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2024年1月

「目一杯善意に解釈すれば…」(ある労働相談の一断面)

今日も今日とて仕事です。創業以来ずっと、なのですが世間一般の労働者の休日=土日のほうが相談者が来る、それが当事務所の特徴で、逆に平日5日のうち4日は昼寝ができる(20分ほどの昼寝と引き替えに22時過ぎまでの就労を受け入れるなら昼寝も可)、という感じ。

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そんな日曜日、昼までに新件の答弁書一式を発送し、労働相談は15時から始まり17時過ぎに終わりました。いつも通りに労働者側からの相談です。
会社側が提示してきた就業規則案を分析してほしい、というのが今日のお題。会社側には社会保険労務士がついている、というのもよくある展開、ではあるのです。

ですが。

今回の就業規則案は各所で妙な条文を散りばめてあります。仕方がないので立法趣旨にさかのぼってと言いますか、『いったいどういう思惑で・状況で会社側がこんな規定を設けようとしたのか』を相談者たちに問うてみて、そこから会社側の考えを推測して…表題の件。

(会社側に立って)目一杯善意に解釈してあげれば、このような意味だと言えるかもしれないね

という推測を述べる作業を続けていたのですが。

その日何回目かの上記発言を口にしたところで、笑いがこみ上げてきました。

まぁ要するに、解釈に無理がある(笑)
無理がありすぎる(爆笑)

さまざまな紛争の相談で、あえて相手側の立場に立ってみる、という作業を試みることがあります。
それが困難であることを確認することで相手の主張に無理があることを確認する、という作業がわりと好きなのです。

ただ、これをまじめにやろうとするほど、どこかでおかしくなる…可笑しくなってしまうことがあるのです。

労働者側での労働相談なのに必死になって会社側社労士の立場を演じ、就業規則に自分で(この『自分』は僕が演じているところの、会社側社労士)仕込んだ地雷=しょーもない条文の趣旨説明をする、そんな自分(この『自分』は僕自身=労働者側社労士)に笑えてくる、と。

相談中にこの境地に達するには、ある程度争いごとや考えごとに慣れた依頼人がいてくれることがたぶん重要です。

自分の見解や立場を外れた思考に対して『先生ノイウコトハ理解デキマセン』といったテンプレート的なエラーメッセージを吐いて思考停止したりいちいち反論を試みたり果ては話題を変えて議論をどこかにやってしまったりしてくるタイプの人が依頼人だと、こういう思考実験はうまく行きません。昨年は当事務所での相談中にこっちが聞いてもいない反ワクチンの主張をいきなりしゃべりだし、医療の相談なら私にしてくれ、と自慢げに言ってきた自称医療関係者(医師ではない)がおりました。

こんな○○師(薬剤師でもない)に医療の相談するならジンバブエでウィッチドクターを探すわ、と思っていたりします。

きっとそういう人たちは、変幻自在に立場と着眼点を変えられる生成AIが人間の相談担当者よりずっと辛抱強く対応し豊富な回答を発する世の中になったとしてもそれを生かせないのだろうな、とも思っているところです。そうした人たちの相談、よく聞けば同じような失敗を繰り返していたり自分の不法行為で生じた事態にさらなる犯罪行為で対処した(で、処罰されたが更生してない)と豪語する人も去年はおりました。

そういうこともありまして。自分は専門家でござい・相談はワタクシに、などといいながら自慢と偏見をふりまくような相談よりは。

まぁこの事務所の相談では人がやる仕事の適当さを受け入れて…ほどほどに笑いを入れながら進めたほうがいいだろう、とも思っているのです。他人の失敗や不正を糾弾してばかりでは息が詰まってしまうし、その基準で自分を評価したときに耐えられないはずだ(失笑)

今日の相談前に、業界団体に出す業務報告書を作り終えました。
依頼件数の少なさからは素早く目をそらすことにして(思考停止したり言い訳を試みたり議論をどこかにやってしまいたい、と僕も思うのです。この論点に関しては)。一月中に終えねばならない仕事はもうおしまい、です。

二月に決まっている仕事は地裁通常訴訟の準備書面作成が一つ、寄稿は3千字弱と4千字強のが一つずつ、講義の教材作成が一つ、ここまではまぁ、丁寧にやる必要はあるとはいえ慣れたと言っていいのです。

特別な仕事が、月の真ん中に据えられています。
住宅取得のための所有権移転登記と抵当権設定登記の連件申請を伴う決済立会が、一つ(汗)

ちなみに現時点で、地裁通常訴訟の裁判書類作成としては高松・大阪・名古屋・東京の各高裁管内で計5件に関与しています。

我が事務所では地裁通常訴訟に関与する依頼のほうが決済立会の依頼件数より、明らかに多いのです(゜◇゜)ガーン

去年の登記依頼件数の少なさは業務報告書提出とともに忘れ去ることにして。
まず今週は講義の教材を作って過ごすことにします。締め切りは金曜日です。

冗談から使い始める生成AI

表題の件。当事務所でも限定的ながら、生成AIの利用、というより試用を始めました。ChatGPTのアカウントを取ったほか、Bingの文章生成機能を使っています。

こうした新サービスの導入でまず重要なのは、補助者さまに好意的関心を持ってもらえるかどうか、です。実は丁度いい事案が昨年ありました。

今になって思えば紛争発生源だった関係者(甲)と、そいつが起こしたもめ事に巻き込まれた依頼人(乙)、乙とのあいだで訴訟になっている丙、そんな事案の打ち合わせがあったのです。

その打ち合わせでした、僕と乙との問答2時間あまりを録音して反訳サービスであるNottaにかけて念入りに校正してみました。

そのうえでNottaの新機能である、AIによる自動要約とToDoリストを表示させた結果。

甲さんとの関係を解消する

という一文が表示されたのです。紛争当事者である乙と丙との関係を云々する前に!
従前から甲さんに否定的評価を出していた補助者さまの、もう喜ぶこと喜ぶこと(笑)

補助者さまにはここから生成AIに好印象をお持ちいただくようになった気がします。参考文献の指示を経て、とりあえず今週からはPCのデスクトップにBingのcopilotを立ち上げておくようにしてあるのです。折に触れて半ば無理矢理使ってもらう、という感じではありますが。

僕はもう少しはっきりとした誘惑に駆られています。
来週は約3千字の寄稿があります。来月は約4千字の仕事をいただきました。もちろん生成AIにまるごと記事を作らせる気はないのですが。

試しに、やってはみたかったのです。質問文。

『相続登記の義務化について1000字で説明してください』

字数は1000字でおさまったものの、制度施行の時期が去年9月ですって(゜◇゜)ガーン
過料の額は30万円、これも間違っています。

なるほど間違いは普通にあるんだね、と補助者さまと一緒に納得します。
だから利用を取りやめる、などという軟派なことをするならこんなブログはそもそも書かないのです。

とにかくデータは間違っていてもいい、論理に破綻がないならば、と了解します。
さらに質問文、というより指示。

『相続登記の義務化に違反して過料を取られた人のエッセイを1000字以内で書いてください』

4段落からなる失敗の物語と、今では登記を怠って後悔している、という文章が論理破綻なく出力されました。
結論が後悔というかたちになるのは、たぶんエッセイだからです。

でも出てきた過料の額は30万円(正確には上限10万円なんで、ここは間違いを指摘するところです)。

つまりこいつは…現状における生成AIは、とさらに考えます。
Nottaの反訳をAIで要約するときにも補助者さまと議論はしていたのですが、これは『本職とも補助者とも違う観点・立場に立ちうる仮想的な何者か。その出力物が事実に反するから破棄するのではなく笑って受容したうえでならば議論のたたき台にできる潜在力を持ち、今後その能力を急速に向上させる何者か』と見たらどうか、と。

次の質問文ですが、コンプライアンスの観点から先に言い訳します。
僕が本心から以下のように考えているわけでは、決してありません。

『相続登記義務化に反対する立場で、エッセイを1000字以内で書いてください』

このスクリプトを投入するごとに出力物は変わるでしょうが、そのとき僕と補助者さまに見せられた出力内容はある意味当事務所のブログにふさわしくぶっ飛んだ論理展開を見せてくれました。

  • 曰く、今般の相続登記義務化の本来の目的は、実は相続発生をより精密に国が把握できることによる相続税の徴収強化にある、と。
  • 曰く、相続登記をするか否かは私的な意思決定に委ねられるべきである、と!
  • 結論さらに曰く、相続登記義務化は憲法に定められた財産権の侵害である、と!!

まさか生成AIごときが憲法違反を口にするとは(゜◇゜)ガーン

ただ、ここまで突飛なら返って別の発想のきっかけになるというものです(笑)
こういう設定と出力の試行錯誤に無料に近い費用と無限に近い耐久力で応じてくれるなら、表示されたデータが多少間違っていてもどうということはないのです。

…と、受け入れられないで遠ざかるかこのサービスに今から馴染むかで、今後数年間で強烈に恐ろしい差が士業事務所のあいだで、というか事務職従事者全般のあいだで開いていくよね、という話しも補助者さまとはするのです。

書式集程度の知識を囲い込んでるだけの事務所なんか要らなくなっちゃうじゃん、準備書面のコピペで陳述書作るような職業代理人も、と。

現地調査付き裁判書類作成が好きな事務所でよかったネ、とも言いあいましたがそれは半分ポジショントーク、です。
ではありますが身体性の発揮、言い換えると現地現物現人の状態を自ら適切に把握してコンピュータへの問いを立てる能力が、今後は裁判をやる事務所における戦力倍増要素になる、とは思っています。

逆に、依頼人が整理してきた情報を別の情報に加工するだけ、という業態ほど激しく価値を損ねる気がしてなりません。その加工された成果物が訴状なのか登記申請書なのか会計帳簿なのかはわかりませんが…長期的にはこれらは全部該当しそうな気もします。

結論。
土地家屋調査士こそが21世紀に羽ばたく資格だ。測量士補とっておいてよかった。

というエッセイを生成AIに書かせてみることも当然できます。
冗談かどうかは不明、というより未定です。

なぜか出張を追いかけてくる相談たち(福島東京出張3泊4日 2日目)

昼間の車内の顔ぶれも昨日までとは変わったようです。

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…磐越東線では列車と時間帯により、顔ぶれそのものがなくなる、らしいですが。

今日からようやく今年平日の仕事が動き出す、という方々も多いのかもしれません。先週末から今朝にかけて、相談が3件入ってきました。

皆さん、リピーターさんからです。当初のご依頼ご相談が労働紛争労働側、という点ではお三方とも共通。

人が出張してるタイミングに合わせて相談を仕掛けてきてないか、という問いかけをした方もいますがそれは自他共に認める邪推です(苦笑)

内容は伏せるとして、お三方とも手ごわいのです。

  • 低速データ通信を設定して移動中に相手側準備書面の画像を送ってくれる方。東海発。
  • 目覚めたタイミングで読めるように長文高難度の質問文を深夜にくださる方。近畿発。
  • 質問事項と補足説明を送った後で少々早めの回答希望を控えめに示される方。東北発。

全員まとめて印象をいいますと、(゜◇゜)ガーン

そんなお三方への対応をひとまず終えて、2度目の大浴場に向かいます。

今日だけは住宅街のカプセルホテルではなく海の見えるホテルに泊まり24時前でなく16時過ぎにチェックインして5時間弱でなく8時間寝る、のです。素泊まり5500円のプランが一昨日、残り1部屋残っているのを拾うことができました。

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この滞在時間の一部がなぜか別件での相談の対応に使われることになった、そのことは別に文句など言う気は全くないのです。むしろ経営上は好ましい、と言っていい。

ただ、ブログのネタにはなるな、と思っているだけなのです。

今年早々に行動開始した相談者のお三方のうちお一人は、僕が温泉のあるホテルに泊まる直前に相談を送ることができる特殊能力を持っているのではないか、と推測しています。

昨秋も、たしかこのホテルで、その後12月は南予から道後温泉への移動直前に、それぞれ対応した記憶があるのですが…

もちろん、邪推であるはずです。

15時から24時まで走って待っているのはカプセルホテル(福島東京出張3泊4日 1日目)

昨年、というより先月立てていた予定ではこの時間、福島県いわき市の海が見えるホテルでのんびりしているはずだったんですが…

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17時21分発、熱海行き普通列車の発車を待っています。今日から出張です。
経費節減のために追加で青春18きっぷの入手を試みたところ、幸か不幸か我が家への配達が本日午後、となったのです。

そうしたわけで温泉付き朝食付きクーポン利用後2泊7500円のリゾートホテルをキャンセルし、今日15時以降に出発して普通列車で到達できる範囲内で明日昼前福島県中通りへの訪問予定を変更せずに済みとにかく安くて駅から近い宿を再検索したら…

宇都宮駅から徒歩5分1泊2680円のカプセルホテルが見つかりましたー(棒読み)

これから順当に乗り継ぐと宇都宮到着は23時47分。翌朝は6時57分発。なので文字通り寝られればよい、宿代を含めても郡山までの夜行バスより4割は安い!と言い聞かせて今年最初の出張の第一泊目はカプセルホテルなのです( ̄▽ ̄;)

贅沢が許されない運命なのかしら、と少々考えさせられるものがあります。

そうした思いはありますが。
今年はどこに行けて誰と会えるか、どんなご依頼に取り組むことになるか(あと、どんな奴と対峙することになるか。主に裁判事務で)今年も楽しみにしたいのです。これが楽しくなくなったら転業を考えねばならないはずですが、まだ僕はこの形態の仕事を楽しめる、のです。

掃除と計算の年明け

宇宙団子というものがありまして。

食べると宇宙の味がするのです。

…というのが、初夢(゜◇゜)ガーン


いっそこの夢をフロイト風に分析してみたい(なんとかして性的な嗜好に結びつけるのがコツだと思ってるんですがどうでしょう)。

夢に見たその団子はどうみても白い団子にこしあんが乗っていたのですが、それはもうどうだっていいことにして。

この三が日、あるいは御用始めの直後に当ブログをごらんいただく皆さま(月曜日の朝に当ブログをチェックするタイプの方々。サボってらっしゃるの、などとは申しません)、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

僕は例によって今年も事務所を潰さないような経営を心がけます…これが一つ目の目標、と毎年繰り返しながら開業から20年経ってしまいました。

さて表題の件。一昨日はガステーブル、昨日はオーブントースター、そして今日はオーブンレンジの油汚れと対峙して過ごしておりました。セスキ炭酸ソーダ溶液に中毒できるならそうしてる感があります(が、幸か不幸かこの物質に中毒性はないようです)。

どうせ元日の朝は餅を(オーブントースターで)焼くのだから、と思い立ったのがそもそもの始まりです。

12月31日の深夜に年越しそばをゆでた直後から、翌朝にはガステーブルを使わないでいいと考えて…ガステーブルの魚焼きグリル内壁をセスキ炭酸ソーダ溶液にひたしたクッキングペーパーでパックする作業に入ったのです。1月1日の、午前1時過ぎから(苦笑)

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そしてこの作業、1年分の汚れを落としたければ丸一日はパッキングとセスキ炭酸ソーダ溶液の補給を繰り返す必要があります。正月三が日に何をしていたか、と問われれば焦げ付いた油汚れを溶かしていた、としかいいようがありません。

このほかに昼は部屋の壁と天井の拭き掃除を進めて昨日までに終わり、夜は掛け算の勉強をして過ごしています。
こちらは現在も進行中でいま、5日目。

ようやく、かけ算がおわって今夜から足し算の勉強がはじまりました。
僕は来週あたり割り算ができるようになるかもしれません。

…そんな日記が書けるのです。

もう50歳になってしまった、ということを無視してよければ、これまで知らなかった速算法を身につけられることには素朴な喜びがあるのです。欲を言えば、あと35年ほど早く知りたかった(愕然)

何か気の利いた目標など定めてみたいところですが、1月2月は目の前の仕事をちゃんとやって、あとは事務所の機材やソフトウェアの整備を進めることにします。

来月初旬にある講師の仕事は、新しい発注者さんからのものなのです。どこかの官庁がどこかの特殊法人に何かの予算とどうしたらいいのか書いてない通達を投下して実施することにしたらしい、そういう研修があるのです。

まずこのためのテキストを作らねばなりません。
なにしろこの研修をやろうと思い立ったお役所からのお達しには具体的なことが書いてありません。講義の内容は事実上僕が決める(!)ということになっているのです。

あの官庁にぶら下がってる、なんたら総合研究所ってのはこういう研修のプランニングをするか少なくとも講義内容の要件定義をさせるのに使うんじゃないのか、と突っ込んでみたい気もするのですが…
そういう緻密な企画がなされたら、そもそもこんな場末の零細事務所に講師の依頼は来ないか(わらうところ 定石通りに)

県でも国でも士業への講師の依頼ってそんな感じだったのね、と体感できる不可思議な立場にいることは自覚しておりまして、来週の出張で国会図書館に寄ってくるのはこの講義の準備のため、です。何か間違って講師の氏名をgoogle検索しこのブログにたどり着いてしまった受講予定者さんがいるとしたら、手抜きはしないから覚悟安心してください、と申し上げておきます。

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