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(10年ぶりに!)代書やさんのDocuworks(Boox Note Air2におけるDocuworks Viewer Lightの導入と設定について)

当事務所では文書管理にDocuworksを使っています。
要約すると表題の機材でもビューアの導入と文書の閲覧が可能になったぞ、という話しです。
想定読者はごくごく少数ですがピタッとはまった人は一緒に幸せになれる、そんなお話しになろうかと。

さてこのソフト、かつてFuji Xeroxブランドで作ってたときは結構よかったんですがXeroxと縁切れになってからリリースされた新バージョンでは遅くなったしPCによっては起動すらしなくなった…のでせっかく買ったバージョンアップのライセンスを利用停止してVer7.0のボリュームライセンスで使ってる(最新は9.1)、そういう状態ではあります。

そんなDocuworks旧バージョン、古いPCでもそこそこ早くそこそこ便利、平和な相続登記でもそこそこ使いますが大揉めな訴訟になるほど大活躍(苦笑)の有能ソフトなのです。

で、このシステムと連携させるつもりで今春導入し、大コケした機材がありました。
Boox Note Air2です。

 

見かけは10インチクラスのタブレットである本機は、発光するディスプレイではなく白黒の電子ペーパーを搭載しています。同様なコンセプトのKindle Paperwhiteや楽天のKobo、富士通やシャープから出ているPDF閲覧端末などと違ってAndroid端末としてGoogleのPlayストアに対応しており、アプリをいくらでもダウンロードできる…ということでした。事前情報では。

こんな怪しい中華タブレットがカタログスペック通りに動作したら当ブログのネタにならなくて困るだろ(←逆ギレ)、ということで最初に一撃食らったのは、この端末でPlayストアにアクセスしてもDocuworks Viewer Lightが表示されないこと。

そう、Docuworksで作った文書をAndroid端末で閲覧するためのビューアが、よりによってこの端末ではインストールできぬ、というのです。公式には。

ずっと前にも期待して導入した新機材でこの馬鹿げた事態を発生させた記憶があります。
ブログを調べたところ、2012年2月に当時導入したNECのLifeTouch Noteで全くおんなじ絶望を経験していた、と。
進歩ないんか自分(゚◇゚)ガーン

当時は当事務所、債務整理バブルの余韻にまだひたっておれたようです。ヒマにあかして徹夜に近い何夜かの作業を経てPC上でAndroidのエミュレータを走らせて入手したapkファイルをLifetouch Noteに転送して無理矢理インストールさせる、という解決法を取りました。

もう嫌だそんなの、と今なら自信を持っていえます。

当時のAndroidのバージョンは2.2。ちょっといい端末が4.3、だった気がします。その後10年でこの世界の状況はずっとよくなりました。

Playストアとは別に、同じソフトのapkファイルを公開するサイトがいくつもできているのです。
まぁそのなかには若干素性の怪しいものも、あるようですが。

ですので適当なDocuworks Viewer Lightのapkを探してダウンロードしてBoox Drop経由でNote Air2に入れるところまでは30分ほどで済みました。

ソフトを起動して破綻に気づくまでが30秒、といったところでしょうか。
閲覧しようとした文書の左上を原点として、7割くらいしか表示されないのです。右が欠ける。下も欠ける。

R0011977

拡大はできますが縮小しようとしても欠けた部分が出てきません。
これにどうやって対応したものか、WebにもNote Air2の英語版のマニュアルにもヒントが出ていなかったのです。

Note Air2じゃDocuwoks文書は見れんのか、そうではあっても旅行中に楽天マガジンやKindle unlimitedが使える電子ペーパー端末ではあるので売り払う気にもならず、なにやらもやもやとした3ヶ月を過ごしておりました。

ひらめいたのは楽天マガジン経由で閲覧する週刊文春で原色美女図鑑をよりよく見ようと写真関係の表示設定をいじっていたとき、ではありません(強調 特に女性の読者さんに対して強調) 

白黒の電子ペーパー端末で写真、特に人肌のような中間色の色合いがうまく表示できない事実は認めますし、設定を追い込むことでそれなりに見られるようになる特徴を本機が有することも認めます。
が、設定変更の可能性に気づいたのはKindle unlimitedで入手したPythonの入門書(当然、カラーで配布される電子書籍)をより見やすくしたい、と思って試行錯誤していたときなのです。

以上、私は常に真実を申し上げております。愛する家族も勇気をもって出廷してくれることになりました。どうぞ証言の機会を与えてください(←などと準備書面や陳述書に書くような中高年男女に限って息をする頻度でウソをつく、自分は法律も契約も平気で蹂躙するが他人の違法行為は絶対許さないダブルスタンダードが凄い、相続または不動産関連の訴訟で特に多い、実は依頼人にも時折いるので要注意…というのが裁判業界のお約束ではありますが、それはさておいて)。

とりあえず、プログラミングの本の色使いをちゃんとみたいという動機があったと思っておいてください。
本機ではテキストの太さや中間色の色合いを、アプリごとにいじれるようになっております。Note Air2では、アプリのアイコンを長押しすると出てくる『最適化』をタップするとそうしたメニューに遷移します。

R0011974

ここで『陳列』というよくわからん日本語メニュー(いっそDisplayと言ってくれ)から『APPのデフォルトのDPIを使用する』を『ON』にしておけばよかったのです。

Docuworks Viewer Lightで適正な表示を実現するための設定は、ただこれだけでした。

設定変更後。こちらはフラッシュをたいてみました。
普通のディスプレイと違って、光を当てても見やすくなるだけです(笑)

R0011979

そう、こういうのが見たかったんです!
こういうのを持ち歩きたかったんです!

というわけでこの週末、僕はいきなり幸せになってしまったのです。

ちなみにインストールしたのはDocuworks Viewer Lightの4.1あたりのバージョンです。
このバージョンになるとちょっとしたアノテーションの追加がAndroid上ででき、Note Airに添付されたペンによる手書きもちょっと遅れはしますが一応使えます。ページ送り・見開き・拡大縮小・OCR結果の検索といった基本的な機能も当然大丈夫。

なにより最新のバージョンと違って富士フイルムビジネスイノベーションが作ったアプリではない、という長所(僕にとっては)も、もっています。

以上、ひょんなことから富士フイルムビジネスイノベーションが嫌いになってしまった、というお話しでもありました。

Boox Note Air2はDocuworks文書を出先に持ち歩いてゆっくり読みたい・検討したい方にお勧めできます。

なにしろ見え味がほぼ、紙ですから。

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