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音楽と教育の偉大さを伝える本(じゃないのかもしれませんが)

先週まででいろんな出張といろんな仕事が終わりました。気づけば労働紛争労働側の裁判事務が1件もない、ということになっています。一方で企業側での…ただし労働紛争でない裁判事務を複数平行して進めているところ。何年ぶりかに起きた変化については週明けから心配することとして、読書中心の週末にしました。表題の件。

今更ながらではありますが、この本に蒙をひらかれたのです。

著者=ピアノ教室の受講者は普段の取材対象が暴力団、という中年ノンフィクションライター。
対するは、彼見るところの『人を殺したことがあるヤクザがまとう独特のオーラ』をまとった謎のピアノ講師、レイコ先生。

長期執筆明けのライターが映画音楽で遭遇した涙腺崩壊。その曲をピアノで弾きたい!という情動に駆られた著者が出会った至高のピアノ講師とのやりとりを経て一応の目的を達成する(発表会では何小節かをすっ飛ばした、らしい)までの…これはルポルタージュというべきなんでしょうか。僕よりちょっと年齢が上=年齢50代前半の著者の文章はところどころ黒いのですが、妙なおかしみと素直さが同居しています。この本を読んだ方々による、Amazonのレビューを読むだけでもう既におかしい。

もともとはこの著者の『ヤクザと原発』『サカナとヤクザ』を読んで著者に興味を持ったのですが『ヤクザときどきピアノ』にはそうした黒い部分は著者が自らを分析するときにしか出てこず、あとはなんというか…努力・尊敬・達成、そういうお話しです。

著者が最後にピアノの講師を『なんと素敵な仕事だろう』と言ってのけたのには爽やかな感動を一気に通り越して、ただ受け入れるしかありませんでした。そうまで素直に所感を述べられるこの著者が素敵だ(苦笑)

今年はこの本にいう『ライターズ・ハイ』になれる裁判書類作成案件が複数ありました。
そんなときに音楽がカラダに及ぼす影響についても少し感じる機会があったのです。

この本の著者はその曲を弾きたい、という情動にしたがって突っ走り、得るものを得るところまで行った=『音楽は人生を豊かにする』と本で言い切るところまで到達できたのですが、その達成には極めて優れた導き手としてのレイコ先生の存在が不可欠だったことがわかります。僕は文章の書き手として著者に、人になにか教えることを業とする者としてはレイコ先生のありかたにも興味をそそられ、人に教える仕事の成功例を見せてもらえた一冊でした。出張先でくだらないただ働きをさせられて云々、などと愚痴ってるヒマがあったら取引先ごと忘れて仕事しよう、でなければ何か前向きな活動をしよう、と思わされたことであります。

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