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カテゴリー「零細事務所の電算・情報・通信」の記事

(10年ぶりに!)代書やさんのDocuworks(Boox Note Air2におけるDocuworks Viewer Lightの導入と設定について)

当事務所では文書管理にDocuworksを使っています。
要約すると表題の機材でもビューアの導入と文書の閲覧が可能になったぞ、という話しです。
想定読者はごくごく少数ですがピタッとはまった人は一緒に幸せになれる、そんなお話しになろうかと。

さてこのソフト、かつてFuji Xeroxブランドで作ってたときは結構よかったんですがXeroxと縁切れになってからリリースされた新バージョンでは遅くなったしPCによっては起動すらしなくなった…のでせっかく買ったバージョンアップのライセンスを利用停止してVer7.0のボリュームライセンスで使ってる(最新は9.1)、そういう状態ではあります。

そんなDocuworks旧バージョン、古いPCでもそこそこ早くそこそこ便利、平和な相続登記でもそこそこ使いますが大揉めな訴訟になるほど大活躍(苦笑)の有能ソフトなのです。

で、このシステムと連携させるつもりで今春導入し、大コケした機材がありました。
Boox Note Air2です。

 

見かけは10インチクラスのタブレットである本機は、発光するディスプレイではなく白黒の電子ペーパーを搭載しています。同様なコンセプトのKindle Paperwhiteや楽天のKobo、富士通やシャープから出ているPDF閲覧端末などと違ってAndroid端末としてGoogleのPlayストアに対応しており、アプリをいくらでもダウンロードできる…ということでした。事前情報では。

こんな怪しい中華タブレットがカタログスペック通りに動作したら当ブログのネタにならなくて困るだろ(←逆ギレ)、ということで最初に一撃食らったのは、この端末でPlayストアにアクセスしてもDocuworks Viewer Lightが表示されないこと。

そう、Docuworksで作った文書をAndroid端末で閲覧するためのビューアが、よりによってこの端末ではインストールできぬ、というのです。公式には。

ずっと前にも期待して導入した新機材でこの馬鹿げた事態を発生させた記憶があります。
ブログを調べたところ、2012年2月に当時導入したNECのLifeTouch Noteで全くおんなじ絶望を経験していた、と。
進歩ないんか自分(゚◇゚)ガーン

当時は当事務所、債務整理バブルの余韻にまだひたっておれたようです。ヒマにあかして徹夜に近い何夜かの作業を経てPC上でAndroidのエミュレータを走らせて入手したapkファイルをLifetouch Noteに転送して無理矢理インストールさせる、という解決法を取りました。

もう嫌だそんなの、と今なら自信を持っていえます。

当時のAndroidのバージョンは2.2。ちょっといい端末が4.3、だった気がします。その後10年でこの世界の状況はずっとよくなりました。

Playストアとは別に、同じソフトのapkファイルを公開するサイトがいくつもできているのです。
まぁそのなかには若干素性の怪しいものも、あるようですが。

ですので適当なDocuworks Viewer Lightのapkを探してダウンロードしてBoox Drop経由でNote Air2に入れるところまでは30分ほどで済みました。

ソフトを起動して破綻に気づくまでが30秒、といったところでしょうか。
閲覧しようとした文書の左上を原点として、7割くらいしか表示されないのです。右が欠ける。下も欠ける。

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拡大はできますが縮小しようとしても欠けた部分が出てきません。
これにどうやって対応したものか、WebにもNote Air2の英語版のマニュアルにもヒントが出ていなかったのです。

Note Air2じゃDocuwoks文書は見れんのか、そうではあっても旅行中に楽天マガジンやKindle unlimitedが使える電子ペーパー端末ではあるので売り払う気にもならず、なにやらもやもやとした3ヶ月を過ごしておりました。

ひらめいたのは楽天マガジン経由で閲覧する週刊文春で原色美女図鑑をよりよく見ようと写真関係の表示設定をいじっていたとき、ではありません(強調 特に女性の読者さんに対して強調) 

白黒の電子ペーパー端末で写真、特に人肌のような中間色の色合いがうまく表示できない事実は認めますし、設定を追い込むことでそれなりに見られるようになる特徴を本機が有することも認めます。
が、設定変更の可能性に気づいたのはKindle unlimitedで入手したPythonの入門書(当然、カラーで配布される電子書籍)をより見やすくしたい、と思って試行錯誤していたときなのです。

以上、私は常に真実を申し上げております。愛する家族も勇気をもって出廷してくれることになりました。どうぞ証言の機会を与えてください(←などと準備書面や陳述書に書くような中高年男女に限って息をする頻度でウソをつく、自分は法律も契約も平気で蹂躙するが他人の違法行為は絶対許さないダブルスタンダードが凄い、相続または不動産関連の訴訟で特に多い、実は依頼人にも時折いるので要注意…というのが裁判業界のお約束ではありますが、それはさておいて)。

とりあえず、プログラミングの本の色使いをちゃんとみたいという動機があったと思っておいてください。
本機ではテキストの太さや中間色の色合いを、アプリごとにいじれるようになっております。Note Air2では、アプリのアイコンを長押しすると出てくる『最適化』をタップするとそうしたメニューに遷移します。

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ここで『陳列』というよくわからん日本語メニュー(いっそDisplayと言ってくれ)から『APPのデフォルトのDPIを使用する』を『ON』にしておけばよかったのです。

Docuworks Viewer Lightで適正な表示を実現するための設定は、ただこれだけでした。

設定変更後。こちらはフラッシュをたいてみました。
普通のディスプレイと違って、光を当てても見やすくなるだけです(笑)

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そう、こういうのが見たかったんです!
こういうのを持ち歩きたかったんです!

というわけでこの週末、僕はいきなり幸せになってしまったのです。

ちなみにインストールしたのはDocuworks Viewer Lightの4.1あたりのバージョンです。
このバージョンになるとちょっとしたアノテーションの追加がAndroid上ででき、Note Airに添付されたペンによる手書きもちょっと遅れはしますが一応使えます。ページ送り・見開き・拡大縮小・OCR結果の検索といった基本的な機能も当然大丈夫。

なにより最新のバージョンと違って富士フイルムビジネスイノベーションが作ったアプリではない、という長所(僕にとっては)も、もっています。

以上、ひょんなことから富士フイルムビジネスイノベーションが嫌いになってしまった、というお話しでもありました。

Boox Note Air2はDocuworks文書を出先に持ち歩いてゆっくり読みたい・検討したい方にお勧めできます。

なにしろ見え味がほぼ、紙ですから。

山の中に好きなものが増えた話し(中通り山林調査 最終日)

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5日にわたる調査は概ね予定通り終わりました。帰りのバスが土休日運休なのに気づかず50分ほど滞留して過ごすことになりましたが、メールへの対応などしていれば時間は過ぎていきます。

 

今回の出張、新しい機材が活躍しました。大面積の(一筆1haを超えるような)林地で現在地を把握するのにGNSSのシステムがどれだけ現実的か、が今回の関心事だったのです。
林内が開けていないと画像のように精度は落ちます。ですが、いくらか空が開けた場所を選べば水平方向での推定精度1mを下回ることはRTKの移動局にならなくても可能で、そうした場所の傾向がわかるようになりました。

 

「作業道の分岐点とか、もう大好きですねぇ」
などと意味不明なことを、お客さまには口にしてみたところです。空の開けた場所になりやすいから。

eKYCが本人確認を面談によらない『合理的な理由』になるかな、という期待

先日のこと。新しく契約するMVNO業者のウェブサイトで手続きを進めておりました。

月間330円ほどの格安SIMの契約を月間165円のに替えて経費節減しよう、その他あれこれの通信系サービスの月額経費を削ってKindle Unlimitedに投ずる月額980円を捻出しよう、という客観的にはみみっちいプロジェクトですが…それでも発見がありました。表題の件。

今回は久しぶりにご同業の皆さまと共有したい、本人確認に関する話題なのです。

通話が使えないデータ通信専用のSIMであっても、契約には身分証明書の提示その他の本人確認が求められます。従来は契約の手順として、紙でコピーした本人確認書類の送付後に転送不要の書留とか本人限定受取郵便でSIMカードを受領し、それで本人確認があったという扱いが一般的でした…数年前まで。

この1~2年で一気に広まったな、と思えるのがeKYCによる本人確認です。LinksMateのウェブサイトにもそのページがあり、僕もこれを利用して手続きを終えました。

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簡単にいうとこれ、スマートフォン(カメラを装備しネットにつながるコンピュータ端末)を使って顔写真付きの本人確認書類を撮影し、さらに本人の顔を撮影し、両者の一致をシステム側が判定して記録する、というもの。

…徹夜で準備書面作成を終えて視力が一時的に下がった老眼代書人、より高精度な本人確認ができそうに思えてなりません(笑)

それに、技術面では人間よりどんどん優秀になっていくだろう、ということは期待していいのと『システムが相手なので、利用者は失敗すれば何度でもリトライさせられる』のが凄くいいな、と思っています。

リアルな依頼人が見てる前で免許証を長々と検討したりしたら、人によっては怒りますよね。

ただ僕の場合、時々わざと時間をかけたり事前に現地確認を終えていたりすることはあります。それは今後も人間特有の執務として(テクニックとして)そうすればいいだけの話しです。

一見平凡な抵当権設定の依頼を受けただけなのに家族内不和のタネを発見したり、というお節介な展開は今後も変わらない、として。一部の、相対的に本人確認の重要性が低い案件でこのシステムは使えないかな、と思えます。たぶんeKYCは今後も洗練されて、判別精度を上げ収集可能な情報を増やしていくはずだから。

現時点でも本人確認に供したついでに確認対象者が反社か調べられる、と標榜するeKYCサービスも出てきています。となれば対象者や第三者がほかに公開しているネット上の情報を突合するようなサービスも出てくるような気がしてなりません。実名公開型のSNSでなにか変なこと言ってると、それ自体が取引拒絶のリスクになりそうですし…きっと裏アカウントとの関連も推測できるようになる気がしています。

※それを視野におくわけではないですが、当事務所でも問い合わせ時に氏名=『名字と名前』の入力を必須とし、これを満たしていない方は原則として依頼回避、としています。携帯電話からの新規の問い合わせになるべく出ない、というのもなりすましの可能性が排除しにくいから。

お話しを業界団体発行の規程集に飛ばします。当県の業界団体が制定した本人確認に関する執務規程では、依頼を受けるに際して『対象者と面談する方法』が自然人の本人確認および意思確認の方法とされています。これを原則としつつ『合理的な理由により前項の面談によらない場合は、通信手段を用いる方法によることができる』という規定ぶりです。

面談、というのは当然、相手と直接会ってする、面談。
とはいえ紛争関係の裁判書類作成を長くやってると、不動産でも商業でも本人確認を堂々とサボったセンセイ方の存在を法務局の登記申請書類閲覧で知ることができ、当事務所備え付けの黒いリストが少しずつページを増やしていくわけです(わらえないところ)

では直接の面談=昔からある全くの正当な方法と『本人じゃない人経由で印鑑証明書もらっただけ♪』という真っ黒い方法のあいだの、どのあたりにeKYCは位置するのでしょう?

まぁ白いほうにいくぶん近いですが、本人確認等に関する規程の字面に照らせばなにか『合理的な理由』を探さねばならない、つまり二次的な方法に過ぎないのです。

一応、依頼人が遠隔地であることは合理的理由になるとはされています。

ただ、これも『他県の同業者さんがその業務を当然にできるのに、あえて当事務所に依頼を誘致する』局面では合理的理由にならない気がしています。当該他県でたらい回しを三連発されて来たような紛争案件(←毎年ある)を受けるならともかく誰でも受けたい登記申請の場合は、合理的理由から遠ざかりそうだ、と。

抵当権抹消登記激安1980円全国対応、とかいう事務所の行く末を観察すると何か示唆が得られるでしょうが、あれは単にまだ禁圧対象になってないだけなのかそれとも同業者からの感情的反発はさておいて綱紀事案にはならないまま続くのかがよくわかりません。

僕の見るところ、ああした事務所は三途の川の中州よりちょっと向こう側、にいると思っています。
本人限定でもない郵便で委任状送って免許証のコピーと一緒に返送してもらうだけで本人確認できた、とは僕には思えません。いくら激安抵当権抹消代行、でも。

なぜこれを問題にしたいか、と言いますと。相続登記の義務化を視野においています。

すぐには遺産分割に進めない人たちがさしあたって実施することになる相続人申告登記(相続登記そのものではない、あの手続き)、あれも当然司法書士が代理可能に決まってます。

これを一筆千円とか二千円とかでやってあげられないかな、と思っているのです。全国対応で。

これは特に、僕がいま雑誌に寄稿している読者層=山林所有者を利用対象に想定しています。当事務所側でなんらかプログラムを組んで本人確認・依頼から物件入力・申請への流れを半自動化しちゃえば一筆千円でもどうにかなる、というより僕が寄稿している林業雑誌読者へのオマケとして一筆500円で申請代理できればもう最高だ、などとは考えているのです。

そうした依頼を受任するにも規程を守って本人確認せねばならず、そうではあるが不動産売買や会社設立ほど=犯収法の規制を受けるほどの厳密な本人確認は求められていない状況下でeKYC使えないかな、と。

当事務所の主力業務である裁判書類作成に際して本人確認を面談でやるのは依頼人の意志の強さを査定する一手段でもあります。ですので軽々に全件面談不要を宣言するつもりはないのですが、請求額が当事務所との距離に比して過少ならeKYCを使った本人確認もあり得るか、とも思えます。ご事情を聞いたうえで解放するバックドアとして存在するならそれはよかろう、と。

世の中も都合よくなりました。
個人事業者が使えるeKYCサービスは近年いくつもの会社が提供するようになり、なかには初期費用ゼロ、利用一件あたり100円、といったものも出てきています。

月額の基本料金を取られるような料金体系でなければ、使わなくても損はしないと考えましょう。
僕がKindle Unlimitedを契約し続ける余力は守れます(結局ここに戻りますが)

能ある鷹がやってきて普段は爪を隠して使えるらしいが性能批判は許可制(RTK-GNSSレシーバ導入の件)

当事務所ではたまに、新品の機材を買います。

…新品の価格に直して評価すると中古8新品2、くらいの割合で中古(またはジャンク)が占めている印象。そんな貴重な新品機材がやってきました。表題の件。

今回の記事は当ブログにごく一部いらっしゃる土地家屋調査士さん&林業関係者さん、そうでなければ境界訴訟に関与中のごくごく一部の同業者さんにしか届かない、とは思いますがいいでしょう。要約すると、開豁地なら数センチの誤差で位置が把握できる超高性能GPS機材をウチも買った、という話しです。

導入したのはdroggerのDG-PRO1RWSです。


RTKでメイドインジャパンで国内メーカー製で、安いから(結局ここが重要)。いっそIT導入補助金など使えんのか、と中小企業庁のウェブサイトを見たりもしましたが、安すぎて通常枠A類型にも届きません。あれに引っかかるには30万円ほどおカネを使う必要がありそう。

平成初期の農学部で測量やった人なら誰でも触ったであろうU商会のポケットコンパスよりまだ安い、というのが凄すぎる!と法学部ご出身の同業者さんにはもう絶対理解不能なことで興奮してみたいわけです。

いっそもっとたくさん無駄遣いして、コロナの影響を受けたから新分野に進出すると強弁して事業再構築補助金の対象になることを狙う…という危険なアソビ(最低100万円現金決済で浪費しないと補助対象にならないらしい)を考えたりもします。

昨年はそんな馬鹿げた事業主に関与を誘われたこともありましたが、当然断りましたとも。

そんなわけで携帯電話のキャリア決済と通販アプリを利用し、辛うじて3千円ほどの割引きでやってきた本機。期待に胸躍らせて開封した説明書には不思議なことが書いてあります。

本機を車両に載せる場合にはタテヨコタカサの三軸方向に時計回り反時計回り各2回ずつ回転させて補正せよ、とな。
説明書にはモータースポーツアプリとの連携についてもわざわざ一項目を設けてあります。

そういえば本機をAmazon以外で6万円台で売っていた唯一のお店がYahoo!ショッピングにあったのですが。
そこはバイク用品店、でした。

つまりこいつは超高性能なカーナビ(というより、車両位置記録システム)になるのか…普段の使い道はまぁ、それでいいのか。

もちろんそんな思惑で導入を図るわけではなく、実施がちょっと遅れて来月になるかもしれない福島県での山林調査に投入します。

だって、凄いと思いません?
そのへんの尾根や土場にちょっと木杭打ってやればその位置が世界測地系で把握できるようになるんですよ?誤差数センチ、で。
プロット調査や境界の仮杭位置がトラバース測量などしなくても、ごく普通に確実に記録されるって夢みたいだと思うんです。

僕があの、元首批判が許されない北国から狸穴にきた駐在武官だったら。
これ買えるだけ買って外交行嚢に入れて帰って、先日も渡河作戦に失敗したらしい自動車化狙撃師団の指揮官に分けてやるよウラー、というのも当然冗談ですが、かの国のドローンから日本メーカーのカメラが出てきたのは民生品の軍需転用を考える人がごく普通にいる、ということなんでしょうね。

批判が許されない面は、本機にもあるらしいのです。
説明書には免責事項の下にそんな制限事項の記載があって…これに従う債務を利用者は負っているのでしょうか。ウラー(←偽りの万歳)

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いい時代になったのかそうでないのかわかりかねる面はあるんですが、d払いを使ってAmazonでお買い物して実質6万3千円ほどでDG-PRO1RWSがとにかくやってきました。精度がここまでいいと、壊れなければ廃業するまで使えてしまいます。

目的は山林調査であり平和利用である、といいながら登山用などのハンディGPSを採用しなかったのは紛争用途=境界関連訴訟などの裁判事務でも使う気満々でいるためです。街区基準点などの公共座標値を持っているところが近くになくても、当事務所の手持ちの機材(距離100m程度の測距が限界のレーザ測量+測角機材)と本機を組み合わせることで都市部でも再現性の高い測量成果を入手できそうな気がしています。復元可能な任意座標、とでもいいましょうか。

余計な心配。
何年後か何ヶ月後かはわかりませんが、この新機材を投入して係争地で測量やって相手方当事者が苦情を申し立てて僕が業界団体の綱紀委員会に呼ばれちゃった場合、リアルタイムキネマティックGNSSとはなんぞや、という話しを調査担当の先生方にせねばならないはずです。

前回は『係争地に近づかなくても測量ってできるのか』と真顔で聞かれてしまい、土地家屋調査士さんの事務所での就労歴があるらしい担当者さんが一人いたので救われた面がありましたが…
いっそ次は、実演でもするか(笑)

オンラインゲームとは無縁な状態で逃避する、ゲーマーのための格安SIM

訴状を2つと相続登記の委任状を4つ作ったら、ゴールデンウィークが終わってしまった、そんな気がしています。

相続登記の委任状、はもちろん1ページのが4枚なんですが訴状合計22枚より大変でした(苦笑)

補助者さまへのOJTと当事務所の登記申請支援システム構築を兼ねて、事前に入力した不動産データ(所在評価額持分などなど)から申請ごとに指定項目を出力して委任状を作れるようにしよう、将来は見積書やら登記申請書も作れるはずだ、相続登記義務化まえに一揃い作って一般人向けに無料公開できたら楽しかろう(あ、相続登記で一件8万だの10万だのといったWeb集客がお好きな士業の方は別の見解を持たれるかもしれませんが、僕が競争したいのは同業者さんではなく、1件2万で本人申請支援を標榜するあのサービスです)、ということで。

まずPythonでプログラムを組もう、事前に入力したデータから各不動産の所在地番地目地積を拾って登記申請別に4つに振り分けて出力させる=委任状に記載する不動産の表示を作ろう、ということをしていたのです。

それが訴状2つ作るより難しかった、わけなのです(わらってごまかしたいところ)

作業の合間に細切れな時間で調べ物をしておりました。表題の件です。

話は先々月の大阪出張にさかのぼります。このとき導入したKindle Unlimitedがなかなかいいな、と思えてしまったのです。
月額千円弱で本が読み放題、というサービスは電子ペーパー搭載のタブレットにとてもよく合うのだ、と気づかされました。

ですが。今年はNHK衛星契約とようやくおさらばして(テレビチューナー搭載のディスプレイをヤフオクで売却し、チューナー非搭載のディスプレイを買いました)月額2000円弱を浮かし、一方でBBCのライブ配信に800円弱を投ずるようになりました。

ここで月額千円のサブスクリプションサービスに漫然とおカネを払うようになったら、それこそ死ぬまで続くサブスク貧乏の一里塚だ、と思えてしまうのです。
さりとて日本語同時通訳があるBBCのサブスクを切ってアルジャジーラのライブ配信だけ英語で聞き続けるのは無理、です。たとえ無料でも。

そうではあるがサブスクの出費はサブスクの節約で補いたい、ということで。

削りやすいのは通信料金です。現時点では移動体通信として電話+データが2回線、データのみ1回線の契約があります。合計月額、2300円。

主たる電話はDocomoの5分かけ放題のプランに月間10MB(←誤記ではない。単位はMB)まで330円のデータプランで2000円弱、従たる電話は楽天モバイルでデータ通信月間1GB(こちらは、単位GB)以下に抑えて月間0円、さらに一回線、データ通信専用で330円のFreetelを契約しています。

ちなみに固定電話はひかり電話1チャンネル(つまり1回線ぶん)、ですが月額110円だけ払って固定電話とは別のファクス番号を持っている、そんな状態です。音声通話中はファクスも使えませんが、そもそも電話は嫌いだから大丈夫、などと考えています。固定電話は費用削減の余地がありません。

もともとiモードが健在だったころ、月額4410円のパケット通信料上限に料金が張り付いた時点で経費削減活動を始めました。
その余力で端末を買い換え買い増ししながらここまできた…ということで来るところまで来た気もしていましたが、もう一声削ってみよう、と。

まず月間10MBまで330円(笑)のささやかなデータプランをやめることにします。
このプランを使う主たる電話はいわゆるガラケー、従たる電話は音声通話に使わないスマートフォン、なので出先でのメール送受をスマホでやると自分に言い聞かせれば主たる電話でデータ通信定額制にする必要はないのです。もちろんWi-Fiは使えます。

逆に、キャリアのメールアドレスはとっておきたいのでSPモード月額330円までは切れません。

つぎに、今は楽天モバイルに買収されてしまったFreetelをなんとかできないか、と考えました。

リンクスメイト、というMVNO業者を知っている人はどれだけいらっしゃるのでしょう?当ブログの主な読者層とはかぶらない気はします。
オンラインゲームか、そうでなければデータ通信に強い関心を持っていないとなかなか選ばない気はしています。

業者側でも積極的な集客はしていないようです。実施中のキャンペーン情報をクリックしたところ。

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ですがここは…なんと言いましょうか、経営者のツイートを見てるとこの商売が好きでやってる気配がします。

それはさておいてカタログスペックだけ見ても、月額最低100MBで165円、低速モードに切り替えての通信中はデータ量を消費しない、ということになっています。さらに、使わなかったデータ量は翌月繰り越し可能、もし足りなければ追加での購入も可能、だとか。

僕がほしいものは全部ある、のです。この、青いトサカが凜々しいニワトリさんの会社に。

というわけで長らくお世話になったFreetelにはお別れして、LinksMateに引っ越そうと決めた次第です。これをモバイルルータで使うと決めました。これで差額170円、減。

-Docomoと合わせて月額500円の出費を削減できました。
来月も模索は続くのです-

…とか言いながら、来週の出張。

一泊余計にしてくることに決めました。

これはサブスクではなくあくまで突発的一過性の浪費であるから、とか。
訴状作成中にダメな相手方を見過ぎて疲れたから、次の答弁書作成は海と温泉がある宿でダメな相手方と向き合いたい、とか。
そうしたダメな理由は用意してあります。僕もたぶん、ダメな人なんです。

ダメをもってダメを制す。
たぶんそれが当事務所の裁判事務なのです(苦笑)

低レベルな記念日(実務に使いだす、Python)

昨日、東京から帰ってきました。所定6時間弱かかるバスがあっという間に名古屋に着いたように思えたのは車内で仕事をしていたからです。

ブログへの出現頻度が高すぎる、とは思うのですが録音が膨大にある事案を担当しています。この反訳が膨大な手間を発生させています。
同時にちょっとした新しい経験と、工夫の余地も。今日はそうした話しです。

IT革命というかDX化の失敗というか、そうでなければ現代版ラッダイト運動はこの事案でも堂々発生しました。

膨大な録音をまず自動で反訳するサービス(Notta)にかけるところまではいいのです。
それをお客さまに修正していただきます。

これを受け取って反訳書の書式を整えるのが僕の仕事です。
Nottaの出力結果はテキストで出力され、発言時間と発言内容が自動で記録されます。が。

発言時間→発言者(お客さまにより追加)→発言内容、の順に記録したデータをくれ、とお客さまに申し上げたらそのとおりのテキストファイルが引き渡されました。
CSVでもエクセル形式でもなくて(゚◇゚)ガーン

※指示が曖昧だった僕が悪いのです
そういうことにしときます
(と、血の涙を流しながら言ってみたい)

で、各データの間はカンマではなく全角や半角のスペースを駆使して区切られており、そして一部は区切られておらず、さらに半角スペース全角スペースがランダムに出現します。録音時間と発言内容との間には、発言者(全角2~3字の文字列)が書いてあることもないこともあります。

つまり、これを一発で表計算のワークシートに収容することは表計算ソフトの機能を用いる限り、絶対できないのです。
実は同様データをすでに渡されて、裁判所に提出しています。
その際には置換作業を7回やって、データを分割し、さらに目視で修正するとワークシートに収容可能だ、と確認はしたのです。

前回は提出ファイルが3件で済んだのですが、今回は4件、行数=録音時間は3倍以上、そんな未来が見えてきました、と。

そんなのデータ区切りを指定して依頼人に差し戻せばよいではないか、他事務所なら当然そうするし、どうせ依頼人は手作業でそれをやるから、そのうち当該作業を粛々とこなしてきた当事務所の重要さに気づくであろう。

という意味のことを補助者さまは話します。たぶん彼女は正しいのです。

ですが、それは今や、ハラスメントに該当しそうです。

なにしろ処理対象が余裕で3千行を超えており、4千行に達する勢いです…あはは(乾ききった笑い)

折しも、といいましょうか。補助者さまに対して続けてきたプログラミング言語(Python)の技量習得はオンライン学習サービスの利用を終え、外部から提供されるCSVの読み書き・データ加工が限定的に可能なところまで進んできていたのです。

そうしたわけで、補助者さまへの説明を兼ねて簡単なプログラムを書くことにしました。

当初は正規表現を使わずに、パターンでマッチする文字列だけ置換してファイルに出力することを想定(妄想)していたのです。
うまく行かなくなった箇所に対応するだけの置換条件を増やしたためコードがやたらに長いわけですが…補助者さまへの説明用だ、とご理解ください。

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これで1ファイル3千行の処理は1秒弱で終わり、手作業で修正する箇所は10行弱=0.3%程度にとどまります。

プログラムの作成、というよりお客さまが渡してくるテキストファイルに用いられる全半角スペースの出現パターンの分析に数時間を要したため、この業務単体で言えば表計算を用いた手作業より時間は要するのです。

ただ、今後も同じようなファイルはいくつも来るのです。
僕がお客さまに、納品データの形式変更を指示しなければ

ここで安易な変更を行うことはさらに混乱を招くわけですから、ならばこちらで作業を吸収して現状維持をするのが妥当です。

顧客には優しいが方向性は間違ってる気もしてはいます。ですが記念日というべきかもしれません。
当事務所においても、ようやく実務にPythonを使って数時間単位の作業時間を減らせるようになった、とは言えるのです。

このコードが 長いねと補助者さまが言ったから 4月11日はPython記念日
( ↑ 20代30代の方には、俵万智という歌人がおりまして…と解説を加える必要があるのでしょうか)

何かを踏みつけるとシアワセになれそうな反訳書作成のはなし(ちょっと意外な機材編)

この週末は林業雑誌への寄稿を準備しておりました。通常は3~4ヶ月周期で依頼される本件、おそらくはオトナの事情なのでしょうが2ヶ月連載のご注文をいただいていたのです。

そんな今週の凶事。中華プロジェクターが故障しました。

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丸い黒いシミが画面左側で成長し、他の小さなシミを吸収合併しながら少しずつ移動しています。
3日後には画面右下にももう一個、仲間のシミが生まれました。

むかしむかし、Basicで作ったライフゲームを連想してしまいましたがこれは40代以上の、しかもコンピュータがお好きな方にしかご理解いただけないはずです。

いつもはこの投影画面を左右に分割して、右はテキストエディタ左はPDFその他の資料を表示しているところ、もうやりにくくてしょうがない(苦笑)

このプロジェクター、新品での導入から1年8ヶ月ほどしか経っておりません。調べたところ、液晶プロジェクターやノートPCの液晶パネルにこうした故障が出ることはあり、しかも中華プロジェクターの場合は1年弱で出る人もいる…言ってしまえばハズレ多めのクジ引き、ではあるらしいのです。

そんなこともあって、反訳書作成業務の話題を続けた今回は、最後に機材の話です。


複数の話者が録音なんか意識せず適当に言い合い、録音そのものもそのへんのスマホなど適当な機材と適当な環境でなされる、でもそれを文字化して提出しないと裁判所は証拠として採ってくれない、業者に出すと1分300~400円超の報酬を要求し依頼人自身がやろうとすると録音時間の10倍以上の時間投入を要する。そんなステキな裁判書類、反訳書。

もちろん素敵というのは皮肉です。
うっかり関与すると泥沼にはまる裁判書類作成業務の筆頭がこれだ、よって本件のみタイムチャージ制とする、とお客さまにも断言しています。

この作成をクラウド型の自動反訳サービスで行うと少しは不幸から遠ざかれそうだ、当事務所では一応Nottaを用いたい、という話の続き。

当事務所でも、昨年までは録音内容の反訳を完全にスタンドアロンなシステムで行っておりました。再生ソフトはこの世界ではおなじみのOkoshiyasu2を使い、キーボードに割り当てたショートカットキーで再生と停止と巻き戻しを定義して、聴き取った結果は表計算ソフトに入力していたのです。

これに対してNottaを使う場合は、ブラウザ経由で音声の再生と文字の編集ができます。あとは通信回線とPCの能力が十分であればいい。
見ているとHDDが律速段階になり、SSD搭載機はあまり影響を受けにくいように思えます。

うちのPCは全部SSDなんですが、HDD装備機を運用するお客さまがときに悪戦苦闘なさることがあるようで…必要なら費用をもらって介入するようにはしているところ。たぶん代書人と電器店は兼業できるのです(冗談)

で、本題。ブラウザ版Nottaにもショートカットキーが一応あります。カスタマイズはできないようです。再生/停止、3秒進む、3秒戻る、検索、この4動作はショートカットキーが決められています。このほかHomeで文頭、Endで文末へカーソルジャンプし、文中でEnterキーを押下すると文章が分離され、分離箇所に録音時間が表示されます。

反訳結果を例示します。冒頭にはNottaが付与する発言時間が示されています。

01:05
この労働契約ではバナナはおやつになりますよね。そうです。ならばバナナの規則は就業規則違反になりません。

上記の例で(←いったいどんな労働相談なんだろう)、『そうです』という部分は依頼人、これ以外の部分は代書人がしゃべっているのですが自動反訳サービスが認識を誤って1行にまとめてくることは結構あるのです。

このほか赤字の部分は誤認識箇所です。『なります』→『入ります』、『規則は』→『喫食は』と修正を要する、としましょうか。

※録音してるとわかってる話者は、変わった言葉を使わない・明朗にゆっくりしゃべる・できるだけ標準語を話す・自分から相手の会話に割り込まない、といった配慮をしたいものですが、そうすると『なんだか妙にお行儀のいいひと』になってしまいます。何年か前にそういう意識をして同業者さんと話した結果を補助者さまに反訳していただいたとき、彼女には見破られました(苦笑)

お話しを戻します。上記反訳例で編集作業としては、赤字の箇所周辺の再生停止巻き戻しをしつつ

  1. なり→入り との修正
  2. ますよね。|そうです。 の箇所で改行
  3. そうです。|ならば の箇所で改行
  4. 規則は→喫食は との修正

をサクサク行う必要があります。できるだけ停止や巻き戻しを減らし、他の再生箇所が正しく文字化されているのを見ながら編集作業をするのが時間短縮のコツです。

ここで、キーボードから手を離したくない、複雑なショートカットキーを押したくない、という発想がでてくるのです。

実は昨年末、中華な機材がもう一個壊れておりました。ペダル1個のUSB接続フットスイッチです。お値段千円ちょっとで5年は使ったでしょうか。

説明します。これは言ってみれば、マウスのボタンだけが足で踏めるスイッチになったもの、です。ボタンには希望のキーストローク(右クリックとかAlt+Ctrl+Delとか。『バナナハオヤツニハイラナイ』といった定型語句も可)を割り当てておくことができます。

このフットスイッチ、当事務所では図書館で借りてきた本1冊まるごとスキャンして電子化するのに使う重要機材なのです(みみっちい重要機材ではありますが)。フラットベッドスキャナに本を置いたあと、マウスに手を動かす時間が節約できます。で、これが壊れたのをきっかけに

国内メーカーが出してる、ちょっとお高いフットスイッチに買い換えておりました。今回は2ペダルを装備しています。

気がつけば電子化した図書が百冊を超えておりまして…本を買わずに済んだ差益をほんのちょっぴり投じたら買えた、ということです。

このペダルに普段は左クリックを割り当てていますが、反訳作業時は『Shift+Space』と『Enter』を割り当てます。
Nottaでは前者は再生・停止、後者は改行、つまりNottaが自動ではできなかった複数話者の分離に使います。

Enterはキー1回押下なんだから割り当てる必要ないか、とも思いましたが、ブラウザ版Nottaでは別の認識箇所を再生・確認中に別の箇所をマウスクリックしてカーソルを移動させ、改行その他の編集を行うことができます。そうすると、マウスに手を置いたままフットスイッチで改行を連打するのは悪くない、ということになりました。三秒巻き戻しのコマンドを割り当てるよりよさそうだったのです。

それと、漢字変換して修正した文字入力を確定させるときもEnterキーは使います。右と左のペダルを連打すれば入力確定→再生再開、を文字のキーから手を離さずに行えます。これでもう少し、作業速度が上がりました。

そうは言いつつも。
壊れたほうのフットスイッチの修復を終えました。二つのフットスイッチは全然別のメーカー製なので、別のキーを割りあてて計3つのペダルを利用できることになっています。

これで3秒巻き戻しのショートカットキーも、押さずに済むようになりました。

反訳書作成業務で幸せになれる気配はまだ気配だけですが、少なくとも不幸から遠ざかった、とはいえます。

用意ドン、でしばらく停止する反訳書作成のはなし(準備編)

反訳書。訴訟で提出する、複数人での会話の記録を文字化した書面です。

民事関係裁判書類作成を主たる業務とする当事務所で、最もやってはいけない作業を三つあげればまずこれだ、といえる仕事が反訳書の作成です。今夜はその業務を一つ終えました…作業が終わったときには20時を回っており、晩ご飯のお買い物に出るのもおっくうになってしまいましたが。

この作業が面倒な理由。人の頭はたぶん、会話を正確に文字として認識していないように思えます。10分なり1時間なりの、ウソやごまかしや怒鳴り合いなどが入った録音データをポンと投げられて、再生と巻き戻しを繰り返しながら文字入力して厳密に逐語訳する作業に慣れている、などというのはこれを仕事でやってるごく一部の人に限られます。講演や裁判所での尋問など、話者が限定されており発言が交錯しない録音を文字化するのよりはさらに難易度が高いのです。

さらに、これは当事務所特有の理由かもしれませんが。
録音中に出てくる人物の最低一人は、反社会的なパーソナリティ(゚_゚;)

会話内容や事案そのものに下手に思い入れると義憤に駆られるかゴミ箱を蹴飛ばしたくなるか昼寝したくなる、併せて関係者ご一同様には代用監獄か閉鎖病棟でいい物件をご紹介してみたくなる、そんな人が必ず出てくるのです。そのいずれかの施設利用歴が既にある人が出てくる会話も時折あるようで、とにかく心穏やかにできる業務ではない、そのことだけが明らかな状態で作業に入る、と。

勝手な人が馬鹿なことをした紛争でほかに書証がないとき、半ばやむを得ず作るのが反訳書。そういうことなのです。

逆に考えれば、事実認定をめぐって激しく争う案件になることが多く真面目に取り組めば代書人としての技量はあがるが時間あたり収益は下がる、そういうことだったりもします。

ですので案件としては好んで受けていることが多いのですが(この点では、依頼人の皆さまには安心していただきたく存じます)とにかく反訳書作成の依頼を安易に受託しないよう常に気をつけているところ。

作業を手伝っていただく補助者さまを意識して、反訳書作成を控えた出張時には特に念入りに、いいチョコレート(お土産)を探せ、というのも重要な注意点です。

そんな反訳書作成のご依頼を受けまして。
一昨年と昨年に引き続き、やっぱり今年も挙動の変な相手方の言動がいっぱい入った録音データがやってきました。

しかし当事務所の実務は、一昨年と昨年とは違うのです。印象としては、作業に伴う苦痛が6割ぐらい減った気がしています。

…昨日から、なんですがね。

実は新しいサービス・ソフト・機材の使用に伴う作業方法をようやく確立できたのが昨日でして。

お客さまとは先月から、複数ある録音ファイルを分担して反訳作業にあたっているのです。

結果として…

正直に淡々と作業に取り組まれたお客さまの努力を裏切ってペースアップすることになったかもしれません。意図してやったわけではありません。

納期約一週間あったうちの半分を、利益を生まない試行錯誤に費やした結果を明日以降記事にします。要約すると

  1. データの漏洩を気にしなくていい状況下にあることを確認したうえで、自動反訳のサービスはNottaを利用する
  2. 録音機材は指定できないから、渡された録音データはAudacityで前加工を施す。施すのは音声の増幅と、若干のノイズ除去。
  3. 音源は音楽用CD形式での提出を考慮して、前加工では最大74分(CDにより80分)ごとの録音時間で録音データを分割する。これも前加工で行い、NottaにはWav形式のデータをアップロードする。
  4. Nottaは適切に整備されたPCと有線LAN、光ファイバーでのインターネット接続がある環境下ではWeb版の利用を可とする。そうでなければタブレットかスマホにアプリをインストールして運用すると、挙動の低速化は防げる。
  5. 複数回この不幸、いえ業務としての反訳書作成に立ち向かう予定がある場合、フットスイッチの導入を強度に推奨する。2ペダルを装備したものがあると、ひょっとしたら幸せになれるかもしれない。
  6. 業務として反訳書作成を行う場合は、依頼人とはできるかぎりNottaのシステムを用いて反訳結果の確認や編集を依頼・分担することが望ましい。
  7. 校正が済んだ反訳データは、Nottaにテキスト形式でエクスポートさせ、表計算ソフトに取り込んで完成させる。

以上で、発言ごとに話者が分離され、録音ファイル中の発言時間が併記された反訳書の内容が入手できることになります。作業時間を短縮する(または、時間の浪費を回避する)のに役だったわりに、世のウェブサイトに載ってないのは上記2・4・5項でした。このあたりの工夫を確実に有用なものにするために…ある程度時間を突っ込んで(見かけ上作業が進んでない状態に耐えて)試行錯誤を続ける必要があったわけです。

なので、作業終了までこっちの進行状況は黙ってました。この作業に関しましては(笑)

フットスイッチを含めて、この作業に必要な費用は5千円でお釣りがきます。ご同業の先生方にはちょっといいフットスイッチを買う1万円コースがよいでしょうか。

本人訴訟の当事者などごくごく少数の読者さんを想定しつつ、この記事は明日以降に続きます。

同じソフトが欲しいわけ(実は登記名義人調査に活躍中)

いよいよNTTが電話帳の発行を止めることになりまして、ちょっとした衝撃を受けています。

電話帳の発行が止まるということで、電話帳を元に作られているこのソフトの発行も止まるようです。

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システム・ビットの『ら~くらく電話帳』は全国の電話帳のデータを収録し、氏名から電話番号と住所の検索を可能とするソフトです。現在は2018年に出たVer.28が最終バージョンになっています。

同社ウェブサイトの製品紹介ページには、なぜか一番肝心なはずの『氏名から(電話番号なんかどうだっていいから!)住所が検索できる』機能の存在がわかりやすく書かれていないのは…個人情報に敏感な昨今の世情を反映したものなのでしょうか(苦笑)

世の電話帳の収録件数に応じてバージョンごとに徐々に収録件数を減らしてきたこのソフト、近年では収録件数3千万件を割り込んでいたはずです。僕のところにあるVer.20あたりまでが3千万件を維持していたかと。

僕がこのソフトに注目し、ヤフオクやらメルカリをウォッチして買いを入れだしたのは3年ほど前からです。最初にVer.10が、次に20と21が、今年に入って3が来て、21は転売して差益を若干稼いで導入費用の足しにした、そんな経緯をたどっております。

いちばん古いVer.3はWindows2000すら公式対応をうたっておりませんが(汗)このソフトを動かすためにWindows98seのシステムを維持するだけの価値はあります。2000年初頭に出たこのバージョンは順当に行くと1999年当時の電話帳データを収載しており、ちょうどその頃が我が国における固定電話の加入者数の絶頂期=契約数6千万件強、電話帳収録件数4千万件強などと言われておりました。

この時期の国勢調査で把握される世帯数とハローページ個人版の収録件数を比べると、僕のところには1999年時点で存在する世帯数の6~7割をカバーする世帯主の住所氏名(あ、ついでながら電話番号。別に興味ないですが)のデータがあって、それが検索可能になっているのではないか、と考えているのです。当然ながら通常は固定電話は各世帯に1回線=各世帯で一人しか収録されていないので、調査にはその特性を踏まえた工夫を要しますが。

ここで表題の件。
実は先日も、不明な登記名義人あるいはその相続人の調査を当事務所でできるのか、といった問い合わせがありました。今回は林業関係のお客さまです。

こうした業務では現地訪問=ご近所さん町内会長さんに調査対象者の消息を聞いてみる、という最も確実な手法を除けば(不動産価格も低いので課税データからも所有者の関係者がわからないという状況下で)

  • 死亡によりとっくに消除された住民票を請求し堂々とハズレを引く
  • 運がよければ登記上の住所が本籍地なので戸籍除籍の請求が成功する

これがやるべき作業の8割、それでダメなら諦めろ、みたいになっていますがちょっと芸がなさすぎる、と僕は思っていたのです。
当然ながら登記名義人の住所地の土地建物など他の不動産の登記情報を派手に請求して云々、といった普通の司法書士さんが机上でやることは全部やる前提で、さらにその斜め上を行ってみたいな、と常々思っておりました。

きっとそういう技能や装備が必要な時代がくるだろうから、というのは戸籍の電子化で電子化前の改製原付票が片っ端から捨てられだした平成中期から思っていたのです。

電話帳データを元にした同様類似の有料サービスはネットにも公開されています。しかしながら検索性に加えて運営者の合法性にも相当な難がある(犯罪とはいえないが民事上の不法行為が成立しないとは言い切れない=著作権個人情報回りの問題はぎりぎりパスしているとしても、プライバシーは蹂躙している)、近づかないほうがいい、ということで僕は『スタンドアロンで運用されて完全に合法な昔のソフトをゆっくり探し、見つけたら買いを入れ、ある程度整ったところで保有状況をアピールする(←いまようやく、ここ)』という策をとることにしました。

運がよければ、ではありますが戦前戦後(1940~50年)に不動産を取得相続された人については、ちょっと長生きしていてくれれば2000年の電話帳データに引っかかってきます。不動産取得時30歳として、その後50年ほど生きていてくれればよいわけですから。残念ながらCDに電話帳データを積んでPCで検索できるようにしよう、というソフトが出だしたのが1990年代後半なので、これ以上大きく遡るのはムリ、な状況なのです。まぁ労力勝負と割り切って国会図書館にこもり、紙の電話帳を探すということもやるときにはやりますが。

このソフトの素敵なところとして、同一市町村内あるいは県内にいる候補者を名字だけ・名前の一部などで検索し、相続人である可能性が極めて高い人をいきなりヒットさせる、ということもできたりします。親が似たような名前を子供につけてくれていると、もう嬉しくてたまりません(笑)珍しい氏名なら他県に移っても楽勝で捕捉できます。

こうした『住所の一部・氏名の一部・それらの組み合わせ』で登記名義人を検索できる機能は、戸籍や住民票、登記の制度には存在しないのです。正確には、当該業務を扱う役所の外にいる民間人には開放されていません。当然ながら公的に=国土交通省さんあたりが公開している所有者不明土地の探索フローチャートにも出てこない。ら~くらく電話帳はこの機能を置きかえるほか、『過去の世帯主のデータを探す』というものでもあります。この点は現在の住基ネットのデータとも違う特徴、ということになるでしょうか。

僕のところでは登記名義人の探索でこの電話帳ソフトが結構な活躍を見せているほか、会社の役員を氏名で検索できるサービスとして東京商工リサーチのTsr-Van2と登記簿図書館、不動産登記の甲区の記載を住所・氏名で検索できるサービスとして登記簿図書館(運営会社名も登記簿図書館)を用いています。

こうした調査能力を巡って誰かと競うことは難しいためあくまでも推測ではあるのですが、これらの…補完的なはずなのに実は主力として機能するサービスのおかげで特に戦後の登記名義人については他事務所より若干優れた探索能力を持てているはずです。たまに回ってくる、他事務所で調査不能を言い渡されてきた案件を見ているとそう思えます。

当事務所では、ご依頼の趣旨から依頼人が調査対象者の戸籍を請求可能ならば戸籍等の職務上請求をおこなうほか、それができなくても上記のサービスを組み合わせて行けるところまでは行く、そうした調査もしています。基本的には机上調査なので、全国からのご依頼に対応します。

欲を言えばもう一年遡れる、ら~くらく電話帳のVer.1が中古市場に出たら買いたいものだ、と思っているところ。もう数十万件か、保有できる世帯データが増えるはずなのです。

老眼対策としての書画カメラ導入に関する基礎的検討

ここ2~3年、僕の読書量は週2~3冊に落ちているのです。図書館から6冊借りだした本を2週間かけて読み切るのが精一杯。

30代のころまでは1日2冊読んでも平気だったのですが、昔を嘆いても仕方ありません。

原因は明白です。視力が落ちました。本を1~2時間読むと(そのほか、焦点が近傍に固定される作業を行うと)物が二つに見えるようになります。遠くに焦点を合わせることもできなくなる、と。

光学的な問題に過ぎないらしい、アタマのなかがおかしくなったわけではないようだ、というのは一つの救いではあります。
僕の場合、目が疲れると本来見える像の下に薄い虚像がもう一つ見える状態になる(漢数字の二なら、正像で濃く見える二という像と、文字半分重なって下にずれた薄い二の虚像が見え、計4本の横棒が見える…二なのに(笑))のです。これが、紙やプラスチックのカードで視野の上半分を徐々に塞いで下に下げていくと、虚像がスッと消えるポジションが発見できる。つまり問題は眼球への光の入り方にあるはず。

もう一つの問題は、これが目が疲れたときや体調が悪いときにのみ発現し徐々に進行している=ズレ幅が年々おおきくなってきている、ということです。目医者にかかって眼鏡作ってどうこう、という施策が抜本的解決にならない気がする。究極的には本や資料を読むな、ということになりかねません。誰かに恨まれたりもめ事を増やしたりしながら裁判書類作成を続けたい代書人としては致命的です。

…あ、僕を恨んでいたりもめ事を増やされた社長さん原告さん被告さん達は、
僕がこのまま静かに引退することをご希望かもしれませんが
それこそ見ないふりをして。

別の手をいろいろ考えた結果、読書用ではないのですが一応モノになっているシステムはあります。

静音化改造した中国製プロジェクターを使ってPCのディスプレイにしているのです。

古い住宅用断熱材を芯にして100円ショップで買ってきた模造紙を貼り、いつも車検でお世話になってる自動車修理会社のカレンダーで裏面を遮光させて作ったスクリーンがあります。

客観的には一種のハリボテに過ぎない、材料費は50円を超えない、と対立当事者側で準備書面を書くなら言えるわけですが、これでも対角線寸法125cm=50インチ相当、のサイズになっています。昨晩ふと気づきました。

これで書類を起案しているときに限ってはいくらでも集中でき(BGMの選定によっては開業以来なかった異常な集中力を発揮でき)、4~5時間続けてこの画面を見続けても目が全然疲れないのです。そういえば月額制のサービスで電子化された雑誌をこのシステムで読むのは随分楽です。

ふつうのディスプレイの場合は目が疲れます。プロジェクターをディスプレイ代わりにする長所は光源を見ず、画面に反射した光を見ることができる点にあります。さらに、画面サイズが笑えるほどでかい関係で目から画面の距離が最短90cm~遠ければ120cmになるのです(苦笑)つまり紙の読書時に問題になる近点固定もあり得ません。

そうすると、なんらかの手法で紙の本をこの画面に投影できたら僕は幸せな読書生活を取り戻せるのか?実務書の読書量を3倍にアップさせてもめ事増大、いえ裁判書類作成に邁進できるのか?というわけで、表題の件。

書画カメラ、というものがあります。机の上に広げた本や書類を撮影し、PCのディスプレイやプロジェクターに投影できる画像を得るカメラです。

といっても機構的には変わったものではありません。直下を撮影できるデジカメとそれを支えつつカメラの視界に入らないように設計された脚が主たる構成要素です。高いものはエルモやエプソンといった有名ブランドの10万円台、安いブツなら知らない中国メーカー製の1万円台(中古ならその半額以下)で流通しています。主として教育現場で活躍しているようです。なるほど顕微鏡に接続できるオプションなんかがついた製品もあります。

理屈はわかった。ならば手元にあるアイテムでそれらしいものをでっち上げてみようではないか、というのは当事務所当ブログのお約束です。

当事務所にはウェブカメラはありません。カメラ用三脚の雲台にスマートフォンを下向きになるよう布テープで貼り付け、スマートフォンのカメラで直下を撮影させられるようにするのが実験準備になります。

次いでスマホのカメラをPCとリンクさせてウェブカメラにできるアプリを導入します。
これまではDroidcamを無料で使っていました。アプリ自体は悪くないのでこの際、有料版に移行することにします。500円。これで解像度を上げられます。

ほかにもアプリの候補はいくつかあります。
ただ、簡体中国語圏のアプリは全部不可!と僕はしていますのでアプリの選択肢がどうしても限られるのです。深圳や上海に流れていってもいい情報しか入ってないスマホを別に使うならいいのかもしれませんが。

やってみたところ、文庫から実務書まで=見開きB4相当までの本はなるほど普通に50インチのハリボテスクリーンへ投影でき、そうしてしまえば普通に読めます。ハリボテのスクリーンで。

つまり、目が疲れずに読めます。眼球を上下または左右に運動させる量は増える気がしますが(笑)

つまりこのシステムは数万円突っ込んでも実用化すべきだ、当事務所の戦力増大のために。ということで先に続きます。

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