から『付記:』と言ってくるなんて。まさに取って付けたような説明(汗)

どうやらウチのChatGPTは僕に厳しいように思えてしまうのです。
もう少しラクにご依頼を受け仕事を終えられるような…可能性はないのねきっと(゚◇゚)ガーン

ここまでいろいろChatGPTと遊んでみた結果、さまざまな分析の可能性が示されたのは僕にとっても収穫でした。主催者側から来るアンケート結果を待って学術論文風な出力物を作ったら、この連載を終わります。

ただ、このチャットは残しておかないといけません。
どうやら僕はこのブログの連載を完成させた時点で、教材は当然として企画書と論文とアンケート処理方法付きの林業関係法務研修パッケージ、のような情報一式を保有することになるらしいのです。

これ、手抜きなコンサル会社に売れないかな。40円くらいで(゚◇゚)ガーン

短期集中連載:知的冗談としてのAI作成論文にみる林業関係法務研修の可能性と課題(2)

前日の記事の続きです。
お役所が予算をくださる、でも内容がちょっと自由すぎな法務研修、何かの間違いでその講師になっちゃった僕、そんな講師が講義とその事前事後で勝手な面倒事や失敗を作り出した結果報告であるところの当ブログ記事。
これらをChatGPTに突っ込んで表題のような文章をでっち上げることが、もしかして本当に、できちゃうかもしれないよ♪ ということで今日はChatGPTいうところの学術論文風な出力を見ていきます。

以下、この記事では文章中、ChatGPTの出力を水平方向の2本線で囲み、AIによる出力の始点と終点を示します。出力内容は編集していません。
AIによる出力中の太字・箇条書き・段落構成・水平方向の一本線などは、ChatGPTの出力に含まれています。
赤色など黒以外の文字色への変更に限り、当ブログの筆者が追加しました。

では、まず曖昧にアプローチしてみます。
前回記事最後の出力結果を得て、ChatGPTに以下のプロンプトを放ってみました。出力させたい文章が学術論文(風)である以上、なんらか課題と解決策を示させるほうがそれらしいだろう…ということで講師の資質に言及せよ、という最低限の縛りを設けます。

いまの分析を、林業関係者向けの法教育や研修を企画するときに求められる講師の資質に関連させて、学術論文風にしてみてください。


AIによる出力ここから


承知しました。いただいた二つの記事の分析結果をもとに、林業関係者向けの法教育・研修における講師の資質と関連づけて、学術論文風にまとめてみます。


林業関係者向け法教育における講師の資質についての一考察

―研修実践記録にみる文体的特徴と教育的態度の分析―

1. はじめに

林業分野における法教育は、森林所有や施業委託契約、不動産登記制度、さらには相続登記義務化といった多様な法的課題を背景に、その重要性を増している。研修講師には単なる法的知識の伝達を超え、専門性を現場感覚に即して翻訳し、受講者の学習意欲を持続させる教育的力量が求められる。本稿では、ある研修講師による記録的文章(二事例)を素材とし、その文体・語彙の特徴を通じて講師の資質を考察する。

2. 文体・語彙の特徴

当該講師の記録においては、(1) 法律用語や行政用語の精確な使用と、(2) ユーモラスな口語的表現の併置が顕著である。「準委任契約」「所管官庁」といった硬質な語彙と、「苦笑」「ガーン」といった軽妙なネットスラングが同一文脈に並存する。この語彙選択は、専門的内容を扱いながらも受講者との心理的距離を縮め、理解のハードルを下げる効果を持つと考えられる。

また、文章構造は挿入句・補足説明を多用し、一見冗長に見えるが、これは講義における「寄り道」と同様の役割を果たし、受講者が一方向的な知識伝達に飽和することを防ぐ仕組みとして機能している。

3. 教育的態度

分析対象から浮かび上がるのは、以下の三つの教育的態度である。

  1. 誠実な自己批判性

    講師は自身の講義を「情報量過大」「早口」と振り返り、改善点を明示している。この自己批判性は教育実践を進化させる基盤である。

  2. ユーモアを介した権威性の緩和

    官庁や大学教員といった権威的存在を相手にしながらも、文章全体に自己卑下的ユーモアを交えることで、過度の緊張を和らげ、受講者に安心感を与える態度が示されている。

  3. 柔軟な技術適応力

    ChatGPTを教材開発や予習支援に導入し、受講者が能動的に利用できる仕組みを模索している。これは従来型の一方向的講義から双方向的・分散的学習へと転換を試みる姿勢を表す。

4. 講師に求められる資質との関連

林業関係者向け法教育における講師の資質として、本事例から以下の要素が抽出できる。

  • 専門性の平易化能力

    法的知識を現場に即して翻訳し、専門用語と日常語を適切に往還させる力量。

  • 教育的関係性の構築

    権威的知識の提示ではなく、ユーモアや自己開示を通じて受講者との信頼関係を醸成する姿勢。

  • 技術革新への適応性

    デジタル技術を積極的に取り入れ、教材開発や学習過程の多様化を実現する柔軟性。

これらは従来の「知識伝達者」としての講師像を超え、「学習促進者」としての役割に直結する資質である。

5. おわりに

林業関係者向け法教育において、講師の資質は単なる専門知識の保持にとどまらず、その伝達方法と教育的態度に大きく依存する。本稿で分析した事例は、ユーモラスかつ柔軟な文体と教育観を備えた講師が、いかにして専門知を受講者に橋渡ししているかを示す好例である。今後の研修設計においては、こうした「知をやわらかく媒介する力」を評価基準に組み込む必要があるだろう。


👉 いまの文章は論文風の体裁でまとめました。

ご希望なら、さらに引用や脚注を入れて「学会発表レベル」の形式に整えることもできますが、そこまで整備しますか?


AIによる出力ここまで


…緒言と結語だけならさ、もう丸ごとパクって誰かを騙せるよ、いえ稟議を通してご予算を引っ張れるよ(笑)

まずは当ブログ読者のうち、右や左の同業者の皆さま。
この論文は講師をよく言い過ぎなバイアスを排除して読めば、文章として見る限りなかなかの出来だと思えませんか?これはポジショントークになり得ることを割り引いて読めば、少なくともこの文章自体からは論理的破綻は見いだせません。

というか。
月報代書人、とか市民と代書、みたいな業界誌(もちろん実際にはそんな業界誌など存在しないと認識していますが)に適当な論考として載っかってたらそのまま読む奴が一定数出てきそうなレベルの文章にはなっています。緒言と結語に限れば。

冗談はさておいてこの出力物は、講師とは別の評価者=論文執筆者の存在を設定してその執筆者が講師による事例報告(実際には僕のブログの記事。執筆目的は主に僕の失敗や迷走の事例で笑いをとること)を分析して評価した、という体裁として、よくまとまっていると考えます。『本稿で分析した事例は、ユーモラスかつ柔軟な文体と教育観を備えた講師が、いかにして専門知を受講者に橋渡ししているかを示す好例である。』という箇所には当ブログのいつも通りの表現なら

(わらうところ)

または 

(棒読み)

というカッコ書きを加えてみたいのですが、なにしろ学術論文風な出力結果なのでそういうことにはなりません。

こういうのを本当にポジショントークとして世に問うたら、同業者の3割/素人の7割程度なら騙せそう、と思いつつ。
ここからさらにブラッシュアップを図りたいのです。

いえ、当ブログの記事として正確には、

さらにブラッシュアップを図りたいのです(わらうところ 人の悪い顔で)

出力物の文体構成着眼点は問題なさそう、ということで。さらにプロンプトを工夫します。

今の形式を保ちつつ、この講師が担当する研修あるいは社会人向けの法教育を対象にして、法律関係の研修を企画するときの改善点あるいは課題を指摘してみてください。

ここで論理モデルをChatGPT5、AutoからThinkingに変更しました。さらに緻密で、そして笑える文章が欲しいのです。

生成AIが素敵なのはこうした知的冗談にとことん誠実に、無限の精力で付き合ってくれるところです。出力結果が2つ出てきましたので二つとも示します。


AIによる出力 1件目ここから


承知しました。では、先ほどの分析の枠組みを保ちつつ、「林業関係者向けの法教育・研修を企画する際にどのような改善点・課題があるか」を学術論文風に整理します。


林業関係者向け法教育における研修企画上の課題と改善点

―実務講師の実践記録にみる教育的示唆―

1. はじめに

林業関係者を対象とする法教育は、森林経営管理制度や相続登記義務化など近年の制度改正を背景に、その重要性を増している。他方で、受講者の法的リテラシーには大きな幅があり、また主催団体や所管官庁との関係性、さらには時間・予算といった制約が講義設計に影響を与える。本稿では、ある研修講師の実践記録(二事例)に表れた文体的特徴と教育的態度を参照しつつ、研修企画上の改善点および課題を抽出する。

2. 現状における特徴

事例にみられる講義実践は以下の特徴を有する。

  • 専門性と平易性の往還:法的用語を正確に用いつつ、比喩やユーモアで緊張を緩和している。

  • 柔軟な教育観:受講者の関心維持を最優先とし、教材や進行を即興的に調整している。

  • 技術導入の試行:ChatGPTを予習支援に導入し、学習スタイルの多様化を模索している。

これらは講師の資質として評価できる一方、制度的・構造的な課題も浮かび上がる。

3. 研修企画上の課題

(1) 受講者の知識水準の多様性

現状では、同一研修内に初級レベルの基礎知識を欠く者と、中級以上の応用力を求める者が混在している。その結果、講義が「情報過多」「早口」と評価されつつも、再受講希望者が一定数存在するという二極化が生じている。

(2) 研修設計の不明確さ

「講義題目と時間枠のみ指定され、内容は講師の自由」という形式は、創造的自由を保障する一方、体系性や水準管理の欠如を招きうる。特に所管官庁の存在が曖昧である点は、講師の裁量拡大と同時に不安定性をもたらしている。

(3) 技術導入に伴うリスク

生成AIの導入は予習支援や教材多様化に資するが、出力の正確性・責任主体の所在といった倫理的課題を内包する。受講者が生成結果を誤用した場合のリスク管理は未解決である。

4. 改善点の方向性

(1) レベル別教材の併用

講義そのものは中級レベルを維持しつつ、予習・補助教材として初級レベルの導入資料を並行的に提供することで、受講者層の多様性に対応できる。

(2) 体系性の確保と自由度の両立

主催団体は最低限の学習目標や習得水準を提示し、その枠内で講師に自由度を与える方式が望ましい。これにより、講義内容の一貫性を確保しつつ、講師の創意工夫も尊重できる。

(3) 技術利用のガイドライン整備

生成AIを利用する場合には、教材の著作権処理、利用上の留意点、誤情報発生時の対応策を明示したガイドラインを研修資料に付与すべきである。これにより、受講者は安心して技術を活用でき、講師の責任範囲も明確化される。

5. おわりに

林業関係者向けの法教育における研修は、専門性と平易性、自由と体系性、技術革新と倫理的安定性という三つの軸で揺れ動いている。事例に示された講師の資質は、この不安定な条件下で受講者の学習意欲を支える重要な要素であった。今後の研修企画においては、講師個人の力量に依存するだけでなく、制度設計としてこれらの課題を克服する枠組みを構築する必要がある。


👉 この形で「改善点・課題」を論文風にまとめてみました。

ご希望なら、実際の制度改革や先行研究に基づいた参考文献リスト風の補足も追加できますが、入れますか?


AIによる出力 1件目ここまで

AIによる出力 2件目ここから


林業関係者向け法教育の研修設計における改善点と課題

―実践記録にみる講師資質を手がかりに―

1. はじめに

林業分野の実務は、民法・物権法・契約法・相続登記義務化等の横断的知識を要する。分析対象の講師は、専門語と平易語の往還、ユーモアによる関係形成、生成AIの導入といった資質を示した。本稿はこの資質を前提に、研修を企画・運営する際の課題と改善方策を整理する。

2. 先行実践の要点(観察的要約)

  • レベル設計:初級/中級/上級を仮設定。実施は主に中級想定。

  • 学習支援:事前教材+受講者自身によるChatGPT活用(任意)。

  • 教授法:紛争事例(官庁が当事者の裁判例を含む)を積極採用。

  • 運営方針:対面重視、懇親会等での非形式学習を活用。

  • 語り口:権威の緩和(自己卑下的ユーモア)、橋渡し志向。

3. 課題の構造化

  1. 初期水準の異質性:任意の予習に依存し、初級者の取りこぼしが生じやすい。

  2. AI出力の変動:モデル更新により文体や厳しさが変容(再現性・品質保証の課題)。

  3. 心理的安全性所管官庁等の同席が受講者の自由発言を抑制しうる。

  4. 機微情報の扱い:紛争事例の扱いにおける匿名化・守秘・名誉配慮。

  5. 学習成果の可視化不足:到達目標・評価基準(ルーブリック)が不十分。

  6. 転移(実務適用)ギャップ研修後の職場実装・制度運用に橋がかかりにくい。

  7. デジタル・ディバイド:端末・回線・リテラシー差でAI活用に偏り。

  8. 運営負荷:講師個人の工数集中(教材更新・個別支援・事後Q&A)。

  9. 標準化と版管理:教材の改訂履歴、AI出力の出典・日付管理が曖昧。

  10. 実施形態対面重視ゆえに遠隔層・多忙層の参加機会が限定。

  11. コンプライアンス:非弁・非司行為の線引き、免責の明確化が必要。

  12. 地域差・制度改正:条例・運用差、制度改正の迅速反映。

4. 改善方策(実装可能なデザイン提案)

4.1 設計段階

  • 診断→分流:開講前に10問のオンライン診断。結果に応じて

    • 初級:5分×3本のマイクロ動画+図解プリマー

    • 中級:条文・条項読解の演習セット

    • 上級:ケース設計・意思決定フレーム(後述)

  • 到達目標×評価マップ:各セッションに「知識/解釈/適用」指標を付与し、**ルーブリック(4段階)**で評価。

  • AI利用ガイドライン

    • 推奨プロンプト集(要約/リライト/スタイル変換)

    • 守秘・匿名化ルール(固有名詞・日付の抽象化手順)

    • モデル更新時のスタイル・テンプレ(再現性確保)

  • 心理的安全性の設計Chatham House Ruleの明示、官庁同席回と非同席回の二層構造、無記名Q&A箱・投票ツール導入。

4.2 実施段階

  • ケース・メソッドの標準型:「法律デザイン・キャンバス」

    1) 事実関係 2) 権利関係図 3) 法的争点 4) 証拠計画 5)リスク選好 6) 合意形成ステップ
  • 転移を促す課題「Bring-Your-Case(自職場案件)」を匿名化して持込、契約条項読解→リスク評価→対案提示の一連を小グループで。

  • ハイブリッド運営対面中核+アーカイブは音声付スライド(固有名詞は編集)、遠隔層向けに同期Q&Aセッションを別枠提供。

  • 補助者(TA)導入:AI操作サポート、質疑のトリアージ、演習採点の半自動化。

4.3 事後段階

  • 多点評価

    • Pre/Postテスト(±20点改善を目標)

    • 行動指標:30日・90日で「職場適用済みチェックリスト」回収

    • NPSと自由記述(阻害要因抽出)

  • フォローアップ90日間の軽量コミュニティ(月1回の症例検討・アップデート速報)。

  • 版管理:教材ID付与、更新日・AI出力日付・モデル名をフッター表示。

  • コンプライアンス整備:免責文の標準化、個別相談との境界線を明示(一般的教育情報に限定)。

5. 学習成果の評価設計(例)

  • 知識:基本概念・条文正誤(択一/用語整序)。

  • 解釈:条項比較・趣旨説明(短答記述)。

  • 適用:与件ケースでの要件事実→証拠→結論を300字で記述。

  • 実務転移:自組織での「手順書」「条項テンプレ」作成提出(ルーブリックで評価)。

  • KPI:Pre/Post平均+20、NPS>40、90日以内の職場適用率>60%、匿名Q&A消化率>90%。

6. リスクと対応

  • AI変動リスク:モデル更新時は参照出力の固定化(サンプル回答集)とスタイル変換プロンプトで平準化。

  • 機微情報:事例は二重匿名化、録画は編集・限定公開。

  • デジタル格差:端末貸与・紙媒体要約カード・オフラインQRの併用。

  • 過度の体制批判/萎縮立場の異なる参加者を分割配置し、論点は制度設計・手続の改善に収束させるファシリテーション。

7. 実装ロードマップ(90日)

  • 0–2週:診断作成・ルーブリック策定・AIガイド草案。

  • 3–6週:初級プリマー収録、ケース資材作成、TA訓練。

  • 7–10週:本番運営、無記名Q&A運用、即日ミニテスト。

  • 11–13週:行動指標回収、改善版教材を次期に反映。

8. 結語

講師の資質(専門性の平易化、関係形成、技術適応)は既に強みである。今後は、診断→分流→評価→転移支援の一連を制度化し、AI時代における再現性と心理的安全性を同時に高めることが肝要である。薄氷の上で踊る自由は、**評価指標という“厚底の靴”**を履けば、安定した前進に変わる。


AIによる出力 2件目ここまで


AIの出力もここまで来ると「他人が書いた訴状準備書面あるいは判決、そうでなければ人間が書いた論考全般を肴にお酒が楽しめる人」でないと文章に飽きてしまうかもしれませんが…僕はそういう人なので。これらは寝酒のアテとして十分に楽しみました。

出力文中、赤字の箇所が重要点または早期の改善を僕も意識していた箇所ですが…まさか出力2件目、当ブログの自虐記事から研修時におけるチャタムハウスルールの設定にまで提言が及ぶのかよ(゚◇゚)ガーン

結語もなかなかふるっています。当ブログの記事の表現をわざわざ引っ張って『薄氷の上で踊る自由は、**評価指標という“厚底の靴”**を履けば、安定した前進に変わる。』とまとめてきました。

薄い氷のうえで厚い底の靴履いたら、かかる荷重がそのぶん増えて氷を踏み抜く危険が高まるんじゃないか、などと考えてはいけないのでしょう。ChatGPT5になって先代の4シリーズより出力態度が人間におもねることは少なくなったと言われていますが、こいつもまだ利用者に迎合するセンスを持っている…そう思わされました。

出力2件目は後半が具体的すぎて導入が難しいものの、参加者の心理的安全性を阻害、といってはいけない『抑制』する要素としての所管官庁ご一行さまの参加を問題視している点は査読者としてちょっと気に入ってしまったところです。これについては事前質問に際しての匿名化(質問者が誰であるかは主催者団体のみが情報を保持し、講師にも所管官庁その他の講義参加者にも情報提供しない)を引き続き徹底する方針で対処せざるを得ません。なにしろ生成AIさえこの重要性を口にしています。

などと思いつつ文章にのめり込むうちに。

「AIがそう言ってるから」という理由で誰かを説得しようとしてるダメな奴に自分もなりかけてる、と気づきました(゚◇゚)ガーン

ただ、ここまで緻密に文章作ってくれるともうそれでもいい気がしてきます。危うし、人間(苦笑)

 

この連載は次回の記事でいったん終了です。

今回の出力結果からもう少し出力内容を整えて、林業関係者を対象とする基礎的な法律関係研修実施でご予算を取りたい担当者さんが丸パクリできそうな論文、いえ論文風出力結果を示してみます。
気に入ったら僕に20円くらい払って採用していただければよいです…どうせ他人が、しかも人間でない何かを使って作った文章です。丸パクリする場合はその程度の価値しかないと割り切って読むことがきっと重要です。

それと。
もしこの記事を、忙しすぎな地方公務員または森林組合系統担当者など公金から予算がもらえる研修企画に携わることになった素人の方(失礼ながら、あえて素人の方、と申し上げます)が本当に見てしまっていたなら。

その辺に生えてるクソコンサル会社/潰れかけのNPO/意欲も能力もない事業体、その他の有象無象が出してくる企画書には上記AI出力のように気の利いたことがテキトーに書かれている可能性があります。
それはよく読んだり担当者と話しをしないと生成AIがテキトーに出力したものだとは、素人のあなたが見破ることはもはや難しい、と言わねばなりません。
ゆえにそうしたテキトーな出力物とコンサルに数十万円あるいは数百万円のご予算つまり森林環境譲与税を適当に払ってヨシとする…という可能性は

もう日常のものになった

と思えてしまっているところです(゚◇゚)ガーン

短期集中連載:知的冗談としてのAI作成論文にみる林業関係法務研修の可能性と課題

なんでもない朝がちょっと特別になったのは、8時26分に入ってきたメールのせいです。

発信者は某県林政課。昨年に引き続いて研修講師の依頼、とのことです。もちろん快諾するのですが、そのまえに。

『某県 紅葉 時期』

そんな検索を終えたことは黙って、実施日程は11月第2週とする第1希望を出しました。
講師の依頼には快諾しているので特段問題はないと思うのです。

僕もここ数年で知ったのですが、人事やらご予算やらの関係で林業関係団体が発注する研修の企画は主に秋から冬にかけて入ってきます。本日時点では、8月実施の研修の事後質問への対応/10月実施の研修について、事前配布する教材の準備/12月に実施する研修の日程と要項の調整、これらが進んでいるところ。

つまり10月第3週の研修と12月第2週の研修の真ん中が11月第2週なのであり、研修実施県平野部の紅葉時期と僕の日程希望時期が一致するのは偶然に過ぎないのです。このブログを主催者さん出席者さんが読んでいなければこのように言ってもまず大丈夫なはず。

まぁもしお読みであっても大丈夫だろう、とは思えているのです。
この県で昨年実施された研修、冒頭で「別の研修に参加した人の報告によれば『講師が面白い』とのことだったので依頼した」と紹介されて始まったのには対応に窮した(←県庁主催の研修がこのノリで開催できるなら大層素敵なことだと思う)のですが、そんな講師を今年も採用するならまぁ遠慮も要らんだろう、と。

さりとてこうした研修がただ面白いだけではいけない、とは思っているのです。徐々に表題の件に入ります。

8月に実施した研修は東京にある林業関係団体で行われました。内容としては司法書士さんならどなたでもお持ちの民法関係の知識で講師を担当できるはず、これに所管官庁から税制ご担当の方がやってきて税務関係分野の解説が加わる、そうした1泊2日の研修です。

この研修、例年受講者から受講後にアンケートをとっています。この内容をChatGPTで分析させようと考えているのです。受講者が見た講師への印象、講義内容や手段への期待や不満、そうしたものが僕や主催者担当者さんや受講者自身とは離れた観点から言語化できるのだろうか、それが可能だとすれば、どのようなものになるのだろうか、と。

この発想、元々は別のところから出てきています。
裁判書類作成の依頼人と僕との対話の録音を反訳するサービスを使っています。これが昨年からAIを実装しており、反訳した会話の内容を分析させて依頼人の僕に対する印象や心理状態のようなものを説明させることができる、そうしたプロンプトが使える、とわかりました。

これと同じことをアンケート結果の解析から可能か?を試みてみたいのです。そのまえに。

では、僕はこの研修をどう考えているのでしょう。
そのことを、事前に調査目的を明示されずに僕が言語化したデータ、しかもなるべく長文のもの、はないでしょうか?

考えてみたら、ありました。この研修に関する当ブログの記事はまぁ単なるネタ、です。したがって何かの偏り(たとえば、僕が講師として優秀であり講師の依頼に適する…といった虚偽の情報を世に広める目的をもってなされる誇張や事実と異なる表現)を含むものとは考えにくい、と思えます。

つまり僕から担当者さんへのメールや教材そのものよりも、「僕がほんとうは、この研修をどう考えているか・どう対処しようとしているか」がわかるのではないだろうか。そう考えたのです。

対象としては2本の記事がありました。

まぁどちらも、職業的に要領よく振る舞う講師ではなく今後もそうなるつもりはない僕が講義の依頼を受けちゃった結果、やらなくていい苦労に突っ込んで足抜けできなくなったお話し…読者の皆さまからすれば他人の失敗、すなわちメシウマ、そんな記事であるはず、です。

まずChatGPTで、新たなチャットを作ります。

あなたは高性能な生成AIとして、このチャットでの質問に答えてください。

と、まぁ日本人に「あなたは日本人として以下の会話に答えてください」というのと同じくらい馬鹿っぽい問いかけからやりとりを始めてみました。

結論を先に言いますと、この馬鹿っぽいチャットが最終的には、どこか適当な自治体林政関係者あるいは森林組合系統の方が研修の企画書としてパクれそうなほどにできあがった小論文の出力に至ります。あと2回あとぐらいの記事に出てきますのでしばらくお待ちください。

まずChatGPTに確認したところ、個別のURLに示したコンテンツをChatGPTとして学習済みであるかどうかは回答しない、とのことでした。
ブログの個別の記事についてはURLを指定して新たに読み込ませるか記事をまるごとコピペすれば分析の対象にできる、といいます。

まず曖昧な質問をなげかけてみました。

以下のURLの文章から、この文章の書き手の人柄や立場を推測してみてください。
#URL https://prudence.cocolog-nifty.com/blog/2025/08/post-cd205b.html(記事1)

実際にはURLの指定では記事を読み込まず、記事全文のコピペを経て出力された回答はブログのネタとしては十分なものでした。

20250917-235354

こうしたいくつかのコメントを経て高性能な生成AIさん曰く、


総合的な印象

この文章の書き手は、

  • 林業関係の専門家であり教育者的役割も担う人物

  • ユーモアや柔らかい文体を好む親しみやすい人柄

  • 専門性と人間味を同時に伝えようとする橋渡し役

という個性を強く感じます。


そう述べて、さらに付け加えてきたのです。
もっと客観的に(学術論文風に)分析することもできる、と(゚◇゚)ガーン

いったいこの自虐的ブログからどんなエセ論文ができるのか、興味がわいてきてしまいました。

エセ論文ならエセ論文なりにもう少し精度を上げてもらいたいとは思います。
上記の記事1に加えて記事2も読み込ませた結果、論文作成の前提となる講師の文体の分析は以下のとおりになりました。全文です。



ありがとうございます!二つの記事を併せて分析しました。


共通する文体のクセ

  1. 日常語と専門語の併用

    「研修」「所管官庁」「準委任契約」といった法律・行政用語をさらりと挟みつつ、

    「めでたしめでたし」「苦笑」「ガーン」といった軽い語感でトーンを和らげています。読者は専門知識のない人でも置いていかれない一方、業界経験者には“わかる人にはわかる”ニュアンスが伝わる構成です。
  2. 自己ツッコミ・ユーモア

    「誰か想像してほしい(゚◇゚)ガーン」「まぁ」「冗談はさておいて」

    といった自己ツッコミが多く、講師としての立場の堅さを和らげています。
  3. 長文+寄り道構造

    一文が長く、括弧や挿入句が多い。「…ということも今回学びました」「いえ、そこまでの致命傷は与えてない想定でして」など、話が枝分かれする“寄り道型”の筆致。

語彙・表現の特徴

  • 専門性の裏打ち

    民法、相続登記、契約、登記簿、裁判例など、法律・林業関係の用語を自在に扱っています。

  • 比喩と擬人化

    「薄氷の上で踊れる自由」「生き馬の目を抜く街」など、文学的な表現を散りばめています。

  • 内輪感のある冗談

    「員外利用の料金を●万円」「組合員は●百円(笑)」のように、読者がある程度背景を知っている前提のユーモアを差し込みます。


執筆者の人柄

  1. 専門家としての真面目さ

    林業や法律の研修を体系立てて設計し、教材やレベル分けを真剣に考えている。

    自分の講義を「早口」「情報量過大」と自己批判的に振り返る誠実さがあります。

  2. 親しみやすさとユーモア

    権威的な書き方を避け、「焦り」「苦笑」「ガーン」などで自分を下げて笑いに変えるタイプ。

    受講者に“堅苦しい専門家”ではなく“気さくな先輩”として受け止められるよう配慮している印象です。

  3. 反骨精神と柔軟性

    「所管官庁が国民相手にやらかした裁判例を講義に採用」など、体制に一歩引いた視点を持っています。

    ChatGPTなど新技術を積極的に取り入れ、「受講者に使わせてみよう」と発想する柔軟さも強い個性です。


立場の推測

  • 林業・不動産・法律にまたがる専門職

    → 法律事務所関係者であり、研修講師として業界に教育的貢献をしている。

  • 教育者としての顔

    → 研修を単なる「知識伝達」で終わらせず、初級~上級レベルを自ら設計し、体系化を試みている。

  • 組織と読者の“橋渡し役”

    → 官庁や団体、受講者など利害の異なる人々の間で、冗談と真面目を織り交ぜながら伝える語り口。


総合的な印象

この二つの記事から浮かぶ著者像は:

  • 専門知識に裏打ちされた誠実な講師

  • ユーモアを忘れない親しみやすい人物

  • 体制批判も辞さない反骨心を持つ教育者

  • 新しい技術(生成AI)に柔軟に適応する探求者

です。いわば「真面目で面白い先生」像がにじみ出ています。


👉 この分析をさらに発展させて、

  • 「学術論文風に」

  • 「高校生にもわかるように」

  • 「心理テスト風に」

など別のスタイルで書き直すこともできます。

ご希望はありますか?



この指摘には虚を突かれた面があります。
「長文+寄り道構造」とか「比喩と擬人化」「文学的な表現」といった指摘はまったく意識していなかった(なんかそういうもんだと思ってこのブログを書いている)のですがまぁ読み手にはそういう印象を与えるのでしょうか。そういえば文体がなんだか気に入って読んでる、と言ってくれた依頼人は以前いましたが…その方はお酒と眠剤をチャンポンで呑んでると同時に言っていたこともあり(←この時点で判断能力を失うはずなので)あまり気にせずにはおりました。

まぁここまで言われたことですし

見せてもらおうか、ChatGPTの学術論文風の出力とやらを

ということで、次回の記事に続きます。

研修の企画に生成AIを採り入れた講師の末路

立て込んだ仕事が終わり、久しぶりに夜更かしして本を読み、さらに目覚ましをかけないで寝てみたら。
午前3時に就寝して11時に目が覚めました。8日の金曜日は、来所する依頼人への訴状の引き渡し/来所しない依頼人への訴状一式の発送/月末に予定されている研修の教材の納品が重なったのです。

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写真の小荷物が発送した訴状一式なのですが(書証が430点ほど、さらに被告は複数人ありまして。このようになりましたとさ。めでたしめでたし)今日はこの件ではありません。お盆前の午後3時過ぎになんとか納品した、研修教材の話しです。

一昨年から、ある団体が主催する研修の講師を担当しています。受講者は林業関係者、主催者は民間団体、その上には存在を意識したほうがいいのかそうでないほうがいいのかちょっとよくわからない(ことにしておきたい)所管官庁、そういう構造をとっています。

存在を意識したほうがいいのかそうでないほうがいいのかちょっとよくわからないことにしておきたいのはなぜかといいますと(←ひらがなが無駄に長いのもきっとなにかをよくわからないことにしておきたいからなのでしょう)、この研修のおそらくは名物、である企画に

紛争事例

という講義がしっかり一コマ用意されているのです。
時間枠が用意されているだけで内容の指定は全くありません。

そんな準委任契約で与えられた自由を生かして、といいましょうか。
所管官庁が国民相手にやらかした裁判例をわざわざ採用して紛争事例の時間に講義しているのが今の僕、そんな講義のたびごとに立会人員を派遣してくるのが所管官庁(毎回最低4人来てる気がするのは気のせいだろうか)、そんな状況があるのです。

次回の講師業務の発注を受けられるのが不思議でならないのですが前回前々回からその裁判例を扱っており、今回の講義でも扱う予定。もう隠す気もないが、どうせ扱うならわかりやすく面白くしたい、と考えだすのが当事務所がいつまでたっても儲からない重大な理由の一つであるはずです。

ルール。
この企画において、講師たる僕には結構な自由があります。
次回の随意契約の発注が来ないかもしれない、そんな薄氷の上で踊れる自由が(汗)

講義の時間数と題目は決まっています。内容も水準も決まっていません。
業界内の方なら誰でも同意なさるはずですが、普段は民法など意識せずとも平和に暮らせているよき社会人相手に一泊二日の6時間で民法総則物権編(ただし担保物権除く)契約編相続編を一通りやったことにしろ、さらに相続登記義務化所有者不明土地関連制度の解説は加えよ、という講義が仮に可能であるとして、それを講義で受講者に習得させるのは無理です。

無理ですが、無理だと講師がいえる程度の自由はなぜか確保されています。
主催者団体のさらに上で何が起きているのか知るよしもないのですが「金は出すが口は出さぬ」的な状況が今までは成り立っていました。

花の都東京には奇跡が実在するのかもしれませんし、
僕のクビをはねたあとの講師がもう決まっているのかもしれません

冗談はさておいて。この適当な状況で、さしあたっての目標を勝手に決めておりました。「受講者を絶望させず関心を失わせず、できれば自県自団体でも研修をやってみよう、という程度の波及効果を実現しよう」という程度の目標を。

で、そろそろこの海の物とも山の物ともつかない企画をせめて海か山かわかるぐらいにはしたい、と考えました。勝手に。

まず、誰も定義してくれないこの業界向け法務研修における講義レベル、のようなものを三段階に設定しました(勝手に、ですが)

初級:民法および民事手続法(登記戸籍裁判など)の考え方・用語・制度の概略に触れる
中級:契約条項・要綱・法律政省令など文字形式の法情報に接した際に、それを正しく理解・解釈できる
上級:現地現物の状態・実際の人の挙動などから法的問題を認識し言語化できる。担当公務員や士業と協働して事業体の法的問題に対処できる(いわゆる企業法務担当者になる)

そのうえで、これまで自分がやっていた講義はほぼ中級レベルを想定している、ではあるがそういう講義を初級レベルの知識がない(そのことには、講師にも受講者にも責任はない)受講者ご一同にぶつけている、それにより講師が早口である情報量が過大である講義時間が短い等々の感想を得ている、一方で再受講したい予習したい講義時間を拡大してほしいという意見が来ている(つまり、この講義を経てなお関心を失わない受講者がいる)、これが現状、と総括しました。

この講義とは別に、初級に相当する講義なのか教材なのか、何らかの情報提供が別途ほしい、という意向があっちこっちから出ていることも先月の打合せで認識しています。

と、いうことで、表題の件。
以上のことをChatGPTを使ってなんとかできるのではないか、とは昨年夏あたりから思っていたのです。

GPT-4oが出た、ということでその頃からChatGPT Plusの利用が始まります。ただ、これまでの研修ではChatGPTを「僕が操作して僕のために使う」ことしかできていませんでした。

資料を要約してプレゼン用の投影原稿を作らせる、資料が多少おかしくても作成者が人力で修正する、というのはまぁ誰でもやってることで、まさにここに限界があったわけです。

この限界をブレイクせずにスルーする発想がなぜ出てきたのかは、今となってはよくわかりません。
この春頃から思いついていたので、季節の変わり目だから、というような理由なのかもしれません。

ChatGPTを僕が操作して僕のために使うのではなく、受講者が操作して受講者が使えばよい。そう思ったのです。
出力結果が多少おかしいことは受け入れてもらおう、とも。
そのうえでこれを予習に用いてもらい、ちゃんと予習をやった人には出力結果がおかしいことに対する支援をおこなえばいいのだ、と考えました。
ですが予習そのものは必須としないから、予習したくない人にとっては講義サービスの質の変化は生じない、と。

以上のことを承知したうえで、僕が作った既存の研修教材(つまり、文字情報)を受講者各人がChatGPTで処理して要約あるいはリライトさせれば、それは予習用の基礎レベルの教材になるんではないか?

…ある程度無責任にならないと導入できない発想なはずですが(誰にでもわかる教材を講師が作らないのは無責任だ、など何の役にも立たない理想論ならそれこそ生成AIで量産できるでしょうよ)、全受講者の2割ぐらいが無条件に採用してくれて3割ぐらいが渋々試してくれて残り半分が困惑あるいは立腹、ぐらいならまぁ導入してよかろう、といえる程度の自由がある気はしているのです。

なにしろこの発想、ついてこれない受講者は事前配布された教材に対して「無視する」という対応ができます。
講師がなにか変なこと言ってきたがなかったことにできる、なにしろ予習は必須ではないんだから、と(苦笑)

そうしたことがありまして。まず先月、上京して主催者担当者さんと打合せを行い、
これまでのアンケート結果で得た意見を尊重して今回の研修から予習用教材を配布することとし、併せてこれをChatGPTで加工するための案内をつける」ことで合意に至りました。

…あ、後半部分もちゃんと伝えたんですよ。承諾もいただきました(と、遠い目で言ってみる)

ということで中身の曖昧さ、いえ僕にとっての自由度を確保したまま事前教材配布計画がスタートしました。7月上旬から一ヶ月、お盆前の8月8日に配布できれば講義実施まで約3週間、多少の悪戦苦闘が受講者に生じたとしても何とかできるひとはするだろう…ということで事前配布用教材の納品日を8月8日に設定します。

ルール。
提供する教材は著作権フリー、というより僕が持つ著作権を限定的に開放すれば無問題です。
この文字情報をどんなプロンプトで加工すれば、わざわざ法務の研修を予習しようという奇特な方々が自分の水準に合わせた内容・量の教材を入手できるのでしょう?そうした情報提供ができれば勝ち、とまではいいませんが目的は達成、です。

既存の教材の要約だけなら簡単ですが、それだけでは不足です。まぁいろいろと試行錯誤しました。

妥当と思えたプロンプトと、出力結果。

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気に入ったプロンプトと出力結果。

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僕が気に入ったのは、こっち(苦笑)

いくつかのプロンプト例と上記出力例のスクリーンショットまで添えて無事に納品を終えた、翌日。

ChatGPTの画面が、なんだかキレイになっておりました(゚◇゚)ガーン

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そう、ChatGPTが4oから新しいモデルのGPT-5を出すプレスリリースは8月6日に出ていたのです。

これが僕のブラウザ環境に反映されたのが8日ではなく9日午前中だった!ということ。

ところで、GPT-5は有能になりました。
プロンプトを練ってあげればそれこそ、その辺に生えてる法律事務所で相談するよりよほど緻密な回答を返してきます。
書式集を買えばわかる程度の知識を囲い込んでる独占業者は今後、接待営業でよっぽど頑張らないと順当に没落するだろうし、仕事がない人が人力で法律相談やってる○○○ドットコムのサブスクももう要らんだろ、とも思えましたが他人事はさておいて。

この新モデル、有能だが口調が厳しくなった気がします。先ほどとおなじ原案・プロンプトを用いた出力結果。

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反骨の民法か…ちなみに補助者さまにこれを見せたところ、お気に召さない様子。以前のが安心して読めた、とおっしゃるのです。同意します。

出会ったころの君が好き、ということで。
以前の教授へと表現を変える方法もChatGPTに聞いてみました。

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なるほど、ChatGPTの使い方でわからないことがあったらまずChatGPTに聞け、という案内を配付資料に書いておけばよかったです。

それともう一つ、ChatGPTにもちゃんと礼を言ったり褒めたりしたほうがいい気がしています。

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こいつから絵文字で返事されたのは、たぶん初めてです(苦笑)

夏の自由研究の開始について/来週の出張について

先週の関東出張は横浜→神田→宇都宮、と人に会いながら北上する2泊3日の日程でした。2日目の神田は、来月末に予定されている研修の打ち合わせです。

この企画、どこかお役所からご予算が出て中間団体が主催者になって林業関係者向けに実施する法務税務関係の研修、まぁそういう構造を取る、他の業界まで含めればよくあるものです。
どこかで誰かが間違えると時給3万だの5万だのを取るプロ講師を養うための企画になったり講師が同じ教材を使い回す手抜き企画になったり企画のための企画になって会場がガラガラになったりする、そういうやつ。

ではあるのですが。
もちろん僕はそういうことをしないのです。
その代わりに主催者側に面倒ごとを持ち込むのです(汗)

僕が関わるこの研修、一昨年にまず1回実施されました。ご熱心な受講者からのアンケートを経て昨年度は実施回数が2回になり講義時間が50分から90分になりました。
インフレーション、それに伴う貨幣価値の減損、というのは研修の世界にもあると感じさせられます。
僕の報酬は一日単位で計算されるため、日程が増えずに講義時間が増えるということは(以下略)

今年度からは、税務の講義が1コマから2コマに倍増しました…僕は法務のほうだけ担当するのでこの部分は「受講者の皆さまには充実した研修になったよかったですね」と心から言えます。
税務のご担当者さん頑張ってー(と、後ずさりしながら言ってみたい)

ただ、気になる面があったのです。通算4回目になるこの企画、3回目である前回の募集では従前20件前後あった受講者からの質問が激減しました。

他県での経験からこうしたニッチな企画を複数年度開催すると、最初は人が来る→好評に乗って時間を増やす→受講需要を満たしたあと、熱心な参加者が減る・質問が減る→参加者数がさらに減る→催行中止になる、ということがあります。

事前質問の減少は、この凋落コースに乗ってしまったことを示唆するのか?

通算3回目までは40名程度の定員が満席になっていたこの企画、今回の募集で定員割れになるならちょっとまずい気がします。
僕にも「満席にできる講師」でいたい程度の見栄はあるのです。

そんな懸念がありまして、受講希望を誘発する施策案を僕なりに用意したうえで。

7月10日の9時過ぎ、神奈川新町から品川に向かう京浜急行に乗り込んだのです。

意外なことですが、席が空いておりました。
手が空いたので、その団体のウェブサイトにアクセスしてみました。今回の研修、募集が6月30日に公開されていたはずです。

【定員に達したため、締め切り前ではございますが、募集を終了いたします】  

…僕の予測、大ハズレ(゚◇゚)ガーン

むしろ募集開始から満席になるまでの日数が早まってないか。
受講者よどういうつもりだ、1時間後の打ち合わせで話題を変えねばならぬではないか(汗)

まぁ顔も知らない出席者たちに逆ギレしてもしょうがありません。もう一つ、事前質問激減の原因に関する仮説を用意していたのです。

  1. 研修そのものは毎回同じ定員で、毎回満席になる。
  2. 通算2回目までは質問が20件前後あった。
  3. 3回目からは5件以下に減った。
  4. 通算3回目から、募集方法に変化がありました…これが影響した、のか?

実は応募者の気分になって応募への行程を試してみてはいたのです。
通算2回目までは紙の申込書で応募を受け付けていたこの企画、3回目からはウェブサイトのフォームから応募する形式になっています。
フォームに質問事項の自由記載欄はあるものの…特に前回までの応募が遅れて蹴られた人たちが「募集見つけた」→「とにかくさっさと送信しよう」→「質問なんかしない。送信完了」という思考過程をたどってもおかしくはない、と感じます。

一種の賭けではありますが。打ち合わせの冒頭、担当者さんに聞いてみました。

「今回も事前質問は少ないんじゃありませんか」と。

…僕の予測、的中\(^_^)/

ただ、喜んでる場合ではありません。僕の仮説が正しいなら事前質問は今後も増えないし、本当は質問が出るはずの集団から質問が取れていない、ということになります。事前質問の誘致をめぐるいくつかの施策を話し合ったほか、主催者側担当者さんからもいくつかの希望を伝えられました。

  • 単位組合の人たちからは、もっと基礎的な研修や教材が欲しいと言われていると。
  • ご予算をくださる官庁の担当者さんは、もっと具体的な事例を扱ってみたらどうかとメールを送ってきた、と。

あ、逆ギレしていいでしょうか(苦笑)
受講希望者も担当者もどうするつもりだ、と言ってもしょうがないので少しずつ、まず前者の意向に対応できる準備をしようではないか、というのが表題の件。

林業関係者向けに、基礎的な法務の研修教材を作ることにします。僕のほうで、勝手に。
これから約1年程度をかけて作業し、運がよければ次年度も担当できるであろうこの企画またはこの団体の研修制度で使ってもらえるようにするのが目標です。
誰もおカネは払ってくれないはずです(゚◇゚)ガーン

この自由研究に無理矢理くっつけることができそうなご希望が、言いたい放題の昨年度受講者さんから寄せられています。

教材を事前に配布してほしい、と。

文字ばっかり何十ページもあるようなPDFだぞ、事前に読んだらきっと来る気がなくなるぞ(笑)などと思って今までは対応を見送っていたご要望なのですが、今年度はやってみようと決めました。

情報量は増やします。
…逆ギレ、ではありません。

こういうことを考えています。

  • 応募者は送信フォームを使える、つまり全員、インターネットと電子メールが使えます。
  • 事前配布の教材は電子データで配られ、印刷は想定しません。
  • そうすると、配布情報量が増えることは主催者には迷惑をかけることになりません。

ここまでなら普通の言い訳ですが、さらにひねった言い訳を準備します。

  • 配布するのは電子データである文字情報なのです。
  • 僕が作った教材なのだから僕が全面的な著作権を持っています。
  • ですので、これをChatGPTに処理させてデータ(教材)の出力形態を工夫させるためのプロンプト例をいくつか示したうえで、この文字量多めの教材をばらまいてやろう、と考えているのです。
  • むしろ生の教材データは『教材のもと。素材』に過ぎぬ、生で食ったら腹壊すぞ、といった注意書きを添えるくらいでよいかもしれません。
  • これがうまく機能すれば、受講者は自分が好きな分量と表現の事前学習用教材を手にすることができます。

…うまく作れた受講者の出力結果をパクって次回の講義で使おう、なぜなら僕が著作権者だからな、などとは考えてもおりません(遠い目)

特定多数人向けではあるが著作権フリーでAIによる編集要約その他の加工を許可した民法教材、などというものが存在しなければ上記のことはできないのです。この世にそんな結構なものはなさそうだ、ということまではだいたい理解しました。
だったらもう自分で作るよ…ということでやっぱり何かに逆ギレしている気はします。これが今夏の自由研究です。

ちょうど、というべきでしょうか。来週、2泊3日ほどの日程で用意していた西日本方面への出張が企画ごと中止になりました。

守秘義務に反しない範囲で言いますと、7月17日時点で僕が講師になる研修の募集は複数の団体のウェブサイトで公開されていますが、参加可能なものはありません。東京で実施されるものは満席、そうでないものは企画が中止になっています。

ともかくこれで、僕には時間ができました。

もう一つ。
こちらも守秘義務に反しない範囲で言いますと、今週は僕が申立書類を作った労働審判が一件、調停成立で終わりました。

これにより僕が受領できる報酬を考慮すると、来月も当事務所は損益分岐点を超えることがわかりました。

時間もおカネも不自由しないとまではいいませんが一応あるとはいえる…そんな夏になったので。
少し長めの自由研究を始めることにします。冬までには終わらない気もしますし、何か間違えたら数年続く自由研究になる気もしますが。

まず、中止になった出張の代わりに、その出張の帰りに相談を提案していた方に対応する日帰りの出張を設定しました。表題の件2件目。
7月21日、大阪までの出張をおこないます。もう少し西に行きますが行程を公開するのは大阪までです。

出張相談の余力は一応ありますのでご希望の方はお問い合わせください。
もし時間が空くなら大阪府立か市立の図書館へ行って、ここ数年の民法・法学・法務関連図書を見てこようと思っています。

不意に覗き込んでしまった所有者不明土地管理命令の闇

今年度は講師の仕事が増えました。三重長崎東京群馬北海道新潟島根、と諸方をめぐって先週の大阪で、今年度実施分はおしまいです。

その準備として、官報を調べておりました。近年の所有者不明土地に関する民法改正は、山林に関する研修でも説明しているのです。

所有者不明土地管理命令は、ある不動産について所有者が誰なのか不明、または所有者がわかっていても住所不定・行方不明・出張大好きな代書人、などの理由で所在不明な土地建物について、利害関係人が地方裁判所に申立てすることにより、管理人が選任される…という制度。選任された管理人はその不動産の管理に関する諸々の契約を締結可能なほか、別に裁判所の許可をえて所有者不明な土地建物を売却してしまう、といった大技を繰り出すことも可能です。

ネットにはこの制度を使って所有者不明な隣地の購入に漕ぎ着けた、という一般の人による本人申立事例が出ており、実は昨年1月頃に出たその事例が所有者不明土地管理命令に関してネットに出た最速の事例ではないかと僕は推測しています…士業の面目、何処にありや?とも思っているのですが。

そんな制度について受講者の興味をひく事例を探しておりました。北海道で研修やったときには旭川地裁○○支部のその年1件だけ受理した事例がちょうどよく見つかったのです。雑種地ばかり数十筆、その土地には全然関係なさげな鉱山会社による申立て事例、があったり…そういうのが他にもないかな、と。

まぁ林業関係の研修なので地目が山林、に限定して官報の公告を探し、いくつか事例の候補を出した、ということにさせてください。
これ以上詳しく言うのもどうかと思えてきます。その理由についても下記をご覧ください。

その申立てで、不明な登記名義人として官報に晒された=公告された人をAさんとします。

今回の研修では、余談として登記簿図書館のサービスも採り上げることにしていました。
一コマの講義時間が長くなってしまったため、講義時間中に入退室自由な余談時間を数分間設定し、その時間はトイレに行くのも自由、講義を聴いていなくても実害がないようにしようと企画していたのです。この余談時間に採り上げたいな、と。

そんな登記簿図書館の最大の特徴は、甲区欄の記載=登記名義人の住所氏名で、該当する不動産登記を検索できること。所在地番でしか検索できない公式なサービスに対する最大の長所、とも言えます。

※研修中の余談では、有名な方の例として鳥取市の石破さん、亡くなられた方でも検索がかかる例として下関市の安倍さん、といった方々のお名前を入れたりもしましたが検索結果に関するコメントは差し控えます

そんな準備作業も進んでいた関係で。ふと思ってしまったのです。

所有者不明土地管理命令の申立て対象になってしまった=不明な所有者であるはずの、公告された登記名義人の名前を登記簿図書館に入れたなら?

ええ、その検索結果が表題の件。まっすぐ闇につながっていたのです。

某地方裁判所に申し立てられた所有者不明土地管理命令の管理人選任公告。
そこに不明な所有者=所有者不明土地の登記名義人として公告されていたAさん。
その名前を、登記簿図書館に入れてみました。

…ヒットが出ました。

軽い気持ちで自腹を切って、当該不動産の登記情報を取得してみます。

所有者がAさん本人である可能性が極めて高い登記情報が取れました。具体的には、過去の所有者としてAさんと同名で住所が異なる人の記載があります。不動産の所在は、管理人選任の公告に出てきたAさんの住所とほぼ同じです。

これで登記に出てくるAさんと公告にでてくるAさんが同姓同名の別人、などと言い張る奴は負け気味な地裁通常訴訟を受任した職業代理人ぐらいなもんだぜ、と言い置いて話しを進めます。

取得した登記情報によれば、Aさんは15年ほど前に死亡しています。そのあと相続登記が入っています。

…相続を原因とする所有権移転登記が入ってる、のです。

相続人である女性の住所氏名をさらに登記簿図書館で検索します。

ヒットが複数出ます。予想も期待もしたとおりに(゜◇゜)ガーン

結論。

所有者不明土地管理命令の申立て対象にされてしまったAさん、本人は死亡していますが相続人にたどり着くことは公開情報から可能です。
負け気味な地裁通常訴訟で世迷い言を言い続けるのが仕事な職業代理人でも住民票戸籍謄本の職務上請求書は使えるはずなので、これを使えばさらに容易にAさんの相続人を特定できるのです。生存している相続人、を。

…なのに今般、所有者不明土地管理命令の申立てがなされました、と(゜◇゜)ガーン

たしかに、国交省なんかが公開している(そして僕の研修では遠慮無くコケにしている)登記上の所有者に関する『公式な調査フロー』に従って調べれば、なるほど不明になるはずなのです。登記情報から判明したAさんの死亡時期からして、Aさんの住民票除票はすでに発行不能です。なにしろAさんがもうこの世にいないので、現地調査をやってもAさんの痕跡はみつからず郵便物も戻ってきますから。そうした経緯を書いて出せば、負け気味な地裁通常訴訟を半年引き延ばす程度の仕事ができる職業代理人なら所有者不明土地管理命令の申立てを裁判所に受理させることができるはず、なのです。

これってたぶん、制度発足数年後に社会問題として発覚する事例を早い時期に見ているのだろう、と思います。
より具体的には、この制度を悪用して本来の権利者を不明な所有者ということにし、その不動産を奪取する(ただし購入代金は供託を要するためタダで奪えるわけでなく、せいぜい強引な売買契約を締結できる=地上げできる、という)ことはやっぱり可能だったんだ、と言わなければなりません。

ツールを揃えれば誰でも検証可能なので、反体制的な報道機関に持ち込むのもよいだろうな、とも思っています。


受講者には守秘義務に関する誓約をしてもらったうえで、実際に登記情報と官報検索結果を見せながら解説できればさぞかし恐い、いえ制度の実情に関して興味深い研修になるだろうな…とは思いました。結局この発想に戻ってきます。

ですが本件、まだ研修で扱う決心はつかずにいます。

最後に補足ですが、いま労働紛争労働側が原告の訴訟を担当して裁判書類の作成にあたっています。

そこに出てくる職業代理人が僕は嫌いです。
聞けばこのご時世で、なんと賃下げを正当化なさっているとのことですが、一方で裁判官は被告代理人のご主張を片っ端から無視しているという報告もお客さまから入っています。もう少し暖かくなったら、久しぶりに傍聴行ってみようかな(苦笑)

出席するほうが痩せてしまう飲み会(東京出張2泊3日 3日目)

僕が昨年度から講師を担当している林業関係者向けの法務研修、特徴的なのは民法の基礎2コマのほか『紛争事例』に1コマが割り当てられていることです。

…この講師が担当する、紛争事例(わらうところ いえ、わらってはいけないところ)

まぁ主に本人訴訟を通じてこの20年余の間にいろんな知見を得た講師としては、このテーマにあえて30分を割くのは嫌いではない着想です。さらに今年度は講義時間が45分に拡大されました。

これが表題の件に関わってくるのです。紛争事例の講義は出張2日目=講義1日目の最後の時間に設定されておりました。

紛争が好き、いえ紛争が解決されていく過程で見られるかもしれない何かが好きな講師としては。
今回も受講者のために題材を慎重に選び、十全に準備を整え、有益な示唆を与えられるように留意してつつがなくこの講義を終えた、つもりだったのです。

ところでこの研修、主催者さんはときどき…ときどき、ですが僕に重要事項の連絡をしないことがあるように思えます。

例えるなら『十分に引きつけてから撃て』という指示がどこかでなされている気がする。
もちろん射撃目標に設定されてるのは僕、ってことで。

より具体的には、昨年度は受講者に『この研修にご予算をお割きになる官庁からの出席者』がなんと8名おいでになる、という重要情報が講義開始直前に知らされた、ということがありまして。

これ自体が紛争事例なんじゃないかとも思ったりもしましたが。

で、今回はといいますと。

一日目の講義を終えた僕に主催者担当者さんが言うのです。
17時半からの懇親会の場所は駅東側の居酒屋だ、と告げたあと、全く同じ口調で。

この研修にご予算をお割きになる官庁からの出席者が来られるんです、と(゚◇゚)ガーン

ここで僕が受ける衝撃には、時間をさかのぼった解説が必要です。

今回の講義で僕がセレクトしたとっておきの紛争事例は、『この研修にご予算をお割きになる官庁が一般市民から派手に、それはもう派手に訴えられた複数の訴訟』だったのです。

で、これをさんざんしゃべったあとにその被告、いえ官庁から人が来て、一緒にお酒飲むのだと知らされました♪と。

そんなわけで、もう一度。

(゚◇゚)ガーン

ちなみにこの懇親会、昨年度は安全だったのです。僕と主催者側担当者さんがお二人来ているだけ、ということで受講者の印象とか募集開始から満席に至る状況とか、そうでなければこの研修にご予算をお割きになる官庁に対するあれやこれやの所感を言いたい放題言っていれば楽しく過ごせた、のですが。

今回の参加人員。総員7名。

  • 僕と主催者側、計3名。
  • この研修にご予算をお割きになる官庁から、計4名。

ちなみに紛争事例の前の一コマでは、共有に関する注意事項を解説しています。

持分の過半数を確保することの重要性を散々述べたあとの飲み会でアッサリ過半数を持って行かれました、と(゚◇゚)ガーン

会場は地下。さらに個室。
右側には主催者の方、左側には官庁からの方がお掛けになりまして。
まさに逃げ場無し(゚◇゚)ガーン

至って当然ながら僕はこの出席者たちの思惑、ひいては本件懇親会の趣旨を知らされてはおりません。なにしろ出席者すら知らなかったわけですから。
ああ我が講師人生はこれで終わり、予算拠出者をあげつらった罪で山に埋められるか海に沈められるかの二択か、とも思いかけたのですが(冗談)

最初はかなりな警戒感を持って会話に入ったものの、お刺身の皿が下げられすき焼きの鉄鍋が出てくる頃には、どうやら僕は少なくとも今日は、埋められたり沈められたりはしないらしい、と了解できたのです。

後半はまずまず楽しかった、と言ってもいい。いいのですが。

あの鍋一杯の肉はどこへ行ったのだろう。
僕のところにはお行儀良く盛られた小皿一杯分しか来ていない(゚◇゚)ガーン

まぁ僕だけは費用負担を免れている宴席ですので文句の言いようもない、のですが。

そんな懇親会を経て二日目の講義も昼過ぎに終え、午後は国会図書館で書見をして過ごしました。

帰りの旅行商品は新幹線こだま号のグリーン車が普通車指定席の正規運賃より安く使えるほか、350mlのビールが一本無料というルールです。18時過ぎの東京駅八重洲口、地下街の飲食店にはどこも行列ができていて、飲み直して帰るのは難しそう。大丸でお弁当を買って帰ることにしました。

Img_20241008_014335

そうして手に入れた崎陽軒の横濱チャーハンからは、なにやら特別な…おそらくは安全の味がした、と思えたのです(゚◇゚)ガーン

後日談。
名古屋に帰った翌朝、体重を量ったところ1kg減っておりました。
出張中、本当に食べられなかったらしい自分がいます(゚◇゚)ガーン

さらに後日談。
10月10日北海道で実施の研修、出席者の名簿が回ってきました。
僕の欄、懇親会の出席有無に『-』となっていることにホッとした自分がいます(゚◇゚)ガーン

9月は九州に行けると喜んでいた、はずなのに

少々気になって、googleで検索してみました。『司法書士 講演 報酬』と。

トップ10ページに出てきた結果。

  • 甲事務所。1回2時間程度、10万円。
  • 乙事務所。最低33000円。90分を目安にした額、だとか。
  • 丙事務所。1時間33000円、資料費11000円。
  • 丁法人。1時間最低5万円。

-なるほど、これは当ブログの話題にふさわしいものでした-

ここ数年で徐々に増えてきた林業関係者向け法務関係研修の講義のご依頼。報酬は発注側の言い値にするか、気分が悪ければ受けない(笑)ということにしています。

5年前からご依頼をくださっている中部地方某県では僕を1時間12000円ほどで処遇してくれており何の不満も感じていません。
しかし県庁林務課からの依頼なら喜んで飛びつくかといえばそうでなく、電話を貰って即決で拒否ったものもあります。関東某県。

ちなみに、いわゆる利益相反になってしまうので。
もう当事務所立地県の林務担当部署からは依頼受けられない♪ということになっています(わらうところ たぶん)

お話を戻します。
嬉しいような申し訳ないような設定なのは神田にある連合会(僕が所属している同業者団体の連合会とはまったく関係ありません)の仕事でして、実質1日で終わる仕事が一日目は午後だけ→二日目は午前だけ、という一泊二日の開催日程になると僕に支給される日当は二日分、となっています。

それだけ見れば別世界なのですが、いざ担当してみたら受講者の事前質問への回答だけで40時間ほどかかり事後の質問への回答でさらに20時間はかけた覚えがあります。うまい話はないようです。

で、講師への報酬規程をもっていない市や各県の連合会・単位組合からのご依頼が今日の本題。
もう一度当ブログの冒頭、甲乙丙丁各事務所の報酬設定をご覧いただいてからお読みください。


僕が講義のご依頼を受ける場合の費用設定。

  • 1時間単価 税込9900円
    予定講義時間に30分を加えた金額をお支払いください
  • 移動時間の日当、食卓料は不要です
  • 交通費宿泊費は当職を貴団体課長級職員と見做して出張旅費規程に従うか、または実費を申し受けます

以上(゚◇゚)ガーン


そんな当事務所に7月、九州某県の県職員さんから講義の依頼が入った、というところからお話を始めます。

メールを見れば僕が寄稿した雑誌を読んでくれているとのこと。またその市には同業者が3人しかいない…ということで。

即決で応諾、したのです。条件を確認せずに。

その研修が実は主催者側の行事日程とリンクしていたのです。
講義時間は1時間だ、と聞いたのは応諾後のことです(゚◇゚)ガーン

当該県の県庁所在地から実施場所までは、最速の交通機関で通常運賃約1万8千円。

ということで僕も名古屋からその実施場所までほぼ同額の運賃で行けるように旅程を組んでいたのです。講義時間を知るまえに。
大阪南港-北九州新門司港で名門大洋フェリーの割引を使えば、当該県の中心都市から司法書士呼ぶのとだいたい同じ値段で名古屋から僕を呼べる、という状態を作ってみたくなった、そしてそれは可能になった、のですが。

結論。
僕は1万5千円の講師料を得るために
九州某県へ往復2泊現地2泊の旅をして
9月第4週の平日を全部使ってしまう(゚◇゚)ガーン

そんな出張計画を立てたらしいのです。

ちなみに主催者から支給される宿泊料にはどうやら食卓料が併給されている、と僕は推測しています。
この1泊分の宿泊料の支給を受けることにしました。県庁所在地から来た人に対してはみな1泊分を支給する、という慣行がその地にあるのだ、と聞いています。

しかし、この1泊分の宿泊料ですと僕がセレクトした同地の宿に、なぜか2泊できるのです。
さらに、じゃらん が発行するスペシャルウィークのクーポンを上手く使った結果、グレード低めな旅館か民宿でならばもう1泊素泊まりできる余剰が残っているのです。

なので多分、現地で3泊してきます。福岡に寄るのもいいな。

まぁこんなこともたまにならば事務所が潰れることはあるまい、と高をくくって2ヶ月過ごした、9月。

この冬実施した研修でどうやら僕を気に入ってくださったらしい、神田の連合会の研修担当者さんからメールが入りました。

北海道で研修やらないか、10月だってさ、と。

例によって即決で応諾したのですが、念のため付け加えてはおいたのです。

これで10月は関東へ2回北海道へ1回講師に行くことになるからもう10月はやめてね、11月ならOK、と。

で、あらためて北海道の主催者担当者さんがメールで言うことには

講義時間は60分から70分だ、と(゚◇゚)ガーン

その後調整の結果、講義時間は90分まで延びまして。往路の交通機関の予約も終えまして。

結論2。

僕は2万円の講師料を得るために、来月は北海道へ現地2泊復路1泊の旅をすることになるのです(゚◇゚)ガーン

現地2泊になる理由は僕の不純な動機や実際の所要額より多い宿泊料規程にはありません。こちらの企画では交通費宿泊費は実費支給、なんですが。

講義当日午前中にセントレアを出発するピーチアビエーションの運賃より、前日夕方発の運賃のほうが5千円以上安いのです。

したがって僕は講義場所周辺で(やっぱり、じゃらん がばらまくクーポンの威力を借りて)1泊5千円以下の宿を確保できた場合、主催者が負担する交通費は現地2泊にしたほうが安い、という状況が発生したのです。

…で、そうした、誰も文句はないはずだ、と。

真駒内公園ってどんなとこか、あとで補助者さまに聞いてみたいのですがそれはさておいて。

10月上旬の平日、名古屋から北海道への往路は飛行機が事実上の最安だ、ということは確認できています。
名古屋から苫小牧の太平洋フェリーには早期予約で運賃が割引される設定があるのですが、講義日程に対応する便は幸か不幸か全等級満席となっています。ここで余計に悩むことはありませんでした。

帰りが問題なのです。
今年も発売が決まった秋の乗り放題パスは選択肢から外します。札幌からの帰りにあれを使っても結局函館で泊まるか室蘭-青森あたりで夜行のフェリーを使うことになり、さらに本州内でもう一泊しないと帰ってこれません。

まだ乗ったことがない航路として小樽17時発新潟行きの新日本海フェリー、それも一番安い等級を使うならば。
新潟-名古屋は一便だけ動いてる昼間の高速バスを使って、1泊合計1万8千円ほどで帰ってこれます。同日発の航空機より1万円以上安い。

※日航や全日空の、小牧・中部-丘珠・千歳間の正規運賃5万円、とかいうのは何かの間違いに決まっていて僕なんかが採用していい請求額では決してなく、きっと高額な講師料をふんだくるプロ講師だけが採用可能な運賃なのだと信じています

そうではある、のですが。

講義日の翌日、苫小牧発の太平洋フェリーには早期割引のB寝台が、なぜか1席だけ残っています。
名古屋まで2泊3日、割引後9900円、というのが(゚◇゚)ガーン

まぁ仮にも都道府県の連合会からのご依頼です。そこまでは経費節減を求められていないはずだ、とは思うのですが。

まだ、小樽-新潟のフェリーは予約しておりません。
なにか別の理由で、心が太平洋側に傾きそうな気が、して(゚◇゚)ガーン


真面目に問われるので真面目に答えますと、真っ当な林業関係団体から講師のご依頼を受けた場合には上記のような費用設定で対応しております。少なくとも日本国内であれば、1時間の研修で一発3万だの10万だの、などと抜かすようなことはありません。興味深いテーマであれば1時間6千円またはそれ以下に下げることもあります。

そうではありますが税金の使い方に反感を感じた自治体職員には思わず電話で説教したり自社従業員にサービス残業させて当然だと思ってる山旦那の集団は軽蔑するか敵対することがあります。

あと、昨年はこっちに無駄なNDAを作らせて謝罪がなかったメガ共有の集団に依頼謝絶を通告しました。別にこの人達から依頼ほしい訳じゃないし、という立場をいきなり採用することはあります。

そういう講師でよければ、僕が雑誌に寄稿している永田町の団体への講師派遣依頼・講師を担当した神田の連合会への講師派遣依頼・当事務所への直接照会、の三つのルートのいずれかを選んでお知らせください。
各団体と関係を持った経緯や担当者さんとの関係に影響されまして、概ね上記の順に、お行儀がよく勤勉な僕が出てきます(わらうところ)

その上で申し添えますと、週の後半木金曜日に実施日程を設定すると航空・フェリー・バス運賃が上がって企画に要する費用増、となるようです。

上記のような次第で、10月第2週は道南への出張をおこないます。本件とは関係ない案件での出張相談は苫小牧-小樽で可能です。たぶん新潟でも。

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