昨年最も心に残ったダイレクトメール(悪い意味で)
思わず、とっておく。たぶんそうしたのだと思います。当時のことはもうわかりません。
春に向けてベランダの鉢と土を整理していたら、球根が勝手に芽を出しておりました。球根を買ったことは一切ないため、葉っぱが出ているか花が咲いている植物を買って育ち、それを掘り出して放り出しておいた球根があった、はず…ですが経緯を記憶しておりません。
とりあえず鉢に植えてみます。
まるで発芽の前からそこに植わっていたようです。
などという、ウソであることがまるわかりの証言を堂々とする証人のような佇まいが印象的です。
ウソであることがわかりやす過ぎて心和むような気分すらしてきました。
※上に伸びるようになったらまたブログのネタにしようと決めました
この時期勝手に芽を出すような、球根からでてくる単子葉植物。で、購入歴あるもの。
たぶんスイセンなのだろう、と期待します。だとした場合これまで9ヶ月以上放置していた経緯は地裁通常訴訟の証拠調べに引っ張り出された独りよがりな証人のように『記憶にございません!』ということにして(←証人席で決めゼリフのようにこの答弁を連打した愚か者を見たことがあります。派手に負けましたが妥当な事実認定の結果だってことにして)。
やや強引に、今日の話題。
当事務所にもダイレクトメールはやってきます。ファクスで来るものは機械のほうでただちにPDFにしてくれるため紙やトナーを消費せずに済むのですが、受信の都度印刷している事業所ではさぞ迷惑だろうと思っています。
かつてこの種の業者(どうしようもないファクスDMをばらまく代行業者)の労働紛争に関与した経験からも、ファクスDMの配信業はあきらかに賎業であり偽計業務妨害かなにかで一斉検挙すべきだと断言できるのですが…
開業以来17年余、はじめて目をひくファクスダイレクトメールを見てしまったのです。思わず保存しました。
配信元は、あのコンサル業者です。いつもはヒヨコ食い(って言い方は社労士業界以外でもするんでしたっけ?開業直後の士業をカモる先輩同業者やセミナー業者の半悪質商法を指すんですが、司法書士のほうではあまり聞かない気がします)まがいのセミナーやら交流会やらの情報を入れてくるんですが。
『士業事務所が群雄割拠する今だからこそ、通常のチラシ営業などとは一味違うマーケティング手法で、売上拡大を目指しましょう』
じぶんがそのどうしようもない通常のDM営業をやってるとは到底思えない文面でこのたび読者にお勧めされているのは、本を出す企画なのだとか。
上記カッコ内を言い換えます。
伸びていく事務所は馬鹿みたいにファクスを撒いたり集合ポストにわかりやすいフリーダイヤルの番号で過払い金返還請求のチラシを入れたり、そうでなければ収益性と業界団体内での地位向上を諦めてブログを書いたりするのではなく(汗)、『本の著者になる』ことで士業事務所として素人を騙すチカラ、いえ知名度や信用力を高めているのだ、というのが本件ダイレクトメールの主張です。
で、その本。
コンサル業者のほうでコンテンツは用意するから、この企画の参加者は『自己紹介文だけ自分で用意すれば、共同出版の著者になれる』のだと!
ご丁寧に書籍代まで載っています。出版部数100冊で43万円、500冊で86万円、著者から出版者に払ってね、ですって。要するに自費出版です。
ボリュームディスカウントという考え方もないようです。200冊から500冊への差額と500冊から800冊への差額を比べると、後者のほうが高い。
…きっと価値がない物体を量産することを少しでも防ぐため、そんな設定なのでしょう。
あまり多く作るなよ無駄だぞ、と(笑)
僕も一冊だけ本を書いています。予定部数2400部。
ただこれは、限定された業界の関係者向けではありますがごく真っ当な団体が企画した純然たる商業出版です。
新本が一冊千円ちょっとで売れるごとに、僕には『かっぱえびせん ミニサイズ』一袋ぶん相当の印税が支払われるのです。
※当該団体の名誉のために書き添えますと、一冊あたり印税が『かっぱえびせん レギュラーサイズ』一袋ぶん相当額で払われるという設定もありました。僕は印税額が高くない代わりに口述筆記してもらえるコースを選択した、と考えておいてください…それでも以下の文章を読むと、真面目にやる書籍執筆はとっても酷い目に遭える作業だ、とわかるはずですが。
試みに予定出版部数×印税額を本職補助者の投入作業時間合計で除したことがあります。
沖縄県島根県秋田県の最低賃金の半額をはるかに下回り刑務作業の報奨金ならば高い方(一等工ってひと。作業態度のよい長期受刑者なら、なれるんでしょうか)の単価に近い、そういう案件ではありました。
そうではあっても本は少しずつ少しずつ売れていき、年に1回お金がもらえるのです。著者だから。
本を出すために金を取られる、などというプロジェクトに参加したい奴の思惑など到底理解できないのです。
ついでに言うと、本を出したから事務所のブランド力が高まるなどと今時信じる奴の思惑も理解できない。むしろそれは悪質商法の一種であって、これが消費者相談だったら即刻止めさせてるでしょセンセイ!と言いたいわけですよ(苦笑)
というより、このファクスDMに企画内容と出版時期が書いてある以上、この本が国会図書館に納本されれば2ヶ月以内にしょうもない調査が好きな代書人が発見し格好のネタとばかりにブログにアップして著者どもの名前が(事務所のブランド力向上(失笑)のために自費出版企画に乗っかったおっちょこちょい、として)名誉毀損にならないかたちで晒される…とは考えないものなのでしょうか?このDM作った会社は。
だとしたら士業の人たち、ちょっと舐められているのかもしれません。このコンサルから。
ひょっとしたら、地主をカモってアパート建てさせた瞬間に隣の地主をカモってアパート建てさせる○○住建や○○建託と同様に、『そんなの発注者に黙ってればわからないしバレても適当に開き直るもんね』などと思われていたりしそうです。
そうでなければ『恥ずかしいからこんな本、納本なんかしない。いちおうISBNコードはつけておくけど一般書店に流通させるわけがない。ちょっと分厚い事務所案内と思って、せいぜいセンセイ方のやるセミナーで売りさばいてよネ♪』という思惑で企画執筆編集等される、のでしょうか。
この本の真の著者、つまりゴーストライターになるべく執筆中の人の胸中を覗いてみたい気はします。
AIが適当なウェブサイトをスクレイピングし、コピペで作ってるのかもしれませんが(笑)
さて、今月後半の出張日程が確定しました。
1月25~27日は東京に出張します。出張相談は27日午後に可能です。
1月31~2月1日は神戸周辺に出張します。出張相談は31日午後に可能です。
出張相談はすでに要請が入っています。相談者が男性の場合、ラクなのです。宿泊先が使えます。ちょっと気の利いたホテルでも大人2名で1名1泊あたり3千円、なんて物件が大都市にはゴロゴロしています。
そうやって考えると女性の方からの出張相談の新件、顕著に減った気がします。まぁいいか。
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