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2024年12月

本年最後の誤断(年末年始にゆっくりできると思う方が間違ってた、と大晦日の21時過ぎに気づいた件)

今年は床のワックスをはがしてからかけ直そう、ということは2週間前から決めていたのです。
3年前までは2年ごとにおこなっていたのですが、昨年は忙しさにかまけてなんとなく延期しておりました。

そもそもの誤算は、昨年だけでなく今年も年末が忙しかった、ということなのです。不動産登記が年30件程度の当事務所に12月27日提出分の登記事件が6件来るのはもうおかしい(正確には不動産登記が年30件程度しかないほうがおかしいし、本県では会員1名あたり年0.5件を下回る民事関係裁判書類作成業務が債務整理案件抜きで10件超えてるのはさらにおかしい)としかいいようがありません。これは何とか間に合ったのですが、当事務所で記帳代行を経て税理士さんに法人税申告をお願いしている案件が期限後申告になることが決まりました。いまやりとりしている税理士さんは大変迅速なご対応をなさる方で、30日にメールを送ると31日にしっかりお返事が返ってきます。

で、表題の件。年末年始は誰も何も言ってこないに決まっており、執務室のPCも作業卓も撤去でいいか、と思っていたのが間違いだったようです。
ともかく、ここまで徹底的に室内の物を動かせるのは年末年始しかありません。

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今日から4日間、早ければ3日間でLDK12畳と6畳のワックスがけをするのです。今日がその1日目。まずはこの6畳の執務室をやってしまわねばなりません。

平行して普段使っている家電品やPCの整備も進めています。昨晩は温度ヒューズの交換に手間取って就寝が2時過ぎになりました。

これまでは温度ヒューズも半田付けで導線に接続していたのですが、圧着端子のほうが楽だと思って導入してみたらそのほうが作業性が悪化しましたよ、と(゜◇゜)ガーン

で、今日は台所で電気圧力鍋の動作試験と和室でデスクトップPCの内部の清掃をしながら、執務室の壁掃除とワックスはがしをすることにしました。お客さま方からは午前午後に1件ずつ電話がかかってくるしメールは普通に入ってくる1日になる、なんて思っていなかったのですが(汗)

依頼人たちからの連絡はさておき、ワックスはがしに集中できないのか、とは僕も思ったのです。

どうもそうしないほうがいいらしい、というのは昨日の午後半日を割いて得た結論です。

ワックスはがしに用いるクリーナーの使い方をいろいろ変えて試したところ、メーカーが推奨するように塗布から数分待ってブラシでこするよりは1時間程度放置してしまったほうが軽い力ではがせる、思い切って一晩放置ならさらによいが作業性が悪くなりすぎる、ということがわかりました。

こうして軽くはがせるようになった関係で、電動ドライバーに装着できる円盤形のブラシでこすってもワックスが落ちるのです。従前のように古風な(緑色の)手持ちのブラシで床を必死にこする、という必要がほとんどなくなりました。

…クリーナーの塗布から40分以内に作業開始したい場合は従来通り、デッキブラシで必死にこする必要がある、ということもわかっています(゜◇゜)ガーン

そんなわけで。

同時に部屋の中の2~3カ所、1カ所あたり300×900mm程度の作業対象床面にクリーナーを塗布する→ワックス関連以外の作業をする→時間が来たのでワックスをはがす・水拭きをする→電動ドライバーを再充電する→最初に戻る、という作業をぐるぐる繰り返しているうちに、最後の作業対象床面にたどり着きました。

それが本日21時過ぎだった、ということなのです。台所では電気圧力鍋の動作試験を兼ねて作った白菜と豚バラ軟骨のスープが、離乳食のような歯触りで仕上がっています(十全に動作する圧力鍋で、白菜を30分加圧するようなマネをしてはいけないのです)。

明日はLDK12畳のワックスはがしに取り組む予定です。
今日が大晦日で明日は元日、などということは特に意識しておらず、外出の予定もありません(゜◇゜)ガーン

クリスマスイブの夜に行くところ(happy holidaysの不存在確認に関する件)

ご同業の方ならどなたもそうだと思うのですが、
好きな郵便ポストがあります。

…そんなものはない、と言う方はきっと締め切り間際の裁判書類作成なんか受けない、登記申請は計画的にオンラインで出す、ということなのだろうと思います。

とにかく、僕には好きな郵便ポストがあります。表題の件。

そのポストが好きな理由もちゃんとあります。ここは平日の収集時刻が、18時50分。
事務所からさらに近い6箇所(うち2箇所は無集配郵便局の前)のポストより、ショッピングモールの玄関脇にあるこのポストが一番遅いのです。ここにレターパックライトを投函すると、南東北の都市部~広島以東の都市部には翌日午後に着いてくれる、と。

で、なぜか当事務所の今年は今週が1週間における発送物のピークになったらしいのです。

まず地裁通常訴訟の準備書面。
目的地は大阪府です。27日の前日には裁判所に郵送で到着させる必要があるため、依頼人宅には明日到着させねばなりません。

…4ページ分の作成報酬で受託し最終的には文案を要する書類16枚で完成したが報酬を増加させずに作業完了したことは、上記と比べれば些末な問題です(゚◇゚)ガーン

まぁこれはちょっとしたクリスマスプレゼントと考えておけばよい気がします。
僕のところにも誰かがプレゼントをくれた気がしています。聖夜の奇跡、にはちょっと時間帯が早かったのですが。

17時を過ぎたころに、先週末エラーを吐いて停まっていたレーザプリンタが復活したのです。
この案件では当事者陣営が3つに分かれているため作成部数が各5部になるところ、さすがに計120枚の書類をインクジェットで出力したくはありませんでした。

とにかく助かりました。トナーを全部外してこぼれたトナーを拭き取りLEDヘッドの掃除を試みた結果ではなく聖夜の奇跡、と信じておいたほうが幸せになれる気がしています。あと、この時期誰かに善意をあげられる気もする(苦笑)

プリンタの整備、いえ奇跡の実現に10分ほどは要しましたが最終的には送付書のみ作成未了→PDFでの追送に切り替えて。18時36分に投函できました。これで年内の裁判書類作成の仕事はおしまい。

25日からは登記申請を満喫できるのです。

南東北/三河/尾張に出す、設定/移転/変更の登記が計6件残っています。すべて名古屋市外、申請類型が異なる案件が。

したがって。僕はこのポストに対する好意を再確認しておく必要があるのです。

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僕と、25日の夜が出勤日である補助者さまがよほど有能でなければ…
明後日の同時刻、僕はまたこのポストを訪れるはずです(゚◇゚)ガーン

部屋飲みできる程度の贅沢:西日本編(大阪京都出張1泊2日 1日目)

11時からの打ち合わせ場所は心斎橋駅近くの貸し会議室を指定されました。
これが年内最後の裁判書類提出案件になります。今日から出張です。

あれこれお話を聞くうちに、関係者で事業をうまく成長させられなかった経営者の話が出てきます。

「それって(実行者を)簀巻きにして大阪湾に沈めちゃったほうがいいんじゃないですか」

そうですよねぇ、といった言葉は依頼人から返ってきました。
本件、事業に関する紛争(わらうところ いえ、わらってほしいところ)

まず一件目の打ち合わせは誰かを埋めたり沈めたりすることもせず、強いて言えば過去の預金通帳の収集と送付をお願いした程度で和やかに終了して(そういうことにして)ビルを出ました。昨日より暖かくなったらしい大阪は、いいお天気です。

打ち合わせは13時に終わり、2件目は15時から京都駅地下街で設定されています。

もう一つ重要な案件がありまして。
心斎橋と梅田でチョコレートを買うのです。補助者さまへのお土産とクリスマスプレゼント、ということで。

心斎橋のほうは初見なのではないか、という一品を調達し、梅田のほうは定石通りにアソートを作ってもらって、今回はラッピングの指定をかけて(ここで入店中の男女が二人振り向いたのは感じました。放っておいてくれ)この重要案件もクリアできたことになります。

大阪から京都へは13時53分発の米原行き快速が先発するのですが、これに乗ってはいけません。14時発の新快速が京都には先着します。

もう一つ、15時まえにやることが残っています。朱肉をわすれました。
実印もらって●万円、ってのが午後の案件なのに(汗)

調べたところ京都駅地下街直結のヨドバシカメラに100円ショップが入ってる、とわかりました。新快速は14時半に京都に着くので朱肉を買っても地下街の喫茶店(日曜午後の京都ポルタの飲食店はどこも混んでいる、というより列ができていない店には何か重篤な支障があるんじゃないかと疑ってみたい)の行列に並ぶ余裕はあるはず。実際そうなって、待ち合わせ時刻に設定した15時の3分前に入店着席することができました。

書面への捺印も和やかに終了し(裁判事務でない案件では誰かを埋めたり沈めたりすべきじゃないか、という打ち合わせには至りません)、15時半には今日の全日程が終わります。

喫茶店の向かいの店でやってるハイボール一杯99円のハッピーアワーが酷く気になるのですが、こちらも待ち行列ができています。

今日は大津、正確には膳所で泊まりなのです。
このまま名古屋へ帰ってもいいのですがこの宿泊、冒頭の大阪での打ち合わせを見越して月曜日の自由時間を作るために予約してありました。

京阪膳所から琵琶湖に面した宿への途中で買い物を済ませてしまいます。まだ17時前なので、京阪膳所から琵琶湖に向かうときめき坂(という坂。同駅から滋賀県警本部に向かうメインストリートである模様)にある晩ご飯のお店も全部閉まっています…途中のスーパーで県内の醸造所のビールとつまみを少し手に入れました。

最上階の部屋からは琵琶湖が一望でき、雲の間の満月と湖面が月の光で輝いているのが見えています。部屋飲みするにはいい宿です。

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ところで今日買ったビール、パッケージに惹かれて手に取ったのですが狸の股間にぶら下がっているのは単純に金柑と了解してよいのか、信楽焼の狸と同様のアレが橙色になってるのかはまだ調べておりません。ビールそのものはあっさりしていてするする飲める一品でした。

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部屋飲みできる程度の贅沢:東日本編(福島出張2泊3日 2日目)

その関与先に行くと僕はいつも、仏壇に祀られた位牌のような気分になるのです。

訪問して席につくとまずお茶が備えられ、小袋に入った豆菓子やクッキーやチョコレートが皿一杯に盛られて供され、さらに梨とリンゴが並べられ、それだけでもお腹いっぱいになるのですがお菓子と果物は一汁八菜を超える品数の、奥様の手料理が振る舞われたあとに出る、そういう流れが決まっています。これでお灯明をあげられたらもう位牌。生きながら祭り上げられた気がしてなりません。一応それだけの仕事はしているのですが、さらに続きがあります。

さらに続きがあるのです(強調)

このお客さま宅に訪問すると、帰りにご飯を持たせてくださるのです。あとお菓子も。さらに蜜柑とコーヒーも(汗)

今日はお近くで取れた栗、がふんだんに入った栗ご飯を頂戴して参りました。ですが。

今晩はこの半分だけをいただいて、ちょっとだけ贅沢をしようと思うのです。

今年もなんとか大過なく終えられそう。東日本への出張はこれでおしまい、のはずです。

さりとて居酒屋に入り込んで痛飲するほどの余裕はありません。宿の周りにはコンビニもなく駅から宿への送迎バスの最終は17時10分、ということで、すっかり通い慣れたいわき駅前の商業施設に入りました。

この時期の常磐物、福島産は?ということで手に入ったのは、太刀魚のたたき。

これとビール一缶、もう一本は何か別のお酒を気分次第で、くらいの部屋のみでしっかり気持ちよくなれるのです。

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…名古屋に戻ったら一回だけ、誰か誘って忘年会でしっかり飲もうとは思っていますが。

依頼人との約束を(お金の力で)守り切った日(福島出張2泊3日 1日目)

今日から出張なんですが…その前に。

とても珍しい、正確には創業以来初の椿事が出来しました。先週末のことです。

その電話は、名古屋市外からの見慣れない番号でかかってきました。
電話の主が、黙っていれば業歴20年余の中堅司法書士である僕には全く理解のできない日本語を口にしたのです。

こちらは○○銀行の××プラザである、そちらに登記の依頼をしたい、と。

登記ってのはお金払ってくれる人から依頼もらうもんじゃないのかい、と聞こうとしてやめました。これこそ黙っているべきです(苦笑)

説明をよくよく聞くと、なるほどこの銀行さんでは数ヶ月前に移転設定の立会をやってます。それから時は流れ、ひょっとしたら聞いちゃいけないなんらかの経緯や思惑があって、関連する登記を僕に出してやってもいい、という異常事態、いえ意思決定に至った模様。

そうではあるが仕事を出す側のペースに合わせねばならないのが登記案件の●●なところです。求められるままに書類を取りに行き、これに昨日午後の半日を使ってしまい、全般作業に遅延が発生します。昨晩は睡眠時間を2時間に削って仕事を追い込んだのですが、今朝の時点で以下の作業が残りました。

案件1.相続登記の申請書一式ができたが印紙が未購入。
12月10日に発送することを、依頼人には約束済み(゜◇゜)ガーン

案件2.先々月に講義に行った某県森林組合連合会さんからマイナンバーの提供を求められている。返送用封筒には110円の切手が貼ってある。
依頼文書には簡易書留で送れと指示がある(゜◇゜)ガーン

案件3.冒頭の銀行発、登記案件。依頼人から追加の書類を取り寄せたいが電話が通じにくい、と担当者談。
速達で連絡書を起案して切手を貼ってあるので、まぁこれはポストに投函するだけ。

案件4.自治体発の所有者調査。閉鎖登記簿謄本を郵送請求したいがこれも印紙未購入。

案件5.同じ自治体発の案件。所有者不明土地管理命令に関してちょっとしたレポートを起案、資料と共に納品するつもり。

今日の出張の案件に加えてこれだけの仕事を持っていく、ことになったのです(゜◇゜)ガーン

ところで今回の出張、当事務所では今のところ東北で唯一の関与先への定期訪問です。
実施時期を決めた10月の時点では、至って暢気にかまえておりました。

どうせこの時期、登記なんか無く僕はヒマか、そうでなければ次回期日が来年に指定されて作業時期がいくらでも調整できる裁判書類作成のご依頼しかないに決まってる、おそらくはこの出張でもらえる登記2件が12月の登記案件の全部になるであろう、そしてそれだけでもそこそこ儲かるから、今回は現地2泊してゆっくり温泉に入ってこよう、冬の青春18きっぷも出るだろうから時期は12月第2週がよかろう…

などと、思っていたのです。ところが。

まず青春18きっぷの制度改悪がニュースになったのは知っている人なら知っているところです。
僕は今回、3日分1万円のを使うことにしました。改悪後の5日分は、僕でも使い切れる気がしません。

さらに冒頭の銀行発案件を含めてなぜか今月、登記のご依頼が6件追加されました。

ハンコ一個貰ってきてほしい、という豪気な理由での出張も次週に1件追加され、事前調整でもめ事も起きました。

そんなこんなの諸々に対応しているうちに、出発当日の午前2時になってしまったのです。さすがに徹夜は嫌です。

そんな今日の目的地は常磐線、泉(福島県いわき市)。
海が見えて部屋が広く風呂が大きく飯がうまい、ただし駅から徒歩5km路線バス無し、そんなお気に入りの温泉ホテルがあるのです。送迎バスの最終は、泉駅17時10分発。

最寄りの地下鉄駅を6時過ぎに出て金山-豊橋ー浜松ー熱海ー新橋ー土浦ー水戸ーと乗り継ぐと、16時53分には着くのです。青春18きっぷでも。

ただし。上記の乗り継ぎは接続が良すぎます。上記各駅で10分超待つことがなく、郵便局に印紙を買いに行くなどという余裕がありません。
出発時刻を早めれば、という発想はあまり有効になりません。実は上記の接続で使う新快速が名古屋ー豊橋間の上りで最初の列車でして、これより前は普通列車しかないのです。

そうすると。
16時53分着の泉から3分ほど走っていわき泉郵便局に17時前に着ければ印紙購入も簡易書留の差し出しも可能、には思えます。

送迎バスの出発は17時10分なので、さらに駅まで走って戻る必要がありますが。

まぁやってみよう、と思って乗り込んだ僕に酷い言葉を投げつけたのは8時49分浜松発熱海行きの上り普通列車の車掌です。

この列車は本日、都合により静岡止まりとなります、と(゜◇゜)ガーン

本日未明に東海道本線高塚付近で発生した作業員と貨物列車の事故の影響で、朝の東海道本線静岡地区の状況はいささか不安定だったようです。僕の列車は半分走ったところで打ち切りにされてしまいました。ブログのネタとしか言いようがありません。

10時10分の静岡駅ホームでしばし考えます。次の熱海行きは23分発。

なんにも考えてない人たちが14分発の興津行きに群がっていますがそんなもん、無視に決まっています。興津からの接続がないのは僕が銀行から登記案件をもらえないのと同じぐらい確からしい可能性で、興津から先の乗り継ぎが別列車により実現されるとしたら20年に1回あるかないかの非常事態発生時ぐらいなもんでしょう。

さらに、興津であれ静岡であれここから単純に普通列車を乗り継いだだけではダメ、というのはもう確定です。代替案は?

まず熱海まで新幹線を使ってしまうか。10時25分のこだま号があります。
これなら混乱発生区間をまるごとパスできることにはなります。費用3800円余で、熱海から先は予定通りの列車に戻れます。

ギリギリまで有料特急の利用を先送りすることもできそうです。
このまま普通列車を乗り継いでも16時には水戸に着きます。水戸ー泉で特急ひたちを使えば、泉に17時03分着。もともと送迎バスはこの特急を意識して設定されているようで、接続も良好です。
こちらは費用2300円余、ですが泉で郵便局に行く余裕が失われています。

…いっそ依頼人に謝って一日発送を遅らすか、とも考えます。だったら上記の案が、この遅れの復旧費としては最安である模様。

もともと今回、熱海ー土浦間で普通列車グリーン車を使う気ではいたのです。1500円余で3時間、テーブルのある席が使えるから案件5のレポートの推敲も確実に進むはず。

さらにさらに考えます。熱海ー土浦に重なる区間で優等列車を使ったら?

10時23分発の熱海行きがそのまま走ったとして、熱海ー東京で新幹線は一応使えますがこれも費用は4千円弱かかります。しかも熱海での接続があまりうまくない。

これは、と思えたのが熱海からもう少し走って、小田原から東京までを新幹線にする案でした。

これだと乗車券特急券合計3300円弱、小田原での滞在時間30分とでました。
小田原では新幹線口から4分ほどのところに郵便局があります。

さらに素敵なのはこの局、どうやら住宅街の中にあるようで。お昼休みのサラリーマンが絶賛殺到中、という状況から遠いところにいられそうな気配がしています。熱海までの列車がちゃんと走るか否かは賭けですが、これで行こうと決めました。

小田原着は、12時14分です。こだま号は12時45分発。2ブロック先の郵便局に急ぎます。たどり着いた局舎はほんとうに住宅街の中にあり、窓口には誰もおりませんでした。もうこれを見ただけで何だか勝った気分になります。

書留の郵便物を差し出しながら、小田原までの車内で書きかけた名古屋法務局●●支局の住所支局名を書いて、印紙600円を貼り普通郵便で差し出しを終えました。これは木曜日に法務局に着いて、来週明けには閉鎖登記簿謄本が返ってくるはずです。

郵便物を全部出しきって、鞄も少し軽くなりました。
用事を一通り終えて駅に戻ってきたら、12時45分発のこだま714号の前に39分発の案内が出ています。ひかり646号、ですって。

これでさらに東京駅で余裕が作れる、ということで改札口から乗車口までまた急ぎます。

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お金を出した瞬間に状況が一気によくなるのは嬉しいような腹立たしいような気がしますが、自腹を出した新幹線を降りた東京以後の接続はすべて良好、さらに全行程がセミクロスシートの車両になりました。グリーン車の中でやろうと思っていたPCでの作業もこれならできることになり、こちらの作業成果も先ほど担当者さんに送信して、あとはこのブログを書けば今日はもうゆっくり寝るだけ、です。

大浴場にはもちろん2回行っており、明日は朝食前にもう1回、風呂に入りに行くのです。これまでの出張みたいに、宿で裁判書類の起案やら研修教材の作成やら、といった作業はありません。
もうそれだけで十分嬉しい温泉旅行になった気はするのですが、明日も当然明日の仕事があるのです。

憲法など無きものと思え(上告理由としては)

久しぶりに、新しいご依頼の受付を停めておりました。
提出の遅れが絶対不可な裁判書類作成の仕事がありまして。
そんなときに限って三世代分まとめて出せる相続登記の申請や厚さ6cm分の裁判書類の閲読複写や受託実績のない申立ての準備に関する資料のとりまとめが入ってくるのです。数ヶ月前にやった登記の後始末とか仕事出すから取りに来いという市外の銀行や期日5日前なのに答弁書出さない弁護士の件にも一応の対応をせねばなりません。

さらに。
先月末から補助者さまは長めな病休をとっておられたのです。
このようなことをなさらなくても彼女のありがたみは感じているのに(苦笑)

補助者さまのいない11月、というブログが書けそうな不在がようやく明けた出勤日。玄関を開けると。

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補助者さまが、だるまさんを抱えて立っています。
まず、だるまさんと目が合いました(゜◇゜)ガーン

快気祝いの受け取り、あるいは先月の新潟出張で買ってきたお土産とのプレゼント交換、といったやりとりを経て片目のだるまさんを冷蔵庫の上に安置します。

こういう状況ならダルマをあしらったヱビスビールの箱、置いておこうかな…
今日はそんな話しです。

先月から今月初めまで取り組んでいたのは、上告理由書と上告受理申立て理由書作成のご依頼でした。

このご依頼が当事務所で第一審・控訴審を終えられたお客さまから来るのは創業以来初めてです。

理由です。まず控訴審で負ける、ということが、よく考えたら少ない。
次に表題の件。我が国民事訴訟は地裁高裁最高裁の三審制、などと言いますが半分ウソだと経験者には思えるはずです。

統計上、控訴審は7割程度が第一審の判決を維持してしかも第一回期日で終わります。

そして上告審に至るには上告または上告受理の申立てをせねばならず、統計上これらが受理される可能性は絶望的に低いのです。

さらに上告できる理由は民事訴訟法で決まっており、考えられる主な理由としては控訴審判決に憲法違反に該当する法解釈がある、などの何点かに限定されており、新たな事実を主張するようなことはできません。

さらにさらに、僕は司法書士に過ぎないので。
上告にあたって独自の憲法論を振りかざす、などという贅沢も当然できません。書面に書けるのは依頼人が指定したことに限られます。

そんな実情があったため昨年まで一件も受託実績がなかった上告関連の申立て書類作成、実はこの夏にご依頼がありました。

これは控訴審までを別の職業代理人に依頼していた人がどうしてもやってみたい、ということで当事務所にたどり着かれた案件。
これ絶対負けるけどいいよね?いいよね?いいんだよね?ね?ね?ね?とにかく憲法違反にこじつけるだけだからね?と意思と方針を確認して受託し、依頼人が送ってきた原稿を編集してまぁ一応カタチにはした、というご依頼はあったのです。

よりわかりやすく当時の経緯を言いますと。
依頼人作成の文案は提出から●分以内にゴミ箱に送られそうな品質だったのでその旨はっきり伝え、当事務所に依頼すればゴミ箱に送られるまでの時間が●時間程度のびるであろう、でも提出から半年か長くても8ヶ月で却下されるからな、これは法的判断じゃなく統計結果の解説だぞ、といった程度の説明を行って受託に至った案件はあったのです。

まぁ僕にいくらか払って書類を整序させることで、上告受理申立ての却下まで何ヶ月か時間が稼げればいい、という状況はあり得ますから。

で、今回のご依頼は第一審から僕が書類を作ってきた案件。
残念ながら地裁高裁と連敗を重ねてきましたがお客さまとの信頼関係が維持されていて、上告に伴う印紙代も出してくださる、というのです。

というわけで。上告可能な要件をおさらいします。

原判決には憲法違反があるあるあると主張して玉砕、というのは実によくあるパターンです。
受理される確率1%以下、ということでこれを試みるのは普通の民事紛争では馬鹿げています。

法律に従って裁判所を構成しないとか(控訴審を合議体で開かなかったとかそういう想定でしょうか?)、口頭弁論を公開しないとか、そういう一応法治国家な我が国ではあり得ない上告理由も考えてはいけません。ムリ。

僕が依頼人にそういう法的判断を出していいかどうかはさておいて(厳密には不可です。内心で上記のような認識は持ってないといけませんが)上記のように言える状況です。

一つだけ、イケそうな上告理由が残っています。ほんとうに一番最後の条文に残っているのです。

民事訴訟法第312条2項に6項目ある上告理由の6つめ、第6号では『判決に理由を付せず、又は理由に食違いがあること。』これを採りたいのです。

ただ、これはあくまでも第一審判決と控訴審判決の事実認定がまるごと正しい想定で主張せねばなりません。
自分が主張したい事実の存在を原判決が認めていないから(自分の主張と)判決の理由が食い違う、などと言うのもよくあるこじつけ、と世に公開されている上告理由書たちを見て感じさせられました。

これもダメ。BGMにドナドナを流しながら屠殺場に行く荷車に乗っかるのと同じくらい悲しいことになります。

あくまでも第一審判決と控訴審判決における事実認定法的判断が正しい想定で、両判決を丹念に読み比べます…腹立たしいけど。

本当に食い違っているのではないか、と思える箇所がまず一カ所、食い違っていると指摘したら言い訳に何日か困りそうな箇所がもう一カ所、さらに。ある主張について、当事者双方が全く主張していないのに主張したと書かれている箇所が一カ所出てきました。

ひょっとしたら田舎の高裁って適当に書面読んでる気もしてきましたがそれはさておいて、これらを盛り込む書面が作れます。

作れます、というのは僕が作れるということと、『お客さまと判決の読み合わせを丁寧にすることでお客さま自身も論理的に変だと気づくことができる。このため最終的にはお客さまの指定に基づいて僕が=司法書士が上告理由書を作成できる』という法律上の制限も満たせるわけです。

少なくとも依頼人がなすべき検討作業の範囲が確定している=第一審控訴審の判決が存在している、それに基づいて何かすればいい(可能性がある)、という点で理由不備は憲法違反なんかよりずっと真っ当な上告理由になり得る、というのはまぁ司法書士事務所が何かの間違いで上告理由書作成を受けるときの留意点かもしれません。

これを端的に言うと、表題のとおり、です(゜◇゜)ガーン

そして今回ほんとうに、憲法に全く言及しない上告理由書と上告受理申立て理由書ができました。

この結論が出るのはたぶん来年、梅雨明けぐらいだと思うのです。

それまで写真のだるまさんを置いておくつもりなのですが、写真右側の扉は玄関から面談時にも使う執務室の間にあるのです。
これを見た他の依頼人にどう説明するかは、まだ考えておりません。

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