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片足をひたしてみるマイクと音声編集の沼 後編

一昨日、深夜。
いつものように作業が済んで、音声認識アプリに取り込んだ録音ファイル名を変更し、画面右側を見て思わず声を上げました。

…うげ。

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残時間、40分だと(゚◇゚)ガーン

Nottaで僕が選んだコースは月間1800分=30時間ぶんの録音ファイルかリアルタイムで入力される音声データの文字化を行えて月間2000円の設定。
ですが、これまで一ヶ月に1200分の利用を超えたことがなかったのです。

5月4日の打ち合わせ、大揉めな陳述書作成の依頼人は13時前にやってきて22時前に帰っていきました。
5月3日の打ち合わせも大揉めな、こちらは労働紛争に関する新件の受託に伴うものです。

この二件でNottaの残り時間を一気に使い切りました…そんなゴールデンウィークでした。まぁ今月前半はもう裁判事務の新件受託を停めたので大丈夫といえば大丈夫、であるはずです。
僕のしごと自体が何かの沼にはまってる気もしますが、少し手が空いたので今日は表題の件。

当事務所では大揉めな裁判事務で活躍する文字起こしサービス、Notta。そんなNottaの反訳精度を検討するうち、新しい機材よりも十数年前買ったICレコーダのほうが音質も音声認識の結果もよい、と気づいてしまったのです。
その後買った国内メーカーのマイクは機種選定ミス、次に買った中華なマイクはカタログスペックは魅力的だったものの、使用中にロボットの声になる…レビューに記載通りの支障が当方でも発生した、さてどうしよう。というのが前回までのあらすじです。

早速ですが、Yetiのマイクを買いまして(汗)
ちょうどいい訳あり、の品が出ていたのです。

最初に買って手放したオーディオテクニカのAT2020シリーズと同じ価格帯&カタログスペック&レビュー、と思えて気になっていたLogicool Blue Yetiシリーズの安いやつが手に入りました。

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本機を選定した理由。
Logicoolのマイクは安い機種でも同社製の音声編集ソフト(Blue Voice)が使えるとわかったのが決め手です。

実は、本件でまず購入して手放したオーディオテクニカのAT2020シリーズにはそうしたソフトがありませんでした。
で、このAT2020がYoutubeで推奨されているだけの性能=音質を発揮するには、別にソフトを使ってあれやこれやの処理を施すことがほぼ必須である(そうでない場合も当然使用はできるが、だったら昔のVictorのICレコーダをそのまま使えば安定した音質であり、マイクを買う意味がない)と気づかされたのです。

単純に敗北を認めるのはいささか悔しいので。

Youtubeでゲーム実況者がしている解説を見ながらAudacityでノイズ除去→コンプレッサー→イコライザー→ハイパスフィルター→リミッター、などの処理をひととおり施しました。
さらに細心の注意を払ってマイクと口元の距離と声量を定め、そうして作った音源がなるほど音声配信に適するほどの高音質であることを確認したのち、AT2020USBを売っ払いました。転売差損、約2千円。

つまりこうした編集処理は、音質を追求するならほぼ必須である、ならば使えるソフトが同時に手に入ることがわかっているYetiのほうがAT2020よりよいのではないか、あとは中古で安いのを探すだけだ、と考えまして…見つかったから買った、と。

ではありますが購入したのは(今回も)動作未確認として出品されていた訳ありの一品です。
Yetiも新品実売価格の5分の1に満たないお値段でこのたび僕の手元に転がり込んできた、ということで。まぁちょっとした冗談で済ませられる程度の出費でしかありません。いま僕の手元にある二つのマイクを合わせても、調達価格は合計8千円を超えないのです。
というわけでこの記事は、一万数千円で中古のマイクを買った失敗をさらに安い中古マイク2つ買って復旧し手元に余剰予算数千円を残した話、になっています。迷走後にたどりついたハッピーエンドの一形態、といえる気がします。

そうやっていささか安易なお買いものを楽しんではみたものの。
YetiとBlue Voiceの組み合わせで万事解決、記事投稿終了、というわけではないようなのです。

こちらのマイクは僕のみたところAT2020シリーズとほぼ同じ、つまり適切な音声編集ソフトを用い細心の注意を払った運用をするなら音声であれ楽器であれ良好な音源がとれる、ということはわかったのです。ですが。

指向性設定を無指向性にしても、マイクを一つ真ん中においてそこから反対方向にそれぞれ1m弱離れて正対する2人以上の話者、つまり僕と依頼人たち、の会話を録音するのにこのマイクが向いてるか、といったらどうなのでしょう。費用対効果の点であまりおすすめできるものでもない、と思えました。

具体的には、声の大きな人と小さな人の混在する環境で、Blue Voiceはあまり上手な処理ができていない印象があります。

ただし、これは僕がまだBlue Voiceの設定を追い込んでないだけである可能性があります。
このため僕はまだ、このマイクの売却を決めておりません(苦笑)

お話が前後します。Nearstream、とはいうが浙江省寧波市のベンチャー企業、のマイクは録音開始後のどこかのタイミングで音声が崩壊してロボットのような声になる…Amazonのレビューに書かれていたとおりに実際なった、という話を前回記事でしました。

実はこの時点で、マイクの運用は音声編集ソフトを通じておこなっていたのです。
当然ながら、タダで手に入るやつで。

レビュー通りに音声が崩壊したとはいえ、単純に敗北を認めるのはいささか悔しいので。
あれこれ試してみたところ、以下の結果が得られました。

まず導入したマイクはNearstream AM10です。
同シリーズのAM10UとAM10Bはおそらく付属品と内蔵バッテリーの有無が違うだけで中身は多分おなじです。

ソフトとしては、VSTホストには文字通りのVSTHost(という名前のVSTホスト)、これに、コンプレッサー、リミッターなどいくつかのVSTプラグインを入れておりました。

※この分野に全く興味のない…沼から遠ざかることができている方のために説明すると、コンピュータによる音声編集は近年、長足の発達を遂げたのだそうです。もちろん僕も3週間まえまで、そんなこと一つも知らずに幸せに生きてこれました。
 そうしたソフト=DAWに別途組み込んで使える、音声効果や加工といった機能の付加に際してデータをやりとりする規格の一つがVSTです。この規格に従って作られた、音声効果などの小さな機能を発揮するソフト=プラグインをVSTプラグインといい、VSTプラグインを束ねて動かすソフトウェアが一般的な意味でのVSTホスト、なんだそうで。

僕はこのVSTホストの機能を果たすソフトとして、タダで手に入りネットでの情報も充実しているVSTHostを選定しました。
USBマイクからの音声はいったんVSTHostに入力し、同ソフトで処理した音声出力をVB-CABLE(PCの音声出力と音声入力をつなげるソフト)でブラウザに、つまりNottaに入力させたのです。

前提となる説明はここまでです。上記のソフトウェア環境の整備には、note『VSTHostを使った配信者向けマイク環境構築』の記事が参考になりました。ノートPCにこのシステムを積んだので、この会議用長時間ボイスレコーダは出張先でも運用できることになります。

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僕なりに作った運用環境であれこれ試したところ、VSTHostの『Engine』メニューにある『Restart』のコマンドを最長1時間30分ごとに1回実行する限りにおいて、Nearstream AM10の録音音質が毀損されることはない、最大10時間程度の録音を続けても決してロボットの声にはならないと確認できたのです。

なんでそうなるのかは全然わかりません。
なんで浙江省寧波の会社が作ったマイクの不具合をドイツ人が作ったフリーウェアで解決できるのか、もう全然わかりません。


しかし、対策と現象とのあいだに因果関係があればもうそれで十分です。ちなみに上記の措置をとらない場合、録音開始1時間33分~4時間の

アットランダムなタイミングで、それ以降の

音声がロボットに変化します。

…捨てるだろそんなマイク

とは思うのですが説明を続けます。
中古市場で半ば騙されたか、Amazonを見て何かの間違いでAM10を買っちゃったごく少数の不運な方にも、この記事は有用かもしれません。

とにかくこのマイクは、なんの準備もしないままでは1時間半超の長時間運用には適しません。
しかしVSTHostを使って1時間半に一回、ちょっとマウスクリックしてあげればふつうに運用可能だ、ということがわかりました。VB-CABLEの出力先はブラウザでもボイスレコーダでもSkypeやIP電話でもかまいませんので、事実上どんな用途でもこれで対処可能、ということです。

そして、実はそうなった場合の本機の性能は音声反訳を前提とした人の音声の収録=イケボを目指すのではなく、十分な精度で音声反訳システムにかけられる程度を目標としておこなう音声の録音、に限っては、なかなかよろしいのです。

こいつはマイクのくせにリセットボタンを実装してる、と前回記事に書きました。つまり本機は単なるUSBマイクではなく、マイクとコンピュータの集合体と考えるのがよいようです。マイク、というより内蔵するシステムの音声処理は、人の音声の収録にわりと重きをおいているらしい、ともわかりました。背後で音楽(ボーカルのあるもの)を聞かせながら文章を読み上げて録音を試したところ、なにやら必死で音楽をカットしたがっている様子が窺えて微笑ましくなってしまったところです。つまり本機が売りにするAIを搭載したノイズキャンセリング機能、というのは一応存在しているらしい、といえます。ノイズキャンセリングだけではなく、前述した声の大きな人と小さな人との混在、という問題にもそれなりに(自動で)対処していることがわかりました。そういう挙動はYetiにはない、というよりYetiとBlue Voiceの組み合わせでは実現が難しいのです。


ここまでの検討を重ねた結果。

当事務所ではNottaの音声認識に使う機材として、VictorのAlneo XA-C110、NearstreamのAM10シリーズ、LogicoolのYetiシリーズが候補に残りました。

まずXA-C110は安定の品質です。話者が半径1m以内にいてくれれば、あとはAudacityで処理すれば必ず聞ける音声が手に入ります。録音自体に準備の必要はありません。

新たに導入した後二者のUSBマイクは、実際の利用状況(話者の位置関係と声量)でそれぞれ対応するソフトウェアとの併用時にはAlneo C-110よりいくぶん良好な音質にできる、なによりAlneoと違ってリアルタイムでNottaに入力できる、と確認できたのです。

※Alneoで録った音源にAudacityで各種のエフェクトを施したときの音質はAM10やYetiの音源に劣らない、ということにもなっており、あらためて日本Victor(合併前)の偉大さを知らされたところでもありますが。

そんな試行錯誤を一通り終えたところでもう一つ、気づいてしまったのです。

音声配信に必要な機材と知識を、当事務所にひととおり蓄積できてしまったことに。
というより、マイクだけでなく音声編集の沼に、もう片足をひたしつつあることに(゚◇゚)ガーン

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士業の事務所で運用する、依頼人との相談・聴取事項の音声反訳としての上記マイクとソフトの設定運用に関してはいずれ別の機会に記事にしようと思っています。ここまでの作業に突っ込んだ時間とは別に、そもそもこの作業に着目するきっかけになった陳述書作成案件で派手な超過労働をしておりまして…どうやら僕のゴールデンウィークが灰色に染まった原因の半分は、マイクと音声編集ソフトの沼のほとりで遊んでいたことにあったようです。

片足をひたしてみるマイクと音声編集の沼 中編

大揉めな裁判事務のしごとで使うクラウド型音声反訳サービス(Notta)、数年前に発売された電話会議用スピーカーフォンで録った音源と十数年前に買ったICレコーダーの音源を比べたら後者のほうがいいことに気づいた、酒の勢いでちょっといいUSBマイクを調達してみたものの、やっぱりICレコーダーの音源のほうがよいように思えてしまった、さあどうしよう、どうやら僕は表題のとおりの沼に片足をつけたらしい、というお話の続きです。

ところで世の中はゴールデンウィークだと重々自覚しているのですが、まさに上記の沼に踏み込むきっかけになった大揉めな訴訟で作る書類は第一次文案提示を4月30日、納期を5月7日、とする契約を締結しておりまして。想定作業時間30時間報酬上限税別18万円として契約したところ実作業時間が本職補助者合計70時間を超えてしまいまして(報酬上限設定特約がかかっているため、僕の報酬はもう増えないのです)。

灰色だよ

そんな黄金週間の狭間に、ブログを書ける程度に手が空きました。

当初の問題意識。
今後も必ず、Nottaを使った相談や陳述書作成のための聴取、尋問演習を文字化する需要はある、と考えたのです。
したがって、この録音内容の反訳=文字化の精度に直結する良好な録音は実現したい、と考えたのです。

そのために1万円から2万円の予算をマイクに割くことにし、まずオーディオテクニカのAT2020シリーズのUSBマイクでコケた、のです。これが前回までのあらすじです。

このマイクを運用して気づいたこと。ゲーム実況などの動画配信者からの好意的なレビューに注目して導入した機材ではありましたが、単一指向性である点を少々甘くみておりました。

当事務所では、まだ来訪者との対人距離を1.5メートルほど開けて相談等にあたっているのです。この距離を開けて向かい合う、その真ん中にこのマイクを置く、という運用にはそもそも適さない(指向性の高い範囲の両端に音源があることになる)とわかりました。

それと、本機はどんな音も平等に高感度に拾うものである=広範囲にフラットな周波数特性を持っている、それがウリだ、ということだったようです。ですので一人でのゲーム実況や音楽演奏の録音に使い、その音源を動画配信ソフトや音声編集ソフトで処理すればなるほど綺麗な声が撮れる、ということは理解しました。


 

参考になったのはこの、いかにもそれらしいルックスの男性が嬉々としてゲーム実況における音声品質の重要さと配信ソフトの設定を説く動画でありました。僕のところではまだOBSを導入していないので、この動画で解説していた手順でAudacityのエフェクトを付与していったところ、なるほど効果はある、ただし狭い部屋は部屋鳴りが残るほか、若干ながら声がボワボワした感じである、と思えたのです。

-部屋鳴りとかボワボワ(を、イコライザをいじってなんとかする)などと口にした時点で僕はさらに深く沼にはまっていた、らしいのです-

ついでにもう一つ告白しますと。
マイクや音声録音の基礎知識をgoogleであれこれ調べたところ、しばしば現れたのは僕が司法書士開業してからかなり早い時期に、九州にある2つの簡易裁判所に書類を提出することになったあの会社、のウェブサイトでした。
決してこの会社の通販サイトから物やソフトを買ってはならぬ、ということでその点だけは守りましたが、いまでも当ブログを閲覧しているお客さまにはまぁちょっと笑ってやってくれ、と申し上げます。

AT2020シリーズは相応の編集をかければ高音質の音が撮れる、それは理解したのですが元々は『PCにUSBケーブル刺しゃ適当に使える程度の設備であること』を理想としていたのです。

僕もゲーム実況の人の動画を何時間も見て音声録音の品質向上を目指したいとは思っていません。
今となってはきっちりそうなった、などとは認めたくないものですが。

とにかくAT2020シリーズは僕が用いるものではない、これはきっと、依頼と依頼人ごとに当たり外れが大きすぎる代書人のようなものだ、ということで。転売差損2000円ほど発生しましたが、本機は早々に放出を決定いたしました。自分の技量や態度を棚に上げてこの製品に星一つのレビューをあげて喜ぶような愚劣かつ反社会的なことは当然しません。そのようなことは人として、してはならないのです(と、googleマップに投じられたいくつかのレビューを意識して言ってみる)。

さて。Amazonを眺めなおします。

運用簡単、実売価格1万円台、音声録音向け、そんなUSBマイクがあるとしたら…と。

もう一つ、ブランドにはこだわらない、という条件をつけたところにちょっと個性的な、でも理屈では納得できる製品が発見できました。

聞いたこともないメーカー、それどころかどう見たって全く同じ製品が関連性不明な二つのブランドで売られているそのマイクは、8個のマイクから構成されるマイクロホンアレイとAIを用いたノイズキャンセリング機能を実装している、のだとか。

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画像左側:https://amzn.to/3UGFbw0
画像右側:https://amzn.to/3UHPlg8

 で、☆一つのレビューには気になる、というより看過できないことが書いてあります。

  • 最初は大丈夫だが数十分するとロボ見たいな声になり、酷くなると聞き取り不可レベルになる
  • マイクを接続して数十分程度で音質がゴミになり「ロボットの声みたい」と通話相手に言われる

(引用元URL:Amazon.co.jp:カスタマーレビュー: USB コンデンサーマイク NearStream Mic ゲーミングマイク 配信用マイク 卓上スタンド付き 単一指向性マイク/双指向/全指向 三つの指向性モード 3レベルゲーンコントロール ノイズキャンセリングマイク レコーディング/宅録/動画配信/ポッドキャスト/実況/DTM用 PC ランプトップ パソコンなどに対応 配信機材 AM10U )

…当たり外れの激しい何かに惹かれる悪癖を自覚せずにはいられませんが、これがよさそうには思えたのです。理想的に機能するならば。

PCにつないでみた分には普通に動作します。ノイズキャンセリングの機能には好感が持てました。

ところで本機には、本体側面にリセットスイッチが装備されています。
ふつうのUSBマイクには必要でない装置が、ついているのです。このことの重要性、というより陥穽に気づくべきだ、という展開に当然なるのです。

本品到着の翌日、ちょうど2時間の相談がありました。さっそく投入してみたところ、NottaではICレコーダーを用いたときより少し良好な反訳精度を示したのです。これでようやく、Nottaによるリアルタイム録音+文字化に対応できる機材が手に入った、つもりでした。

その翌日。今回の大揉めな事案の打ち合わせがありました。前日に引き続いて投入してみたところ。

開始後1時間33分を過ぎたあたりで音質がゴミになりました。

簡単にいえば僕も依頼人も、ロボットの声になっています。

録音そのものはバックアップとして運用していたICレコーダーで実行していましたのでこの破綻は業務に影響を及ぼしません。

むしろブログの記事を一回増やして、次回に続きます。

片足をひたしてみるマイクと音声編集の沼 前編

当事務所では、僕と依頼人・相談者の会話の文字化にNottaを用いています。

数年前から徐々に料金が上がっていまでは月額2000円になったこのサービス、当然ながら常用してはおりません。
お金を払うのは大揉めになった裁判書類作成案件があるとき、に限っています。

そんな案件が昨年末から四国-近畿-東海地方と続いておりまして(゚◇゚)ガーン

より具体的にはこのサービス、和解がこじれたか何かして判決になだれ込みそうな地裁家裁本人訴訟で尋問実施が不可避な状況で利用頻度が上がります。

  • まず陳述書の準備に際しておこなう聞き取り。
  • 次いで尋問対策①。訴訟代理人がいないので、主尋問は尋問事項書を用意しておいて裁判官に読み上げてもらうことになります。これに供する一問一答形式の主尋問を準備せねばなりません。演習も行います。
  • ご希望により、尋問対策②。相手方当事者または敵性証人への反対尋問は、尋問の内容とそれを依頼人が読みやすいように表現する、つまりこちらも一問一答形式で読み上げればよいところまで準備せねばなりません。こちらも、演習を行います。

これらのやりとりを録音し、音源とともにNottaで文字化したものを依頼人と共有するようにしています。

音声を文字に認識させる際、その精度は音源の質に依存します。期せずしてそれを意識させられたのは先月から今月にかけてのことです。

近畿への出張で録音して持ち帰ってきた音源と、来所いただいて直ちに録音した音源を比べたところ、明らかに後者が劣っているのです。再生させた録音は電話のような音質で、話者の語尾や小声の部分が妙なかたちで消えています。

変です。出張先に持って行ったICレコーダはVictorのalneo XA-C110。
Wikipediaで調べたところ17年前に発売され14年前頃には販売を終了していたシリーズです。

当然ながら7年ほど前に内蔵バッテリーがヘタったので当然のように分解しAmazonで数百円だったノーブランドのバッテリーに換装して、以後当然のように現役、まぁそんな機材です。

事務所で使ったのはPolyのSync 20。会議用スピーカーフォン、2020年の発売です。

しかるに前者のほうが、何も考えずにPCにデータを取り込んだ限りではバックグラウンドノイズはあるものの鮮明かつ自然な音質に感じられるのだ、と。Nottaで音声認識させた結果も後者は劣ります。Nottaが吐き出した認識結果を僕や補助者さまが修正するのに要する時間が1.5倍かそれ以上違うように思えます。

合併前の日本ビクターはそんなにも偉大だったのか、と思えたのですが何か訳があるはずです。

そう思った時点で僕の目の前には、この世にいくつかあるという沼の一つが広がっていたのでしょう。表題の件。

端的に言うと若干ムカついたのです。
ネットオークションで新品売価の3分の1程度で調達したとはいえ、発売から4年しか経っていない(しかも、電話関連機器ではそれなりに名のあるメーカーの)製品が17年前のものより劣るとは何事であるか、と。

原因を調べようと思い立った時点で、僕はマイクの沼にまず片足を差し入れることになった…らしいのです。

それはさておいて、Sync 20が『電話会議用の機器である』という点は対談の録音に際してマイナスに作用するのだ、とこれはすぐに理解できました。サンプリング周波数が低いのと、同機種が持っているノイズキャンセリングの機能が邪魔をして語尾の消失などが生じるのだ、と。

なお、本機は電話やSkypeの通話に使うには大変良好なのです。エコーキャンセリングと全二重通話の機能をソフトウェアに依存せず使え、相手からの音声は明瞭に受信します。ただ録音用マイクとしてはよろしくない、と。

要は本来想定されていない使途に使って破綻した、文字通り自業自得だ、ということで対処を誤った本人訴訟の当事者とほぼ同じ状況です。

ただ、ここでは今が4月であることが次の方針に影響してきます。
昨年もそれなりに法人からご依頼を受けた僕に、確定申告の還付金が振り込まれていたのです。

オーディオテクニカの、ちょっといいUSBマイクの購入手配を取ったのは先日出張した岡山からの帰りのバス車中。
久しぶりに日当をもらえる出張をし現金で報酬の支払いを受け、さらに出発前にお酒を飲んだ勢いもあったかとは思います。

とにかく当事務所に、AT2020シリーズのマイクがやってきました。

さっそく次の打ち合わせに使ってみたのです。
念のため、alneoでも同時に録音しました。Nottaの処理可能時間を同じ内容の録音で使ってしまうことになりますが、あえて両者を比べてみたのです。

音声認識させた結果はalneoでの録音とほぼ変わらない、またはalneoのほうが若干優れている、そう確認したところで僕はマイクの沼に膝下までつかっていたのかもしれません。次回の記事に続きます。

申請用総合ソフト:バーコードリーダを使用せずに行うQRコード読込の導入事例

去る日曜日のこと。ずっと前に和解が成立した労働訴訟のお客さまから連絡があったのです。

…このブログを読んでいる、と(゚◇゚)ガーン

二枚目の焼き芋の写真をちょうどその日に準備していたのですが(前回記事参照)、たまには仕事の話をします。

この記事は現時点ではごく一部の同業者さん向けです。
ですが、ひょっとしたら来月以降の相続登記義務化を巡る一連の申請に対処する一般の方に適応するかもしれません。表題の件。

天にまします(←我々と同じ地平にはいない気がするし、建物があるのはわかるが中に何者がいるかよくわからない点では教会や神社に似てる気もする)法務省では我々下々の者どものために、各種登記申請をオンラインでおこなうことができるありがたいソフトウェアを無料公開しております。それが申請用総合ソフトであります。

その申請用総合ソフトでは、申請データを送信する申請人または代理人の実在性を確認するために各種電子署名=マイナンバーカードに搭載されている電子証明書や、僕はまだ取得していない司法書士用の電子証明書を用いることが標準的な使用方法、らしいのです。

ここまで読んで「ならば下々の者どもには関係ないではないか面倒くさい」と思うのはいささか早計というものです。

上記のめんどくさ…いえ、原則的な方法に加えて、この申請用総合ソフトには4年前からまことに斬新な、我が国の実情に即応した革命的新機能が実装されたのです。

これは簡単にいうと、『申請用総合ソフトで作成した登記申請書をいったんお家で印刷し、これまでどおりにハンコを押して添付書類といっしょに郵便や持参で法務局に提出するが、実は申請データも電子情報処理組織に送信される(ので、法務局担当者はそっちを見ればいい)機能』です。
この形態で行われる登記申請を、QRコード付き書面申請と言っています。

申請用のソフトの無料提供は登記申請のオンライン化が始まった約19年前からあったことを考えれば、これが申請用総合ソフトにおける最も大規模なシステム変更と断言できます。偉大なる法務省は令和の御代に入っていよいよ、我が国における捺印制度と印鑑産業の保護に向けて力強く前進を始めたに違いない、と僕は確信しているところです。

見かけは紙の申請書、だけどデータは先に登記供託オンラインシステムに飛んでる、そんなQRコード付き書面申請。僕の事務所では数少ない=昨年は1件しか来なかった会社設立の登記申請をこのシステムでやったその期間に全国的システム障害を発生させて申請にストップをかけてくれる、そんなお茶目な一面も持っています。よりによって出張先でその一撃を食らったときには遠慮無くブログのネタにさせていただき、この偉大なるシステムを『デジタルとアナログの狭間、主流派と非主流派の空隙、IT革命からデジタルトランスフォーメーションへの過程をさまようような登記申請形態』と申しました。

司法書士開業から20年になるのに事務所そのものが何かの狭間や過程をふらふらしている僕にとってはまことに居心地のよい申請用総合ソフトとQRコード付き書面申請。口にするのも恐れ多いことながら、ソフトの機能にささやかな不満があったのです。

申請用総合ソフトは当然ながら、書面またはデータで登記申請書を作るのが主たる機能です。

このため不動産登記にあっては申請対象の不動産を入力せねばなりません。物件の所在などを直接入力する・地番などで検索した結果を取得するといった機能に加えて、『QRコード読込』という機能が実装されています。

これは、法務局で発行される登記事項証明書や登記情報提供サービスで入手できるpdfに表示されているQRコードをバーコードリーダで読み込ませることで、直ちに物件の情報をソフトに取り込む機能です。

通常は登記申請のまえに登記事項証明書か登記情報を取得しますから、それを反映させれば物件の情報を手で入力する必要がありません。

しかし、この機能を利用するには周辺機器を買わねばならないのが原則です。
想定される機器=USBなどで接続されるバーコードリーダはAmazonを探せば数千円で流通しており、それを買って作業が楽になった、という同業者さんのブログも見かけます。

そうではありますが。
一般市民にそんなものを買えと、偉大なる法務省が考えているはずがありません。僕はそう確信しています。
なにしろ法務省は、オンラインの申請をするソフトにわざわざ紙の申請書に印鑑押して郵便で送れる機能を実装するほどの偉大な役所なのですから。

-文章の一部、または大部分に冗談が混じっているし以下の文章もそうだ、ということはどなたも当然お気づきである、という想定でお話をすすめます-

申請用総合ソフトとバーコードリーダの説明によれば、バーコードリーダはWindowsに対して、みずからをキーボードの一種と称して振る舞い、読み取った文字形式のデータを送りつける、そういう周辺機器です。

いっぽう、今やそのへんのスマホでもふつうにQRコードを読み取り、内容である文字データを表示してくれる機能は持っています。
当然、登記情報提供サービスで手に入れられるQRコードにも読み取りまでは対応しています。Windowsでも、そうした単純な読み取り機能をもつソフトは無料で提供されています。読み取った結果をクリップボードにコピーすることまでは可能です。

と、いうわけで。
Windowsに対して、キーボードをエミュレートするデバイスやソフトが無料・安価で入手できればなんとかなるんじゃないか

と僕には思えたのです。最初はUSB接続のキーボードエミュレータが1650円、といったものに飛びつきかけたのですが…たぶんそっちも可能です。カメラを装備したパソコンAをバーコードリーダにしてキーボードエミュレータの入力側を接続し、別のパソコンBにキーボードエミュレータの出力側を出力すれば完成するだろう、と。これはこれでブログのネタとしては楽しそうです。

純粋にソフトウェアとして動作するキーボードエミュレータをさらに探したところ、本当にあったのです。

INASOFTの『キーボードシュミレータ』がこれにあたります。無料です。
そちらのウェブサイト、作者さんに寄付をするシステムがうまく機能していないようです。ウェブサイト内の広告を適当に踏んであげるとよいのかもしれません。このソフトを作られた方に敬意を表しつつ、説明を続けます。

以後はこの、キーボードシュミレータをインストールできている想定で説明します。
キーボードシュミレータの機能は『ソフトの起動時に表示されている入力用のウィンドウにオペレータが入力した文字列や特殊記号を、所定の時間的間隔で、キーボードからのデータとしてWindowsに送信すること』にあります。データの送信先は、送信の時点でアクティブなウィンドウになっているソフトになります。この点は普通のキーボードと同じです。

というわけで、どこかのよくわからん官庁が作ったよくわからん申請ソフトが存在するとしたら、そしてそのソフトが一応はハードウェアであるQRコードリーダじゃなきゃダメ、などと小生意気なことを抜かしているとしたら、そいつをだまくらかすことは可能なのではないか、と僕には思えてくるわけです。

そうしたわけで、動作を確認しつつ設定を調整します。上記の表現はあくまで一般的なものであり、具体的には偉大なる法務省が作成頒布する素晴らしい申請用総合ソフトでの利用について述べていきます。

まずキーボードシュミレータの入力ウィンドウに、スマホのカメラで登記情報から読み取ったQRコードのデータをコピー&ペーストします。

このデータは、Fから始まるF3192319230001abcde20230605といった全27桁の文字列です。
この例でabcde、の部分は0から9の数字が5桁入っている、と考えてください。

データの構成として、1923は登記所コード、ここでは津地方法務局管内のある支局を指します。F3-登記所コード4桁-不動産番号13桁-データの取得年月日8桁、がデータの主な内容ですが、全27桁を残らず申請用総合ソフトに送ってやらないとエラーを吐いてきます。

送信を一定時間内に終えないとエラーを吐く、ということもわかっています。
ふつうのキーボードからFとEnterを含む28回の打鍵を正確に3秒以内に完了できるような特殊技能があったら申請用総合ソフトの反応がどうなるか試してみたいのですが、僕にはできませんでした。

また、申請用総合ソフトの解説によればバーコードリーダから送られるデータの最後にEnter,Tabその他の終了を表す符号がくっついている必要がある、とのことです。僕はReturnを加えました。

これらを考慮した結果、キーボードシュミレータの設定は以下のようになりました。

  • QRコードの内容は半角文字で入力(コピー&ペースト)する
  • 『特殊入力』で表示されるVK_RETURNを末尾に付加する
  • 『Enterを入力しない』『TABを入力しない』にチェックする
  • 入力ボタン押下後の秒数は初期値5秒、繰り返し回数は初期値1回のまま
  • 入力文字の間隔が長すぎるとエラーになるので要調整。僕の環境では100ミリ秒とした

スクリーンショットは申請用総合ソフトで『QRコード読込』ボタンを押下した直後のものです。

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ここでキーボードシュミレータに適切なデータを(abcde、の箇所が数字であるデータを)入力し、『入力開始』のボタンを押し、5秒以内に申請用総合ソフトのほうの『QRコード読込』のウィンドウをアクティブにすると

エラーがでます(゚◇゚)ガーン

普通のキーボードで、文字入力の設定を確認せねばなりません。

  • 漢字変換システムが立ち上がっていると全角に相当する文字列が送られ、エラーになります。
  • 普段使っているキーボードのCAPSキーを押しておかないと、データの最初のFが小文字で送信され、これまたエラーになります。

…これに気づかず絶望しかけました(わらうところ)

上記のことまで設定できていれば、データが送信され申請用総合ソフトの側に、該当する不動産が表示されます。表示された不動産は当然、申請書データに取り込むことができます。

なおもエラーが出る、という場合は、いちどブラウザをキーボードシュミレータの出力先に(アクティブウィンドウに)してみましょう。
検索語を入力する部分にFからはじまる半角27桁が入力され、最後にEnterの信号が送られていればその文字列を検索語とした検索が始まる、という動作になります。Enterを含めた入力内容の当否がわかります。

最後に、キーボードシュミレータの入力ウィンドウを複数行使って複数物件入れたらどうなるの?と思ってしまった同業者さんがいるかもしれません。きっと登記で忙しくお過ごしと思います。やっかみ半分で説明を続けます(笑)

試したところ、行末で指定時間(たとえば5000ミリ秒)待機させて複数物件の送信を続ける設定、とさせた場合は失敗しました。最初の一件しか取り込みません。
キーボードシュミレータで、一行(一物件)ごとにメッセージボックスを出して待機させる場合は、OKボタンを押す都度入力と物件データの取り込みが進んでいきます。こちらは問題なく複数物件を送信できました。

QRコードのデータ形式として、不動産番号がわかっていれば取得日時はダミーでよく、冒頭にF3をくっつけて4桁の登記所コードをセットすればいい規則はわかっているのだから…たとえばワークシートで事前に整理された不動産番号13桁の一覧から(QRコードを読ませるのではないが、QRコードを読み込む入力経路を使って)半自動的に多数の物件データを申請用総合ソフトに送信することができそうです。

ですのでこれをうまく使うと、大量物件を迅速に確実に処理するシステムができてしまうのかもしれません。Pythonでプログラムを自作できればなおよいだろう、とも思えます。

※やってはいけないと考えますが、不動産番号と物件の所在地番を無料で総当たり的に確認していくシステムも理論上は作れることになります。すでにそうしている人はいそうだ、と考えました

お話を場末の零細な事務所に戻します。
これで我が事務所においても、少なくとも物件を手入力することに伴う間違いを最小化できる仕組みがタダで手に入った、とはいえます。これを司法書士20年目の最終日の明るい話題、にしましょうか。

3月22日付で、当事務所は司法書士登録20周年を迎えます。

冗談から使い始める生成AI

表題の件。当事務所でも限定的ながら、生成AIの利用、というより試用を始めました。ChatGPTのアカウントを取ったほか、Bingの文章生成機能を使っています。

こうした新サービスの導入でまず重要なのは、補助者さまに好意的関心を持ってもらえるかどうか、です。実は丁度いい事案が昨年ありました。

今になって思えば紛争発生源だった関係者(甲)と、そいつが起こしたもめ事に巻き込まれた依頼人(乙)、乙とのあいだで訴訟になっている丙、そんな事案の打ち合わせがあったのです。

その打ち合わせでした、僕と乙との問答2時間あまりを録音して反訳サービスであるNottaにかけて念入りに校正してみました。

そのうえでNottaの新機能である、AIによる自動要約とToDoリストを表示させた結果。

甲さんとの関係を解消する

という一文が表示されたのです。紛争当事者である乙と丙との関係を云々する前に!
従前から甲さんに否定的評価を出していた補助者さまの、もう喜ぶこと喜ぶこと(笑)

補助者さまにはここから生成AIに好印象をお持ちいただくようになった気がします。参考文献の指示を経て、とりあえず今週からはPCのデスクトップにBingのcopilotを立ち上げておくようにしてあるのです。折に触れて半ば無理矢理使ってもらう、という感じではありますが。

僕はもう少しはっきりとした誘惑に駆られています。
来週は約3千字の寄稿があります。来月は約4千字の仕事をいただきました。もちろん生成AIにまるごと記事を作らせる気はないのですが。

試しに、やってはみたかったのです。質問文。

『相続登記の義務化について1000字で説明してください』

字数は1000字でおさまったものの、制度施行の時期が去年9月ですって(゜◇゜)ガーン
過料の額は30万円、これも間違っています。

なるほど間違いは普通にあるんだね、と補助者さまと一緒に納得します。
だから利用を取りやめる、などという軟派なことをするならこんなブログはそもそも書かないのです。

とにかくデータは間違っていてもいい、論理に破綻がないならば、と了解します。
さらに質問文、というより指示。

『相続登記の義務化に違反して過料を取られた人のエッセイを1000字以内で書いてください』

4段落からなる失敗の物語と、今では登記を怠って後悔している、という文章が論理破綻なく出力されました。
結論が後悔というかたちになるのは、たぶんエッセイだからです。

でも出てきた過料の額は30万円(正確には上限10万円なんで、ここは間違いを指摘するところです)。

つまりこいつは…現状における生成AIは、とさらに考えます。
Nottaの反訳をAIで要約するときにも補助者さまと議論はしていたのですが、これは『本職とも補助者とも違う観点・立場に立ちうる仮想的な何者か。その出力物が事実に反するから破棄するのではなく笑って受容したうえでならば議論のたたき台にできる潜在力を持ち、今後その能力を急速に向上させる何者か』と見たらどうか、と。

次の質問文ですが、コンプライアンスの観点から先に言い訳します。
僕が本心から以下のように考えているわけでは、決してありません。

『相続登記義務化に反対する立場で、エッセイを1000字以内で書いてください』

このスクリプトを投入するごとに出力物は変わるでしょうが、そのとき僕と補助者さまに見せられた出力内容はある意味当事務所のブログにふさわしくぶっ飛んだ論理展開を見せてくれました。

  • 曰く、今般の相続登記義務化の本来の目的は、実は相続発生をより精密に国が把握できることによる相続税の徴収強化にある、と。
  • 曰く、相続登記をするか否かは私的な意思決定に委ねられるべきである、と!
  • 結論さらに曰く、相続登記義務化は憲法に定められた財産権の侵害である、と!!

まさか生成AIごときが憲法違反を口にするとは(゜◇゜)ガーン

ただ、ここまで突飛なら返って別の発想のきっかけになるというものです(笑)
こういう設定と出力の試行錯誤に無料に近い費用と無限に近い耐久力で応じてくれるなら、表示されたデータが多少間違っていてもどうということはないのです。

…と、受け入れられないで遠ざかるかこのサービスに今から馴染むかで、今後数年間で強烈に恐ろしい差が士業事務所のあいだで、というか事務職従事者全般のあいだで開いていくよね、という話しも補助者さまとはするのです。

書式集程度の知識を囲い込んでるだけの事務所なんか要らなくなっちゃうじゃん、準備書面のコピペで陳述書作るような職業代理人も、と。

現地調査付き裁判書類作成が好きな事務所でよかったネ、とも言いあいましたがそれは半分ポジショントーク、です。
ではありますが身体性の発揮、言い換えると現地現物現人の状態を自ら適切に把握してコンピュータへの問いを立てる能力が、今後は裁判をやる事務所における戦力倍増要素になる、とは思っています。

逆に、依頼人が整理してきた情報を別の情報に加工するだけ、という業態ほど激しく価値を損ねる気がしてなりません。その加工された成果物が訴状なのか登記申請書なのか会計帳簿なのかはわかりませんが…長期的にはこれらは全部該当しそうな気もします。

結論。
土地家屋調査士こそが21世紀に羽ばたく資格だ。測量士補とっておいてよかった。

というエッセイを生成AIに書かせてみることも当然できます。
冗談かどうかは不明、というより未定です。

MicroSIPで利用するひかり電話の設定(HGW:RV-440NE)

月曜日までに裁判書類を出しおわり、今週は少し時間に余裕があるのです。今月は、せっかくプロバイダから借りたのに半年以上放置していたルータを活かして宅内からインターネットへのIPv6接続と宅外からホームゲートウェイ(表題のRV-440NE)へのVPN接続の両立を実現できました。これに続いてもう少し通信環境を整備します。表題の件です。

事務所の固定電話はホームゲートウェイにつないだふつうのアナログ電話とファクスで発着信するほか、Zoiperをインストールしたスマートフォンも使えるようにしています。外出時にVPN接続できる重要なシステムなのですが、Zoiperがバージョンアップすると不具合を出すことがあります。

…今月はその、不具合が出ています(゚◇゚)ガーン

今回の不具合は発信のみ(だから許す、というわけでもないんですが)。
ひかり電話の着信はできるものの発信しようとすると Not acceptable here. とエラーを吐いて発呼しない、というもの。Pro版でもLite版でも発生します。ぷららフォンforフレッツなど、ひかり電話と無関係なIP電話は普通に運用できます。

たまたまバージョンアップしていなかったタブレットに入れてあるVer.2.18ではこの異常は発生しない、ということで最新のVer.2.21が悪い、と決まりました。タブレットに入っている旧バージョンからapkファイルを作って新しいパージョンを上書きしようと試みたのですが、なぜかこれも失敗。

いずれまたバージョンアップすれば不具合が解消されるのですが…こういうことが数ヶ月~2・3年ごとに起きるので、有料版でもちょっと信頼できない印象なのです。Zoiper。

そんな、ちょっと怪しいZoiperはデスクトップPCでも使っておりました。無料版の最新であるZoiper5は、起動のたびに有料版への移行を誘ってくるのです。そのくせ僕のPCではふとしたタイミングで動作が固まったりして、これまた信頼できない感じ。

そんなWindows版Zoiper5と、このほどお別れすることができました。表題の件です。

Zoiperに代わるSIPクライアントとして採用したMicroSIPはWindows版が無料で提供されています。逆に、有料版は存在しません。ですが無料版のZoiperと違って複数のアカウントを同時登録できます。ソフトを提供しているウェブサイトとヘルプが英語なのはこの際仕方ありません。とりあえずダウンロードして解凍して設定、です。ダウンロードファイルの容量が今どき8MB!なことにひどく好感を持ちました。システムをインストールしたフォルダごと他のPCに移せばそのまま使えるようになる、というのも嬉しい特徴です。

最初の起動後、アカウントの設定はこのようになりました。

MicroSIPで入力を要する要素のうち、『あなたの名前』だけが自由、それ以外はホームゲートウェイの『電話設定』→『内線設定』→『内線番号エントリ』で入力した設定を反映している必要があります。
僕の場合はたまたまHGWに入力したニックネームとMicroSIPの入力欄に同じ記載がありますが、これは不一致を許容します。

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上の画像は、内線7番でWindowsPCにインストールしたMicroSIPを使う設定で、HGWの、『内線設定(IP端末)』の設定内容が以下の場合です。

  • 内線番号:7
  • ニックネーム:デスクトップ
  • ダイジェスト認証:行う
  • ユーザID:user1
  • パスワード:Pswd1

MicroSIPへの設定時、アカウント名欄には内線番号の頭に000をつけるようになっています。
※『0007』ではなく『7』としたところ、登録できませんでした

ユーザ名欄は、内線番号をそのまま『7』と入力します。

SIPサーバとドメインは、双方ともHGWのIPアドレスを入力します。

『ログイン』欄にはuser1、『パスワード』欄にはPswd1を入力して保存し、画面下部に『オンライン』と表示が出れるはずです。
ホームゲートウェイの設定画面でも、このPCがクライアントとして登録されているのが確認できます。

このWindowsPCはHGWに有線で接続しているので、当事務所のIP電話システムではこれが一番堅牢、というか唯一確実に発着信できるものになりました。ZoiperはWindows版もAndroid版も、発着信がふつうの電話機並みに確実にでき通話が中断しない、という当然の要件をまだ満たしていない気がします。

こうして出来上がったシステムに電話会議用のスピーカーフォンを接続したかったのです。たまたま先月、PolyのSync 20を安く手に入れることができました。もちろん中古で。

ちゃんとつながったときの本機はもちろん音質良好なのです。依頼人との打ち合わせのとき、スマホ本体のスピーカーとマイクでハンズフリーにしようとするとほとんどの場合、通話の音質がよくないと指摘されます。ですがスマホや受話器を持ったまま資料やPCを操作するのはつらい、と常々思っておりまして。

そんなときのために数年前から使っていたBluetooth対応の片耳用ヘッドセットが壊れた、本体が割れてヘッドバンドが分離した、というのも購入を後押ししました。
まぁ壊れたほうも、その後瞬間接着剤をまるごと一本使って直してしまいましたが…補修箇所が線状に白く粉をふいています。
ボディの色は黒なので目立つこと(苦笑)


実はここ数日、Wi-Fiで接続したスマホで使っているZoiperが受信直後に落ちる!無線も切れる!という事象も起きておりまして。

たまたま巻き込まれた方々はいずれもリピーターさん達、ということでしたが…

ごめんなさい。東京と大阪のお二人は結果として実験台になられたように思えるのです。
この期間、知らない方からの電話はちゃんとした電話で取ってました(汗)

貸与品ひかり電話ルータ(HGW)のVPNサーバ+ぷららフォンforフレッツの環境を維持して行うIPv4 over IPv6接続の導入事例

○はじめに

本記事の記載は、5ch『【NTT】フレッツ光・ひかり電話対応ルータ Part36の0653のご投稿を追試験して成功したものです。

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これを投稿された不明なデバイスさんに、深い敬意を表します。
…5chの記事にこんなに救われるなんて、思ってもみませんでした(笑)


○概要

この記事は『ぷらら』を利用しているひかり電話契約者で、IPv6接続のためにルータの無料レンタルを受けた方によく適合します。
他のプロバイダでも、

  • ひかり電話を契約していて
  • NTTからレンタルしたホームゲートウェイでひかり電話の機能を利用しており(YAMAHAその他のお高いルータやL2スイッチの利用を考えておらず)
  • IPv6の接続はHGWではなく、HGWの配下に置いた家庭用ルータでおこなっている
  • 契約中のプロバイダが利用者に、IPv6での接続とIPv4(PPPoE)での接続の同時利用を許容している

という方には適合する可能性があります。

こうした方々のIPv6(本稿ではIPv4 over IPv6を含む)接続導入前のシステムとして、NTTからレンタルされたHGWが標準装備するVPNサーバの機能が使えました。宅内でスマートフォンを固定電話の内線として使っていたほか、事業場外・宅外からHGWにVPN接続することで事業場・自宅の固定電話を建物外から発着信できます。僕もそうしたシステムを運用していたのです。さらに、ぷららで提供している古風なIP電話=ADSLの時代からあったVoIPアダプタや有線の速度が最大100Mbpsのルータを利用して接続する想定らしい『ぷららフォンforフレッツ』も僕のところではスマホで、VPN経由で使えるようにしてあったのです。

それがIPv6接続用のルータ導入後に不可能になったことへの対処(というか、従前環境の復旧とIPv6接続の両立)が実現できた事例の報告です。導入にあたって追加で必要になったのは、冒頭の図でRouter2に相当する家庭用のルータ、1台です。

○環境

  • ブロードバンド:フレッツ光マンションタイプ(VDSL)
  • プロバイダ:ぷらら(光コラボレーションではない契約)
  • プロバイダとの契約時期:2014年(正確には、現在の契約に変更した時期)
  • ホームゲートウェイ:RV-440NE
  • ひかり電話:あり。RV-440NEに接続した固定電話とスマートフォンで利用中
  • IP電話:ぷららフォンforフレッツ、IP-Phone SMART
  • レンタルされたIPv6接続用ルータ:アイ・オー・データ機器 WN-PL1167EX03
  • 遊休設備:ブロードバンドルータ 1台

この環境で、従前はRV-440NEのVPNサーバを利用していました。VPN接続時はひかり電話・ぷららフォンforフレッツ・IP-Phone SMARTの三回線が事務所外でも一つのスマホで発着信できる、ということで。
来所相談さえやらなければ(電話とメールだけで顧客対応を進めるならば)僕はどこにいてもバレない、そうしたシステムの恩恵に浴していたわけです。

○IPv6の試験的導入と撤収

まず、ぷらら公式の方法でHGWにルータ(WN-PL1167EX03)を接続してみました。

当然ながらIPv6での接続が確立されるわけですが、HGWの設定画面にアクセスできなくなります。
HGWのブロードバンドルータの機能を用いたIPv4(PPPoE)接続もできなくなる=VPNサーバが使えない、ということでこのやり方は一旦取りやめました。

RV-440NEをここで一旦、初期化します。ぷららが貸してくれたWN-PL1167EX03を取り外して、RV-440NEをブロードバンドルータとしてIPv4接続を行う従前環境に戻りました。

-ここで半年ほど停滞します(苦笑)-

○試行錯誤の再開

先月に入って暑さも和らいだので,作業を再開しました
(要するに理由なんかなく、作業再開しました)

まず試みたのは、RV-440NEのVDSLモデムの部分とルータ・SIPサーバの部分を分離すること。VDSLモデムの部分から引っ張り出してきたケーブルを適当なスイッチングハブにつなぎ、RV-440NEのルータ部分①とIPv6接続用ルータ②を並列に接続してみたのです。

ぷららはIPv4の接続とIPv6の同時接続を許容します。
停滞前に試みたとおり、上記②を①の配下に置いて接続を試みると、自動的に①からのIPv4接続機能が停まります。これが嫌なのです。
ならばIPv6用ルータをHGWの配下に置かない=並列に接続させてみようか、ということで。

IPv6に関連して何か問題が生ずるらしい、とは思えたのです。実際やってみたところ、電源投入から3時間程度でIPv6接続用ルータ②からインターネットへの接続が必ず不可能になります。例外はなく、ルータ②を再起動するまで復旧しません。

ただし、この環境で①に接続したPCからはIPv4で接続できます。
問題なく稼働している時間に②に接続したPCからは、目的のIPv4 over IPv6で接続でき、両者は同時に可能だということもわかりました。事業場外からRV-440NEへのVPN接続も当然可能です。

○正解への到達

僕のところのシステムでは、HGW内のVDSLモデム部分の直後に置いたHGW内蔵のブロードバンドルータ機能を活用して行うIPv4(PPPoE)接続をどうあっても保たねばならないらしい、だがIPv6用ルータ②とHGW内蔵のルータ①とを単純に並列させる接続もダメだ、とわかりました。

ここからさらに1週間ほど停滞してたどり着いたのが冒頭の5chのスレッドです。この投稿者さんも、プロバイダにぷららを利用する環境下でネットワークを組んだと書いてありました。HGWとIPv6接続用ルータ(いずれも貸与品)のほかに1台、ルータが追加で必要になりますが僕のところにはNECのWG1400HPがあり、Wi-Fiのアクセスポイントとして運用しているのです。遊休設備になりかけていたこのルータが、ローカルルータとして使えます。

○設定

以下、各機材に設定するIPアドレスは冒頭の図に従います。

1.HGW(RV-440NE)

IPv4(PPPoE)接続関連の設定を従前通り有効(僕の場合は、ぷららに対する常時接続)に、DHCPサーバも有効にし、IPv6のセキュリティレベルを高度にしておくほか、特に変更しません。

以下の設定ではIPv6接続用ルータをHGWのlanポートに接続します。
ですので、もしIPv4関係の設定がグレイアウトしていたら、巷に出ている情報にしたがってHGWの設定を変更し、IPv4を利用する(一時停止を解除する)ように復旧する必要があります。ですが僕のところでは、なぜかHGWの設定が変わることがありませんでした。

…いちどプロバイダ公式の手順でIPv6接続を試み、この過程でいったんHGWの設定を自動で変えられてIPv4関係機能の利用を不可とされたあとで、HGWを初期化してIPv4での接続を再開した経緯が影響しているかもしれません。ここまで揉めたあとで、その後あらためてIPv6用のルータをHGWの配下に接続しても、今度は一方的にHGWの設定を変えてくることがない、のかもしれません。僕のところではこのような挙動になりました。

2.Router 1(WN-PL1167EX03 IPv6接続用ルータ)

本機のWANポートを、HGWの適当なLANポートに接続します。
背面のスイッチはルータモードにしておきます。

インターネット の設定を以下のようにしました。
ぷららの場合、契約者によってIPv6での接続先がtransixではない場合がありますが、『IPv4 over IPv6 (MAP-E) 』か以下の設定のどちらか、になるはずです。MAP-Eの場合、AFTRアドレスも変わります。

2_20231112013701

このほか、LAN設定のIPアドレス設定で192.168.10.10を入力、DHCPサーバーは有効とします。

このルータに対するWi-Fiの接続は当然可能なので、必要なら設定値を入力します。

3.Router 2(WG1400HP ローカルルータ)

本機は、一回初期化しています。初期化直後の設定状態から、以下のとおり変更しました。

本機のWANポートからのケーブルは、Router 1のLANポートに接続します。
※HGWのLANポートに接続、という情報はネットに沢山ありましたが、この点が特殊です

さらに、HGWのLANポートと本機のLANポートもケーブルで接続します。
つないだ配線がHGW-R1-R2-HGWと環状になってなにやら妙な感じはしますがこれでOKです。

本機も背面のスイッチをルータモードにします。

設定画面では

・基本設定→基本設定 から動作モードを『ローカルルータ』とします。
 直下にある『ブリッジ設定』でIPv6ブリッジの設定がありますが、これはチェックを入れても外しても挙動が変わらないようでした。

・接続先設定 ではDHCPクライアント機能を 利用する とし、ゲートウェイ・ネームサーバともサーバから割り当てられたアドレスを 利用する としています。
※Router1 が発行してくれるアドレスが本機のWAN側のアドレスになり、Router1がゲートウェイになるわけです。

・詳細設定→IPv4LAN側設定 ではIPアドレスを191.168.1.2とします。DHCPサーバ機能は使用しません。
※HGWが同じセグメント内でDHCPサーバ機能を発揮しているため、不要です

Router2が無線LAN機能を持っている場合、こちらにWi-Fiで接続することもできます。Router1の無線LANとの併用も可能です。

併用した場合、Router1に接続したクライアントは必然的にIPv4 over IPv6、またはIPv6でインターネットに接続します。
Router2に接続したクライアントは、IPv4で接続されます。

ゲートウェイをHGWに(冒頭図では、192.168.1.1に)指定できますので、ひかり電話の送受信に利用したりIPv4でインターネットに接続できることになります。Router2に接続したクライアントのIPアドレスは、HGWで有効化しているDHCPサーバが付与してくれます。

Router2に接続したクライアント側で、明示的にゲートウェイをRouter1に指定した場合はRouter1を通過するので、IPv4 over IPv6、またはIPv6でインターネットに接続できることになります。

このローカルルータを追加することで、HGW-Router2の間のどこか(両者いずれかのLANポートや両者の間で設置したスイッチングハブ、無線LANアクセスポイント)に接続したクライアントはゲートウェイとしてHGWかRouter1を選択できることになります。

さらにRouter2は家庭用とはいえルータなので(WAN側-LAN側へのデータの動きをある程度制限できるので)、HGW・Router1・Router2間で配線がループしていてもあまり問題はない、ということらしいです。ただ、Router2にWi-Fiで接続したクライアントにIPアドレスが付与されるのに少し(数秒~十数秒ほど)時間が余計にかかる気はしています。何の問題もない、というほど盤石ではないようです。

4.PC(冒頭図の位置にあるもの)

HGWのLANポートに接続します。
冒頭図ではそうなっていますが、Router2のLANポートに接続しても下記のように設定でき、同じ結果になります。

-以下、クライアントPCの設定-

Windows10の場合、設定→ネットワークとインターネット→イーサネット(有線で接続中の場合)から表示されるネットワークを選択し、IP設定→編集 で、適当なアドレス(HGWと同じセグメント。冒頭図のネットワークなら192.168.1.5 など)を入力する。

4_20231112021901

上の画像のようにゲートウェイとしてRouter2を指定すると、IPv4 over IPv6でインターネット接続できるほか、Router1,2,HGWの設定画面にログインできる。
上記画面の下部にあるIPv6の設定はオフのままで可。

-クライアントPCの必須の設定ここまで-

優先DNSはゲートウェイと同じでも可ですが、ゲートウェイをHGWとRouter2で切り替えるので両者どっちでも使えるらしいGoogleパブリックDNSのアドレスを入れてあります。特に必然性はありません。

上記の設定でゲートウェイにHGWを指定することもできます。
この場合は、Router1の設定画面にログインできません(192.168.10.10をブラウザに入力してもルータの設定画面に到達できません)。言い換えるとRouter2によって阻止されている、ということになります。

5.従前接続していたネットワークプリンタ・複合機・PC

HGWかRouter2のLANポートにつなげば、すべて従前通り使えます。
※もともとHGWがDHCPサーバになって各機器にIPアドレスを付与されていたか、機器側でHGWと同じセグメントのIPアドレス(冒頭図のシステムなら、192.168.1.101など)を指定している必要はあります

逆に、Router2-Router1のあいだに設置したスイッチングハブ、またはRouter1のLANポートに接続してしまうと、HGWの配下にある機器とは別のセグメントのネットワークに属することになってしまいます。

ネットに高速接続できればいいというだけなら明示的にRouter1のSSIDに接続させるのもよく、ゲートウェイの設定を変えるよりWi-FiのSSIDを変えるほうが簡単です。僕もFire TV StickはRouter1に接続しています。

6.HGWにVPN接続していたスマホ

これも従前通りVPN接続して使えます。
宅内からIPv6で接続させる必要がないなら、ゲートウェイをHGWにしておくとIPv6への移行前後で設定の変更が全く不要になります。


適切に接続できているかの確認は、ぷららの場合は『ぷららv6エクスプレス(IPoE)接続環境確認サイト』を利用します。
HGWのLANポートに接続したPCで、ゲートウェイをRouter2にしたとき、目的通りIPv4 over IPv6接続になっていれば以下のようになります。

5

冒頭図の位置にあるPCでゲートウェイをHGWにすると、上の確認結果のうちIPv4のほうがPPPoE方式に替わります、というより元に戻ります。


ところで、このネットワーク構成の素敵なところはRouter1 とRouter2の電源を切ってしまえば一瞬で従前通りの=IPv4でPPPoE接続していた構成に戻る点です。あとはPCのデフォルトゲートウェイだけ書き換えてあげればいい。

明日は日曜日なんで…周りの工場が停まるから(当事務所は住宅より工場多めな地区にあります)、IPv4でも十分速いんですよね。

実は古いルータが挟まるぶん
変更後のほうが遅かったりして(゚◇゚)ガーン

晴れた日にはUNI出しでもしようか(RV-440NEのVPNサーバを無理矢理活かすIPv6への移行計画)

この1週間で準備書面3つ訴えの変更申立書1つ、なんとか作りきって迎えた週末。

午前中の相談はキャンセルになり、仕事は一通り終わって、いい天気でもあります。

こんなときでもなければできないことをやってみました。表題の件。

居住用マンションに入っている当事務所では、フレッツ光はVDSL形式のみが選択できます。最高速度は100MBpsとされています。
数年前ならこれでも50~70MBpsは出ていたのですが、ここ2~3年で徐々に検出されるSSIDが増えてきました。

つまりネットにつなぎたい人が増えた、ってこと。接続速度も徐々に落ち、今では深夜でも20MBps程度、お昼だと5MBpsを下回るのです。

これがよろしくない、という理由が新たにできました。
民事訴訟法の改正でテレビ会議方式での期日が増えるように思えるのです。高速とは言わないまでも速度が落ちない回線を確保しておく必要が高まった気がします。

対処方法として一般的なのは従来の接続方法=IPv4からIPv6への移行を図ること、らしいのです。

僕が使っているプロバイダ(ぷらら)は、希望すれば接続用のルータを無料で貸してくれる、ということでルータをちょっと取り寄せてみたのは今年春のこと。ちょっと接続してみてやめた、のです。通信環境を整理します。

  • ブロードバンド:フレッツ光マンションタイプ(VDSL)
  • プロバイダ:ぷらら(光コラボレーションではない契約)
  • プロバイダとの契約時期:2014年(正確には、現在の契約に変更した時期)
  • ホームゲートウェイ:RV-440NE
  • ひかり電話:あり。固定電話とスマートフォンで利用中
  • レンタルされたIPv6接続用機材:アイ・オー・データ機器 WN-PL1167EX03

宅内LANはRV-440NEのルータ機能を使って実現しており、これにアクセスポイント(元はNEC製のルータ)をぶらさげて無線LANも使っています。この環境でIPv6への移行を阻む要素が二つあります。

最大の理由はRV-440NEをVPNサーバとして使っていること。
正確には事務所外からスマートフォンを使って固定電話の発着信ができるようにしているだけなので、宅内LANに接続したいのではなくRV-440NEにだけ接続できればよいのですが、とにかくVPNを使っているのです。

第二の理由も電話がらみです。050-の番号を付与されるIP電話として、ぷららフォンforフレッツを使っています。

こちらもスマートフォンで利用できる、というのはぷららが公式には推奨していない手法のようですが(20年前に販売されてたようなVoip機器に固定電話と接続せよ、という説明が未だにぷららのウェブサイトには出てきます)僕のところでは有料版のZoiperをスマホに入れて可能にしてあるのです。

これらが、貸与された機器でIPv6接続を始めると使えなくなるらしい、というところに問題がありました。貸与されたWN-PL1167EX03を公式に推奨されている方法で=RV-440NEのLANポートに接続すると、ルータの機能はWN-PL1167EX03が担当するようになり、RV-440NEの設定関連画面にはアクセスできなくなります。後で調べて設定関連画面にはアクセスする情報が見つかりましたが、デフォルトでは自動的にVPN関連の設定もできなくなるのです。

ここで一旦IPv6への移行をあきらめて、半年経ちました(苦笑)

半年前にもネットの情報はいろいろ探したのですが、ホームゲートウェイのVPNサーバ機能を手放さないで済む接続方法が見つからないように思えたのです。

いま試しているシステムは、RV-440NEのVDSLモデムの部分とルータ+ひかり電話+VPNサーバの部分をつないでいるケーブルを外して分離するもの。VDSLモデムの部分から引っ張り出してきたケーブルにはハブを接続し、貸与されたルータとRV-440NEを並列に接続する形になっているのですが、巷の情報で言われるほど不安定ではない気がする…と書いているうちに一回、接続が切れました。

ナンバリングマシン/ナンバリングスタンプ動作支障時に実施する丸洗いの件

先ごろ受けてしまった記帳代行の仕事。先代の代表者兼経理担当者はおそらく、当事務所に伝説を残すことになる人物だったのです。
動画で例えるならその担当者は、こんな感じで証憑を扱っておりました。

引き渡された、のではなく捜索発見した証憑類には、偽計業務妨害罪の成立を疑える水準のジャミングとサボタージュが施されておりました。この人、現役時代は絶対潰れない種類の事業体の労組でご活動に取り組んだと豪語してましたが…
これぞ左派活動家の仕事、というより現代版ラッダイト運動(゚◇゚)ガーン

事務所の中から請求書や領収書や納品書やレシートの群れをまず探して持ってくる、発見できた証憑類の5倍の可燃ゴミ=死蔵書類を捨てさせる、というだけで3泊4日の出張日程がまず吹っ飛びまして。

この仕事の難易度所要時間を発注者側で誰も把握していないことにも驚愕したのですが。
カンタンそうに言ってしまえば各年ごとに数百仕訳になるかならないかであろう各種証憑類をとにかく突合可能なかたちで整理しクラウド会計ソフトに入力せねばなりません。それが単票でテキトーな封筒にどさっと入れてある、というならまさにカンタン、単に労力を投入すれば済むわけですが、もちろん違います。

この関与先では『大部分がバラバラな単票、若干がA4の紙の片面に貼ってあり、中には紙の両面に貼ってあるものもあり(←切り離し不能、ということ)、貼ってある証憑類は期間でも勘定科目でも整理されていない=ただなんとなく貼ってあり、ある物は剥がれ落ちる。そんなファイルが収録期間も収録された証憑の種類もバラバラに5つあり、そのうち3つは表紙があるが2つは紙をホチキスで束ねただけで、ついでに言うと証憑類と何の関係もない別ファイルのなかにも納品書や領収書が綴られているファイルもあればいないファイルもある』のです。令和4年1月のレシート貼った次のページに3年6月のが貼ってある。もう普通に。その担当者が経営する別の事業所から持ってきた、利用者の個人情報ダダ漏れな裏紙にも貼ってある。

この担当者、就労支援B型の事業所でなら働けると思いますか?
執務室にテーブルを二つ追加して広げた証憑類を眺めながら、補助者さまに尋ねてみます。
彼女は昼職の関係上、就労支援の制度・運用に一定の実務的見解をお持ちです。

無理だと思います、と即答が返ってきました。
そんな人が先代の社長。そんな会社が僕の発注者。

そうやって積み上げられた紙たちが織りなす無秩序と混沌とを夜、一人で見ていると。
心は静かに乱れていくのです。狂を発する、というべきかもしれません。

そんなことを考えてはいけない、と言ってくださる聖人君子の方のお立場も一応わかります。

ではありますが、この作業に報酬が支払われるか否かは出張2回を経てなお未定、というよりこんな"帳面つけ"(←発注者の世代に合わせて、昭和風に言ってみた)にカネがかかるなんて考えてもいなかったらしい人達が依頼人であり、そうであっても僕はこのブルシットジョブに100時間超を投じつつなんとか今月の事務所経営を成り立たせた、という点で情状酌量の余地を主張したいと思います。正確には出張しておこなった家宅捜索兼大掃除、結果を示しての説明と問題点の指摘、にだけは報酬が支払われています。作業の最初と最後にだけ、ってこと。

 

この作業に対してにこやかに敢然と取り組み作業員達の士気を保って期間内に完成させる、ということは当然できません。
ですが、やると言った以上は創意工夫と自分の意地と補助者さまのご協力によって日程内には完了する、ことになるわけです。で、ようやく表題の件。

最初にこの証憑その他雑文書が織りなすカオス、を見て考え込んだのです。

証憑類のほうに修正不能なかたちで連番付与して、会計ソフトが自動付与する連番=取引番号と一致させておくようにしないと絶対に破綻する、と。

報酬の支払いに問題があって撤退なさったらしい先代の担当税理士さんのところでは作業中にモラルハザードが起きたのか、そちらの担当決算期のほうでは総勘定元帳と突合不能なかたちでレシートの束が返ってきておりました(苦笑)さらに、入力済みの証憑より未入力の証憑のほうが多い気配が漂っています。少なくとも金額ベースでは未入力のほうが多いが決算は済み法人税申告書が出ている、というファンタジーが成立している(驚愕)
自分の仕事をサービス業と了解したうえで発注者サマをどうこう言っていいわけではない倫理観があり得るのと同様に、どうこう言わない代わりに手抜きで応じるのもよろしくないはずです。
こっちでは絶対手を打たねばならん、手書きもダメだ、と。

で、おカネはないのです。表題の件。

amazonを探すと取得価格千円台で、打刻ごとに自動で番号を進めて捺印できるスタンプが売られています。中国の適当なメーカー製。

5千円台になると誰でも知ってる国内メーカー製のが視野に入ってきます。コクヨ/マックス/プラス など。メーカーにより、ナンバリングマシンとかナンバリングスタンプとか、あるいは単にナンバリング、と呼んでいたりします。

下に押すごとに番号が一つ変わる、というのを単純に想定していましたが、この世界も奥深いものがありました。番号の進み方が『進まない(番号固定)/一つ進む/二回押すと一つ進む/以下、2~20回押すと進む設定を複数持つ』ものがあるほか、使わない桁の印字をさせない機構を持っていたりします。○桁●様式、というのはこの進段設定の豊富さをさすのだ、と知りました。

ライオン事務器の5桁5様式の形式名には鉄道ファンとして心惹かれるものがありました。C-58とかあったら衝動買いしたかもしれません。

 

そんな国内メーカー製のを一つ買いました。ジャンクで(わらうところ)

知らない中国製の新品よりよかろう、とは思ったのですがやっぱり難がありました。

作業開始前に好みの番号に合わせるにはプラ製の棒(使用済み歯ブラシの首を切って、寸法材質形状とも丁度いいのが自作できました)で一桁ずつ番号を進めていくのですが、3桁目の数字を動かすと隣の4桁目の数字がつられて動きます。おまけにこれが固い。動かない!

何度か棒が滑り、棒を持った人差し指がナンバリングマシンの角に結構な勢いであたるのです。

何度か棒が滑り、人差し指第二関節に傷ができ、出血したところで。

僕の心のなかでも何かが、壊れてしまったのです。

超音波洗浄機を押し入れから出してきました。水を入れます。

インクジェットプリンタのヘッド詰まりには威力を発揮する、台所用マジックリンを適当に注ぎます。インクパッドを外したナンバリングを入れ、洗浄機起動。

もやもやと…おそらくはあっちこっちで固着していたインクが漏出してきました。

Dsc_0422

こうなったら行けるところまで行くのがよいであろうと思うのです。
(この案件そのものが、そうなってる気もします)

写真のような感じで一回3分の洗浄コースを2回、洗剤取り替えてさらに2回×2回、すすぎとして水だけで2回。
計8回の洗浄にかけてピカピカになったナンバリングマシンをベランダに連れていきます。その前にドライヤーで水分をあらかた吹き飛ばしました。

さらに、天日に干して2時間。時々向きも変えてあげます。

ベランダからナンバリングマシンを引き揚げ、押し入れからはミシン油を持ってきます。摺動部回転部を中心に1~2滴ずつ注油して。

インクを保持するインクパッドも新品に取り替えました。マックスのインクパッドとプラスのインクパッドは高さが0.5mm違うのですが幅と長さが同じで、双方のメーカーのを流用しても問題ない模様。インクも含めて、国内メーカー各機は消耗品を各社で使い回せる気がします。

で、結論。

破壊…ではなく整備を終えたナンバリングマシンはどうやら新品並みに稼働するようになりました。

各桁とも棒で押してやると、軽やかな金属音を立てて数字が進んでいきます。任意の桁を引っ込めて印字せずにおくことも当然できます。
インクの補充をこまめにしてやれば印字品質を維持できる(横着するとインクがベトベトに着いたりかすれたりする)のは普通のことです。

このメタルインクがラッカーシンナーで溶ける、ということも昨日わかりました。
使用せずに長期保存する際にはインクパッドを洗ってしまえばよさそうです。

さて。
ひょっとすると僕は、これで向こう10年使えるナンバリングマシンの国産機を手にしたのかも…しれません。

まさかこれが、本件業務における唯一の経済的利得、と思いたくはないのですが(゚◇゚)ガーン


複数回打刻後の進段とか任意桁の印字休止など、いろんな機能をアナログで実現するナンバリングマシン。
複雑な内部機構を持ってるはずですが、実は写真のように丸洗いできてしまうようです。

机から床に落とした、などで生じる機構的破損や歪みでなければインクの浸入・固着がナンバリングマシンの故障の主要原因と考えますが、インクに由来する故障であれば

  • メガネ用の超音波洗浄機と台所用のマジックリンでどうにかできてしまうかもしれない

ということでした。超音波洗浄機がない場合、温度高めのお湯と濃いめのマジックリンに長時間浸けてやることでもまぁ似たような効果が得られるような気がしています。

最後に二つ。

お約束通りですが、ナンバリングマシン/ナンバリングスタンプの水洗いに際しては自己責任で挑戦してみてください。経理体制が崩壊した零細企業の記帳代行業務に巻き込まれたとき以外でも、普段のしごとが少し気分良く進められるようになるかもしれません。

もし、余所のまともな税理士さん公認会計士さんが受託を回避するほどの経理体制崩壊が先代先々代の担当者によって生じた、自分にはなんの罪もない、または、そういうことにしたい(←役員解任登記やら損害賠償請求訴訟の準備とリンクして、そういうことにしたい、など)会社がある、そんな場合には。
当事務所で記帳代行業務を行うことができる、かもしれません。前提となる事業所内の実況見分→証憑類の探索発見作業から承りますが、手間に応じて費用は高いです。出会い頭に100万円請求されても動揺しない自信があり、発見分別されたゴミは自治体の規定にしたがって処分すると決めた方のみお問い合わせください。

そう言われると随分高いと思われるかもしれませんが、そうやって発見できる未記帳の領収書1千万円分(その他、前担当者の故意過失)、には相応の価値があるはずなのです。

危地を脱し、前より強くなったが、無傷ではいられなかった件(デスクトップPC更新作業の顛末)

ログによれば3月24日、13時24分に予期しないシャットダウンがあってから僕のデスクトップパソコンは故障していたようです。

今日ようやく復旧と更新が終わりました。その過程で新たな知見を得ましたので、情報をウェブに出しておくことにします。

○機材の構成

ATXのマザーボードを用いた自作のPCでWindows10 Proを運用していました。

Windowsは7からのアップグレードで、7の頃はHDDにインストールしていました。
これをSSDに移行し、さらに2台目のSSDに移行させた経緯があります。現在はSANDISKのSSDを使い始めて、たしか4年目。

このため、パーティションはずっとMBR形式となっていました。

本記事執筆にあたり再確認したところ、マザーボードは2011年3月に導入していたようです(しかも中古で)

その後、電源は2回筐体も2回グラフィックボードは1回の交換、メモリは1回の交換兼増設を経て、CPUは12年間CORE i7 860のまま現在に至りました。マザーボードもASUSの中古を導入したものが12年間健在だったわけです。

本件に関わる限りでの構成は

  • M/B: ASUS P7P-55D-E
  • CPU: INTEL CORE i7 860
  • MEM: KINGSTON KHX1600C (8GB)
  • SSD: SANDISK SDSSDH3 240GB
  • PWR: SCYTHE 剛力短2 PLUG-IN(550W)

こうしたシステムで訴状や準備書面を作り、時には反訳書と同時提出する録音を音声ファイルとして編集したりCDを焼いたりしておりました。
特にオーバークロックやらマイニングやら自宅サーバの公開などしていたわけではなく、PCを酷使していたわけではないのです。

無理を強いたり壊そうとしたりしていたのは相手に回した会社であって自分のPCではない(わらうところ)

※そんなわけで、以下は数年ごとに=世間並みな耐用年数で全機材を取っ替えていれば避けられたはずの騒動が発生した記録です(重ねて、わらうところ)

○問題事象の発生とPC更新の決定

先月のこと。山旦那の団体からやってきた案件で山旦那のために作業をせねばならなくなり、30時間ほどただ働きしてその成果をメール送信し、Windowsをスリープに入れて1時間後、スリープからの復帰に失敗しました。これが3月24日のことです。きっと山旦那のせいです。

スリープからの復帰失敗自体はこれまでにも時折あったのですが、本体のリセットボタンを押して再起動したところ、BIOS画面が出たあとWindowsの立ち上げに失敗するようになりました。

具体的には、起動時のASUSのロゴが消えたあと、黒い画面にカーソルが点滅したまま停止します。エラーメッセージ等は出ません。

この時点で、SSDに記録していた作業データは救出できたことから問題はMBRその他『Windowsの起動に関する部分』にあると推測しました。

いずれにせよ、この自作PCの筐体を開けて諸作業が発生する今回のタイミングでシステムを一新することも決め、先週までの出張中にマザーボード・CPU・メモリ・SSDを発注しました。ケースと電源は従来品を流用し、予算総額3万円台で調達すること、ということでCPUはCORE i3の第10世代、メモリは16GB、記憶装置はNVMe M.2 SSD500GBとしています。衝動買いに近いかたちになったわりにはメルカリで安く買い集めることができ、SSDだけはヨドバシドットコムで買っても総額3万2千円弱で一式が揃いました。

まずこのPCを組み上げてから、以下の作業に入ります。システム構成が大幅に変わったことになるので、修理成功しても運が悪ければWindowsのライセンスを引き継げなくなるはずですが、まぁそれは運だ、と考えました。対処1の部分の作業は交換前のマザーボード・CPUでも試して失敗しています。

○対処1(奏功しなかったもの)

Windowsのインストールメディアからコマンドプロンプトを用いてbootrec関連のコマンドを連打する対策は一通り試み、失敗しました。

具体的には僕の機材の場合、bootrec/fixmbr は正常終了し、bootrec/fixboot でアクセスを拒否されたとエラーが出ます。

この情報も含め、参考になったのはこれまでもときどき拝見していた『ぼくんちのTV別館』のウェブサイトです。僕の環境では残念ながら説明どおりに対処できなかったのですが、ヒントになる記述がありました。

別にもっと簡単な対策として『EaseUS Partition Master Pro』の購入と、同ソフトの機能を用いたMBRの復旧も試しましたが効果無し、となっています。ソフト上では正常終了した旨のメッセージが出るのですがWindowsの起動に失敗する状態は変わりませんでした。

そもそもこの機材にWindowsを入れ直すことはできるか、という確認のため、別のHDDにWindows7とWindows10をクリーンインストールしたところ、双方とも普通に立ち上がりました。つまりマザボやメモリには異常がないと確認できました。

…で、手詰まりになったわけです。

○対処2(やや前進したもの)

上記リンクの『ぼくんちのTV別館』サイト内では、破損したファイルをインストールディスクからコピーして復旧した事例がWindows7ではあるようだ、との記載がありました。

これに似たことはできないか、と考え、以下のことを試みました。

問題を起こしたSSDのパーティションは、MBR形式のWindowsシステムの立ち上げが可能なものとして一般的な

1番目---2番目

約100MB-230GB

という構成になっています。

前項で、試しにHDDまるごとフォーマットしたあとでWindowsをクリーンインストールした別のHDDでも、1番目の領域には約100MBが確保されています。ここにWindowsの起動に要する情報が入っている、はず。

そう考えて、この約100MBの領域を健常なHDDから問題のSSDにクローニングします。
EaseUS Partition Masterでパーティションのクローンを用いたため、作業自体は簡単です。

で、事態は前進しました。

この実施後はWindowsが立ち上がろうとし、『回復』とタイトルのついた青い画面でエラーメッセージを吐くようになったのです(゚◇゚)ガーン

あれこれ調べてはみたものの、ここから先への改善は実現できませんでした。

○対処3(結果的に正解だったもの)

この時点での現状を整理します。
OSやデータやソフトを入れたSSDからはWindows10が立ち上がらなくなりました。ウェブに出ているコマンドラインを使う諸施策も有効ではありません。
Windowsをクリーンインストールすることは当然できますが、全てのデータが失われます。ソフトの再インストールも必要です。

特にダウンロード版の一太郎2019が再インストールできなくなる(ダウンロードできる期限が過ぎている!)ためクリーンインストールは避けたいのです。
市街地に投資用マンションを何棟も持って月間数百万のキャッシュフローがふつうにあるような山旦那にはふつうの選択肢である新品のメーカー製PCの購入は零細個人事業主たる当事務所ではもちろん論外、という状況です。

ただ、これまでの作業で僕もヒントを見いだした気がしたのです。
前項では『別にクリーンインストールしたHDDに形成された1番目の領域=システム予約済みの領域を、問題があるSSDにコピーしてみた』結果、SSDのほうではWindowsの立ち上げに失敗しました。

ならば。『問題があるSSDの2番目の領域=OSやデータが入っている領域を、クリーンインストールを終えてWindows立ち上げ可能になったHDDの2番目の領域に上書きする』とどうなるでしょう?

容量としては120GBほどあったのですが、パーティションのコピーそのものはEaseUS Partition Masterでやっぱり簡単に終了したのです。

で、これが普通に立ち上がってきたのです。
Windowsが、元通りのデータが従前どおりのフォルダに残っておりソフトがインストールされた状態で!故障前の状態で!

マザーボードが変わっているためデバイスマネージャーを見ると、機能していないデバイスが5個ほどありました。しかしさしたる問題ではありません。僕はこの時点で、『Windowsがふつうに立ち上がり、ソフトやデータは問題発生前と全く同じ、ただし記憶媒体はHDDである』システムを持った、ということになります。

まずこの健常HDD全体を、ただちにクローニングしてバックアップをとったことは言うまでもありません。
当然ながらディスク丸ごとのクローン作成は、EaseUS Partition Masterでかんたんに可能です。

※別にこのソフトを推奨しているわけではありません。こいつのMBR復旧機能が機能しなかったからここまで苦労してるんだから(怒)

しかもこのソフト、クローンで作ったパーティションへのボリューム名の付け方が安直なんです。

Photo_20230406010301

そりゃCドライブのクローンにそのままの名前つけることには文句言わんけどさ…
それを本家のCドライブに続けて合計3つ並べられたら随分とわかりにくいもんだよ(笑)

○システム移行と設定変更

この、嬉しいようなわかりにくいような状態にたどり着いたのが昨晩、日付の変わる寸前でした。

今日、さらに設定を追い込んでいきます。

まず、HDDから今回あたらしく買った(今回のPC更改計画で、唯一『新品をちゃんとしたお店から買った』)Western DigitalのSSDにクローニングします。例によってEaseUS~(以下、商品名略)で簡単です。

さらに、新品SSDのパーティションの形式をMBRからGPT形式に変更しました。これもEaseUS~で簡単にできたのですが。

変更後、Windowsの起動に失敗しました(゚◇゚)ガーン

○再確認

マザーボードのBIOS画面に入り、起動するデバイスの設定を確認しました。

前項でGPT形式に移行を終えたあとのSSDは『起動可能なデバイス』の選択肢が2つ以上あることになっています。

一つのSSDに、起動可能なシステムを一個だけ入れただけなのに、選択肢が二つあります。
そのうちの一つを選択したら起動に失敗した(汗)というこうことで。

全くおなじデバイス名が書いてある2番目の選択肢を選びなおし、設定を保存してBIOS画面を終了してPCを再起動したら。

○作業完了と、その直前の失敗

なぜそうなったのか全然わからんのですが、とにかくWindowsの立ち上げに成功しました。

結果として、『問題発生した旧SSD→中間作業に使ったHDD→新たに調達した新SSD』への環境移行を終えました。
Windowsのライセンス認証もwindowsの画面だけで完結し(電話認証を求められることはありませんでした)、デバイスドライバはマザーボードに関するものをいくつかメーカーのウェブサイトからダウンロードしてきただけでPCの中身を一新してしまうことができたのです。電源ボタンを押してからWindowsのログイン画面が出るまで10秒。速い。

うきうきるんるん、とばかりに完成した環境をクローニングすべく、今度は外付のUSB接続HDDをつなぎました。

ところが。エクスプローラーにそのHDDが表示されません。HDDのアクセスランプは光っているのに。

そうこうしているうちに、ほのかに香ばしいにおいがただよってきました。

香ばしいにおいが!外付HDDのあるあたりから!

慌てて電源をカットし(コンセントごとにスイッチがある電源タップを使っておりました)、HDDに鼻を近づけると確かにここから匂ってきます。恐る恐る分解すると。

何か焼けた気配がします。基盤の金属部が茶色い…、いや、黒い。

あらためて確認したところ、DC12VのACアダプタを接続すべき外付HDDにDC24Vのアダプタ(シュレッダー用!)を接続した結果、当然のように大電圧がかかって当然のようにHDDのモータ周辺を焼いた、でもって当然のように

中のデータは取り出し不能になった(゚◇゚)ガーン

ということでした。このHDDにはバックアップデータしか入れていなかったし、すでに不良セクタもあったのでいま全損してもそう悔しくはないのですが…

最後にこの外付HDDユニットを分解し、USBケーブルから内蔵HDDのSATA端子に接続するための基盤(これは変圧等の機能がないので大電圧をかけても無事だった)を取り出して再利用に備え、10日にわたるPC復旧・更新作業を終えたことであります。

Dsc_0430

ただ、気になっているのはPCのBIOS画面に表示される、起動可能なデバイスの選択肢がいつのまにか、2つから3つになったこと、ではあるのです。一つのドライブに一つしかWindowsはインストールしてないのに。

Dsc_0428

表示されている3つのうち1つは正解、とわかったので問題ないものとします(苦笑)

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