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誰もが知ってるあの会社に勝ったぞ、という成果の共有(ただし補助者さま限定)

立ち読みしていながら思わず膝を打ち(←ものの例え、ですが)、残念ながら書名も著者名も忘れてしまった本のあとがきがあります。

弁護士さんの手による訴訟関係の実務書だったはずです。
そこには以下のようなことが書かれていました。

『(個々の案件では勝つことも負けることもそれらが依頼人から評価されないこともある、という述懐に続けて)だから一つの訴訟に勝ったときには、ちゃんと仲間内で喜びを共有しなければならないのだ。漫画『ワンピース』のルフィたちのように。それが、戦(いくさ)系弁護士のあるべき姿だ』

少年ジャンプは読まないので、この海洋冒険漫画の例えがよくわからんかったのですが。

久しぶりに弁護士さんの書く文章に心から納得した!のです。

残念ながらこのしごと、仕事が無駄になることも受け容れられないことも折々にありまして。

僕の事務所に適合的でない取り引き先は定期的に整理しないと精神的経営的に商売が長続きしない面があります。

取引打ち切りにはしないが、今後は用があるなら県庁所在地まで出てこさせよう、と午前中の電話で決めたのが1件あります。
あとは請求書を送った途端に返信が途絶えて現在に至っているのが1件。これは東京なので(出張打切処分をかけることができない場所なので)、もう何日か以内に応答がなければ次回以降出張日当アップ…というより普通の司法書士さん並みの額とする増額変更、で応じることが決まっています。

あまり安価に出張その他の業務提供をしてしまうと、残念ながら一部の人はいつしかそれを当然視するようになります。
で、閾値を超えると依頼先整理対象になる、と。これはどうしようもない、と考えています。
依頼打ち切り通告と復活改善と連絡遅延をくり返す器用な方もあり、これは一種の才能だと考えていますが(苦笑)

ここもダメだったか、と思っていたところへ調子を取り戻したのは夜に入ってからの連絡です。表題の件。

この冬から、労働者側での労働審判手続を支援していたご依頼がありました。

といっても当事務所で申立書をまるごと作成したわけではなく、当事務所には存在している裁判書類の編集添削サービスでの受託です。つまり依頼人が原案の7~8割を作り、僕がそれに手を入れたもの。

このサービスでは報酬はタイムチャージ制を採り、誠実そうな労働者消費者が僕にも納得できる主張を持ち込んできた場合は1時間3300円、嫌だと思ったものは13200円、となっています。一般事業主については6600円を標準とし、嫌だと思ったものは26400円を上限にできる、というのがタイムチャージ制の融通無碍なところ。

ちなみに先月末あった講師の仕事は時間13200円、ですが別に僕がその県を嫌いなのではなくて、これは当該県の規定で外部の講師には1時間13200円の価値を認めておりこの金額が自動適用されたのだ、と認識しています。
今回は労働者向け標準価格の3300円×何時間か、の費用を収受して、申立書完成としました。

コンプライアンスに厳しい人とか他罰性向の強い人(後者が前者を気取ってる問い合わせもあったりしますが、この場合は受託に際して高めの報酬額を提示する案件になります)、そうでなければ何か法社会学的に珍しいものを見いだしたい方向けに補足すると。

この業務はまさに法的主張の根幹と手続きの選択に関する決定を依頼人が自分でおこなっています。
依頼人があらかた作った労働審判手続申立書文案の添削、という業務はそうならざるをえません。僕は司法書士法3条1項5号に規定される裁判書類作成の相談を堂々とやった、というだけなのです。依頼人の主張を活かしつつ主に表現や説明に手を入れた、これぞまさに合法、ってこと。

で、今回はあの会社を相手に、当然ながら相手方に職業代理人が就いたのですが、所期の結果を得た、とのことでした。

ねぇねぇあの会社ってさー、ナカミはあんなんだってよー(呆然)
という経過とともに、本件手続きの結果は補助者さまと共有するのです。

あくまでも当事務所内ではこの案件、補助者さまに見込みを問われれば
『とーぜん行ける(勝てる)と思ってます ( •̀_•́)キリッ
などとは言ってましたので(今だから言う、というご都合主義はこの事務所にもとーぜんあります)

あの会社ってどの会社、というのは示唆することすらできませんが、僕はとりあえず満足なのです。

やっぱりこういう世界がいいな、とあらためて思っています。
欲望まみれの登場人物が一千万円単位のカネを投げ合ったかキャッチに失敗した後始末をお前もとーぜん手伝うだろ、自分では何も答えない何も決めない何もしない、でもカネになる話しには乗りたい、そうそうお前は後で儲けさせてやるからな今は働けよタダで、なんてのは士業としてのみならず人として、馬鹿にされてる気がするのです。

というより、先ほど電話で聞いた言いぐさには僕が補助者時代に僕の雇い主(脱サラに失敗して=この人も一千万円単位のカネを溶かして消えた土地家屋調査士行政書士でした)を経営破綻に追い込んだ不動産屋と同じものがありました。

三途の川の渡し賃が昨今のインフレでどうなったか知らんが、とにかく僕はもう呼ぶな、と言わねばなりません。

というわけで当該事業主には無事でない今年下半期を迎えてもらおう、と決めました。
彼らにはタイミングが悪すぎたのかもしれませんが、僕と僕の事務所は21年目を迎えるとしても労働紛争労働側、その他裁判事務関連で無理筋な依頼を持ってくるとしても費用負担能力と経験した事実と依頼意志に関して誇張や揺らぎのない人と勝利を目指す(または、大敗を避ける)ために戦うのが、やっぱり居心地がいいと気づいてしまったのです。

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