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2023年7月

8月初旬の出張【変更】/依頼受付の停止について

開業20周年直前、ようやく見つけた明るい話題。
今月更新した補助者さま用デスクトップPCでようやくDropboxが使えるようになりました…ログインできない原因の究明に2週間かかってしまったのです。

※ブラウザからアクセスして設定画面に遷移し、使用するデバイスから『更新前のPC』を削除すればよかった、ということでした

心配事が一つ減った、という理由にこじつけて。
次の出張、依頼人から支給される交通費の上限ギリギリになりますがちょっといい宿を予約して。

今夏も青春18きっぷを使います。岡山方面への出張日程は8月7~9日に決まりました。

その出張前に、対応可能な試練が待っています。新たに作る訴状は、わりと有名な会社を巻き込むことになるのです。

あとは、久しぶりに不動産登記のご依頼がありました。
ごくシンプルな抹消登記が嬉しいのは…登記のご依頼が珍しいからだ(苦笑)

そうしたわけで、いったん新しいご依頼の受付を停止します。停止期間は8月6日までですが、次の日から出張になるため来所を伴う新しいご依頼の受付は8月10日まで停まります。

受付停止の理由を作った新件、少し意地悪なことを考えてみたりするのです。

通常訴訟で訴状に記載する事件名は原告がつけることができます。賃金請求事件とか損害賠償請求事件とか。

で、あまり上手でない本人が原告になった本人訴訟では妙な事件名を見ることがあります。上司が発生させた言語道断なパワーハラスメントに対する慰謝料請求事件、とか…事件名がやたら長い、形容詞や形容動詞その他価値判断が入る、などなど。

そんな事件名は口頭弁論期日に、法廷で廷吏が読み上げます。
大規模な裁判所なら次の期日の順番待ち…いえ、傍聴人がいる前で。

※特に第1回口頭弁論期日は、たとえば10時半の開始時刻に5件、1件の所要時間3分!といった設定になっています。こうした期日の傍聴席は、待合室と化しているのです。

そうすると。

これから作る訴状を出すのはたいそう大きな裁判所なのです。

で、依頼人の都合で被告に巻き込む大会社は大きいなりに世間体を気にするはず、なのです。

ならば。

●●法違反に基づく損害賠償請求事件、とかいう事件名にしてしまえば…

期日ごとに被告さんの会社名とその法律名が読み上げられることになるよなぁ(わらうところ 悪人の顔で)

ちょっとやってみたい気もするのです。受付停止期間中に考えてみるつもりです。


8月7~9日予定の岡山方面出張は、天候不良により延期します。

8月の出張について

来月で開業20周年を迎えるから、かもしれません。当事務所の今年は一味違うのです。

…要注意先or破綻懸念先に対する報酬債権が単年で、いえこの2ヶ月で100万円を超えました。
それでも事務所は潰れてない。凄いだろ(゚◇゚)ガーン

人助けがしたいとか他の誰かのために訴訟やるんだ等としたり顔でいう人間から後払いの依頼を受けてはいけない、そうあらためて納得したうえで、ひとまず表題の件。

これだけは他事務所より多い受託分野=民事関係裁判書類作成の新件が来月から始まります。

過剰な正義・正当性の主張や他罰性向は、今回の依頼人にはみられません。
僕の経験上、報酬踏み倒しにはつながりにくい(苦笑) したがって受託、とします。

経営状況はともかく…いえ、正常先に対して有する債権が回収できた場合は来月まで乗り切れることだけは確認したし、まぁ出張はしようかね、という状況です。

まず8月上旬。
目的地は岡山またはその周辺となります。往復で関西地方を経由します。日程は最大2泊です。

青春18きっぷが使えて帰省ラッシュ前になんとかできる場所日程、そういうことです。

次に8月下旬。
先月今月と行けなかった東京へはそろそろ一回行ってこよう、と思っています。

こちらにも、請求書へのレスポンスと連絡への応答が…こころもとない依頼人がおりまして。
今月もちょっと焦れていたのですが。

今回に限っては凄い理由を提示されてしまった(裁判所もこれなら納得、という理由が、今回は出てきた)ので様子を見てこようと考えているところです。そのまま福島県中通りまで行けるよう調整し、日程は2~3泊になるはずです。

上記いずれの出張も経由地周辺での出張相談はおこないますが、裁判書類作成のご依頼にあたっては『世の中のため・ご家族のため・人助けとして』依頼相談等したい、という方には冷淡な対応になることがあります。

実際の問い合わせに応答した表現でいうと「ご見解に賛同するわけではありませんが、そういう主張も論じられる世の中であってほしいと思うので受託します」。

この案件は人助け、でなければ世の中のためになるんだから依頼中は自分のいうこと100%聞いてきっちり勝たせてその後の報酬支払いは無期延期にしてくれ、それが良心的な士業事務所ってもんだろ、などとお考えの方の依頼には、当事務所は全然適しません。

まぁそんな事務所が実在して宗教的政治的に中庸で従業員にちゃんと給料はらって30年以上存続してるなら、ぜひ僕の顧問になっていただきたいものだ、とは思っています。

まっとうな事務所経営に対してそれくらいの憧れはありますが、たぶん10年後に当事務所はそうなってません。

言い換えます。

『人がどうみるかはさておいて(または、裁判手続きの利用に多少のためらいはあるが)、自分はこれがしたいのだ』

と言える方は当事務所の裁判書類作成業務に、割とよくマッチします。

実は正義をかかげる人が勝つのではなく、自分の立場にある程度懐疑的になれる人が諦めずに取り組んだ場合に所期の成果を挙げ、結果としてご自身や大事な人のまわりに起きた不幸や不公正から遠ざかれる、そのように思っているところです。

これを要約すると、当事務所では以下のようになります。

正義は勝ちません(棒読み)

暑いときに冷房を入れるな、という結論

我慢しろという話しではない、と最初に述べて補助者さまにご安心いただかねばなりません。

前回記事に引き続き、夏のエアコン利用と消費電力量の関係についてあれこれ試した結果。一言でいうと、表題のようになりました。さらに丁寧に言うと、『今日は昼から暑いでしょう』という予報が出たら朝からエアコンを入れておくのが妥当だ、ということになりそうなのです。

前提条件を整理します。以下の説明は事業場ではなく一般住宅によく適合します。

物件:名古屋市郊外所在の8階建てマンションの7階。日照通風良好。
冷房箇所:南面して窓を持つLDK12畳(エアコン設置)・6畳
冷房機種:SHARP AY-A40VX-W(定格冷房能力4.0KWh。14畳用)。2年前に整備・配管取替済み。
冷房設定:おすすめエコ自動、設定温度は標準からプラス2℃、運転開始後のみ風量自動、定常運転移行後は風量を静音に変更
補助者さま:司法書士法施行規則25条1項に規定がある、司法書士のアシスタント。他事務所では『さま』と言わないらしい。当事務所では水曜日17時半頃、土曜日14時半頃出勤する。暑さを嫌うことについて、前回記事参照(笑)
備考:給湯炊飯はガス使用。冷房以外に大電力を使用する機材なし

使用しているエアコンについて少し説明します。本機には『おすすめエコ自動』の設定があり、現行機種でも同様の機能があります。これは外気温や日照に応じて冷暖房の設定温度を変化させるもので、標準の設定から±2℃、温度を変えることができます。夏季にプラス2℃の設定にしている、ということは省エネ側に設定を振ってある、ということになります。
また、風向自動で運転を開始すると最初は床に風を吹き下ろすように運転し、20分~1時間後に風向を上に=天井沿いに冷風が進むように風向を変更します。これが冷房時の定常運転になり、この風向変更があった段階で風量を静音にします。説明書によれば、静音設定時は冷暖房の能力を少し抑えて運転することになる、とされています。
このほか、縦型の送風ファンとサーキュレータ各1台を配置しています。定常運転中の室温は、外気温にもよりますが28℃~30.5℃、となっています。

…要は『暑くはない、ということならよい』と考えて消極的に冷房している環境です。
ただ、ときどき補助者さまに迎合して設定温度を下げます(苦笑)

この物件でいろんな時間帯にエアコンを使ってみた結果と気象条件は以下のとおりです。
(気温データ:tenki.jp)

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○1日冷房したら電気代180円加算、夜だけなら80円加算

ただちに比較できるのは期間中の最大値と最小値、7月4日と18日です。

7月4日は朝から出張に出て帰りが翌日となりました。このため宅内では冷蔵庫や電話関係機器など最低限の電力消費があったにとどまります。消費電力量2.7KWh。

18日は意図的に一日中エアコンをつけており、最高気温も37.1℃と期間中のほぼ最高値に達しています。消費電力量8.8KWh。
両者の差6.1KWhに1KWhあたり電力料金30円(関東北陸四国の標準的な料金は40円程度ですが、本稿では30円とします)なら183円。とにかくこれだけの差が生じる、ということになります。

1日の消費電力量4~5KWh台のところにいくつかデータがあります。例えば7月16日、消費電力量4.6kWh。

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7月10・11、14、16・17日はいずれも、日中はエアコンを使っていません。
夜になりお風呂に入っているあいだにエアコンを起動し、就寝後少しつけていた、というパターンです。エアコン使用開始は20~22時、2時頃に使用終了、となります。

これらの日は、7月4日の最低値から1.7~2.7KWhの増加、となりました。1KWhの電力料金を30円とすれば51~81円。日中とにかく我慢しきって(あるいは、外出していて)夜だけエアコンを使うなら電気代は1日80円増、と覚えておくとよさそうです。

ここまでならお話しは単純なのです。

ここから先は、小学生の自由研究程度の内容にはなっていそうです。

○起動時間帯と消費電力量

この実験を始めるまでは僕も冷暖房について、単純に『稼働時間が短ければ消費電力は少ない』と信じておりました。

ですので土曜日は14時頃、水曜日は16時半~17時頃に冷房を始めていたのです。
つまり、補助者さまが出勤される1時間~30分前に。

たとえば7月15日(土曜日)は14時から30分の消費電力量に、当物件にしては鋭いピークが見られます。14時から冷房開始してその後ずっと冷房し、1日の消費電力量6.7KWh。最高気温33.4℃。

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7月7日の消費電力量は6.2KWh、最高気温33.8℃。
この日は、準備書面陳述書作成の締め切り日だったため10時から冷房を入れていたのです。そうではありますが消費電力量は、14時から冷房開始した15日より少ないことになっています。1日のグラフにみる顕著な違いは、15日のほうにあったようなピークが発生しないこと。

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住宅そのものに十分な断熱性があるならば、なるほどこれはあり得る結果だと考えました。

つまり冷房開始時の気温が低ければ目的温度に到達するまでの消費電力量は少なくて済み、いったん冷やしてしまえば(冷房している環境の断熱性が十分に高いならば)その後の外気温の上昇はどうあれ、温度を一定に保つことはそんなに消費電力を増やさずに冷房可能である、と。

さらに言い換えると。
補助者さまが午後から出勤するからといって、わざわざ(気温がいちばん高くなる)昼過ぎまで待ってから冷房を入れる本職は馬鹿だ…と!

なんかもう、廃業してもいいかなー
これでもファイナンシャルプランナーなんだけどさ(うつろな目)

冗談はさておいて。
どうやら僕は冷房の使い方を12年間まちがえ続けてきた、ということがわかりました(゚◇゚)ガーン

最高気温が1℃程度しか違わない組み合わせを抽出すると、7月8日と9日(8日は14時、9日は来客があった関係で10時半から冷房開始だが8日のほうが消費電力量が大)、7月19日と20日(19日は17時、20日は10時半から冷房開始だが19日のほうが消費電力量が大)でも同様な傾向を示しています。

もう一つ、7月20・21日は両日とも10時台に冷房開始、その後ずっと冷房、としていました。消費電力量は0.1KWhしか違いません。

ただ、最高気温は20日と21日とで2.7℃違っています。ですが時間ごとの消費電力量変化にも、差が見られません。

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これが、『断熱能力が高い物件なら外気温の上昇前に部屋を冷やしてしまえばその後の外気温の変化とは無関係でいられる』ということなのか、あるいは『20日の前日に雨が降った・その他の未考慮要素が影響した』からなのかは、まだ不明です。


このような傾向を見いだしたところではありますが、今のところは少しでも冷房を効果的に運用したい場合

  • 冷房したい部屋の断熱性を上げる施策(すだれや赤外線カットのカーテンの採用・断熱性の低い部屋の空調を諦めて締め切り、外気とのあいだにバッファーゾーンを作る、など)
  • 【重要】気温上昇の冷房開始
  • 冷房定常運転時の抑制的な温度設定と、説明書を熟読して運転能力を抑えられる設定があるなら採用する(送風能力が減る場合、サーキュレータ等で補う)

これらの施策を併用することに加えて…
冷房開始後あまり温度設定を変更させない、ということも大事かもしれません。
時間ごとで消費電力量を見ていると、とにかく余計なピークを作らせないで淡々と運転させるのがよいようです。

7月22日土曜日は補助者さまが14時半過ぎから出勤されました。

おやつの時間に(ガステーブルでお湯を沸かして)温かいコーヒーを入れてくださったので、休憩時間中だけ冷房の温度設定を2℃下げ、さらに風量を静音から自動に戻した(冷房能力を上げた)のです。

で、そのときのグラフ。休憩は16時から、というのが丸わかりです(苦笑)

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この夏エアコンとどう対峙するか、の試行錯誤

いま使っているエアコンは12年前のSHARPの製品です。2年前に、室内機をいったん取り外して工場に送る形態の清掃、というより重整備を施しました。清掃とモータ部品の交換を終えて帰ってきた室内機に、カビを発生させない対策を始めたのです。既存の論文を調査したうえで『冷房その他内部に結露する運転を実施したら必ず5時間、送風運転して内部乾燥する』施策を継続し、夏が2度過ぎました。

で、今年も室内機の中にはカビがありません。目視する限りでは、ですが。

費用対効果を考えると(どうせ送風5時間やらせても電気代なんか1日十数円、です。つまり一夏千円程度)これは大したものだと思うのです。
と同時に、本機もいちおう標準装備している冷房終了後の内部乾燥機能(リモコンから冷房停止のコマンドを送ると、冷房は即時に停まり室内機内部での1時間程度の送風・プラズマクラスター撒布運転後、電源が切られる)では効果不足だ、だから普通に使ってるだけでカビを抑止することはできなかった、というメーカーにも消費者にも不都合な真実をも示していた、ということではあります。ならば24時間30日ずーっと運転し続けたら(室内機内に結露は発生するが空気はずっと動いている状態だったら)カビないのか、は試してみたいテーマではあるのですが、以下の試行錯誤ではこれまで通り、1日最低5時間の冷房運転停止/送風をさせる前提で考えていきます。

きっかけはスマートメーターの導入により、家全体の消費電力量が見える化されたことです。
※ある取引先を切って時間に余裕ができた、ということもあるのですが、それは当事務所にもいくつかある黒歴史にしてしまう予定です

僕が中部電力と別れて転がり込んだ先の新電力会社ではこの4月から、燃料費ではなく市場価格平均値を参照して電力料金を加減算する方向での約款変更がなされたのです。このため、電力取引所のスポット価格もさることながら自分ちの夏の消費電力量が気になっていました。

今月の速報値を見て、まず気づいたのです。

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本日(7月18日)を除くと、当物件には電力使用量が多い日が数日周期で訪れます。7月8日→12日→15日、とか。

はて。カレンダーを見ると。

土曜日→水曜日→土曜日。補助者さまの出勤日だ。
※7月4・5日は大阪出張を設定しており、4日はほぼ冷蔵庫と待機電力の消費を示している、ということもわかります

さて、北の国生まれの彼女は暑さをことのほか嫌っており、毎年5~6月になると出勤連絡のメールに怒りを意味する絵文字が現れるのです。
このanger symbol、Unicode ではU+1F4A2 、HTMLでも表示できるところに補助者さまのご配慮を感じます。例文は

こんにちは。暑いです💢

と、なります(゚◇゚)ガーン

彼女から毎年このメールが来るたびに僕はなぜ自分が怒られるのかよくわからないまま恐れ入りつつ日本にまた夏が来たことを知り、このマーク(または他の暑さに対する怒りや不満)が記載されたメールを2~3発食らったところで除湿か冷房の再稼働時期を検討しだすようになるのです。

ある意味で当事務所に夏の訪れを告げる年中行事、とも言えるのですが
(いえ、補助者さまはただ怒っておられるのかもしれませんが)。

つまり上記のグラフは前月中に補助者さまの怒りをひととおり受け止めて、就労環境を僕なりに準備した結果ではあるのですが。

もっと冷やせ、という気配を出勤直後または執務中の補助者さまから、時に感ずることはあります。

僕は暑いのより寒いのが苦手です。
一昨日は冷蔵庫から賞味期限を過ぎたレトルトのおでんが発見されてしまい、期せずして晩ご飯がおでんになった、というような人です。

ではありますが室内気温が33℃に届くか届かないあたりでさすがに頭が働かなくなり、読書と食事と昼寝しかできなくなる、とここ数日の暑さで気づかされました。ですので仕事できる程度には冷房を使いたいのですが、僕にとっての妥当な温度は29~30℃。
補助者さまはたぶん、さらに2~3℃下げないとanger symbolの出現を予防できない、そんな気はしています。

だから、というわけではないのですが当事務所は、12畳のLDKにエアコンがあり補助者さまの作業卓を置いています。
その隣、6畳の部屋が本職の執務室。12畳と6畳のあいだの扉は外していますが梁が出ている関係で、冷房時はLDKのほうが1~1.5℃涼しいのです。本職補助者の配置が逆だったら大変なことになっていました(笑)

上記のグラフは各日の使用電力量のほか、30分ごとのも表示でき1時間後くらいにはデータが入手できます。

これを見た印象として、『昼過ぎや夕方など昼間の暑い時間にエアコンを起動した場合、朝(または前の日の夜)からずっとつけっぱなしにしていても1日の電力使用量とあまり変わらない』ように思えるのです。住宅の気密性断熱性にもよりますが、この物件ではそうであるらしくて…

つまるところ『補助者さま出勤日の日中に僕がエアコンをつけずに我慢しているのは、無駄だ』ということなのかもしれません。次の記事に続きます。

8月ゆっくり過ごすか、手取りの多い出張をするか

この仕事をしていると、変な選択をしたりさせたりすることがあります。

ある会社の記帳代行。現金残高がマイナスになった決算書がクラウド会計ソフトから自動出力されました。
預かってきた=というより紙ゴミの中から探索発見選別してきた証憑類は整理入力したが、社長は僕がする質問には答えないでいる、したがって必然的にそうなる、という状況です。

というわけで。

  • そんな決算書を税務署に持っていき、これが妥当だと言い張る
  • そんな決算書を税務署に持っていき、私はダメな経営者なのでこれしかできませんという
  • そんな(ダメな)決算書ができた原因を探索発見是正する。この選択肢のみ、有料

…どれか選べる、という状況。
当該社長が来るまえに関係者と『これって金の斧銀の斧を選べる話しかもしれません。正直に振る舞い原則論を選ぶのが長期的には妥当なんですが(でもあの人なら選ばないでしょう)』などと話しておりました。

その後示された当該社長の意向は僕の予想を超えており、僕に引き続きタダ働きするよう求める内容だったと聞いています。
利益は●●万消してくれ(カネは払わにゃいかんね)、などと言ったとか。括弧書き内は『払う気ないけど』と訳すべき、という展開です。

この発言で、この社長も関連人物も取引停止にすべきだ、と決まりました。もともと、これまで再三にわたり受託回避を要望していたのです。情にほだされてしっかり断らなかった僕はヘタレなのです。ですが、今はそれが誤りだったと認めて損切りせねばなりません。


金の斧/銀の斧/鉄の斧の選択を示した神さまに
『あ、それ全部ください。おカネは払わなきゃなりませんね(払う気ないけど)』

リアルにそう言える人に10年に一度は出会えます、僕の昔の雇い主は開業直後に出会ってしまって事務所が潰れました、その土地家屋調査士行政書士が僕を解雇する過程で僕は労働法の重要さに目覚め、この事務所が社労士として先行開業するきっかけになっています…という現代のファンタジーです。因果は巡る糸車、というべきでしょうか。

運命論を信じるならば、本件は開業20年を迎える当事務所に教訓を与える苦労話として用意されていた…ということになるのかもしれません。人生で一番イヤな記憶の一つを思い起こさせてくれたが、僕と僕の事務所が今後10年間は道を踏み外さないきっかけをもらえた(10年後にまたこういう奴に出会ったとき毅然と対応できる自信は、まだない)とは思っています。

この社長に言うことがあるとすれば「感謝はしなきゃなりませんね(する気ないけど)」。

今月前半まではこのブルシットジョブの影響への対策とその復旧に明け暮れていたのです。表題の件。

先週なんとか締め切りを守りきって提出した裁判書類があります。文案を要する書類、計38ページ。
相手側代理人は期日の当日に書類を持ってきたといいます。いつものように。

たぶんこの代理人も、『書類提出の締め切りは守らなきゃなりませんね(守る気ないけど)』と普通に言えるタイプだと思うのです。

ただし当事務所でいま担当している地裁通常訴訟に限っていうと、実は過半数がこっちのタイプ、というのも現代のファンタジーでしょうか。

裁判上であれ裁判外であれ、あの人達が放つ言葉なんて信じる方がどうかしてる、と僕は感じています。
とにかくこちらは各書類を期限通りに出したのです。そして。

依頼人からの報告によれば、期日の展開は予想外なものになっておりました。

まず裁判官が『ちょっと不機嫌だった』というのは織り込み済みとして(今回の裁判官、あまりよろしくないのです)。

証拠調べの前に一回、期日を追加するというのです。出された書面が多いから、ですって。
そりゃ頑張りますって。裁判官がよろしくないんだから。

あと、こっちの依頼人は対応に若干の難があるものの僕に踏み倒しを試みてはいない。密輸も脱税も企んでない。事業に関する法違反を放置してもいない。

なにより、少なくともそうした行為を当然のような顔で口にしたりはしない。

したがって、僕の支援を受け裁判所を使う資格がある。提出遅延その他の手抜きで応じるようなことは決してすべきでない…そんなことしていいのはきっと、代理人だけだ(苦笑)

冗談はさておいて、追加された期日は9月前半になってしまいました。そうすると証拠調べは11月頃になり、証人尋問対策演習の出張は当初予定の8月ではなく、9月後半~10月になります。

今月前半まで睡眠時間を削った僕を8月中ゆっくり休ませてくれるということか、さすが裁判所、僕の人権も守ってくれるのか、と見当違いな喜びを感じたのは数分のあいだだけです。

この件での大阪出張は、想定回数2~3回、1泊2日6時間で税別4万円の設定にしてあります。交通費宿泊費日当込み、ただし前払いで。

そうすると。
この出張を青春18きっぷ適用期間に連打できれば、出張費を削減できる可能性が高かったのです。名古屋-大阪は在来線でも片道4時間ほどですから、名古屋から日帰りで往復でき宿泊すら必要なかったのかもしれません…

もし9月10日までに出張を設定できたなら。

この条件が崩れ去りました、と(゚◇゚)ガーン

つまるところ交通費が増える手取額が減る、という選択だったのか!ということで。
僕に裁判所から示されたのは金の斧でも銀の斧でもなく『どちらも鉄の斧』だったようなのです。

20周年直前の明るくない話題

ポストイットの会社が電気スタンドを売っていたことを覚えておられる方はもう少ないと思います。

まだ照明にLEDが使われるのが一般的でなかった…とは言わないまでも若干高価だった約15年前、蛍光灯に偏光フィルタを組み合わせた光で使用者の集中力低下を防ぐ、といったコンセプトでスリーエムから何機種かが出ていたのです。
僕はアームとクランプを装備したCL-2000GYを新品で買って現在まで使ってきました。

…そういえばこれ、過払いバブルの前に買った気がするのです。

で、先日のこと。上側のカバーと下側のカバーがうまくはまらなくなりました。

仕事量に少し余裕ができた今日、これを直そうと思ったら。カバーがうまくはずれなくなりました。

これはどういうことでしょう?
上側のカバーを持ってランプが収納されている部分を軽く振ると、なにか固い物があちこちにぶつかっている音がします。

…ヤバい音が。

カラカラカラパキン、という決定的な音がして。上側のカバーが外れました。

判明した損傷内容は壮絶、ともいえるものでした。上側のカバーと下側のカバーをつなぐネジを樹脂製の部品が受けとめている本機、その樹脂製部品が4箇所全部、経年劣化で崩壊しています。ネジを受けとめる円筒形の部分が、指でつまむと砕ける。文字通り崩れ壊れる、のです!

このほか各所から細かい樹脂製部品たちが5~6個、床にこぼれてちらばりました。

というわけで、表題の件。来月1日で社労士登録20周年を迎える我が事務所は、やはり無傷で20周年を迎えることができなかったようです(苦笑)

どうやら15年ほど前の僕は机上の照明にそれなりにこだわっていた、らしいのです。

これに相当する価格と機能の機種はなんだろう…?あれこれ探すと、ちょっといいLEDを積んでるらしいスワン電器のLEDIC EXARMシリーズの上位機種がよさそう。想定実売価格、新品で2万円ちょっと。買っていい値段です。

このタイミングで寿命5万時間の電気スタンドなんか買ってしまったら、ことによっては廃業まで運用を続けることになりかねません。
したがって、半額の中古品がメルカリに出てくるまで待つ、などという必要はないのです。

ではありますが。
外れたカバーはまぁ直らないものとして、考えてみます。

現用機は上側のカバーが外れたのと下側のカバー左側が一箇所構造的に破壊しているのを除けば、まだアームライトとしての機能を維持しています。

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※上側カバーがないので変なところを触ると感電することと、下側カバーの右側(写真では手前側)がどこか一箇所破断するとカバーが2つに割れて脱落し、今度こそ致命的なかたちで破損するのを除けば、まだアームライトとしての機能を維持しています、という言い方が正確です。

だったらまぁ、ヤフオクかメルカリで程度のいい中古が出てくる可能性をみながら現用機を使い続けるのもいいかな、と思っていたりします。


何ヶ月か前に訪問したポンコツ会社で、妙に新しいオフィス家具と複合機一式を揃えながらそれらが薄汚れてホコリをかぶり、一部はすでに機能していない、というのを見ることがありました。

僕はその会社のお手洗いをお借りした結果と併せて、この会社はまともな人間が経営しておらず取引に入るべきでもない、とその時点で断定したのですが。

僕をそのポンコツ会社にマッチングさせた人物がその後もしきりに言うのです。

『あの会社の事務室に机もPCも整っているからそこで仕事したらいいではないか』
『なんなら補助者の方も連れてくるといい』とまで。

前者もなかなか不快でしたが、特に後者は文字通り人権感覚を疑うのです。
僕ならともかく補助者さまを、

  1. 扉開けたとたんに数百匹のヤブ蚊と目が合い
  2. まともに水も流れず
  3. 水では流れないようなアレコレが数ヶ月前からずっと便器にくっついており
  4. 工事現場のトイレに例えたら今どきの工事現場の人達がこぞって怒りそうな
  5. そんな簡易トイレしかない、

そんな…トイレも事業経営もブルシットな事業場で作業させたらいい、などと申すとは。

そんな考えだから補助者さまに嫌われるんだぞ。
それがどれだけ恐ろしいことかわかっているのか。この事務所ではお客さまの上に補助者さまがいるんだぞ(笑)

思えばこの発言があった時点でこの人物自体に取引制限をかけ、当該会社とは取引禁止とするのが妥当だったのです。
しかしこれを猶予した結果、先月は100時間働いても報酬支払い未定、という惨劇をみることとなりました。せめて教訓を得ねばなりません。

小規模零細企業の経営者の個性はいろんなところに現れます。だから現地訪問が重要だ、とも。

このさきAIが超高性能化してアバターを遠隔地に派遣して仕事ができるようになっても、とうぶんは嗅覚までは遠隔体験できないはずです。便所の臭さ、とか(苦笑)

一部の多重債務者にも見るのですが、一旦購入した『いい物』=企業なら名の通ったメーカーのオフィス家具や事務機器や重機車両作業用具、消費者ならブランド品や自動車、などを良好な状態のまま維持できない人がいます。

事業がうまくいかない社長や身を持ち崩す消費者でこういう挙動の人を結構見ます。クレジットやリースや月賦、そうでなければ限りなく取り込み詐欺に近い経緯で手に入れたものを、ただちに売ってしまうならともかく(←これは女性破産者で見られる、別類型の問題行動だと思えます…かわいそうなパパや彼氏)、壊れて使えなかったり薄汚い状態のまま維持する人。気が向いたら壊す人。

そんなことをしていても、せっかく手に入れた物の費用対効果が悪いかゴミを作っているだけで投じたおカネが生きない、そう思えてなりません。トイレの神様の存在を信じる精神論に傾くまでもなく、こうした人物やその人が営む企業に素敵な未来があるとは思えないのです。

僕のところは、と言いますと。
とりあえず電気スタンドは『客観的には廃物であるが十全に機能している』のです。あと、トイレは代表者が清掃しています。

大阪名物は蘭州麺(尋問準備の楽しみ)

7月5日は大阪出張2日目でした。大阪環状線森ノ宮にある宿を10時半に出て隣駅の天満で拾ってもらい、待ち合わせ開始は11時。
社長、という人はここで自分の人生や家族の自慢話など始めることもありますが、そんなものにつきあってなどいられません。

現下の状況では依頼人会社へ連れていかれる車中の10分間すら貴重です。メモを広げて、作業日程の打ち合わせを始めます。


作業日程メモ

7/5

1400 打ち合わせ終了
1600 陳述書訂正開始・名古屋へ移動開始

7/6

0100 陳述書案メール送信・依頼人側チェック開始
0900 準備書面最終案作成開始
2300 以後、電話打ち合わせ可能
2400 依頼人からの陳述書訂正指示、受付終了
2400 準備書面案メール送信・依頼人チェック開始

7/7 

0900 依頼人からの準備書面訂正指示、受付終了
1200 陳述書・準備書面・証拠申出書完成・メール送信
~1700 依頼人、各書類を印刷し裁判所へハンドキャリー。提出完了


7月7日提出締め切りの裁判書類、出すのでしたらこんなスケジュールになります。
赤字の時刻は必ず守っていただく必要があります、そう説明します。

思い立って付け加えました。

もし7日金曜日の締め切りを遅延させて10日月曜日にしていただけるならば…

今日7月5日から3日間の僕の人権状況が大幅に改善されます/客観的なデメリットはほぼ発生しません。
相手方代理人がしょっちゅう遅延してるの見てりゃわかるでしょ(遠い目)とも説明しました。

で。依頼人は順当に締め切り遵守を選びましたので付け加えました。

僕が上記スケジュールを守り切った7月7日午後になって『急用が入ったんで今日は裁判所に書類持ち込めません』とか言われたら

もれなく必ず一生恨みます(人の悪い笑い)

ぐふ。
と先方からも笑いを含んだ声で承知の意思表示が返ってきます。
実はこの方、当事務所で大揉めな地裁通常訴訟を進めるのは2度目です。この程度のことを言っても脅迫罪が成立しない関係ではあります。

結果。
準備書面19ページと陳述書19ページを作成しきって7日14時22分に引き渡し(14時まで提出可能状態にならない、という連絡が当日追加されたため、僕もギリギリまで文案を練った)、期限は今回も守ったのです。

もともとこの件、6月中に計画的に進めるはずでした。その事案、久しぶりに地裁当事者尋問になだれ込むことが決まっています。今回セットされた書類提出の締め切りは、証拠調べの期日の前にこれまでの主張をとりまとめて出せよ、原告本人の陳述書も出せよ、説明すらしないけど証拠申出書も当然出せよな、というもの。

ここで書類作成を手抜きしたりしくじったりすると。
早くて半年後遅くとも8ヶ月後に送られてくる判決正本見て死亡できる、そういう状況です。この期日と締め切りを一月前に知らされて以来、ヒリヒリしながら、あるいはトロ火で焼かれながら過ごせる素敵な1ヶ月♪だったのです。

ところが。
この宝石のような一ヶ月のうち2週間分の作業時間を脇から奪った人達が別におりまして。
連鎖的に彼らは6月の全期間、僕の睡眠時間と自由時間=零細個人事業主にとっての基本的人権を奪ったことにもなっていて。
僕はできたらちょっとだけ余計に眠らせてくれないかな、などと考えて…その欲望と書類提出の締め切りを天秤にかけながら冒頭の打ち合わせに至った(が、改善できなかった。そりゃそうだそんなこと別の依頼人に言うなよ世の手抜き代理人じゃあるまいし(冷笑))、というわけです。

6月は月末にセットされていた他県での講師の予定(教材作成。49ページ)もありまして。
6月3日から昨日までの5週間は休みがなかった…どころか連続6時間寝られた日が、期間後半はなかったのです。

そうした中で見いだした楽しみ。表題の件です。

いま裁判書類作成を担当している訴訟、依頼人会社の本店所在地との位置関係に影響されて、打ち合わせが終わると大阪メトロ天神橋筋六丁目かJR天満の駅まで送ってもらえます。

つまり、日本一の長さのアーケード街(天神橋筋商店街)の北端か中央部、に降ろしてもらえる、と。

これなら打ち合わせ終了後のランチのお店を見つけるには苦労しないぞ、という話しではないのです。
この地域にあっても魅力的な個人店は14時半に閉まってしまう一方、今回まで合計3回設定された依頼人との打ち合わせは、日中に始まる場合11時頃から開始で3時間、つまり終了が14時!というのがデフォルト設定でして。

候補がいっぱい出せるのは昼呑みのお店ですが、滞在1日目は宿で書類を作り滞在2日目は帰りのバス/列車で書類を作る、というのがデフォルト設定です。この手のお店は不採用。どこにでもあるファミレスファストフードその他チェーンのお店は当然ながら全部不採用。見もしません。

個性的なお惣菜やさんがありますがこれは不採用。

…忙しすぎるとき 車中で冷えたご飯を食べると 心が冷えるから

ということで。決して多くはない選択肢はどんどん減るのです。
そうであるのに洋食屋さんを2軒パスして南下し、都市高速の高架下交差点の向こうに気になる看板を見つけたのは6月初旬、全3回の大阪出張1回目のこと。一品居、というそのお店を今回も再訪することにしました。

これを見越して、順当に利用できる15時30分難波発の名阪特急から16時発の名阪特急に予定を繰り下げているのですが、こちらの列車は毎時30分発の列車より名阪間を10分ほど速く走ります。作業用のテーブルが大きい新型車両が充当されているのも重要です。

Img_20230709_234004

一品居は朝から夜まで開いている、蘭州牛肉麺のお店です。ただしランチは14時30分までで、それ以降は単品の料理を頼めます。
繁忙時間帯を外すとマイペースな店主が麺をバンバン叩いてヒュンヒュン伸ばしているのを目の前で見ることができます。伸ばした麺、というより伸ばしたのをまた畳んで練って350mlペットボトル様の物体にした麺材料、は閑散時間帯に備蓄され、次の繁忙時間帯に使われる…のかもしれません。僕が尋ねた時間帯は14時半過ぎ=堂々たる閑散時間帯なので、注文後直ちに叩いて伸ばして…を経た麺が供されます。

麺も美味しいのですが(丸麺と三角麺の違いはわからなかった…奥が深い世界)、ここの水餃子はショウガの香りがするスープに入って出てきます。次の出張ではここの麻婆豆腐をいってみよう、と既に決めています。

ビールが最初の1杯100円、というメニューも置いてありました。
これぞ悪魔の誘いだ(笑)


僕が最初の1杯100円のビールにありつく日が来るかどうかはさておいて。

本人訴訟のまま大揉めになってしまった地裁通常訴訟で当事者尋問を準備する、そのためにまず陳述書を作る、という状況は当事務所でも年1回あるかないか、です。近年では毎年ありますが。

こうした場合、依頼人が東京でも北陸でも大阪でも(つまり、国内ならどこでも!)15~20時間の打ち合わせとほぼ同時間の書類作成時間が必要だ、と考えています。当然ながら相応の費用負担は発生しますが。

今回は1泊2日の出張を3回設定して計18時間の打ち合わせ時間を確保する、ということにしました。

さらに当事者尋問、当事者尋問になされる相手方代理人からの反対尋問、敵性証人への反対尋問への対策をまじめに準備する場合、やはり15~20時間(敵性証人1名の場合)は必要だ、と僕は考えています。

それを省いて自滅する証人と代理人を毎年見ます。
さては悪魔の誘いがあったのか(笑)

冗談はさておいて、来月も2~3回の大阪出張を設定することになりそうです。

これであなたもバスファンに(第三次大阪出張1泊2日)

今日も睡眠時間は3時間。先月派手にタダ働きした影響が尾を引いています。

その原因を作った当事者紹介者には出張日当減額その他の便宜供与を中止するとして(これまで3泊4日16万だった出張費が30万円になる程度の変更が生じるんですが当事務所報酬額規定の上限での対応になるだけです。『カネ払えば何度でも来るんでしょ先生』などと僕の頭越しに言ってくれた場合の費用額設定がこちら、というだけ)、まず今進めている別案件で今週末締め切りの準備書面&陳述書を意地でも期限通りに作らねばなりません。

この作業を妨げるような挙動は依頼人自身でも許さぬ、ということで今日の出張先事業主さんとは『いっそ訴訟も事業もやめたらどうか』と放言する程度の緊張感はあったりします。そうではありますがまだこちらは便宜供与打ち切りになってはおりません。予告はした、という程度。

今回の大阪出張、1泊2日の出張を一ヶ月間に3回設定して1回につき計6時間の打ち合わせをしよう、というもの。目的は地裁通常訴訟の陳述書作成と当事者尋問対策です。世の手抜き代理人(広範に実在します)と違ってここに時間をかけられるだけの余裕はまだ当事務所に残っています。というより、この余裕を無駄遣いする取引先が時々現れそれを時々整理していっているから余裕がある、だけなのかもしれません。

今回は依頼人から最低限の協力が得られているため、延べ3往復6日18時間の大阪出張費用は交通費日当宿泊費合計13万2千円となっています。

いっそ大阪から当事務所に来られてはいかがですか(費用時間労働力の喪失という点で事業経営上すっごい打撃なはずなんですが、そうすりゃこの費用設定のありがたみがわかるでしょうよ)、と言ってみようか、という話は補助者さまと時折することがあり、実際にそうした案件もあります。

ひょっとしたらこの問題を解決するのかな、という…悪い冗談なのかもしれません。

とにかく交通費日当込み1往復44000円で大阪への宿泊を伴う出張を連打して事務所がコケないようにせねばならないのです。創意工夫は講じています。フリーきっぷを使う・他の用事と抱き合わせる・宿泊予約サイトがクーポンをばらまく時期まで宿の手配を待つ、など。

今回は、隣席に誰も来ないのを確認して片道1900円のJR高速バスを利用することになり、出発時刻の7時半より少し前に名古屋駅のバスターミナル待合室にやってきました。

正面にあったのが、これ。

Img_20230704_080428

『これであなたもバスファンに!』というコピーが苦笑を誘います。
原因と結果が逆じゃないか、既にバスファンである人がこれ買うんじゃないか…と。

ではありますが、ひょっとして。
これを二つ三つ事務所の備品に常備しておいて遠方の依頼人に適時に貸与すれば、彼らはあっという間にバスファンになってしまって当事務所までのバスによる訪問が可能になるのではないか、と(ありえんか)

あ、でもこの品を最初に購入するのは僕なので。
これを複数買った時点で僕が重度のバスファンになってしまって、自分が高速バスを駆使して依頼人方へ出張することに…

あれ

すでにそうなってる気が(゜◇゜)ガーン

誰もが知ってるあの会社に勝ったぞ、という成果の共有(ただし補助者さま限定)

立ち読みしていながら思わず膝を打ち(←ものの例え、ですが)、残念ながら書名も著者名も忘れてしまった本のあとがきがあります。

弁護士さんの手による訴訟関係の実務書だったはずです。
そこには以下のようなことが書かれていました。

『(個々の案件では勝つことも負けることもそれらが依頼人から評価されないこともある、という述懐に続けて)だから一つの訴訟に勝ったときには、ちゃんと仲間内で喜びを共有しなければならないのだ。漫画『ワンピース』のルフィたちのように。それが、戦(いくさ)系弁護士のあるべき姿だ』

少年ジャンプは読まないので、この海洋冒険漫画の例えがよくわからんかったのですが。

久しぶりに弁護士さんの書く文章に心から納得した!のです。

残念ながらこのしごと、仕事が無駄になることも受け容れられないことも折々にありまして。

僕の事務所に適合的でない取り引き先は定期的に整理しないと精神的経営的に商売が長続きしない面があります。

取引打ち切りにはしないが、今後は用があるなら県庁所在地まで出てこさせよう、と午前中の電話で決めたのが1件あります。
あとは請求書を送った途端に返信が途絶えて現在に至っているのが1件。これは東京なので(出張打切処分をかけることができない場所なので)、もう何日か以内に応答がなければ次回以降出張日当アップ…というより普通の司法書士さん並みの額とする増額変更、で応じることが決まっています。

あまり安価に出張その他の業務提供をしてしまうと、残念ながら一部の人はいつしかそれを当然視するようになります。
で、閾値を超えると依頼先整理対象になる、と。これはどうしようもない、と考えています。
依頼打ち切り通告と復活改善と連絡遅延をくり返す器用な方もあり、これは一種の才能だと考えていますが(苦笑)

ここもダメだったか、と思っていたところへ調子を取り戻したのは夜に入ってからの連絡です。表題の件。

この冬から、労働者側での労働審判手続を支援していたご依頼がありました。

といっても当事務所で申立書をまるごと作成したわけではなく、当事務所には存在している裁判書類の編集添削サービスでの受託です。つまり依頼人が原案の7~8割を作り、僕がそれに手を入れたもの。

このサービスでは報酬はタイムチャージ制を採り、誠実そうな労働者消費者が僕にも納得できる主張を持ち込んできた場合は1時間3300円、嫌だと思ったものは13200円、となっています。一般事業主については6600円を標準とし、嫌だと思ったものは26400円を上限にできる、というのがタイムチャージ制の融通無碍なところ。

ちなみに先月末あった講師の仕事は時間13200円、ですが別に僕がその県を嫌いなのではなくて、これは当該県の規定で外部の講師には1時間13200円の価値を認めておりこの金額が自動適用されたのだ、と認識しています。
今回は労働者向け標準価格の3300円×何時間か、の費用を収受して、申立書完成としました。

コンプライアンスに厳しい人とか他罰性向の強い人(後者が前者を気取ってる問い合わせもあったりしますが、この場合は受託に際して高めの報酬額を提示する案件になります)、そうでなければ何か法社会学的に珍しいものを見いだしたい方向けに補足すると。

この業務はまさに法的主張の根幹と手続きの選択に関する決定を依頼人が自分でおこなっています。
依頼人があらかた作った労働審判手続申立書文案の添削、という業務はそうならざるをえません。僕は司法書士法3条1項5号に規定される裁判書類作成の相談を堂々とやった、というだけなのです。依頼人の主張を活かしつつ主に表現や説明に手を入れた、これぞまさに合法、ってこと。

で、今回はあの会社を相手に、当然ながら相手方に職業代理人が就いたのですが、所期の結果を得た、とのことでした。

ねぇねぇあの会社ってさー、ナカミはあんなんだってよー(呆然)
という経過とともに、本件手続きの結果は補助者さまと共有するのです。

あくまでも当事務所内ではこの案件、補助者さまに見込みを問われれば
『とーぜん行ける(勝てる)と思ってます ( •̀_•́)キリッ
などとは言ってましたので(今だから言う、というご都合主義はこの事務所にもとーぜんあります)

あの会社ってどの会社、というのは示唆することすらできませんが、僕はとりあえず満足なのです。

やっぱりこういう世界がいいな、とあらためて思っています。
欲望まみれの登場人物が一千万円単位のカネを投げ合ったかキャッチに失敗した後始末をお前もとーぜん手伝うだろ、自分では何も答えない何も決めない何もしない、でもカネになる話しには乗りたい、そうそうお前は後で儲けさせてやるからな今は働けよタダで、なんてのは士業としてのみならず人として、馬鹿にされてる気がするのです。

というより、先ほど電話で聞いた言いぐさには僕が補助者時代に僕の雇い主(脱サラに失敗して=この人も一千万円単位のカネを溶かして消えた土地家屋調査士行政書士でした)を経営破綻に追い込んだ不動産屋と同じものがありました。

三途の川の渡し賃が昨今のインフレでどうなったか知らんが、とにかく僕はもう呼ぶな、と言わねばなりません。

というわけで当該事業主には無事でない今年下半期を迎えてもらおう、と決めました。
彼らにはタイミングが悪すぎたのかもしれませんが、僕と僕の事務所は21年目を迎えるとしても労働紛争労働側、その他裁判事務関連で無理筋な依頼を持ってくるとしても費用負担能力と経験した事実と依頼意志に関して誇張や揺らぎのない人と勝利を目指す(または、大敗を避ける)ために戦うのが、やっぱり居心地がいいと気づいてしまったのです。

今月前半の受付停止/大阪方面東京方面への出張について

昨日のこと。補助者さまに裁判例の抽出をお願いしました。
下請法関連の通常訴訟で派手に揉めており、当事者尋問の準備で暑い夏が過ごせそう、そんな案件。

126件目は二百何ページかあるんですが、と言い置いて彼女は帰り、1時間ほど様子を見るうちに文書管理ソフトへの印刷出力が失敗していると気づきました(゚◇゚)ガーン

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この件もあって補助者さま用PCの更新を決意しましたが、この案件には間に合いません。これと、あと80件ほど出力して閲覧して取捨選択して、それでもなんとかなるかわからない…のです。表題の件。

今週末締め切りの準備書面/陳述書/尋問事項書の作成を進めています。受託余力を喪失しました。
ひとまず7月7日まで、新しいご依頼の受付を停止します。この間、電話の受付も停まります。

この件に関連して、7月4・5日、大阪方面に出張します。
出張相談は4日夜間に可能ですが、当事務所へのご依頼歴がある方のみお受けします。

先月行かなかった東京方面へは今月後半の出張を予定しています。神奈川県西部のほか、福島県中通りまで足を伸ばすかもしれません。

「あと一ヶ月(事務所を)保たせれば…」と補助者さまに話すことが増えてきました。
社労士としての先行開業が平成15年8月1日=来月1日で20周年だから、ですが。

あと30日、僕または僕の依頼人の誰かが無事でいられる自信がありません。そういうのをなんとかするのが仕事だろ、と言われれば確かにそうなんですが、昨日は久しぶりに社会保険の算定基礎届&労働保険の確定保険料申告書など作成して嬉しくなってしまった自分がいます。

そういえば僕もホンモノの社労士だったんだ、潰れなさそうな企業を相手に!事務所内で完結する作業だけやって!1時間あたり1万●千円のおカネもらっていいんだ!と。

しかも今月はシンプルな不動産登記のご依頼もあるらしいぞ、と(苦笑)

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