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公式な森林所有者探索フローの脇で(電話帳記載の住所情報の変遷に関する備忘)

少しずつ少しずつではありますが、県市町村から直接ご依頼をいただく山林関係の仕事が増えてきました。
今は報酬の発生に至っていない、という問い合わせについても自治体担当者さんが示してきた案件が興味深い場合は関与しています。

無料で(笑)ではありますがこれは特別と考えましょう。少なくとも一般顧客誘致目的の無料相談で消耗させられるよりよほど有意義な知見を僕のほうでも集積できます。僕のほうでもこうした事実上の行政協力をおこなうことで、行政の裏側を見られる価値があるのです。

…貴県じゃ守秘義務ってのはどうなってんですか?
などと聞いたりはしないようにしています(遠い目)


さてこの手の案件、規模がでかくなって怪しいコンサル会社が間に挟まったりすると大抵ロクでもないことになる=オブラートにくるんで言えば税金というものの使い方について考えさせられる(全件そうなるかそうなる可能性を見る)のです。一方、自治体担当者さんと僕とで直接やりとりできる契約形態の場合はそうした理不尽を目にすることが少なく、安心して仕事していられます。

そんなことやったって公費の無駄だよ、
と電話口で担当者さんに説教して
依頼回避した案件はいくつかあります(遠い目)

そんな継続的案件の一つが表題の件。意向調査協定締結林地台帳整備組合解散などなど、とにかくいろんな理由で『森林所有者の探索』を試みたい、というニーズが市町村林政担当者さんたちに発生しています。財源は最近SNSでバズッた(炎上した?)らしい森林環境譲与税、という構造。

…業界団体や公嘱協会、頑張って各市町村に食い込めばいいのにね…と思ったりするのですが僕もそこまで会の偉い人とつながりはありません。

で、僕は公嘱協会が決めたお値段にしたがって直接ご依頼をうけることができています…年度が替わって公嘱協会の価格も上がったために協会に所属してない僕の報酬も自動的に賃上げされてしまった(公嘱の価格でご依頼を受ける、というのが条件だから)、そんな案件があるのです。

まさか公嘱協会の偉大さを開業19年後に協会外で感じることができるとは思ってみませんでしたが。

主に土地台帳・登記簿記載の情報を起点とする森林所有者あるいはその相続人の調査に関しては、下記のチャラいフローが山林行政の管轄官庁から公開されています(出典:https://www.rinya.maff.go.jp/j/keikaku/keieikanri/attach/pdf/sinrinkeieikanriseido-23.pdf

)。

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ご覧のとおり、どなたでもかんたんに所有者不明の結論を導けるフローが(冷笑)

もちろん当事務所でも、ご指定いただければそうした品質で調査する…いえ、調査を打ち切ることはできます。
そうではありますがこの調査方針部分は記録に残さず契約書に書かず電話口頭での合意だけで確認しておきたい部分ではあります。

上記のフローは言ってしまえばチャラっと調査し片っ端から所有者不明を宣言し次から次へと強制的な権利設定=所有者からみれば剥奪、に向かうことを可能にするものなので怪しいコンサルが取り組む調査には最適です。

過払いばっかりやって大きくなった体の大きさを持て余し気味な大規模弁護士司法書士法人、なんかが受託するにも大変よろしいであろう、とも思えます。

僕が好きなのはもちろん、そうでない場合です。

森林所有者の調査はするが、できるだけちゃんと探していい、時間は若干かかっていい、費用は自制する、そうした振る舞いをする旨の合意がなりたっている案件があるのです。その市の人はまぁよかったネ、ということになるでしょうか。

で、そんな調査のある局面でどうしても過去の電話帳が見たくなりました。一般化します。

森林所有者調査の出発点として示されるのは主に土地台帳=『過去の一時点で不動産登記を経た、土地所有者の住所氏名』です。

当然ながら僕に調査が発注された以上、現時点でそこに調査対象者は住んでいません。

で、この国では平成26年以前の住民票データはあらかた捨てた♪根拠法に基づいて捨てたんだ文句あるか!という市町村が多いです。
ですので別にそうしたデータがあればそっちを使いたい、ということになります。

僕の見るところ、辛うじて世帯主について過去の記録をとどめるのが固定電話の電話帳、です。これは、都市によっては戦前、昭和40年代以降なら全国のものが国立国会図書館で閲覧可能状態にあり、僕は必要に応じて過去の住宅地図も併用します。住宅地図も昭和40年代以降のものが閲覧可能になってきます。ゼンリンとは別の発行体が単発で出していた、昭和30年代以前の名簿や地図を探すことは当然可能です。

そうした電話帳、森林所有者調査で重要なのは氏名と並んで住所の表記です。
より具体的には今回『住所のうち、部屋番号』が調査の出発点たる不動産登記データに載ってない、そんな案件がありました。

ちなみに、敷地権化済みなそのマンションの居室数、100戸超(゚◇゚)ガーン

各居室について片っ端から登記情報の請求かけて請求1件あたり千数百円の加算をせしめる、などということは当然やってはならないのです。別の調査も試みましたが奏功しません。

仕方がないのでこの案件、調査不能を宣言するまえに東京出張のタスクに載せました。

で、期せずして僕は昭和50~60年代の埼玉県の個人別電話帳の閲覧請求を乱打し、住所の記載の変遷をみることになったのです。

今回見たかった『集合住宅に住んでいる人の、居室番号』は昭和50年代後半まで表示されません。
※さらに前=昭和40年代は、番地も表示されません

ひょっとしたら地区によって異なるのかもしれませんが、昭和58年あたりに出た版から居室の番号が表示される、という事例を確認することになりました。

それと。この電話帳調査は随意契約に付随するオマケとして実施した、という認識なので報酬を発注者に請求することはないのですが『作業やった記録』は出したいと思っておりました。

で、国会図書館の複写担当者さんに聞いてみたのです。「複写申し込み書の控えを貰えますか?」と。前々から気になっていたのですが、同館の即日複写申込書は一部が控えになっているように思えます。

控えではなく複写申込書のコピーは、複写資料と同時に無料で貰える、ということを確認しまして。

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作業やった感を演出するために、この申込書コピーも送って作業終了、といたしました。


登記簿の記載を出発点とする現在の所有者・相続人の調査は、自治体からの随意契約でも当然お受けしますが一般の個人・団体の方からもご依頼をお受けしています。ただし職務上請求書の使用は、法律で許容される調査目的があると確認できた場合のみ行います。

…市から発注された業務を丸投げ、いえ下請け、ではなく適切な基準に基づいて再委託、できるかという質問もありましたが、それは今後も『イヤだ』と回答させていただきます(笑)

自治体さんの場合は同県内の公嘱協会=公共嘱託登記司法書士協会さんの報酬額設定に従うのが価格決定の根拠としてわかりやすいようですが、調整を求めることがあります。なぜか公嘱の報酬体系に、『登記上の所有者の調査に、別の登記簿データを使わない』前提で設定されたと思われるものがあり、ここは僕の調査方法と齟齬が生じるのです。僕のところでは登記簿図書館の名寄せ機能を所有者調査に多用している(上記のチャラい調査フローとは大きく異なる)ため、戸籍住民票データよりは登記データを所有者調査に活用していることになります。

一般の方からのご依頼については作業時間制または成功報酬制でお受けしています。
ご興味のある方は当事務所ウェブサイト備え付けのフォームからお問い合わせください。

作る前にまず壊す、その前の記念写真(鉄道模型レイアウトの製作準備)

先週行ってきた山林関係の出張相談(実は講演だったんですが)では、文字通り前代未聞、確実に空前でおそらくは絶後、な展開に直面させられました。

僕の出席を準備した担当者さんがいうのです。

(僕の著書を)『全員で買いました』と!

見れば10名いらっしゃる出席者の皆さんが一斉に僕の著書を取り出すのです。

「そんな勿体ない、その予算で別に紹介している本のほうを買えばよかったのに」
と、購入者にも担当編集者さんにも、要するに自分以外の全員に対して無駄あるいは失礼な言葉を放ったのですが文字通りもう遅い(苦笑)

すみません。直接申し上げずに終わりましたが著者としてまことにありがたく、あつく御礼申し上げます。
ただ今後は私を呼ぶことの当否も含め、費用面をシビアに査定しながら関与したく思っております(苦笑)

ちなみに、僕が買ってほしかった本はこっち。
昭和時代、場所によっては戦前からそのままになってる相続未登記をまずなんとかしよう、できるだけ安く、ということであれば僕の著書より先に備え置いてほしいと本気で思っている本です。

amazonも近年はkindleでタダ読み出来る雑本が増え、いい本を探すこと自体が難化してきています。

そんな出張相談を神奈川県西部で終えまして、週末は静岡県東部の実家に泊まってきました。
高校生時代に作ってそのまま実家に置いてあったあるものの始末を、そろそろつけたかったのです。

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見て一目で何かわかる方、当事務所で可能な全業務のご依頼を歓迎します。

これは何か逸般の誤家庭にあるといわれるモノに違いないと正しく推測された方、見ないほうがいい物だと適切に判断された多くの方に説明します。コレにはまって自己破産、という案件はまだ聞いたことありませんが…楽しげに生活を傾けていらっしゃる・婚期を逸したらしい諸先輩方は僕が社会人になる過程で、あっちこっちで見かけたものです。

高校で入っていた鉄道研究部で学園祭に作っていたNゲージ鉄道模型のレイアウトのうち、まだ残っていた一部。
一言で要約するとそういうものです。当時、3年生の部員は僕だけだったどころか自分で模型をやってる現役部員が僕だけ、という恐ろしい状態だったので僕のところで作ったものを出展してその年は面目を保った…その残りが30年ほど、実家においてありました。

※幸か不幸か三重大学には鉄道そのものの研究部・会は存在しなかったため趣味にはまって生活を傾けることはせずに済み、結果として卒業後2年で司法書士に受かる、という別の方法で生活を派手に傾けてしまい、以後傾きを補正する機会を逸して現在に至っています。

当初はこのレイアウト、レンタカーでそのまま名古屋へ移送搬入できないか考えたのです。
ですが、最長2250mmの台枠が斜めにしても当物件のエレベーターに入らない(゚◇゚)ガーン

そうしたけで、どうせ木製の台枠にプラスター(模型用石膏)で地形を作ってあるだけなんで一旦解体して、木材とレールと電気配線にバラしてから移送することに決めていたのです。

その解体作業に1日かかる…と予想していたところほんとうに1日かかり、予想外だったのは筋肉痛が2日残った(笑)ということ。

ということは。

バラバラになった材料を名古屋にある拙宅に搬入し、これを組み上げるときにも同様かそれ以上の肉体的負担が発生する、ということかもしれません。

無理せずやろう、どうせ今後10年以上楽しめるんだから2~3年かかってもかまわん、そう決めました。


先週お受けしてきた講演で始まった案件がカタチになるのとどっちが速いか、という話し…かもしれません。

単に鉄分の濃い方のご依頼ご相談を歓迎する、という話しでもあります。今後ときどき、この件はブログに出てきます。

仕事場が公民館で、開始後1時間経って、自分に与えられた肩書きに気づいた件(東京小田原出張2泊3日 2日目)

今日の相談は山林関係。相談を終えて夕方になり、座れないなら前面かぶりつきもいいかな、という帰り道です。

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このお客さま方とは4ヶ月ほど前に1回目の出張相談を、小田原でおこなっています。今日は小田原近くの某所が出張相談の実施地、とされておりました。コロナ禍突入以来、出張相談には距離と換気とプライバシーが確保できる個室、の確保をお願いしています。

この条件設定だけで脱落しちゃった方もそれなりにおりましたが全て過去のこと。
これまでにはカラオケボックス、レストラン、シティホテル、そうでないホテル、公共施設の会議室、私営のレンタルスペース、個人宅、協力者宅、などなどがありまして。こうした準備の内容で依頼人の能力を推し量ることもできています。

今回は山林関係の相談限定で、たまにあるパターン。
公民館、が指定場所だったのです。

1回目の相談は公共施設の会議室で2人の方に対して行い、その続きだ、と聞いておりましたが…今日の会場になった公民館では細長いテーブルがコの字型に配置されています。出席者10名ほど。

僕はその端っこに配席されていただけなのでまぁそういうもんだろうと勝手に了解しました。出席者の方に問われるままにしゃべり始めるうちに1時間少々が過ぎました。

自分の手際の悪さを詫びながらそれでも出してもらったカステラはしっかり食べてお茶を飲みさらにペットボトル2本目のお茶を頼み、休憩に出てトイレから戻ってきた…そのタイミングで気づきました。僕の席にだけ、テーブルの前に白い紙が垂れています。


講師

司法書士 鈴木慎太郎 先生


…あ、これ相談じゃなくて講演だったの(汗)

だからみんな僕のこと先生って言うのかな(苦笑)

いっそ記念に写真を撮って帰ろうかこの張り紙、と思ったのですが自重します。
今さらですが先生ってほどのもんじゃないことはもうわかってますよねー、と適当に断って相談のような講演のような質疑応答を続けました。こんな感じで。

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こんな態度と表現で事前質問19項目へ暫定回答を納品してあり、それに特に文句言われることもなかったんで(品位保持義務違反を指摘されることもなかったんで)当日もこのノリのまましゃべりだして…1時間ほど経ってようやく、どうやら僕が今日の先生らしい、と気づきました。

先生扱いされたまま上記の回答をプロジェクターに投影していただいたんだけど
これ大画面で見せられると…回答者、ダメな奴に見えるよなー ははは(乾ききった笑い)

結果的に報酬を自分から値切ってしまった気もします。

当事務所出張相談では消費者向けの料金として1時間3千円の定めを置いています。今回は東海道本線小田原駅を出発地とし、小田原駅から小田原周辺にある目的地までの往復の交通費と日当(1時間につき3千円)を加える、という報酬設定です。

講演に該当する案件ではもう少し(というか、2倍以上)多く請求できる報酬体系にはなっていたのです。

が…

本案件では今後も時間単価1時間3千円、と出席者全員の前で宣言した瞬間は上記の張り紙と肩書き、視野に入っていなかった記憶があります。

とりあえず今回の出張相談のような講演のような質疑応答は3時間ほどで終わり、あとは『皆さま方が私を出入禁止になさらなければまた来ます~』と約して終了、となりました。まぁいいか。


ひょっとして昔も自発的に値切ってたのかどうか忘れてしまいましたが、福岡の信徒さんには久しぶりにコメントをいただいています。

あの路地ではしご酒ができるなら、値切ってもらってもいい気はしますね。今後もそういうお仕事をくださる方を増やしたい。

身もふたもない回答を受け入れつつその状況を楽しんでもらう態度は、当事務所での相談継続には理想的、ではなく必須に近いのですが(笑)

今後は山林の相談に一層注力します、と言ってみたい東京小田原出張2泊3日 1日目

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この時期の伊那から諏訪は随分と様子のよいところです。
空は柔らかに蒼く、水張田が空の青みを地上に降ろして、木々はさみどりに萌え、山には残雪が白く輝いています。

 

で、出張相談がキャンセルされました( ̄▽ ̄;)
この時期の東京は様子のよくないところかもしれませんが…今日から出張です。当初の予定では労働者側裁判事務と経営者側裁判事務の出張相談と山林関係の相談が1件ずつ入っておりました。
このうち初見だった労働相談が早々にキャンセルになりました。事前の提供情報に少なからぬ問題があり、これは粛々と出入り禁止にするとして。
今朝地下鉄の駅まで来たところで、継続相談中の経営側の相談もキャンセル通告を喰らいました!Σ( ̄□ ̄;)
まぁこちらは相当の事由がある模様。あの感染症をもらって帰るのもなんですし、特に文句はいいません。

 

かくして神奈川県西部での出張相談が1件残りました。山林の共有に関するもの。
あとは、いま愛知県内某市からご依頼をもらっている山林所有者調査業務に関して、国会図書館で昭和時代の埼玉県の電話帳を調べてくるのが今回の出張でやること、です。期せずして山林の仕事中心の出張になりました。

メインストリームの脇でやってみたいこと(費用負担力の低い山林に関する、所有者不明土地管理人業務等の受託について)

ゴールデンウィーク中も平常通り執務しています。
と、書こう書こうと思っているうちにそのゴールデンウィークが終わってしまいました(゚◇゚)ガーン

読まなければならない裁判例が多すぎたのです。数秒で捨てたものも含めれば累計100件を超えてもう100件とかいった状況。よくそんなもの読めますね、というようなことを補助者さまはおっしゃるのですが作業そのものに価値があるわけではありません。こんな作業、生成型AIが1秒で精査を終えてレポートを作るサービスが再来年できたって全然不思議じゃないご時世…ということで僕の新たな隠れ家を確保しておきたい思惑もありますが、表題の件です。

写真はメインストリームから外れた何かのイメージです。まさか排水口から発芽するとは。

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さて、先月施行された所有者不明土地関連の民法改正により、所有者・共有者が不明な不動産の管理人を裁判所が選任する制度がスタートしています。

この制度の前身というべきでしょうか、仕事多すぎるカネかかりすぎる使いにくい云々と言われていた不在者財産管理人や相続財産管理人も同様に、申立てを経て裁判所が管理人を選任する、という制度設計です。成年後見もそうですね。管理人や後見人として選任されるのは大都市ほど弁護士さんが多く、地方では司法書士その他が多い、という違いがあります。

そして士業が選任された場合、まぁ当然と言えば当然なんですが報酬を受け取れることになり、不在者・相続財産管理人の選任申立てでは申立権者はあらかじめ裁判所に費用を予納しなければなりません。予納した費用から管理人に報酬が支払われます。

これを士業から見た場合、要するに利権、なんて言ってませんからね。利権だなんて失礼な(ポジショントーク)。

先月から始まった制度はこの利権、いえ従来の不在者・相続財産管理人の業務が多すぎ費用も増える、という点への対処を一応の目的として導入されています。ですが管理人として選任されるのはやっぱり弁護士司法書士事案に応じて土地家屋調査士、といった人達が法務省作成資料に挙げられています。

当然ながら管理人にはいくばくかの報酬支払い=予納が必要なのは当然だ、という論理にはもちろん僕もよき業界人として賛同しておりますとも(棒読み)

本県業界団体でもそうした管理人候補者の名簿を作ろう、ついては登載希望者募集、といったファクスが流れてきたりもしました。ただし僕、これには載らないことを選んでいます。僕も凡人なんで別に裁判所が裁判所指定の報酬で分配してくれる仕事=利権が欲しくないわけではなく…いえ、利権だなんて言ってませんから。破産管財人なんて特に凄いよあれで破産者片っ端から免責相当の意見出してんだから無敵だよ、なんてもう全然考えてませんから(遠い目)

余りに腹立たしいので即時抗告の申立書作るんですがそれは別の話です

この民法改正については先月今月と、ある林業雑誌に制度解説を寄稿しました。ですがもちろん利権云々なんて口にしてもおりません。
そもそも僕が二ヶ月連続で寄稿することになった理由は別の先生が原稿を飛ばしたらしく、担当編集者さんが涙のメールを送ってきた(二回連続寄稿の提案後、編集者の涙にだまされてはいけないと知った)、というだけです。それはそれで嘆かわしいものがありますが、これも別の話です。

士業のほうの業界誌その他に寄せられた情報を見ると、相続登記義務化とならんで今回の管理人制度発足を明るい話題(仕事が増える♪)と考えているのが業界の趨勢には思えます。都市部中心に費用負担力の高い案件に関与できるならそうだろうな、とは思います。僕も凡人だから。

ただ、価値の高い=費用負担力の高い案件だけ歓迎、とはいかないだろうと思っています。

幸か不幸か当事務所の注力分野の一つに山林・林業関連業務がありまして。ここは費用負担力が低い案件が多そうだ、とも思っています。

そうしたわけで、当事務所では以下の申立てで僕が管理人に選任された場合は当分のあいだ、報酬を辞退するようにします。

  • 所有者不明土地管理命令に基づく所有者不明土地管理人(民法264条の2)
  • 管理不全土地管理命令に基づく管理不全土地管理人(民法264条の9)

条件は『固定資産税課税上の評価額が100万以下の、現況が山林であること』『事例は僕の寄稿する林業雑誌および発行団体に提供・公開可能であること』の2点です。当然ながら事例共有に際しては立地や個人情報が判明しないようにします。辞退するのは管理人の報酬のみで、申立て書類の作成報酬、管理人選任後の管理に要する実費は必要です。

不在者財産管理人の場合は名古屋市の士業が隣県の管理人になる事例はあるため、たぶん東海地方なら選任の可能性があると考えます。

それと…前半で何かの業務を利権だなんてもう全然言ってませんが、保有財産が少ない=成年被後見人の費用負担力が低い成年後見案件で士業による成年後見人が決まりにくい実情はあると承知しています。

そういう意味で不利な案件ほど、わざわざ自分で志願する人が選任される可能性は逆に高いよな(笑)とも。

具体的には、事前に調整したうえで申立ての際に候補者として僕を出しておき(内諾および管理人報酬辞退の上申書をお出しします)、運がよければ裁判所が僕を採用してくれるだろう、ということになります。

この記事に終了の告知を出さない限りこの取扱を続けますので、関係者の方々にはご検討ください。

あと、事例を提供するのはイヤという普通の方には…まぁ普通の報酬設定で承りますよ。森林経営管理法秩序に乗っからないかたちで所有者不明山林をどうにかしたい県市町村森林組合NPO共有関係団体各担当者の皆さまにはご検討いただけるかと思います。

そうした報酬や申立て費用を森林環境譲与税でまかなってはいけないとは誰も言ってないので、特に市町村担当者さんがその気になればいろいろやりようはあると考えています。利権にならないようにします、もちろん(笑)

見たいものを見られず会いたくない者に会ってしまった街で

岩手県内は今朝、今秋一番の冷え込みだとか。この宿も障子を開けたら、窓ガラスが曇っていました。

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宿そのものは大変良好なのです。大浴場があり無料のランドリーがありロビーには無料のコーヒーサービスがあり、部屋は広く飯はうまい。眺望良好。

立地にやや問題がありました。

駅から歩いて28分(苦笑)

徒歩10分以内にはコンビニ一カ所を除き、飲食店未確認(゜◇゜)ガーン

さらに、駅から最終のバスは18時前。

そうしたわけで、せっかく全国旅行支援でもらった計6千円のクーポンのうち5千円は明晩の釜石で使ってしまう必要があります。夕食がとれる店を探す余裕はなく(タクシー代を出してまでこのクーポンを使いたいとは思えない)、朝ご飯をたくさん食べてしまうのでお昼ご飯を食べる必要もない、そんな妙なことになりました。

そんな滞在期間中の、珍事。

僕はこの街で、初めてマスク警察ってやつに出会ってしまったのです。

日本がコロナ禍に見舞われて2年8ヶ月過ぎた今になって、

首相が国会で、野外ではマスク不要と言い出した今になって、

当該マスク警察を除けば周囲5m以内に誰もいない、駅前広場で!

…どうしてこの冴えないおばさんからマスクの着用を言われねばならぬのか。
ここが日本のチベットだからか(←悪意ある曲解)

間抜けな本人訴訟の被告じゃあるまいし、そんなチンケなことやって人の足を引っ張るから都会に人が流れるんだぞ、とは言いませんでした。

余計なお世話だ、とはお伝えしましたよ。簡潔に。

これは昼休みの話なんですがちょっと心がささくれていたのです。

今日あったもう一つの初めて、は裁判所滞在時間の最長記録かもしれません。9時10分過ぎに裁判所に入り、16時55分過ぎに閲覧終了し、お昼の65分を途中退出して、都合6時間40分以上を裁判所内で過ごすことになりました。
訴訟の記録を見る、それだけのために(゜◇゜)ガーン

この街は宿もよかったのですが裁判所もよかったのです。記録閲覧の申請をしたらなぜか手続き案内用の個室に誘導され、延べ3名の係員に引き継がれ(あ、ここは半分面白がってますが)、最終的には誰も来ないため個室化した競売物件閲覧室で一日、訴訟記録の閲覧をして静かに過ごすことができました。

記録の厚さはだいたい14cm。ドアの向こうでときおり人が通り過ぎるほか、閲覧室の外は静かです。

あまりにも静かすぎて耳の奥から『シャー』といった音が聞こえてくる、もうそのくらい静かです(笑)

※上記のような、実際には聞こえない音を静寂時に感じる方はいらっしゃるはず。僕もそのひとりです。

そんな記録の閲覧でついに見られずに終わったもの。

今回閲覧したのは山林の無断伐採に関する損害賠償請求訴訟です。

原告被告のあいだで損害額の計算方法が、最大の争点となっておりました。

が、しかし。

この訴訟代理人どもときたら、『実際に被害山林からどれだけの立木が伐採されたか・ほんとうはどれだけの価格で、どこで売却されたのか』に興味を示さないんです。

双方とも、言ってしまえば全然違うところから引っ張ってきたテキト-なデータで推計を繰り返し、それぞれ自分のほうが優れてる客観的だ、って言い合ってるだけ。

陳述書でも準備書面でも主尋問でも反対尋問でも実際に切った木をどこへ持って行きいくらで売ったかを、聞かないのです。語らないのです!

…かろうじて裁判官の補充尋問でちょっとそうした尋問が出てきたときには、調書を読みながら苦笑しましたよ。
裁判官、焦れてるだろって(苦笑)

原告被告計3人、証人2人に弁護士5人法廷に集めてこれか、さては法廷内でも人がマスクしてるかどうかにしか関心ないのか、とは思わされました。

僕ならここでいろいろ突っ込む反対尋問を用意したはずなのに、この議論の散漫さはやはりマスク警察が関係者に紛れ込んで相手側の足を無駄に引っ張っていたからなのか、と邪推してしまいます(あ、文字通りほんとうに邪推です)。

そうしたわけで肝心な点ではあまり参考にならない記録閲覧ではありましたが、別にみるべき点はありました。

逆にこのテキト-な…といいましょうか、教科書には書いてあるが現実との関連は一切考慮しないパラメータをぶっ込んでホラこれが山林盗伐の損害だよ♪人間がいない屋外でもマスクはしようね国会で岸田が何言ってるかは一切考慮しないよここは岩手県なんだから♪などと主張しても認められてしまう、ということではあるのです(あ、屋外でも云々はこじつけです)

こんなやり方、実務に使っていいんだろうか…まぁ訴訟になって他に手がないときの非常手段としてはよかろうな、と思っています。

見慣れない奴がいたらまずそいつのマスク非着用を指摘して悦に入るのと同程度のイジワルとしては、確実に有用です(まだ言ってるし)

Webライターの人生すごろく、再び

当事務所のコンテンツは、まだ僕が全て作っています。

そんな書き出しで上記表題のような記事を書いたのはもう4年前のことでした。
その時点で僕は、前の年に雑誌に寄稿するご依頼を受けその年に単著を一冊書くことになりそれが他社のウェブサイトに転載されて…

登記の依頼は増えませんでしたー(゚◇゚)ガーン

そういう状況でありました。

寄稿の仕事そのものは林業という(社労士あるいは司法書士からみれば)マイナーな分野で定着し、居心地よく仕事しています。ローテーションで相談室を担当する弁護士の先生がときおり原稿を飛ばしているように見えるのはきっと僕の気のせいです。

そんな寄稿を読んで僕に依頼することにした、と連絡が入ったのは先月のことです。表題の件。

この業界、広いような狭いような実情がありまして今回のご依頼を下さった団体で出している雑誌はお客さまにも読んでいる方がいます。なるほどその方は農地をいくつかお持ちです。

そのご依頼を受けることは快諾したのですが…しかし。

今回も確認してみたのです。その雑誌が国立国会図書館のOPACで雑誌記事の検索にかかるのかを。
これが大丈夫なら僕の寄稿、題名と著者名が国会図書館の検索でヒットします。

…ダメでした _| ̄|○

ある寄稿の仕事が他事業者の寄稿の仕事を呼び寄せるには僕の場合5年かかる、ということもわかってしまったところです。

今日、その初稿をお渡しした編集者さんから連絡がありました。まずまずの評価を得たことには安心しているのですが…

僕のライターとしての人生すごろくは1マス進むのにかかる時間がひどく長い、どうやらこの人生すごろくは後半生をあらかた突っ込んで上がれるかどうか不明なギャンブルになりかねない、というのが大きな問題らしいのです。

ただ、余録はありそうな気がしています。
今年に入ってからGoogle検索では、当事務所ウェブサイトのコンテンツについて『山林 名義変更』といった検索語での順位が徐々に上がってきました。おそらくは検索エンジン側が進歩して、その分野で本を書いたり雑誌に寄稿している人がWebに出しているコンテンツを高評価するしくみができてきたのではないか、と推測しているところです。

で、今回寄稿する媒体も出版団体側のウェブサイトが結構充実しています。
それはめぐりめぐって当事務所ウェブサイトの山林林業関係ページのGoogleの評価を上げるはずだ、と期待しています。

原稿料?

クラウドソーシングでよく募集されるような、猫や杓子やAIが執筆しコピペし放題の案件と比べれば1文字あたり単価が10~15倍程度のお値段でお請けしているのですが…文字数が少ないのです。『少ない文字数で適切にまとめてくれた』という評価が編集者さんからもらえるほど少ない。

そんな仕事に真面目に取り組むと僕の時間あたり単価は、補助者さまのそれを下回る危険が出てくるのですが、すっごく気長なSEO対策と思ってお請けしているところです。(苦笑)

あとは原稿中に少しだけ当事務所と司法書士制度をキレイに宣伝するポジショントークをいれました。

その媒体、原稿文字数に相当するページ数で広告を出せば料金100万円超え…と思えば僕の執筆時間単価が2000円を割ったっていいんじゃないの、という話しを補助者さまとはしているところなのです。そのポジショントークが削られなければ。

予算の残りを探して右往左往できる予感(自腹だ、と強調して進める岩手への旅の準備)

先月の時点で、次の東京・東北方面出張の日程を10月第4週にしておりました。仙台から名古屋へのフェリーの予約は割引きの関係で28日以上前に入れています。

10月11日から全国旅行支援が始まる、1旅行7泊まで宿泊代金の4割が補助される、と決まったのはフェリーの予約を入れたあとのことです。今回の出張は10月17日から6泊7日。

来週の出張は前半が仕事、後半がそうでない、ということになっています。

愛媛県は松山の酒席で弟子から渡された損害賠償請求訴訟の判決、内容は山林の盗伐的無断伐採。山主側実質敗訴。
これが盛岡地裁某支部のもの、ということで自腹で閲覧に行ってこよう、それを精査して結果を原稿料をくれない媒体に寄稿してほしい、という弟子の要請に応えてやろう(←酒くらいは振るまってもらおう)ではないか、という企画です。

つまり出張後半は私的な旅であります。全国旅行支援を使っても構わないはずなのです。
※他人のSNSをチェックして自分のTwitterで囃し立てたり乙号証として提出したり監督官庁に苦情を入れるのがご趣味なヒマ人、の検閲に耐える表現としてはこのくらいでいいのでしょうか。特に書証の提出は上手くいった事例を全く見ませんが(失笑)、なにやら疲れる世の中です

さて今回の全国旅行支援、宿泊予約サイトによってはすでに制度適用対象の予約を打ち切っているとのこと。

いっぽうで岩手県=いわて旅応援プロジェクトのウェブサイトを見ると、登録旅行会社も登録予約施設も絶賛準備中(苦笑)

事業のご予算は旅行会社と宿泊施設に配賦され、それらが個別に払底した時点で個別に対応不能になっていく凄い制度ですので…今回自腹の旅で3泊する岩手県でこの制度が使えるか(探せるか)どうかを巡ってこれから数日間、なかなか面白いことになりそうな気がしています。

別の旅…いえ、こちらは出張の予定が決まりました。10月31日・11月1日、福井・金沢に出張します。往路は米原を経由します。

そろそろ言ってもいい気はしていますが、僕は福井地方裁判所は好きですが福井市は嫌いなのです。お客さま自身やタクシーの運転手が嫌っていたのを最初は不可思議に思っていましたが、心から納得しました。
どうもこの街には他県と見比べると納得行かなくなる何かがあり、僕もここ3年ほどやむを得ず通った結果として、駅も宿も飯も人も概ね嫌いになったのです。今回もやむを得ず行くのですが、特急で一駅走って加賀温泉に泊まりたい。そうすれば安心安全な石川県なのに。

そういえば、11月1日の石川県=金沢への訪問は仕事ではないのです。
金沢市は補助者さま御用達のチョコレート屋さんがあり、ここは好きなのです。名古屋高裁金沢支部も好き。

都内にあるバックドアを通って無料相談の希望をだされた方が石川県にいるので、自腹で行って会ってくる、交通費も相談料も取らない、まぁ金沢だからいいや、そんな用事が入っています。

であるならば11月1日金沢なり和倉温泉なりに泊まってしまえばどうなんだろう、あるいは予算が余っていそうな(という言い方は今後は失礼にあたるのでしょうか)富山県に私的に移動してから泊まるのはどうか、などと考えてもしまいます。

今日も今週も今月もこの夏も、おしまい(東京出張4泊5日 最終日)

東京駅16時発名古屋行きのスーパーライナーは25分ほど遅れて、足柄山地にさしかかりました。この季節になるたびに日が短くなったと感じます。

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まず今回の出張の目的だった反対尋問は、尋問としては当初の目的よりも当方有利な情報を引き出せたようです。
しかし訴訟としては不利な結論になる、と裁判官が言ってきたとのこと。

出張期間中に言い渡された全く別の訴訟は当方完全勝利、相手方では人生が変わる人が出てくるだろうな、と思わせる報告が入っています。

僕は向こう数年間気分よく暮らせるよ、という程度のことは口にしてよいでしょう。
ええ、いい気分です。判決を肴に美味しいお酒が呑めます。

ここ一ヶ月ほど、ちょっと困るできごとが続いていました。

前回8月下旬の東京出張時からはじまった不動産登記は補正指示をもらって、登記申請件数が2件から3件になりました。これはなんとか終了、翌週は網戸が破れたのですが100円ショップでまだ売っていた修理用品で一応修理完了。その次の週は愛媛への出張があったものの売り上げとしてはほぼ空振りで、しかも自腹で盛岡地裁管内某支部まで訴訟記録を見に行く話しを引き受けてしまったのですがまぁこれは私的な旅だからOK、ということにして。

その愛媛出張後、車齢24年の軽自動車のオートマチックトランスミッションが壊れました。購入後初の自走不能事案です。
これだけはどうしようか迷っていましたが、まぁ直せるなら直してもらう方向で最大50万円程度投じてみる、と決めて名古屋へ帰るバスに乗っているところです。

だってバスで走ってるとさ、このバスも周りの車もちゃんと走ってるんだもん/壊れてる車なんか2台しか見なかったよ

などと言い訳にもならない言い訳を口にしてみたりします。

なお、裁判所に出てくる証人はときとしてこれ以下で、今回の案件では手に証言事項をメモってきた専門職が相手側陣営にいた、とお客さまから報告が入っています。6年制の大学出て国家試験をパスする頭は民事訴訟でウソの陳述ができる能力に寄与することはない、または合格後20年ほどで十分に経年劣化する、ということであれば安心していいのかもしれません。

そういえばこの辺の職種の中年男性たち、向こうに回すととことんどうしようもなく崩れるのを時々みます…プライドは高いのですが極度に責任感を欠いた人に出会うのです。そのセンセイの仕事は誰からお金をもらうのか、が関わっているのかしら、と思わされることもあったりします。もちろん商売が上手くいってない代書人のひがみ、です(苦笑)

もしお客さまの資金力が潤沢だったら。
今回の証人調書を他の訴訟で目一杯活用してその証人たちの後半生をちょっと面倒なものにしてあげるのに、とは思うのですがもちろんお客さまに推奨はしません。お話しを戻します。

9月も後半になると、少しずつ別の動きも出てきました。時々読む雑誌の編集者だという方から問い合わせが入り、さきほど寄稿のご依頼がありました。

自己紹介がめんどくさい、2千字しか書けないんだからまずそこをカットしよう、などという反抗的態度を示さなくてよければ受けていい案件のはずです。

-名古屋市に事務所を持つ社労士兼司法書士です。農地や山林の相続登記もやります-

という紹介文ならウソではありません。
ウソではありません。

ウソではない、と手のひらに書いてときどき確認しながらだったら証人席に立たされても反対尋問をしのげる。その程度にはウソではないはずです(虚勢)

もう一つ、ひょっとしたら新たなご依頼につながるのかもしれない動きがありました。

この夏から始めている連載を読んだという相談の方が別に現れました。次の東京出張ではその方に出張相談をすることになります。

ただ、最初は無料相談なのですが…とにかくそのようになっています。

この事務所の無料相談につながるバックドアは二つあります。
そのうち一つは愛媛県南宇和郡愛南町の個人宅に、もう一つが東京都港区赤坂の三会堂ビルに開いているのです。

世の中は、そのバックドアからの相談が10月以降あるいは来年以降、損しないご依頼につながっていく程度には多様、なのです。

山の中に好きなものが増えた話し(中通り山林調査 最終日)

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5日にわたる調査は概ね予定通り終わりました。帰りのバスが土休日運休なのに気づかず50分ほど滞留して過ごすことになりましたが、メールへの対応などしていれば時間は過ぎていきます。

 

今回の出張、新しい機材が活躍しました。大面積の(一筆1haを超えるような)林地で現在地を把握するのにGNSSのシステムがどれだけ現実的か、が今回の関心事だったのです。
林内が開けていないと画像のように精度は落ちます。ですが、いくらか空が開けた場所を選べば水平方向での推定精度1mを下回ることはRTKの移動局にならなくても可能で、そうした場所の傾向がわかるようになりました。

 

「作業道の分岐点とか、もう大好きですねぇ」
などと意味不明なことを、お客さまには口にしてみたところです。空の開けた場所になりやすいから。

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