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閲覧:昭和3●年図面綴込帳第1冊第●丁(中通り山林調査 2日目)

東北は今日から梅雨入り、だそうです。

まぁもう一週間早く出張日程を組めなかった僕が悪いのです(汗)

この調査地域一帯も、午前中から耐えられる限界の雨が、昼過ぎからは耐えられないだけの雨が降りまして。

お客さま宅でせっかく昼ご飯をおかわりしたのに、午後の部の現場作業は30分で中断撤収となりました。

まぁ織り込み済みの事態ですので(依頼人宅でご飯を2杯食べることを織り込んでいたわけではありません)別の用事を入れます。
このあたり一帯を管轄する福島地方法務局郡山支局に行ってきます。気になる登記が登記情報に出ているのです。

ー立木登記第●号ー

お客さまはもちろんそんなの知らない、というのです。まぁこの質問に対して30秒で登記済証持ち出してくるような財産管理能力の高さを見せていただければそれはそれでネタになりますが、今回はオーソドックスな展開。

そうしたわけで、調べます。法務局でこの所在地番の『立木登記第●号』の閲覧申請をかけました。

次々に僕を追い越していく法人の印鑑証明や建物の閉鎖登記簿や公図の図面証明の申請人を見送って。

待合のベンチで半ば意識が遠くなりかけたころ、コピーを渡されました。この法務局でももう、昔の登記簿をバインダーで渡されて閲覧室で見る、という形態ではなくなっているのです。立木登記も。

それ自体はネタではないのです。

立木図面の閲覧はどうなんだろう、というのが今日の僕の関心でして…閲覧対象となったのが表題の件。

さらに申請をかけ、次々に僕を追い越していく県職員やカーディーラーや、なにか間違ってきた登記本人申請希望者を…見送って。

もう一度意識が遠くなりかけたころ、コピーを渡されました。
A3判のコピーが15枚(゜◇゜)ガーン

聞けば1枚ものの当該立木図面が電子化され端末に収容されておりそれをA3の紙にプリントアウトした、というのですが。

そこは民間委託されたといえ、やっぱり法務局です。
プリントアウトした紙相互の位置関係などという親切なデータは記されておりません。パズルか(笑)

守秘義務の関係で写真を出せないのは残念ですが、昔の和紙公図(小字まるごとの数十筆の土地の筆界線と地番が書いてある)のなかに筆界線とは関係なく線が引いてあり樹種と樹齢と植栽本数が書いてある、同業者さんに説明するならまぁそういう図面が出てきました。申請人は合名会社、代理人ではなく代人、と書いてあります。

さてそうすると。そこに書かれている樹種と樹齢は現在の森林簿に記載のデータと合ってるはずがなく、筆界線は地積調査後のそれと合ってるはずがなく、立木の登記名義人が生きてるはずもない、そんな相続未登記立木登記(そんなコトバがあるかどうかはさておいて)が僕の目の前に現れた、ことになるのです。

訴訟にすれば簡単に消せるんだけどなこの立木登記、などとは考えてもいけない、らしいのですが。

その町では案外みんなが知り合いで。
2時間で全相続人が特定され3日で印鑑証明書がぜんぶ集まって4週間で抹消登記完了、などというファンタジーを見せてもらえてもよさそうな町であり依頼人ではあるよな、と思っています。

放っておこうよ、という結論に1秒でたどり着くのも悪くはないと思ってはいますが。

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