変わってしまうのか変われるのか
先日のこと。補助者さまには着任以来13年半にわたり、当事務所に勤務しておられるのです。
相変わらずお美しくあらせられますね 当事務所にお越しいただいてから全くお変わりないこととお見受けいたします
敬意をこめてさように申し上げましたところ、彼女憤然として曰く
そう見えるかもしれないが、外から見えないところが○○てきているのだ
と。
伏せ字にした部分は漏洩させたら何かひどいことになりそうなので、このまま墓場に持っていくと決めました。
とは申せ、当事務所関係者で今年最高だったひとは、労働紛争あるいは裁判事務のお客さま方を大きく引き離して補助者さまで決まり、だと思っているところです。お心あたりのある方は当ブログの春の記事をご覧いただいていることでしょうから繰り返しませんが。
さて、表題の件。当事務所の約5年前と現在の売り上げ構成を比べてみました。
当事務所ではこのころからクラウド会計ソフトで経理を始めています。裁判書類作成業務を労働紛争(経営側労働側含む)とそれ以外に分けるのはきっと当事務所だけだろうとは思います。その他司法書士業務はほんの少しの商業登記のほか遺言作成支援、現地調査を含みます。相談業務が売上高に占める割合が妙に高いと思う同業者さんもいらっしゃるかもしれませんが、『各業務に付随して行う出張』があった場合はお客さまから支給された交通費宿泊費日当を当該業務の売上高に計上したのち交通費等は経費に計上することになっています。
つまり当事務所では出張相談があるぶん、相談料本体よりいくぶん多い売上高が相談業務に存在するように見える、ということ。
5年前は一言でいうと労働紛争と不動産登記の事務所だったのです。
今年は…なんといったらいいんでしょうね。まぁ訴訟が好きな事務所だ、とは言えます(苦笑)
社労士の登録ってムダなんじゃないの、ということは言ってはいけません。少なくとも年間の会費8万円余を補うだけの売り上げがあるなら登録は存続させる、と決めています。もともと労働紛争労働側の依頼を受けるために生まれた当事務所の看板として、この資格を捨てるわけにはいかないのです。
無視できなくなりつつあるのは執筆等情報提供、に分類した仕事たち。雑誌への寄稿やちょっぴりの印税、役所での勉強会、講演あるいは講師など、いずれも森林・林業関係の仕事です。ウェブサイトとは全く無関係に依頼をいただくことができ、なかなか減少しない、という点で他の業務と一線を画しています。つまり安定経営のためにはこれが必要で、ゆくゆくは売り上げの20~25%くらいがこの分野から上がるようになるとよいだろう、と思っています。
欲を言えば不動産登記も売り上げの25%くらいを占めてほしいのですが、相続や財産分与の登記を年に何十件かやりました(←業界平均受託件数の数分の一だと思ってください)という程度では無理、です。いまさら住宅・金融関連登記の依頼を得るために銀行やら不動産屋に頭を下げたいとは毛頭思ってないので…今年は結局、売買を登記原因とする登記のご依頼は1件で終わりました(呆然)
そういえば今年抵当権設定の登記ってやったっけ?
話題を変えます。この状態から来年どうしよう、というのは毎年毎年常に悩ましいテーマではあるのです。特に、ウェブサイトを通じて自分が増やしたい仕事を増やすのがここ数年でどんどん難しくなってきています。素人が適当に作ってばらまく情報とその情報に消耗させられる閲覧者が増えすぎて、昔のように『当事務所のウェブサイトを熟読してから依頼を決めるひと』が現れにくくなってきているところ。
当事務所が本来得意な、錯綜した事実を解明したり説明能力がたかくない人の話を整理するような裁判事務は受託できれば報われることが多いのですが、これをうまくアピールする方法が見つかりません。
身内に●●●●がいる案件歓迎
というのはどう?と補助者さまに問うてみましたが、それも伏せ字部分が社会的に受け入れられないだろう、というより放送禁止用語だぞそれは、ということになっています。
※最近みた債権回収業務のウェブサイトは上位互換なあの士業が運営しているんですが…『家族間での債権回収は受任しません』とウェブサイトに堂々とうたってありました。
そんな●●士がやる相続相談っていったいなんなんだろう?
親が死ぬ前に財産を先に奪った奴が勝つような相談だったりするのかな(笑)
まぁそうした軟派なウェブサイトの横か反対に延びてる、あまり平らじゃない道を目指したいとは今後も思っているところなのです。
今年もそうした平らじゃない道を僕と歩いてくださったお客さま・歩き始めてくださったお客さまが複数おられまして(皮肉じゃありません)、おかげでこの冬は安楽に越すことができそうなのです。あらためてお礼申し上げます。
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