AIの助力で作る死傷病報告の略図
体育音楽図工。中学校時代の三大脅威科目でありました。だいたいこれらは5段階中の2か3、通信簿ではそういった数字を集めていた記憶があります。そんな僕にごくたまにやってくる職業生活上の脅威…とまでは言いませんが、表題の件。
労働者の休業日数4日以上の労働災害を発生させた事業主は、所轄労働基準監督署に遅滞なく事故の概要を報告せねばなりません。これに用いるA4一枚の書式が労働者死傷病報告、です。そしてこの死傷病報告の用紙では事故発生状況を文章で説明させるほか、略図を記載するスペースが設けられております。
この死傷病報告は社会保険労務士が作成できる書類なので、僕が図を書かねばならないことになるのです。
想定作業時間4時間報酬24000円の死傷病報告作成業務のうち2時間が略図の作成に費やされる…ということはないのですが、とにかく今でもこの部分の作業に、スッと入っていけないものを感じていました。
でも今回は違うのです。今回作りたい略図は直線で構成される設備(これは僕でも書ける)と労働者1名(人の絵は簡単には描けない)、という内容。このうち人の絵の部分を生成AIで作れるのではないか、と思ったのです。Canvaの『マジック生成』の機能なら、プロンプトを日本語で入力できます。
試行錯誤の過程。
確かにこのサービスで、自分でちゃんとイラストを書いたりフリー素材を探すよりは楽な作業で所望の画像部品を手に入れるところまではできる、とわかりした。素晴らしい。
ただ事故の全容を再現するまでは行かない、あるいは適切なプロンプトの構成や表現を極める必要がありそうです。これも折りに触れて使えるようにしておいたほうがいいように思えてきたところです。
ところで。
絵心のある人、デザイン能力の高い人からすれば笑ってしまうようなレベルの出力物、に思えるのかもしれませんが…しれませんがね。
厚生労働省作成、死傷病報告の略図、記載例をお見せします。
(URL:https://www.mhlw.go.jp/content/000560235.pdf)
休業見込み1ヶ月の労働災害の報告書の略図がこれでいい、ということになっているのです(キッパリ)
これは図化が下手な社労士である僕を救うものではあるのですが…思ってしまったのです。
きっと社労士の業務支援ソフトに生成AIを用いた死傷病報告略図作成機能が、向こう数年以内に搭載されて。
こんな悩み自体が一掃されて。
それと同時に社労士業務の価値も落下するんだろうな、と(゚◇゚)ガーン
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