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2021年12月

変わってしまうのか変われるのか

先日のこと。補助者さまには着任以来13年半にわたり、当事務所に勤務しておられるのです。

 相変わらずお美しくあらせられますね 当事務所にお越しいただいてから全くお変わりないこととお見受けいたします

敬意をこめてさように申し上げましたところ、彼女憤然として曰く

 そう見えるかもしれないが、外から見えないところが○○てきているのだ

と。
伏せ字にした部分は漏洩させたら何かひどいことになりそうなので、このまま墓場に持っていくと決めました。

とは申せ、当事務所関係者で今年最高だったひとは、労働紛争あるいは裁判事務のお客さま方を大きく引き離して補助者さまで決まり、だと思っているところです。お心あたりのある方は当ブログの春の記事をご覧いただいていることでしょうから繰り返しませんが。

さて、表題の件。当事務所の約5年前と現在の売り上げ構成を比べてみました。

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当事務所ではこのころからクラウド会計ソフトで経理を始めています。裁判書類作成業務を労働紛争(経営側労働側含む)とそれ以外に分けるのはきっと当事務所だけだろうとは思います。その他司法書士業務はほんの少しの商業登記のほか遺言作成支援、現地調査を含みます。相談業務が売上高に占める割合が妙に高いと思う同業者さんもいらっしゃるかもしれませんが、『各業務に付随して行う出張』があった場合はお客さまから支給された交通費宿泊費日当を当該業務の売上高に計上したのち交通費等は経費に計上することになっています。

つまり当事務所では出張相談があるぶん、相談料本体よりいくぶん多い売上高が相談業務に存在するように見える、ということ。

5年前は一言でいうと労働紛争と不動産登記の事務所だったのです。

今年は…なんといったらいいんでしょうね。まぁ訴訟が好きな事務所だ、とは言えます(苦笑)
社労士の登録ってムダなんじゃないの、ということは言ってはいけません。少なくとも年間の会費8万円余を補うだけの売り上げがあるなら登録は存続させる、と決めています。もともと労働紛争労働側の依頼を受けるために生まれた当事務所の看板として、この資格を捨てるわけにはいかないのです。

無視できなくなりつつあるのは執筆等情報提供、に分類した仕事たち。雑誌への寄稿やちょっぴりの印税、役所での勉強会、講演あるいは講師など、いずれも森林・林業関係の仕事です。ウェブサイトとは全く無関係に依頼をいただくことができ、なかなか減少しない、という点で他の業務と一線を画しています。つまり安定経営のためにはこれが必要で、ゆくゆくは売り上げの20~25%くらいがこの分野から上がるようになるとよいだろう、と思っています。

欲を言えば不動産登記も売り上げの25%くらいを占めてほしいのですが、相続や財産分与の登記を年に何十件かやりました(←業界平均受託件数の数分の一だと思ってください)という程度では無理、です。いまさら住宅・金融関連登記の依頼を得るために銀行やら不動産屋に頭を下げたいとは毛頭思ってないので…今年は結局、売買を登記原因とする登記のご依頼は1件で終わりました(呆然)

そういえば今年抵当権設定の登記ってやったっけ?

話題を変えます。この状態から来年どうしよう、というのは毎年毎年常に悩ましいテーマではあるのです。特に、ウェブサイトを通じて自分が増やしたい仕事を増やすのがここ数年でどんどん難しくなってきています。素人が適当に作ってばらまく情報とその情報に消耗させられる閲覧者が増えすぎて、昔のように『当事務所のウェブサイトを熟読してから依頼を決めるひと』が現れにくくなってきているところ。

当事務所が本来得意な、錯綜した事実を解明したり説明能力がたかくない人の話を整理するような裁判事務は受託できれば報われることが多いのですが、これをうまくアピールする方法が見つかりません。

身内に●●●●がいる案件歓迎

というのはどう?と補助者さまに問うてみましたが、それも伏せ字部分が社会的に受け入れられないだろう、というより放送禁止用語だぞそれは、ということになっています。

※最近みた債権回収業務のウェブサイトは上位互換なあの士業が運営しているんですが…『家族間での債権回収は受任しません』とウェブサイトに堂々とうたってありました。

そんな●●士がやる相続相談っていったいなんなんだろう?
親が死ぬ前に財産を先に奪った奴が勝つような相談だったりするのかな(笑)

まぁそうした軟派なウェブサイトの横か反対に延びてる、あまり平らじゃない道を目指したいとは今後も思っているところなのです。

今年もそうした平らじゃない道を僕と歩いてくださったお客さま・歩き始めてくださったお客さまが複数おられまして(皮肉じゃありません)、おかげでこの冬は安楽に越すことができそうなのです。あらためてお礼申し上げます。

 

来年の実務を変えるサービス(条件付きで採用するNottaの話し)

重要な会話は録音してある、という相談者は結構います。民事家事関係裁判書類作成・法律相談全体のうち3~4件に1件くらいはそういう展開になるでしょうか。この件数には録音付きの動画も含みます。

ならば相談中にそれを有効活用できる人はどれだけいるか、というと20件に1件を下回ります。

まぁ相手方のほうはさらに酷く、それを有効活用して訴訟を勝ち抜いたひとを見たことがないのです。
あの連中が嬉しげにスマホでデジカメでICレコーダーで取りまくったデータ、いったいどこ行ったんだろう…まさかこの期に及んで肖像権やらプライバシーやらについてご配慮いただいた、なんてことはないはず。

いったい何がダメなのか、録音については明らかな実情があります。録音機器がこれだけ進歩してなお、機材や録音環境に起因するノイズがあったり音量が低すぎたりして記録して役に立たない、あるいは録音はできたが録音件数と時間数が膨大にあって(平均30分の録音が60個♪とか)決定的な録音をどこでやったか当人も覚えてない、この2点に制約されて当事務所の依頼人も録音の有効活用はなかなか難しいのです。

それらを乗り越えるとラスボスが控えています。

録音内容の文字化に結構な手間あるいは時間、そうでなければカネがかかる、と。
生き残った勇者も多くはここで倒れる、と言っていいわけです(苦笑)

ちなみに、いろんな業者が提供している録音反訳サービスの依頼費用は裁判所提出用ですとだいたい録音1分につき200円台~400円台となっております。最低価格の設定もあったりします。いずれにせよ録音60分につき税込み2万~3万円となりまして、当事務所の客層では利用を躊躇するに十分なお値段、なのです。

当事務所で無理矢理に受託する場合は特別に1分100円台の設定をすることがありますが、これはよほど録音時間が短い場合に限ります。裁判書類作成を巡って安易に受けたらひどい目に遭えるサービスの筆頭がこれ、と常々肝に銘じているところ。

その次にキケンな業務は係争地周辺の強行測量でして、ただこれは年1~2件しか機会がありません。

お話しを戻します。重要だけれど外注業者に頼みにくい当事務所直轄事業としても受けにくい依頼人にやってもらおうとすると依頼人が依頼意思ごと挫折しかねない(汗)、そんな『録音データの文字起こし』にようやく決定的な対処法ができたようなのです。表題の件。

音声ファイルに記録された会話を自動で文字に、つまり文字起こしできるサービスを常々探しておりました。

一昨年ぐらいまでは事前に学習させた話者1名(つまり、僕)がリアルタイムに丁寧に発話するなら9割を超える程度の正確さで入力できるサービスにたどり着いてはいたのです。

このため、『すでに録音された、複数話者の会話の録音の反訳』ではいわゆるリスピークを試みておりました。

つまり僕が録音内容を聞きながらそのとおりに一人でしゃべり、僕がしゃべった結果を音声認識させて文字起こしをしていたのです。

この方式だとだいたい録音1分につき6~7分で反訳が済みます。
しかし20分の録音を1分150円で反訳することにしてしまった場合、得られるお金は3千円。でも作業所要時間は最低120分、ということで時給1500円…つまり補助者さまにお任せしても赤字になりかねない、という実情にはあるのです。この作業で利益を上げようとした場合、1分300円あたりの設定が妥当だと僕も思います。

そんなに作業時間がかかるの?などと言う、心ない人もいます。
そういうことを言った時点でもう反訳業務の依頼を受けるつもりはなくなりまして、いったんご自身で思い切り頑張ってもらうことにしています。

苦しめ、などとは申しておりません。
三途の川の岸辺からそっと出発を見送るだけです(遠い目)

録音の文字起こしを初めてやった(正確には、不用意な発言をきっかけに『やらされることになった』人を含む)人で、録音時間1分につき10分以内に作業を終えられる人など見たことありません。

人によっては10分の録音を1週間かけて文字化できない(作業そのものを放り出す)、ということもあります。

実は人が頭の中で会話を理解するやり方は案外適当らしく(一語一語を認識するというよりは意味や流れや雰囲気、といったものを捉えているように思える)、無理に逐語訳させようとすると破綻する、という実情はあるのです。

このあたり、工場のライン作業と同じでして脇から見てる分には自分でもできそうに見えますが自分がラインに配置されると全然そうじゃない!というのと同じような面もあるかもしれません。

で、最終的にはワープロなり表計算なりで文字データを入力せねばならない反訳書作成について一番適当な作業方法は作業者によるリスピークだ、という理解でしのぎながら、折々に使えそうなサービスを試していたのです。今月まで。

録音機材はスマートフォンかICレコーダー、つまりマイクはモノラルかステレオまたはデュアルマイクか、はたまた電話(←音質が落ちる)の録音であるかは不明、音質向上に関する配慮は皆無、録音形式はMP3かWav、話者は2~4名、録音時間は数分から2~3時間、そんな音声ファイルがどどーんと数十件やってきた、というよりはキタ━━━(゚∀゚).━━━!!!

そんなかなり悲惨な状況に対処できるサービスの候補を、このたび2つに絞ることができました。

1つはNotta、もう1つはRimo Voiceです。

双方とも、録音データをクラウドにぶん投げれば、ありがたきAIさまが自動解析して文字化してくださるというもの。
当然ながらお布施を納める必要はございますが、録音時間1分あたり数十円におさまります。誤認識の割合は両者ともほぼ同じ印象でした。

例として、テーブル上に置いた適当なスマホで室内の会話を録音、話者2名が時に言い合いをしながら進める日常会話、といった録音をこれらのサービスで文字起こしさせた場合、漢字ひらがな交じり文にしたときの認識率は5~7割ぐらいといったところでしょうか。

当然ながら人名その他の固有名詞の変換は苦手です。複数話者の会話が混じってしまった場合はほぼ変換不能となります。これらは両者ほぼ共通の特徴といえます。

ご同業の皆さまには上記いずれかのサービスの利用を視野においた場合、依頼人や相手方の名字はスズキさんやサトウさんといったシェアの高い名字が好ましく、会話内容はできるだけ日常的なものがよく、珍しい名前の人がでてきたり普段出てこないような話題=劉備玄徳さんと諸葛孔明さんが天下三分の計をめぐらせている、などという録音の反訳はできるだけ関与を避けるべきだ、ということになりましょうか。

まぁ、これは録音データが残ってるなら聞いてみたい気もしますが。

冗談はさておいて。
裁判所に出す反訳書作成準備のためのサービスとしてみた場合、両者には微妙な、でも大きな差があります。

両サービスとも、自動で録音時間数を挿入してくれます。これがNottaの場合は約1分ごと、Rimoのほうは数分に1回程度しか入りません。

つまり、要所要所で録音時間と重要発言を併記したい反訳書作成ではNottaのほうが優れます。

また、両者とも不完全ではありますが複数の話者を分離して改行を入れてきます。
これはNottaのほうが頻繁に改行してくる傾向があります。

ですのでNottaのほうを採用したくなるのですが、士業としては待たねばなりません。

Nottaには致命的というべき欠点があります。プライバシーポリシーを読んでもわかりませんでしたが、利用規約を引用します。

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つまりプライバシーポリシーがどうあれ、データはあの大陸のサーバに送られる可能性があるわけで。

このサービスを使うには、お客さまに事前確認せねばなりません。

ひょっとして、中国政府の打倒などを話題にしておられませんか(笑)

ちなみにRimoのほうは国内の会社がやってるようです。悩ましい選択ですよね。

さようなら、テレビ(Fire TV Stick 4K Maxを買いまして)

今年最後であろう来所相談は、少々早く始まり少々早く終わりました。

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外は寒いのですが、部屋が明るくなってきます。
補助者さまが昨日、クリスマス用特別おやつとしてご持参くださったキャラメルマキアートの味がする今川焼き(←補助者さまのおやつセレクションは時折、僕の想像を超えるのです)をオーブントースターであぶりつつ、これも昨日いただいたシードルの残りをちょっと、グラスに注ぎました。現在時刻、15時40分。

昼間のお酒なんですが、まぁいいじゃありませんか。
今年の仕事ももう少し、明日提出の不動産登記の書類を整えて、あとは福祉施設設置の経緯に関する行政文書開示請求のやり方ってのを調べきればいいことになっています。ようやくブログが書ける程度には余裕を回復してきました。

今月は浮き沈みの激しい月でした。人生を破壊するなこれは、と思える判決が出てみたり(もちろん成功例なんですが)、公正証書遺言作成の嘱託を中途で打ち切ってみたり(もちろん失敗例…創業以来最悪の失敗例なんですが!)

きっと公正証書遺言を一つ作るってのは地裁通常訴訟を戦い抜き控訴審を勝ちきるより難しいのであろう(遠い目)そう痛感させられたところです。

ちなみに僕、司法書士の試験に受かった同じ年に普通自動車仮免許の試験に落ちまして。
仮免許の試験はきっと司法書士の試験より難しいのであろう(遠い目)と信じているのです。
思い起こせば23年前。試験車の左後ろの車輪がクランクカーブから落っこちた瞬間の絶望は一生忘れられません。

ご自身が作成を希望したはずの遺言書案を『読んでないんで』という一言で吹き飛ばした依頼人の表情も、この先一生忘れられないだろうなと思っています。訴えたら勝てるぞ、とも思いかけましたが…待て。この人はまだ味方だ(たぶん)

この件は来月以降依頼続行となりました。気を取り直して表題の件です。

自分はそんなにテレビを見ていないのではないか、常々そう思っておりました。一日で言うと30分未満、平日なら午後7時か9時のニュースを見ながら晩ご飯、お風呂から出てきて21時50分か22時50分からのBS1のニュースと天気予報が見られればいいな、という程度なのです。

そのために宅内に受信設備を維持し日本放送協会と衛星契約を締結し年2万4千円余の受信料を納めるのは放送法32条に根拠を持つ義務であり、まぁ司法書士が負ってる一般的な法令遵守義務に含まれるらしい、ということで。

完全に合法的にこの契約を打ち切るにはテレビの受信設備を廃却すればいい、とわかりました。

少なくとも先の総選挙でNHKをぶっ壊すと叫びながら自分自身がぶっ壊されたあの泡沫党首を支援するよりよっぽど確実そうだ(笑)

ちょうど当家のテレビ受信設備=三菱電機のテレビ兼用PCモニタは地上デジタル移行時に買ったもので、導入から10年以上経っております。
ときおり挙動が怪しくなってきた本機を置き換える、としたら?

あれこれ考えた結果、NHK衛星契約をやめて(年2万4千円費用減)Amazonプライムのサービスが受けられる状態は維持しつつFire TV Stick 4K Maxをブラックフライデーに買って(購入時価格4千円。通常は約7千円だとか)、Amazonプライム経由でBBC World Newsのチャンネルに登録してしまい(年1万円弱費用増)、余力で数万円程度のモニタを新調すればよかろう、ということになりました。

これを受けてやってきた新しい中古(という言い方が当事務所にはあるのです)がEizoの27インチのモニタです。目に優しいと標榜する本機は2年落ち使用時間2千時間弱となかなか魅力的なカタログスペックでしたが、運用中にいきなりバックライトが消灯する支障が出ることに気づきました。

…発現する条件としない条件はここ数日で掌握しました。
電子部品の故障というより論理判断をどこかでミスっているらしく、その程度ならなーんの問題もありません(虚勢)

本機の導入価格は送料込み4万円弱でした。補助者さま用作業卓に設置していたテレビ兼用モニタを本機に置き換え、同じくツインモニタとして運用していたDellの17インチモニタの位置を変更します。

この2年ほど、相談室ではなく換気能力が高いLDKで来所相談をすることが増えてきています。このとき相談者との距離を保ちながらPCの画面表示を共有するには、相談者に近い位置にサブディスプレイを設置するのが妥当だと考えました。Eizoのモニタを導入して仕事が減るDellのモニタをそれに使おうと思いまして…配線つなぎ替え等の仕事をさらに増やしていたのです。

どうやら実際の運用にも支障なく今日の相談を終えまして、あとは3年ほどこの体制を保てれば。

節約できた受信料で今回のモニタ購入費を補った、ということになるはずなのです。

残った問題はBBC World Newsのサービスが当然ながらぜんぶ英語だ、ということなんですが…なるようになるでしょう。

増加した交通費予算の使途に、迷う(東京出張2泊3日? 2日目)

どうやら定宿と化しつつある稲荷町の宿。午前中にチェックインでき翌日の夜22時まで滞在可能な超ロングステイプランを使っています。今日は少し早く打ち合わせが終わったため、昨日と違って晩ご飯を食べに出る余裕がありました。

昨日と違って(と、わざわざ強調してみる)
昨日の宿は蔵前にある別のホテルを試しています。そちらを選んだ理由は極めて重要です。

打ち合わせが長引いて晩ご飯を食べに出られなかった士業その他零細自営業者を救済するために、冷凍食品を解凍した焼きおにぎり1個と一応ホンモノのシジミが入っている味噌汁一杯を夜食に無料提供していたのです。

上記には一部に冗談を含みます。表現が皮肉や恨み言と思われない程度にはお客さまとの信頼関係ができているはずですが、久しぶりに泊まった蔵前の宿周辺で中華料理店2件インド料理店2件洋食店1件タイ料理店1件居酒屋1件の候補を新しく見つけていたにもかかわらず打ち合わせが20時半に終了し25時までに準備書面変更案を送信することになったため外食中止、宿が用意した救済用夜食制度がまさに救済的に機能した、という経緯は記載しておくことにします。

浅草周辺で小刻みに別の宿を試しつつ、実は宿の周りの飯屋も試したいのです。蔵前は地下鉄浅草駅から都営地下鉄で一駅南。稲荷町は浅草駅から東京メトロで二つ西。上野駅はさらに一駅西、そんな位置関係にあります。

今夜の宿は稲荷町駅がある表通りから2本奥に入った静かな通りに面しています。そのさらに一本奥の通りから、上野駅方向を見たところ。

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手前から韓国料理→鉄板焼き→鰻→餃子→中華全般、とお店が並んでいます。
交差点の左側にはイタリアン、さらに向こうはインド料理と宮崎鶏と天丼の店、その向かいには当然のようにコンビニエンスストアがありまして。

時間さえあれば決して食生活に不自由することはありません。選択肢が増えれば増えたで迷わしい、ということから表題の件。

この打ち合わせ、もともと設定していた2泊3日で終われないだろうな、という予感はあったのです。

で、正しくそのとおりになった、というのが今夜外に出るまでの展開。今日一日で8時間ほど打ち合わせができると期待していたのですが5時間50分しかやっておりません。その部分が後ろにずれるとどうなるか。

ルールがあります。

超ロングステイプランの利用により、宿での滞在時間は十分確保できています。16時30分までに打ち合わせが終われれば17時30分東京駅発の東名高速バス昼行便の最終で帰れます。

名古屋から東京へ設定する出張について、片道交通費5千円台でおさまるのはここまで。以後は新幹線で帰ることになり、21時30分までに終われれば東京駅発22時3分のひかり669号で帰れます。

…のぞみ号じゃないの?とは僕も思ったのですが、東海道新幹線のぞみ号東京発の最終はなんと21時30分でして、文字通り

のぞみがない

状態で名古屋に帰ることになるのです。お客さまにはこの表現でそのままお伝えしていいかと思っています(苦笑)
これは当初案の高速バス利用に比した差額として、交通費5千円の増額請求を承認していただくコース、ということになっています。

…そうした議論を一切はしょって新幹線利用を前提とする請求をかけるんじゃないの?とは開業前の僕も思っていたのですが、世の中はそう甘くない、と言って体裁が悪ければ『普通列車や高速バスやフェリーが好きな人が世の中の役に立てる仕組みが存在している』ようなのです。

とにかく当事務所では東京出張の交通費は高速バスの利用を標準とする実情ができており、新幹線の利用は躊躇すべきアップグレード、でなけりゃ何かの失敗(例:バスで出発間際に偶然受けちゃった相続登記の見積もり依頼の電話)を復旧する際のネタ、という位置づけにありまして。

じゃぁ明日どうしようかな、と思っているところなのです。16時半までには終われない(というより終わらなくていいとお客さまに認識されている)代わりに増加交通費の差額請求は通る、ということになっています。

ここで素直に新幹線で帰るのは文字通り

のぞみがない

感じはするんですよ(無駄に反復強調するのもどうかと思いますが)

だったら安い宿に泊まり16日は国会図書館で書見して夕方のバスで帰ろうかな、とは思っているところです。

現時点でまだ、バスも宿も予約してはおりません。双方ともに目星はつけてあるのですが…蔵前か浅草が気になるんですよね。

ところで。
上記の交差点から眺める鰻屋はランチに唐揚げ丼のテイクアウトを出すと看板に書いてあります。
鉄板焼き屋は同じくタイ料理のテイクアウトを出すと写真が貼ってあります。

気に…なるのです。迷うのです(苦笑)

南武線への乗り継ぎに、迷う(東京出張2泊3日 1日目)

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遠くの山は雪。麓の木々は枯れ葉色。空を見れば深い青。思ったよりは寒くない恵那峡サービスエリアにやってきました。今日から出張です。
実は前回の東京出張、往路の東名ハイウェイバスが3時間遅れまして…週末渋滞工事渋滞事故渋滞の渋滞三連コンボが発動されたのです(苦笑)よくよく見れば今月までリフレッシュ工事中の東名を避けて、中央道経由のバスを予約しておりました。

でも、今日は川崎で用事があるのです。立川から川崎への南武線で南に下がりたいのですがバス停との位置関係が当ブログ向きなのです。
中央道日野から多摩モノレール甲州街道駅に出ると、乗り換えアプリはまず北上して立川に行け、と言ってきます。
中央道府中からは北へ10分ほど歩けば京王線多磨霊園駅に出られますがその先は西へ、分倍河原まで行かないと南武線に乗り換えられません。
中央道府中から南を見ると南武線南多摩、という駅はあるのです。川向こう、といった位置関係で別の市、だからバスは一時間に一本、らしいですが。
いっそ歩くと30分、ということで寒くなければこれが最速なのです。実行するかどうかはこれから考えます。

本年最終東京出張(12月13~15日で決まりました)

事業およびその経営、というものについて考えさせられるご依頼が並行して進んでいます。

概ね僕が好きな順に

  1. 僕にはちゃんとお金を払ってくれるが別のどこかに穴が開いている人。
  2. ひたすら真面目でひたすらまともな人。ゆえに儲からない人。
  3. 前項に該当するうえにタイミングや人脈に恵まれて順調な人。
  4. 高邁な理想と官庁批判は大好きだが僕をタダで使おうとする人(弟子)

事業経営上は底が抜けており僕をちゃんと使おうともしないが補助金貰うのは好きな人も今年はいました。
もちろん受託前にお引き取り願っているため上記のようになります。

上記4類型のうち僕が好きなのは実は第一類型です。難易度は高くなる反面やりがいと実務経験は増えることになり、僕が紛争解決上必要だと認めた出張その他の提案(つまり費用増加)は採用されやすいから。逆に3番目の類型の人は関与する意味が少ないといいましょうか、事務所の業務として独自性を発揮しにくいので簡単に事務所を乗り換えられてしまう可能性が高い、と僕は考えます。

※会社設立や抵当権抹消がそれにあたるんでしょうが…ああいうのをウェブで集める事務所の苦労は想像もつきません

地裁や高裁での職業代理人が勝訴判決を取って契約通りに委任事務をおえたあと、強制執行のご依頼だけ受けた際に補助者さまに愚痴ることがあるのです。

要するに彼らの活躍はウルトラマンと同じだ。勝ったが荒廃した街が残った、と。
一般人の懐具合を考慮すると、そう言わざるを得ません。僕自身はそうならないように気をつけてはいるものの、常にそうできているか自信はないところです。

一方で上記第一類型の事案は、特撮映画に例えるならば採石場跡地での決闘に似た面があります。
すでに荒れ果てた場所で思い切り戦えばよく、戦うことで発生する追加的破壊はあまり心配しなくていい、と。

ただし補助者さまから見ると…第一類型のお客さまは人として好きになれない部分がある、ということになるようなのですが。

※ソンナ方々ノオカゲデ貴女ノ賃金ハ払ワレテイルノダヨぐふふ、と申し添えてはおります。雇い主として。

補助者(さま)の評価は高くないですが僕はこの事案は気分よく受けてますので安心してください、とお客さまに言える程度には馴染んでいただいている経営者の方が東京にいるのです。当然ながら裁判書類作成案件。

前回の打ち合わせのとき、客室内で電話していたのが聞こえてしまいました。終話後に上目遣いで尋ねてみます。

「いまの電話、司法書士さんですよね?」

どうみても登記をやる打ち合わせのやりとりだったのです。
それも、僕がこのお客さまと8時間打ち合わせやって稼ぐ報酬を申請1件で稼ぎ出せるような登記の。

「あああああワタシという者がありながら儲かるご依頼だけは別の事務所に流すなんて、よよよよよ(嘘泣笑)」

人が泣くさまを『よよ』とする擬音語は平安時代には存在していたのだとか。
令和の御代に、しかも中年男性が嘘泣きで使っていいかどうかは議論の余地を残します。

まぁそういうスピードと確実性が求められる不動産登記を遠隔地のお客さまから受けてはいけないのは当然ですので上記発言はあくまでも笑える冗談だ、ということを申し添えます。

そうした案件で、あくまでも裁判書類作成業務での必要が発生したため、表題の件。
東京に出張することになりました。滞在地は荒れ果てた採石場跡ではなく浅草~上野、滞在期間は3分間ではなく12月13~15日の3日間です。

出張相談を追加費用なく行うのはちょっと難しいかもしれません。新幹線を使って時間を捻出したり16日以降に滞在を延長して引き受けることは検討できます。いずれにせよ5千円程度の費用増加が生じます。

本年最後の東京出張になりますので、ご興味のある方はお問い合わせください。

意図的にお金の話をします。僕(事務所所在地:愛知県名古屋市)にちょっと複雑な裁判書類作成を依頼し、事実関係を聴き取るために2泊3日で浅草付近(←都内では宿が安い地域)まで出張させる予算。

  • 交通費は高速バス利用 正規料金往復11000円。
  • ビジネスホテルツイン 2名2泊12000円。
  • 地下鉄等の行動費 2000円。

以上合計25000円です。
宿泊費は2名分なのですが、これは打ち合わせ時に自由に部屋を使うためで合宿まではやってません。冒頭の第4類型=弟子とは合宿をすることもありましたが費用は師匠負担、という恐ろしい展開になっています。

もし節操のない閲覧者がこのページを印刷して他事務所に持って行きこの料金で出張やれ、などと言ったら一瞬で受託回避が決まる程度には法外な設定ではあるはずです。

出張費としては安すぎるはずですが不当誘致ではない、とは信じています。
複雑な裁判書類作成の受託を争う市場は、東京にもないはずだから(苦笑)

あとは現地での打ち合わせに要する時間1時間あたり6000円で費用を積算します。事案を整理しきって準備書面を作る際には4ページまで3万円+1ページ増加ごとに6千円を加える、ということにしています。来年は社会情勢がよくなるぶん、宿泊費の部分が上がるはずです。

やりがいは感じていますので、移動時間に対する日当は請求しておりません。ただし同規模の出張を1回実施しました。

これが数年単位でとっちらかった事実関係とその痕跡たる文書やら表やら写真やら録音やらを掌握し、依頼人の陳述を聴き取り、他人(裁判官)が読める書類一式に仕上げるための手間と費用の例ではあります。

こういう費用の出し方をして報われるのは請求額合計数百万円超えの紛争だけです。本人訴訟でもこの領域に入れば、職業代理人を使う場合の費用と比べて半減以下に持ち込めますから。さりながらこの作業をせずに自滅していくらしい方も定期的に現れ、それはどうしようもありません。

この出費を躊躇無く受け入れてくれるのが、冒頭の第一類型のお客さまなのです。そこが大変よろしい。

自分の認識を第三者にわかりやすく説明する=読める書面をつくることは、そんなに一般的でも簡単でもないようです。
そこらに書き散らされている通販や飲食店紹介サイトのレビューを見ると、そう思えてなりません。

作業の前提として事実を適切に整理把握するのがもうムリ、という事案も多々あります。

そんな訴訟で依頼人を交えて丁寧に事案を聴き取ることを世の士業がどれだけやっているのか、そもそも怪しい面があります。
法廷で反対側の席に座った素人玄人の死屍累々ぶりを見てそう言わざるを得ません。

ですので、こういうことをしてこういうお金をいただいていますと明らかにしておくのはどうやら悪くないと感じているのです。

-補足-

 ここは基本的に労働者向けを標榜する事務所です。このため開所以来、労働者側には優遇的な報酬設定を維持しています。
 労働紛争労働側のご依頼にあっては、慰謝料など算定困難な損害賠償や付加金の請求がない案件に限り、上記のような打ち合わせは1時間3千円で実施しています。時間単価の部分はそのように読み替えて差し支えありません。

 ただし、打ち合わせ中に僕以外の司法書士に電話して、登記の依頼などはなさらないようおすすめします。
それがわかったら、とっさに平安時代風な嘘泣きなどするかも知れません(笑)

それは想いが伝わったから(東京出張3泊4日 最終日)

東京滞在を1日延長した4日目は、朝9時半から打ち合わせに入ります。

地下鉄銀座線稲荷町駅にほど近いこのホテルには、ツインの部屋で大人2名泊、朝7時チェックイン翌日22時チェックアウト可能で2名合計5670円、という法外なロングステイプランが設定されることがあるのです。

みんながマスクせずとも安心して暮らせる世の中が戻ってきたら絶対なくなるプランなんでしょうが。まぁおかげで助かってる人がいるのも事実です。

そんな超ロングステイプランを使いはしたのですが、昼前までは淡い望みを抱いていたのです。

東京駅発17時30分の東名高速バス昼行便の最終で帰れるんじゃないかな、と。

そんな望みが潰えまして、本日3回目の休憩を宣言しました。17時10分です。

次に意識せねばならない時刻はチェックアウトの30分前でして、東京駅から新幹線を使って名古屋に帰るには稲荷町を21時30分には出る必要があります。あと4時間延長できることにはなった…のですが。

気になるところを口にしてみました。
朝からずっと気になっていたんです。

「来週末あたりまた、2泊3日でここ(稲荷町)に来たほうがいい気がしてるんですが何故でしょうね?」

『それは僕(お客さま)の想いが伝わったからでしょう』

キレのある即答を返されました。
とりあえず笑いながらベッドに突っ込んでごまかし、休憩。

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※写真はイメージです お客さま退室後に撮影しました

結局この日の打ち合わせは21時前に終了し、さらに再来週の東京出張に向けて日程調整が始まったところなのです(汗)

最近少しずつ増えている、同業者による本人訴訟支援とかいうウェブサイトにはちょっと違和感があります。

結局あれって能力の貧弱な弁護士、と言って悪ければあくまでも法律専門家を標榜する立場からのアプローチであり過ぎる気がします。非弁護士である全ての士業に課せられている法律相談・裁判書類作成の制限に関してほぼ言及がないのも気に入りません。

では僕が書類だらけのツインルームでお客さまと一日何やって楽しんでいたかといいますと、文字通り事実の流れに関する説明の聴き取りとその説明を裏付ける資料の探索、です。

それがやりきれていない、2泊3日12時間弱かけてもやりきれない、という認識を共有しているから追加での出張提案が以心伝心的に通ってしまうのです。この点で、お客さまと想いは通じ合っているのです(あ、なんかちょっとイヤだ)

ではある一方、『それがやりきれていない』から自滅する職業代理人&依頼人を地裁でもよく見かける実情はあります。

だからこそ、自由な法的判断ができない制約に服していても(丹念な事実の探索と相手方主張の矛盾を弾劾することは禁じられていないので)僕は代書人としてなんとか仕事ができてしまう、と最近は納得しているのです。

自分は法律家だ、など優良誤認まがいのことを言わなくてよく、むしろ著述家(添削業務の場合は、編集者)のほうがよほど近い。
お客さまの一部には僕の文章を評価してくださる方がおり、そうした方にはちょっとやる気を出してしまいたくなるものなのです。

ただ、そういう面を標榜する本人訴訟支援のウェブサイトは見たことないよな、と思っています。

検索エンジン対策は難しいはずですが、事実の探求と文章表現にこだわる代書人がする裁判書類作成、でも弁護士じゃないんで自由な法的判断はしませんよゴメンね♪などという業務は何らか需要を喚起できないものなのでしょうか?

※上記文章において、『でも』以下がある限りウェブサイト閲覧者の9割は即決で逃げ出すであろう自覚はあります。もちろん(苦笑)

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