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8月ゆっくり過ごすか、手取りの多い出張をするか

この仕事をしていると、変な選択をしたりさせたりすることがあります。

ある会社の記帳代行。現金残高がマイナスになった決算書がクラウド会計ソフトから自動出力されました。
預かってきた=というより紙ゴミの中から探索発見選別してきた証憑類は整理入力したが、社長は僕がする質問には答えないでいる、したがって必然的にそうなる、という状況です。

というわけで。

  • そんな決算書を税務署に持っていき、これが妥当だと言い張る
  • そんな決算書を税務署に持っていき、私はダメな経営者なのでこれしかできませんという
  • そんな(ダメな)決算書ができた原因を探索発見是正する。この選択肢のみ、有料

…どれか選べる、という状況。
当該社長が来るまえに関係者と『これって金の斧銀の斧を選べる話しかもしれません。正直に振る舞い原則論を選ぶのが長期的には妥当なんですが(でもあの人なら選ばないでしょう)』などと話しておりました。

その後示された当該社長の意向は僕の予想を超えており、僕に引き続きタダ働きするよう求める内容だったと聞いています。
利益は●●万消してくれ(カネは払わにゃいかんね)、などと言ったとか。括弧書き内は『払う気ないけど』と訳すべき、という展開です。

この発言で、この社長も関連人物も取引停止にすべきだ、と決まりました。もともと、これまで再三にわたり受託回避を要望していたのです。情にほだされてしっかり断らなかった僕はヘタレなのです。ですが、今はそれが誤りだったと認めて損切りせねばなりません。


金の斧/銀の斧/鉄の斧の選択を示した神さまに
『あ、それ全部ください。おカネは払わなきゃなりませんね(払う気ないけど)』

リアルにそう言える人に10年に一度は出会えます、僕の昔の雇い主は開業直後に出会ってしまって事務所が潰れました、その土地家屋調査士行政書士が僕を解雇する過程で僕は労働法の重要さに目覚め、この事務所が社労士として先行開業するきっかけになっています…という現代のファンタジーです。因果は巡る糸車、というべきでしょうか。

運命論を信じるならば、本件は開業20年を迎える当事務所に教訓を与える苦労話として用意されていた…ということになるのかもしれません。人生で一番イヤな記憶の一つを思い起こさせてくれたが、僕と僕の事務所が今後10年間は道を踏み外さないきっかけをもらえた(10年後にまたこういう奴に出会ったとき毅然と対応できる自信は、まだない)とは思っています。

この社長に言うことがあるとすれば「感謝はしなきゃなりませんね(する気ないけど)」。

今月前半まではこのブルシットジョブの影響への対策とその復旧に明け暮れていたのです。表題の件。

先週なんとか締め切りを守りきって提出した裁判書類があります。文案を要する書類、計38ページ。
相手側代理人は期日の当日に書類を持ってきたといいます。いつものように。

たぶんこの代理人も、『書類提出の締め切りは守らなきゃなりませんね(守る気ないけど)』と普通に言えるタイプだと思うのです。

ただし当事務所でいま担当している地裁通常訴訟に限っていうと、実は過半数がこっちのタイプ、というのも現代のファンタジーでしょうか。

裁判上であれ裁判外であれ、あの人達が放つ言葉なんて信じる方がどうかしてる、と僕は感じています。
とにかくこちらは各書類を期限通りに出したのです。そして。

依頼人からの報告によれば、期日の展開は予想外なものになっておりました。

まず裁判官が『ちょっと不機嫌だった』というのは織り込み済みとして(今回の裁判官、あまりよろしくないのです)。

証拠調べの前に一回、期日を追加するというのです。出された書面が多いから、ですって。
そりゃ頑張りますって。裁判官がよろしくないんだから。

あと、こっちの依頼人は対応に若干の難があるものの僕に踏み倒しを試みてはいない。密輸も脱税も企んでない。事業に関する法違反を放置してもいない。

なにより、少なくともそうした行為を当然のような顔で口にしたりはしない。

したがって、僕の支援を受け裁判所を使う資格がある。提出遅延その他の手抜きで応じるようなことは決してすべきでない…そんなことしていいのはきっと、代理人だけだ(苦笑)

冗談はさておいて、追加された期日は9月前半になってしまいました。そうすると証拠調べは11月頃になり、証人尋問対策演習の出張は当初予定の8月ではなく、9月後半~10月になります。

今月前半まで睡眠時間を削った僕を8月中ゆっくり休ませてくれるということか、さすが裁判所、僕の人権も守ってくれるのか、と見当違いな喜びを感じたのは数分のあいだだけです。

この件での大阪出張は、想定回数2~3回、1泊2日6時間で税別4万円の設定にしてあります。交通費宿泊費日当込み、ただし前払いで。

そうすると。
この出張を青春18きっぷ適用期間に連打できれば、出張費を削減できる可能性が高かったのです。名古屋-大阪は在来線でも片道4時間ほどですから、名古屋から日帰りで往復でき宿泊すら必要なかったのかもしれません…

もし9月10日までに出張を設定できたなら。

この条件が崩れ去りました、と(゚◇゚)ガーン

つまるところ交通費が増える手取額が減る、という選択だったのか!ということで。
僕に裁判所から示されたのは金の斧でも銀の斧でもなく『どちらも鉄の斧』だったようなのです。

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