訪問先に適した服装を準備することの逆効果
当事務所では社会保険労務士の資格だけで完結する業務が珍しいのです。もう十年以上前からお仕事を…というより仕事とセットで何らかの試練を紹介していただいている公認会計士さんから、久しぶりに受けたご連絡があったのは先週のこと。裁判事務の依頼受付の停止が終わった翌日に電話してこられたタイミングが偶然なのかそうでないのかは、あまり考えないことにします。
今回は労災事件、だそうです。その件で名古屋郊外の街に出かけてきました。
依頼先の方が改札口まで迎えに来る、という調整はしてあったのですがそれらしい人=僕より年上の人がいません。
名鉄なら特急停車駅とはいえこんな雨の日のお昼前です。視界内には数名の人しかいません。
一本向こうの柱のところに、盛んにスマホをいじっている男性がいることはいます。
でも僕より若いのです。目も合いましたが一瞬で目線をそらされました(まぁこっちもそうしましたが)。
そういえば先方の連絡先電話番号聞いてなかったな(でもこっちは前々日にメールで伝えたからね)、ということでのんびり(正確には対処を放棄して)立ち尽くすうちに、依頼人からメールが入りました。
息子を迎えに派遣した、と(゚◇゚)ガーン
先ほど真っ先に候補から外した男性のところに赴いて(汗)やっぱりその方を待たせていたことがわかりました。でも。
どうも僕は先方から見て、目線が合った時点で対象者の可能性があるとも認識されていなかったように思えます。表題の件。
今回は事業場内にある設備で発生した労働災害に関する書類作成とそれに付随する現地調査案件だ、ということで。
薄緑色の作業服にワイシャツ+ネクタイ、という格好で行ったのがどうやら失敗だったように思えます。人は見かけが何割、とかいう本の題名を思い出します。
この作業服は今を去ること25年前、僕が不正だらけな行政書士土地家屋調査士事務所の丁稚(少なくともその事務所では、補助者は本職からの敬意の対象ではなかった。そしてこの事務所にいたことが社労士取得のきっかけになった)のときから使っているものです。
まさに現地調査向けなので、補助者時代と違ってごまかしを必要としない案件で臨場するときの服装として嫌いではないのですが、この格好で司法書士だの社労士だのと言っても信じてもらえない点にブログのネタが、いえ難がある、とは思っています。
…ところで二十数年前の調査士会は、どこかの百貨店外商部を通じて作業服の斡旋販売を行っていた気がしましたが間違いでしったっけ?そのパンフレットを見せられて調査士の徽章がデザインされていないほうを選択したので、その時の作業服を土地家屋調査士の資格を取らないと決めた今でも山林調査や境界紛争や、あと労災事案などの現地調査で使っています。ものの作りはよかった、ということなのでしょう。
あの斡旋販売、まだやってるならもう1着手に入れてもらおうかな。お取引のある調査士さんに、一度聞いてみたい気がします。
当事務所では顧問契約を前提としない社労士業務のご依頼を受け付けています。労働災害発生時の諸手続にも当然対応しますが、通勤災害を除いて本職による現地確認は必須としています。
この事務所が労働者側で労災隠しと対峙していた経験があれこれある(今でもそちらにやりがいを感ずる)関係で、発見できた状況やそれに対する経営側の認識によっては使用者側に厳しくすることがありますが…まぁ今回はそうせずに済みました(苦笑)
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