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全自動洗濯機の使用方法に関する本職と補助者(さま)との見解に関する件

補助者さまはいつも概ねフラットな精神状態を保って執務できる美点をお持ちです。

そんな彼女ではありますが、ときおり僕のまわりにある私的な何かに関心を示されるのです。先日のこと。

向こうの部屋で音がするのは何か、問われるのです。判例検索をしながら。
洗濯機を使ってます、と僕は答えます。判例検討をしながら。

この日、補助者さまは夜職モードで執務される日でして、現在時刻18時過ぎ。

この日は朝からいいお天気だったのです。補助者さま、さらに問うて曰く

なぜそんな(遅い)時間に洗濯をするのか、と。

「洗濯中に何度か洗濯機のところに行く必要があり、これを何度か遅らせると何時間か経って(悪くすると、夕方になって)しまうのです」

と答えたところからお話が始まります。表題の件。
前提条件を確認するまでもなく、僕も全自動洗濯機を使っています。

極めて当然の問いがさらに返ってくるのです。なぜ全自動洗濯機を使っているのにそんなことになるのか、と。

-これらのやりとりは全て勤務時間中になされているのですがそれはさておいて-

「話せば長くなりますが、よろしいですか?」と補助者さまに確認をとります。
しかるのち、概ね以下の説明をおこないました。

僕が全自動洗濯機を使い始めたのは10年前のことで、それ以前は二層式洗濯機を使っていました。

この時期、僕は日本海岸某県業界団体から講師のご依頼を受けており、教材を作る時間が惜しかったのです。

ですので僕も当初はプリセットされた洗濯コースで洗濯をしていたのです。しかし全自動洗濯機への移行から数ヶ月経って、多数回洗濯を経た衣料品の状態悪化が二層式のときより顕著だと気づくようになりました。シワが激しく取れにくいのは毎日のことですし、衣類に毛玉が出たりほつれたり変なツヤが出る時期が、二層式より早い気がするのです。

これを防ぐため、まず洗濯に関する実務書と論文を収集しました。もちろん、文献調査には国立国会図書館も利用しています。

その結果、全自動洗濯機はそもそも二層式に比して洗浄力にある種の問題があること、それを補うか見かけ上の商品訴求力を高めるために衣類に負担がかかる水量設定などが導入されている可能性があると知りました。

これを改善すべく年単位で試行錯誤した結果、以下の工程で洗濯を実施するのが妥当だという結論に至りました。

○前提条件

単身独居の僕は2~3日ぶんの洗濯を1回で行う想定です。

SHARPの全自動洗濯機だけかどうかは不明ですが、本機の洗濯は『設定水位に注水(注水済みの場合は直ちに洗濯開始)→指定時間洗濯→電源断(または他工程への移行)』となるのに対し、すすぎは『排水→脱水(脱水時間変更不可)→設定水位に注水→指定時間洗濯→電源断(または他工程への移行)』となる点に違いがあります。洗濯・すすぎ・脱水のいずれかのみを実行させることは可能ですが、洗濯とすすぎの動作には上記の違いがあります。

○洗濯工程

  1. まず最大水位(本機では39ℓ)に設定し、任意の時間を設定して洗濯するコマンドをセットして作業開始します。洗濯槽に洗剤を投入しますが、洗濯物は投入しません。
  2. 洗濯物のうち損傷を押さえたい衣類を分離し、これを前半洗濯物とします。襟・そで口には濃縮洗濯液を霧吹きし、準備に入ります。
  3. 注水完了後、洗濯槽内に衣類がない状態で洗濯動作を開始した直後に洗濯を停止させます。ここで洗濯槽内では粉末洗剤が十分に溶けています。
  4. さらに数分経過後、洗濯準備が完了した前半洗濯物を洗濯槽に投入し、水量設定を少水量(例:20ℓ)に変更して、任意時間の洗濯動作を開始します。すすぎはおこないません。これにより、水流が弱い状態で洗濯が実行されます。
  5. 洗濯終了後、洗濯槽から前半洗濯物を取り出します。洗濯液は排水しません。後半洗濯物(主に、適当に洗濯すればいい衣類)を洗濯槽に投入し、『任意時間の洗濯→脱水1分』のコマンドをセットして作業開始します。水量設定は最大としますが、洗濯物が少なければ若干減じます。
  6. 終了後、後半洗濯物を取り出して前半洗濯物を洗濯槽に投入します。『ドライ』のコースですすぎを行うよう、コマンドをセットして作業開始します。
  7. ドライのコースのすすぎは水量と時間がプリセットされており変更できません。すすぎ2回を経て作業終了するため、終了したら前半洗濯物を取り出します。脱水はまだしませんので、この時点で洗濯槽内には、すすぎ2回目を終えた清水が残っています。
  8. 後半洗濯物を洗濯槽に投入し、『すすぎ1回』のコースで洗濯5分→すすぎ5分→脱水1分のコマンドをセットして作業開始します。これで実質的にはすすぎ2回を終えていることになります。
  9. 終了時点で、後半洗濯物は洗濯とすすぎ2回、脱水が終わりました。後半洗濯物を取り出して前半洗濯物を投入し、ドライのコースで脱水のコマンドをセットして作業開始します。
  10. ドライのコースの脱水も設定時間は1分で固定されています。また、通常の洗濯コースの脱水1分より緩めの脱水をかけて終わる特徴があります。この作業終了で、全洗濯が完了します。

以上により、損傷を押さえたい洗濯物(前半洗濯物)は弱い水流で洗濯・すすぎを行うことができ、洗濯のときの洗濯液とすすぎ1回ぶんの水は前後半の洗濯物で使い回しているため、洗濯を2回に分けても水量の増加は3分の1に抑えられます。

何も考えずに洗濯→すすぎ2回→脱水をおこなうと設定水量×3の水量を消費します。このコースを2回走らせれば設定水量×3×2の水量を消費するのが順当です。これに対し、上記の行程ですと洗浄力を上げつつ衣類の損傷を減らし=つまり洗濯品質を向上させながら水の消費は設定水量×4、の水量で済むわけです。

その代わり、オペレータである僕が洗濯機のところに行く回数が、上記のとおり増えますが(わらうところ)

-説明おわり 引き続き勤務時間中になされているのですがそれはさておいて-

これに対し、補助者さまの指摘は概ね以下のとおりでした。

・人はそのように全自動洗濯機を使いません

と、端的にいうのです。
言う、というより斬る、という描写が適合している気もします。

いっそ二層式洗濯機に戻ればいいではないか、とまでおっしゃるのですが、これには反論の余地があります。

僕も全自動洗濯機の機能を十分に活用しているのです。
たとえば設定水量までの注水を自動でやってくれるとか、洗濯後にすすぎはせず脱水だけ自動でやってくれる、とか、すすぎ2回を自動でやってくれる、とか!

-閉鎖病棟滞在歴がある本人訴訟の当事者がこうした主張をなしているのを時折見る気もしますがそれはさておいて-

さらにさらに調べます。
二層式洗濯機でありながら注水を自動で行う洗濯機を、昔は日立製作所が販売していたはずです。ありましたー♪

ホレ見ヨ、人ハ洗濯ニオイテ一部ノ機能ノミヲ自動化シ残リヲ人間ガ行ウ半自動洗濯機ヲコソ求メテイルノダ、と補助者さまに声を大にして述べるのです。
しかし補助者さまは当職のこれだけの弁論にもかかわらず、引き続きドラム式洗濯機を愛しているらしいのです(゜◇゜)ガーン

今回は両者全く歩み寄りを見せないまま終わったかと思われたのですが…違いました。

その次の勤務日のこと。補助者さまが言うのです。

手動の洗濯機があるのをいくつか、ウェブで調べてしまいました、と。

めでたしめでたし。

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