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ゆったりできない人にこそオススメな『ゆったり四国鉄道の旅』

JR四国には『ゆったり四国鉄道の旅』という旅行商品があります。ルールは

①同社のウェブサイト(正確には、Web限定の類似商品を売ってます)またはワーププラザ(駅併設の旅行会社)で予約する。予約は店舗でする場合、前日まで。宿にもよるが最小催行人員1名

②【重要】この旅行商品で地区ごとに提示される指定の宿泊施設を選んで1泊する

③宿泊券とセットで、四国内の出発駅(任意)から宿泊地までJRでの往復きっぷ、またはJR四国内乗り放題のきっぷを発売する

このようなもの。
旅好きの人なら『まぁよくある商品だよね。往復で飛行機を使うプランとか』という印象を抱かれると思います。

突発的な出張で徳島から宇和島に出張で往復することになった代書人、という出張者が世にどれだけいるかはわかりませんが(いないでしょうよ)、この旅行商品はそうした人に推奨できるらしい、というのが今回の記事の要約です。

上記③の特徴として、出発地から宿泊地まで一律往復6千円で特急指定席を利用可能、3日間有効な『往復きっぷ』がセットされるのです。

言い換えます。この旅行商品を使う場合、他の宿泊予約サイトを経由する場合の最安値から1~2千円高い協定価格で宿を取らされるのと引き換えに『JR四国管内ならどこへ行っても、特急指定席を使って片道3千円』の特殊な乗車券を手に入れることができる、というルールなのです。

つまりJR四国管内での片道移動距離が長いひとほど法外にトクするわけです.典型的なのは特急が頻発する区間の端から端=徳島から宇和島、なのです。この区間、正規運賃・料金なら片道1万円を超えます。これが3千円になる(笑)、と。

じゃ●んで今泊まっている宿を取ると、同じグレードの部屋は1100円ほど安いはずですがこの局面では問題にもなりません。

他にも例えば八幡浜ー高松は特急利用時に片道7千円を超えるので、九州からフェリーで八幡浜に上陸して四国のどこかに行くことになった代書人などには推奨できるかもしれません(別に裁判書類作成代行と船での旅が主たる業務な司法書士でなくてもこの旅行商品は買えるのですが)。

ウェブで公開されているほか、この旅行商品の情報を補足します。

○女神さまに祈ることが必要かもしれません

僕は今回、全くの別件で徳島に来たあと宇和島への出張が確定しました。そこで前日に徳島駅のワーププラザを訪れたところ、この旅行商品を使った宿の予約が最初はスムーズに行かなかったのです。

この旅行商品で宇和島ではJR系のクレメント宇和島を含め3件の宿が選択できるところ、カウンターの担当者は第一希望の宿を検索して少し動作が止まり、次いで第二希望を検索して眉間に物憂げなシワを作りました。

『前日なので(宿の)在庫を返してしまっているのかもしれませんね』

この発言を機に担当者さまが人から神に変わりました。

見たところこの旅行商品、公式の説明では前日まで予約可能、とはされていますが実際に予約を希望すると旅行会社の端末を使った通常の作業行程では発券できないことになるようなのです。で、女神さま(以後、カウンターの担当者さまをこう呼びます)は第一希望の宿に直接電話をかけて空きを確認し、予約可能としたうえで宿泊券を発券する、というアナログな手法を採って発券にこぎつけました。

女神さまには十分な敬意を表してお札(チケット一式)を拝領し、お布施(代金)をお納めして店舗を退出したことであります。

宿が取れねば買えない商品である関係で、この点は利用者が知っておいたほうがよい気がしています。
あなたがこの商品を使う際には、ワーププラザでよい担当者に当たることを祈ります。ちょっと年齢高め=経験多めの担当者さんのほうが、人から神にちかいところにいらっしゃるかもしれません。

僕の場合、ちょっと揉めそうな旅行商品を買いたいときの担当者には経験値も年齢も高めの男女を選べるならそうしています。人を見かけで選んではいけないのです(笑)

○列車の運行形態と選択可能な経路は一致しません

中途半端にJR四国の路線図を知っていると失敗する、ということだったのかもしれません。

JR四国で高知から宇和島へは、土讃線窪川から予土線に乗り換えて行けます。検索サイトでもそうした乗り換え案内を出してきます。

でもこの旅行商品で徳島-宇和島の片道きっぷを発券した場合、上記の経路は使えない、予讃線・高徳線つまり高松経由の一択であると聞かされました。なぜ?

よく考えたら土讃線窪川ー予土線若井はたった一駅だがJR四国じゃない!だから経由できない!という理解でよいようです。

同区間は第三セクターに移行した土佐くろしお鉄道の路線、ということで青春18きっぷでも無知な利用者がもめ事を起こす区間(笑)ではありました。この旅行商品でも、あくまでも『JR四国の』片道きっぷあるいは乗り放題きっぷの選択が可能なだけで、別会社の路線を使えるとは一切言ってません。逆に、土佐くろしお鉄道を含むきっぷは別の値段で設定されています。

そうすると。窪川ー若井間に列車が走っているのは無視してよく、鉄道会社との契約上は凄い断絶がある、冷戦時代のドイツ連邦共和国本土と西ベルリン並みに途絶してる(苦笑)そう思え、ということなのだから。

仮にこの旅行商品で宇和島でも予土線江川崎でもいいですが、断絶区間の西側である若井のさらに西側のJR線を出発地として高知の宿を取った場合を考えます。この場合、窪川ー若井は経由できないのだからセットで発券される往復きっぷでの移動経路はなんと多度津経由、正規運賃料金合計1万1千円超え、でもこの旅行商品を使えば片道あたり3千円、ということにはなるのでしょう。

こういうことを考えて興奮し時として実行するのが乗り鉄という種族だ、と一般の読者さんには考えていただいて、お話を続けます。

○途中下車はできません、から…

この旅行商品で目的地まで往復6千円片道あたり3千円のきっぷを選択した場合、途中下車ができません。

ですので僕の場合、徳島を9時過ぎに出て宇和島を15時前につくまで改札口を出られませんで(苦笑)、もう粛々と列車に乗り続けるしかない、ということになりました。

つまり表題の件。
この旅行商品ではゆったりなんかできない局面で最も経済的利得が高いのです(わらうところ)

ただしこの商品、特急指定席はとらなくても(利用予定列車の指定席が満席でも)宿さえ取れれば発券されます。特急自由席を使っても普通列車で行ってもかまいません。

ですのでどこか海に面した無人駅で改札口さえでなければ大丈夫と言い張って次の列車が来るまで呆然と立ち尽くす、ということは可能、なのでしょうよ。

事前にお弁当と飲み物を買って列車に乗り、愛ある伊予灘線のどこかの駅で試みるのは大変おもむきのあることだと思います。それらの駅の改札内に売店どころか自販機がないのは確実で、駅によってはトイレもなかった気がしますが。

改札を出たら不正なのでしょうが、ここで意地でも出ない、そうした制約をも楽しめるのがよき乗り鉄という種族なのです。

なお、途中下車は前途無効になるだけで下車駅までは乗車券・特急券とも有効です。JR東海が新幹線を使った旅行商品で仕掛ける『途中下車禁止』という地雷=途中駅で出場しようとすると運賃料金を全額徴収されたうえに当初の乗車券も無効(利用すべき列車の発車時間は過ぎたから、という論理)になる、という目には遭いません。

なので明日はこのきっぷ、宇和島から高松までで捨てようかちょっと考えているところです。高松からはフェリーで神戸に上がるなら別にそれも合法、ということで。

○普通に売ってる乗り放題きっぷなんか買うもんじゃない、という暴言

JR四国では、みどりの窓口でふつうに買える企画乗車券としての乗り放題型のきっぷを発売しています。四国フリーきっぷは3日間有効で16440円、前述の断絶がある窪川ー若井も乗り放題、ということになっています。ですが。

ゆったり四国鉄道の旅でセットされるJR四国乗り放題のきっぷは窪川ー若井が自由周遊区間に含まれないものの、3日間有効で1万円です。

さらに、この旅行商品で選択可能なホテルは5千円台~通年で6千円台のものがいくつか存在します。

ということは?

窪川ー若井をひたすら往復したい特殊な乗り鉄の人でもなければ(そういう人が、急に徳島から宇和島に行くことになった代書人と比べてどちらが多いかわかりませんが…いそうな気がします)、場合によっては朝食付きの宿が一つついて四国フリーきっぷとゆったり四国鉄道紀行がほぼ同額、しかもフリーきっぷなんだから改札外へもちゃんと出ることができ、当人さえその気になればゆったりできる(が、フリーきっぷを所持した乗り鉄の常としてひたすら列車に乗り続ける)ということかもしれません。

最後にこの旅行商品で発券された乗車券類の写真です。とにかく行き先だけが明示され、発駅は適当に四国各駅となっている、往復きっぷとはいうが券面にはそう書いてなく、どうみたって片道の切符が2枚出てるだけ、というすっごくいい加減な表記にちょっと笑えてしまいました。写真を回転させることすら面倒、というかどこか傾いた気配がするこの商品にはぴったりな気もするので、もうそのままアップロードしておきます。

Img_20211021_032227

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