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2024年2月

儲かる依頼から撤退し儲からない仕事に飛び込んだ話し

先週土曜日。十年以上前に不動産登記のご依頼を受けた方からの継続相談がありました。不動産売却の準備として、関連するちょっとした登記の申請を昨年終えたところなのです。

『不動産業者さんがいうには、今後の売買では買主さんが司法書士を指定することになっているそうです』

相談の冒頭、そんなお知らせがありまして。
当事務所では貴重な売買に基づく所有権移転登記の案件が一つ、消えました。
さようなら売買(ばいばい)、などと言ってみたい気がします。

春は別れの季節なのかもしれません。話しはさらに続くのです。

今週月曜日。050-のIP電話からの着信が通知されました。
収益物件への投資かウェブ広告への出稿か金の先物取引か、とにかくそうしたろくでもない勧誘電話がかかってくる王道のパターンです。近年では東南アジアのリゾート地近辺のマンションを拠点に振り込め詐欺、というのもある、と聞いています。

それを見越して個人名を名乗って出てみたところ、やや状況が違っておりました。

話者の語調をたとえるならば『新人研修中のかけ子 in 振り込め詐欺業者』。

たどたどしい口調で、言うのです。

こちらは○○省に関連する独立行政法人である、と。

名乗ってみろよ怪しくないなら(怒)
ということでこちらは改めて丁寧に事務所名と司法書士名を伝え、法人名を伺ってよいかと尋ねました。

話者、たどたどしい口調で曰く

○○省に関連する独立行政法人である、と。

これはダメだ。仮にその法人が実在したとしても、この担当者ではダメだ(呆然)

ただ、そう思わせてから担当者がたどたどしく続けた要件は不動産投資でもウェブマーケティングでも先物取引でもなく、まして振り込め詐欺でもなかったのです。

ウェブサイトを見た、不動産登記を依頼したい、というのです。

不動産売買の案件である、見積もりをとれないか、と。

独法なんだろ?入札にだせよ(怒)

税金およびその使い道ってもんをどう心得ておるのか、こんな場末の零細事務所に高額物件購入案件の依頼などすべきでない、駅前の大きなビルに事務所を持ち損害賠償保険は上限まで加入している大規模司法書士法人に行け、とまでは申しませんが辞退を通告しました。

仮に少額の単発業務だから随意契約でヨシ、とするにしても。
そんな契約の正当性を担保するために捨て見積もりを出させられるこっちの身にもなれ、と言わざるを得ません。

そうやって2件目の売買案件から撤退したあと、思い立って着信履歴に表示されていた050-の番号を検索してみました。

ほんとうにそうした法人が(その担当者が名乗らなかった法人名が)表示された、というのは当ブログを継続的にお読みの方が期待通りの展開だと思うのです(゚◇゚)ガーン

ちなみに当事務所では司法書士業務について、5000万円までの損賠保険に入っております。
その関係で、扱い金額が5000万を超える案件でこれを回避とするのは正当事由と認識しているところです。

さらに今週、水曜日。

見慣れない携帯電話の番号から電話がかかってきました。聞けば市外の不動産業者の担当者さん、とのことです。

「○○さんの件、ですね?」

これは明朗に応答してよい件でした。数年前に相続登記をお受けした方に気に入っていただいていたらしく、その方が今春、新たな土地建物を買う件で登記をしてほしいと頼まれていたのです。

それが順当に受託できるなら、当ブログのネタにはならないのです。

担当者さんは明朗に語ります。

本件はもともと、司法書士は売主が指定する契約条項があったのだ、と(゚◇゚)ガーン

さらにはこれでこれでこのとおり…と。
司法書士を指定したい買主の側に不利な情報をいくつか並べてみせるのです。詳細は伏せますが。

「つまり本件、わたしが辞退しちゃえば売主側司法書士さんに手続きを一本化できるんですよね?」

こちらも明瞭に応じます。声で笑って、心で泣いて(゚◇゚)ガーン

電話の向こうからは困惑しつつもホッとした気配が流れ込んできます(苦笑)
何やら妙に感謝されて、通話を終えました。

さて、新記録を樹立したかもしれません。
この一週間で3件の売買登記案件が、回避か謝絶か不採用、で僕の前から去っていきました。

昨年、登記原因を売買とする不動産登記事件の受託件数が1件であり、今年は現時点までで受託件数1件であることを考えるならば。
3年分の売買案件を失った、と総括してよいのかもしれません(゚◇゚)ガーン

話しは今週月曜日に戻ります。

月初に東京で林業関係の研修をやった主催者側担当者さんから、一週間ぶりにメールが入りました。

研修受講後のアンケートのなかに、講義への質問が入っていた、と。

もちろん答えるので整理できたら送ってください、と応答はしたのですが。

この講義では、講義前の質問と教材に3万字超、先にお送りいただいた講義後の質問に対し1万字超の回答を、それぞれ補足教材として提供を終えているのです。

特殊法人発の単価契約、と分類されるこの案件。
講義前後の質問=講義外の業務は、やってもやらなくても報酬は変わらない、のです。すでに所定の金額の振り込みをいただいてもいます。

ではありますが。

あと数千字~ことによっては1万字超、の追加作業を、ある意味当然視している自分がいるのです(゚◇゚)ガーン


もしこのブログのチェックを開始してしまった受講者さんがいるなら説明します。

ちょっとした手違い(というより、本来予定されていなかった箇所への質問事項の記入)により、お送りいただいている講義後の質問への回答は遅れています。

僕にそのことが知らされたのは4日ほど前だ、という責任回避を軽くおこなっておきますが。
事務局側から質問事項が送られてきたら2週間以内に回答作成・事務局経由で配布依頼する予定で準備中です。どうぞ気長にお待ちください。

あと一ヶ月、を意識する日

今月は何かを書く仕事が、わらわらと集まってきました。
講義の教材が3万3千字、2度目のご依頼になった季刊誌への寄稿が4千字、準備書面は3千字、講義後の質問に対する回答が1万2千字、いつものご依頼である月刊誌への寄稿が3千字。

登記は2件(わらうところ 正確には、わらってごまかしたいところ)

あえて言い訳をすれば、今月実施かもと言われてよく聞いてみたら延期、とわかった登記案件が3件あるのですが言い訳はともかく客観的には今月は申請に至らないものがありまして。登記は今月、2件。

ふと、思ってしまったのです。
ある司法書士事務所における一ヶ月間の売上額を出力する文字の字数で除した値、を算出するならば。

登記に邁進する事務所と我が事務所ではきっと百倍以上の差が開くであろう、と思わずにはいられません(愕然)

そんな低単価大量打鍵作業を追っているか追われているかするうちに今月も第4週が始まり、気づけば今月2つめの朝顔が花をつけました。

Img_20240222_115220

室内栽培の朝顔は、どうやら越冬できるらしいのです。
先々週実施の研修もいちおう終わって報酬額も決まり、この事務所にも春が見えてきた気がする、ということで表題の件。

この時期いつも意識してしまうのです。

残り約一ヶ月無事に過ごせれば、司法書士としての開業●周年だ、と。
今年は来月で20周年、という設定ではあったのです。ではありますが年度としてみた昨年4月から今年3月までの一年を一言でまとめると『向こう20年は同じ経験をせずに済みますように(苦笑)』と言えるイベントがあれこれ集まったものでありました。せめてあと一月、無事に過ごしたいのです。

そんなところに補助者さまが言うのです。

-まだなんですか、と。

加除式のページを淡々と組み替えながら、静かに尋ねるのです。
○○さんの訴訟の判決、言い渡しはまだでしたか、と(゚◇゚)ガーン

裁判書類作成中の訴訟で、判決言い渡しを待っているものがあるのです。
その内容によって僕が気分良く司法書士開業20周年を迎えられ今後数年気分良く過ごせるか否かが決まるといっていい重要案件、と僕は認識しているのです。

で、その時期は今月ではなく来月なのです。
当然ながら、すでに口頭弁論は終結しています。第一審でできることはもう、ありません。

結果はどうあれ、判決言い渡しになったら現実に直面させられるんだからせめてそれまでは心安らかに過ごさせておくれよお願いだ、と思わず補助者さまに泣きついてみたところです。冗談ですが。

そういうお願いはしてみたのですが…こういうのって、言われてしまうと意識せずにはいられなくなるもの、ですよね(゚◇゚)ガーン

平凡な1日になる、はずだったのに(東京出張2泊3日 後日談)

前回記事の続き。
2月5日12時から実行された東名高速道路通行止めにより、僕が乗った東京行きの高速バスは東名御殿場で運転打ち切り・乗客は静岡駅への送還を言い渡されました。その時点での現在地は御殿場インター、12時20分。

通行止め区間は東京-清水、ということですので仮にこれにしたがった場合、高速から追い出された他の車と一緒に一般道を静岡まで落ち延びる旅・推定2時間コース、に付き合わされることになるはずです。

僕が交通系YouTuberだったら大喜びで応じるとは思ったのですが僕はそういう分野に進出する気はなく、この日は国会図書館で書見にしたかったのです。

御殿場、というところに救いを見いだした気でいた僕は、ただの間抜けでした。

東名高速名古屋-東京間の各バス停のうち、無理なく鉄道に乗り継げるところはそう多くありません。静岡県東部ではこの東名御殿場がJR御殿場線御殿場駅へ徒歩圏内=スマホの地図では徒歩17分で行けることにはなっています。

寒いですが。
雪ですが。

御殿場駅に出てしまえば御殿場から神奈川県内・松田へ、小田急新松田から都内に入れる、と思っていたのです。

Img_20240208_164809

箱根の山の険しさを知らずに、僕は50年生きてきたようなのです。
御殿場線の御殿場-松田も、もうこの日は運転をサボる、と決めていたようなのです(゚◇゚)ガーン

文字通り仕方なく、12時56分発の沼津行きで沼津へ向かいます。結局は東京から遠ざかる運命だったなんて(苦笑)

沼津-熱海-小田原-代々木上原、と乗り継いで永田町駅にたどり着いたのは16時半過ぎになってしまいました。

2日目。神田でおこなわれた講義会場へは十分に余裕をもって、30分まえに到着しました。

受付で『ご所属をお願いします』と聞かれたのはきっと僕が講師になんか見えなかったからに決まっています(わらうところ)
聞かれるままに「すずきしんたろう事務所・鈴木慎太郎です」と名乗って入場し、後ろに控える事務局担当者さんの席に歩み寄りましたところ…

名札が並んでいます。
2日目の研修では、そちらの官庁の担当者さんが講義を担当されると聞いていましたが…3人分、並んでいるのです。
たしか今回の研修、本来の=民間団体・会社からの出席希望者で満席になったと聞いていましたが…まさかこの方々

「監視役、じゃないですよね?」

冗談のつもりで事務局担当者さんに尋ねてみたのです。当然これを認める返事は返ってこなかったのですが。

講義の全日程をそこで過ごすのだこの人達も、というのです!

『官庁のガイドラインは、必ずしも裁判所の判断を拘束するものではないのです』などという講義資料をばらまこうとしている研修で
その主務官庁の皆様におかれましては、わざわざ霞ヶ関からご来駕賜る、ですと(愕然)

事前に言ってくれよ事務局
気になっちゃうだろそんなことされたら(゚◇゚)ガーン

ただ、研修1日目終了後にこの事務局担当者さんに確かめたところでは。
過去数年分の、林業雑誌に対する僕の寄稿を取り寄せてから僕への依頼を決めたとはおっしゃいました。

しゃべりたいようにしゃべらせたほうがいい、炎上するならどうぞ、ということだったのかもしれませんが(苦笑)

前泊含めて2泊の予約を入れた鶯谷のホテル、2日目だけ暖房が入らず電源ボタンが点滅のまま翌朝を迎えたのが今回の出張3日目にショックだったこと、ではあります。ともかく風邪はひかずに、出張から帰ってくることはできました。

普段より過酷だった今回の出張、仕事は終わっていないのです。

講義2日目10時50分から1時間予定されていた税制担当者さんのご講義が面白く、質疑応答が白熱していました。予定していた講義終了時刻まで、あと5分。その後は12時から僕が担当する質疑応答が30分あって講義終了、の予定ではあったのです。
このとき後ろの席で聞いていた僕は、一つ後ろの席の事務局担当者さんに提案します。

「僕の質疑応答時間で扱い切れない質問があれば、後日対応することにしますからそのように告知してください。この講義を停めないようにして、そのまま走ってもらいましょう」

後ろの席で労働時間を延ばす談合が成立したことに気づかれたか否かはさておいて、税制担当者さんの奮闘はその後も続きます。
結果、予定を18分ほどオーバーして講義終了となりました。

残りの時間でいくつかの質問に答えて12時30分、僕の講義は一応ちょうどよく終わったのです。

ですが。

まず本日、1件目の追加質問が降ってきました。今後もいくつか来るだろう、と覚悟はしています。
やるしかないよな、自分で言ったんだし(苦笑)

前泊を選んだ結果の迷走(東京出張2泊3日 1日目)

今回の仕事は、神田で2月6日午後から始まります。

ですがこの仕事、どうあっても遅れるわけにはいかないのです。当日朝の新幹線に乗ることすら怖い。

ということで鶯谷の宿に2泊、予約を入れておりました。今日明日をここで泊まれば遅刻はないし、今日はバスで上京すればいいや、と。

で、東名高速道路清水-東京間の通行止めが発動されたのは12時。
この時点で僕のバス=超特急54便は所定より20分ほどの遅れで、沼津インター付近にいたのです。

そして。

我が54便は正規の停車バス停である御殿場インターで客扱い後、運転打ち切り・乗客は静岡駅までの強制送還を宣言されました(わらうところ)

この強制送還に応じる場合は運賃払い戻し、ということであるようなのです。
さらに任意で同じバスで名古屋まで戻ることもでき、この場合も運賃払い戻し、である模様。
ヒマなら是非やりたいのですが、そうするには明日の仕事が重要すぎます。

選択肢は、実はもう一つありまして。
運転打ち切りなぞ無かったことにする、というもの。

僕が自発的に、名古屋-東京間の乗車券で東京まで行く権利を東名御殿場で放棄して下車する、その代わり運賃払い戻しその他なんの保護も受けられない、というもの(゜◇゜)ガーン

ということで。
記念写真など撮ってみました。ここから御殿場駅までは徒歩15分ほどで着く、と今日知りました。

Img_20240206_003000

この件でずいぶんと時間をくってしまいました。この記事は次回に続きます。

気がつけば 追加で三万字

先日のこと。ひょっとしたら徹夜かと思ってのぞんだ仕事が終わり、時計を見たのです。

2月2日 2時22分48秒

あと30秒ほど早ければ2が7つ並んでいるのが見られたのに、などと考えてその日の作業は終わり。

2月2日はこの仕事=作成した研修教材納品の締め切りだったのです。
2分冊から成る教材がなんとかできあがった同日15時過ぎ、思い立って第2分冊の文字数をカウントしました。

3万4千字、とか言ってます(汗)
正確には、発注者側から来た文字が2~3千文字ほどあるはずなので僕の執筆量は少なく見ても、3万字。表題の件です。

今回お受けした講師の仕事、例によって事前の質問を取ることにしました。これには当然、回答します。

最初は20~30人程度、と見ていた参加者はあとになって50人ほどに増えたのです。
もちろん人数増加を承諾したのは僕です。ここに失敗がありました。

参加者がほぼ2倍になったということで。
事前質問の数もほぼ2倍になったのです。

…そのことに気づいたのが締め切り直前だった、と。
道理で1月31日あたりから、なにか辛いことやってるなと思ったんだよ自分(゜◇゜)ガーン

そうしたわけで、想定作業量から2倍に増えた事前質問に回答するだけで配布物が一冊増えまして。

先週は大部分の時間をこの教材作成に使うことになりました。室内に置いた朝顔がなんどか咲いて目を楽しませてくれるうちに、作業はじりじりと進みます。2月2日に咲いた朝顔はなぜか昼前に開き、原稿を送った15時半過ぎまで開いていてくれました。

Img_20240205_021706

今回も、僕の作業時間で受領報酬額を除した時間あたり単価はじりじりと降下し、きっと出席者のそれを下回ることになるはずです。

でも今回は最低賃金は超えてるからな、と妙な満足感を持っていたりもします。

さて、6日昼から始まる研修ですが、僕は前泊することにしました。

よりによって関東地方に大雪、という予報の日に
高速バスで東京に行く準備を、一通り終えたところです(゜◇゜)ガーン

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