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2021年10月

11月4~9日、東京~仙台に出張します(紀伊半島にも出張します)

最近の東京出張、お客さまのご意向より優先すると宣言している要素があります。

国会図書館東京本館の入館抽選です!(キッパリ)

今回は11月4・5日が当選となりました。

ですので相談希望のお客さまには4日5日のそれぞれ遅い時間を手配して(と言うと勝手に聞こえるかもしれませんが、その代わりに名古屋の司法書士が東京で相談やって交通費も日当も不要、という手品を演じることができるので…黙っててください、とお客さま当人にも申し上げるわけです)、まず東京での滞在日程が決まりました。

もう一つの重要点。11月第2週、太平洋フェリーの仙台発名古屋行きは日・火・木曜日の出航です。
月曜日は仙台の法務局でちょっと仕事があります。

乗り継ぎパターンが19時台の出発まで成立する新幹線は片道2万円。ブログのネタにして捨てる、以外に使い道がありません。

仙台16時15分発のピーチアビエーションも、11月8日出発分は荷物1個込みの運賃が1万5千円を超えていることを確認して…ホッとしながら選択肢から外します。これが安すぎると、お客さまとのカンケイが微妙になりかねません(笑)

安心の太平洋フェリーはフェリーいしかりのS寝台が10700円、月曜日地上での宿泊費に別途5千円割いても飛行機とほぼ同額です。

今回は勝ち戦の後始末ですので、1等アウトサイドにトライするのも悪くないとは思っています。

そんなわけで、11月8日月曜日は半ばやむを得ず仙台周辺で滞留することとして、翌日に仙台から帰ってくるのが費用面でも身体的な負担の面でも、さらに移動中の仕事のしやすさからみても!妥当なのです!!(強弁していることは自覚しています)

以上によりまして。

11月前半実施の東京~仙台出張の日程がきまりました。11月4・5日は上野周辺で2連泊、6日朝から福島県中通りへ、7日は朝からちょっとなにかして(ちょっとだけなにかしよう、と思っているのです。ちょっとだけ)、7・8日は塩釜か松島で2連泊、9日昼に仙台港を出て10日昼に名古屋着にするつもりです。

前回の四国出張でもそうしたのですが、拠点を定めて2連泊、という移動を繰り返すとだいぶ楽なのです。滞在期間の真ん中の日、手ぶらで行動できる。

出張相談は4日5日夕方以降の上野周辺、6日夕方以降の東北本線沿線(福島県内)、7日は南東北のどこか(応相談)、8日の仙台市内、といったところで対応可能です。労働紛争労働側、民事家事関係裁判書類作成、といった従来からの注力分野のほか、山林林業関係者からのご相談、特に僕の著書をご購入いただいた方には便宜を図ります。

なお、初見の相談希望者については、最低2mの対人距離と十分な換気が出来る場所の確保を必須とします。相談担当者は今週、2回目のワクチン接種を終えました。

もう一件、出張が決まりました。

11月12~14日、熊野周辺、としておきます(訪問先は公開しないほうがよいだろうと判断しています)。尾鷲までは行くことは公開可能と判断しました。紀伊半島某所で2連泊、というパターンになりそうです。出張相談は11月12・14日の名古屋-熊野市間で可とします。

非代理案件で用いるQRコード付き商業登記申請書作成代行に関する考察

当ブログにはここ15年間で2900件余の記事を公開していますが、商業登記に関するものは初めてかもしれません。なにしろカテゴリーにも、『不動産登記』は設けていますが商業登記はない(苦笑)

今年は創業以来初めて、年間の商業登記申請書類作成受託件数が4件に達することになった(まだ到達していない)ことでもありますし、商業登記の話題です。

同業者さんを呆れさせるか困惑させるであろう、表題の件。まずオンライン申請を常用されておられる諸先生方は読者層からはずれます。

書面申請に徹する古風な諸先生方も、実は読者層からはずれます。実はこの記事、同業者向けにはならないだろうと考えているところです。

さて、先頃受託した今年3件目の商業登記申請では、お客さまは管轄法務局と同じ区内に住んでおりました。

僕はその法務局から350kmほど離れたところに住んでおります。

原本還付を要する添付書類はなく、いくらなんでも(僕でも)補正にはなるまい、という申請類型。ただ、少し申請を急ぎたい、というご意向が示されています。

あと、僕のところでは登記申請にオンラインは使っていません。司法書士さん用の電子証明書、持ってません。

その点では僕も書面申請を旨とする一派に属するものの、コンピュータを扱うのは好きだ、というところにゆがみが生じています。そこで。

このご依頼、僕が代理してしまったら委任状の動きはお客さま→当事務所→法務局、という流れになります。

なら代理なんてしなきゃいい(暴論)

えぇ司法書士法第3条を久しぶりに眺めますと、同条第2項では『法務局に提出し、または提供する書類または電磁的記録(中略)を作成すること』が司法書士の業務として挙げられています。代理じゃなくて。

ちなみに登記供託の代理は第1項、ということでこれは普通の司法書士さんの関心順に並んでいる条文なのかもしれません。

紙の登記申請書も、登記申請に関しては電磁的記録も作っていい、ということを確認してさらに考えます。

司法書士さん用の電子証明書を持たずオンラインで登記申請しない僕でも、法務省謹製の申請用総合ソフトでQRコード付きの登記申請書を作れることは承知も活用もしています。

これは申請データを申請用総合ソフトから電子的に送ってしまい、でも電子署名は付与しない代わりに法務局にデータを送ったことがわかるQRコードの付与を受け、それと申請事項を印刷した登記申請書をオンラインではなく紙での申請の一種として提出する、というもの。法務局側ではQRコードの方を読んで送信済みのデータにアクセスし、たぶん登記申請の処理はオンライン申請(申請に供するデータは電磁的記録として法務局に送られている状態)と同様にやっていく、ということなのだろうと推測しています。

言ってしまえば法務局側は便利なんだろうねよかったね申請の処理もちょっとだけ速くなるかもね、というもの。

申請人側にはメリットがあるかどうかはさておきます。
同業者さんのなかにはちょっと辛辣なご意見をお書きのかたもいらっしゃるようです(笑)

このQRコード付き申請書、司法書士が登記申請を代理しない状況下で当該司法書士が付与されたアカウントから作成提出していいのかよくわからない面がありました。

ソフトとしては作成可能なのです。代理人欄を空白にし、申請人欄で代表者さんに会社印を押してもらえばよいわけですから。

司法書士法上も、条文上は問題ないことは確認できています。

あとは申請用総合ソフトと法務省様のオンラインシステムの利用に関する規約で、『他人の登記申請のために自分のアカウントを使わせてはならない/自分が申請人にならない登記申請書を作成してはならない』などといった規制がないかどうかですが…

ない、ようなのです。

より具体的にいいます。A株式会社が僕に目的変更の登記申請書の作成を依頼しました。僕は登記申請を代理せずにA株式会社(の代表者)が申請手続きを進める想定で、登記申請書と付属書類の作成のみを受託します。この際、登記申請書はQRコード付きのものを僕のアカウントで僕が作ってよい、ということです。

当然ながら、作った登記申請書の2ページ目には僕の職名を記して職印を押すことはするのです。アナログばんざーい(笑)

で、そうすると。

お客さま=会社代表者はそうした申請書一式を、あくまでも本人申請というかたちをとって法務局に持ち込みます。法務局は特になにかいうでもなくこれを受理します。

つまり、お客さまから当事務所への委任状の流れをカットできます。
僕が作成した(法務局へは送信済みの)登記申請書類をいきなりお客さまのところに送り、お客さまはそれを法務局にハンドキャリーすればいいわけです。

で、翌日。登記申請が完了になった旨のメールは、僕のところに入ってきます。お客さまが知るよりも早く。

※ちなみに、同時期の通常の商業登記完了予定日は申請提出から1週間後。ちょっと凄い処理速度ではありました。

この手続終了の連絡を僕が受けてはいけない、という規定も関連法令にはないので、あとはお客さまとの業務委託契約書に『申請完了および補正の指示は当事務所が受けることがあり、依頼人はそれに異議を唱えてはならない』といった文言を加えておけばこの問題も完全にクリアできる、ということになりましょう。

今回は商業登記での話ですが、不動産登記のほうでも全く同じ論理でQRコード付きの登記申請書の利用が、登記申請を代理しない案件でも可能、ということになるはずです。というより論理上、そうならねばなりません。

なんでこんなことをやって嬉しいのか、といいますと。

いま関わっている山林・林業界への相続登記義務化の影響の最小化を視野においています。上記のやり方が可能だと、たとえば森林組合が一つ申請用総合ソフトのアカウントをとっておけば組合員によるアカウントの使い回しは可能だ、ということになります。

ただし森林組合さんは登記申請書の作成代行は不可、あくまでも申請データは各組合員が森林組合備え付けのPCから入力することになりますが。

もう一つは、この申請を僕が=当事務所が受ける場合。なんらかのRPAのシステムと組み合わせたら相続登記申請書作成が1件5千円ぐらいで受けられるのではないか、と思ってしまったのです。先行する同様類似のサービスと同額かそれより安くでき、さらに司法書士事務所がサービス提供者なら依頼人のほうで支障が発生してもただちに相談なり書類作成なりで介入してしまえばよいわけで。

もう少し過激な言い方をすると、あの相続人申告登記(仮称)ってやつも申請データが申請用総合ソフトから送れるようになるはずだから、そうなったら一ロット最低100筆くらいでの受託を条件にして1件1000円、とかそういった価格設定にできないもんかな、と思っているところなのです。

そういう状況で受託する場合、いちいち電子証明なんて付与するのは作業行程として馬鹿臭い(申請の真偽や迅速さを争う人がいない場合、この工程は純粋に時間がかかるだけ=不要と思える。ならPythonで制御するロボットアームを使って紙の申請書に職印押させたほうがまだよさそう)、別の方法で本人確認さえちゃんとできていれば委任を受けるまでもない、と思えてしまうのです。

でもシステム上、代理はしない僕のところに申請完了のメールがくるなら、それはとっても丁度いい、ということになりそうな…気が、するのです。

以上、発想として未整理ですが技術的に代理するまでもない登記申請を迅速簡便大量に実行できるとしたら、特に添付書類の郵送が不可避な状況下においては、実はQRコード付登記申請書による紙申請の活用が最適なのではないか、というお話でした。

では最後にもう一度。

アナログばんざーい。印鑑ばんざーい(失笑)

 

南予での依頼続行に関する件(四国出張5泊6日 最終日)

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旅の朝は、時として早いのです。

6時15分発の神戸行きフェリーに乗るには宿を5時30分にチェックアウトし、30分ほど歩く必要がありました(高松駅からは送迎バスが出ているのですが、安さに引かれて繁華街のほうに泊まってしまったのです)。

まだ沈まない満月を背にして、徐々に明るくなりだした屋島の稜線に向かって歩きます。吐く息が白いとまではいきませんが、上着なしでの出張はもうお仕舞いにしなきゃ、と思わされる秋の朝です。

高松から神戸へは所要時間約3時間運賃3500円ほどの高速バスもありますが(新幹線は最初から選ばない想定)、フェリーならテーブルと電源とWifiが揃っている、したがって所要時間の多さは障害たりえない、というのは南海フェリーで徳島に来たときと同じリクツです。

そう、四国には船で行くのが正しい選択なのです。
※冗談です

今回は高松駅横のチケットショップで券が安く買え、フェリーなら神戸まで1680円所要5時間弱、となりました。大阪から名古屋は高速バスの早売1が残っていたため、1900円。合計4000円ほどで高松から名古屋に帰れることになっています。

コロナ禍が過ぎ去ればこうはいかないんだろう、と思いつつ、次の南予出張を青春18きっぷのシーズンまで遅らせるか考え始めたところです。前回までの出張で愛媛のお客さま方からお受けしたご依頼には一通りの区切りがついたのですが、さらに1件関与が始まることになりました。ほかの方のご依頼がない関係で交通費の面では若干厳しくなるよ、と告げてはいるのですが、それでもあれこれの工夫はしたいのです。

関東東北出張の日程調整をはじめます(現在地は高松なんですが)

久しぶりに。

相談中に、相談者に対して相談打ち切りを通告しました。その人を紹介したお客さまが見てる前で。

誰がどんな相談を持ってきたかは当然言いませんが公序良俗にも僕のリーガルマインドにも激しく反する内容だったということで、いったん受け取った相談料をスナップをきかせてテーブルに叩き付けてみたのです。

お客さま宅のダイニングテーブルは天板が厚いようで、なかなかいい音がしました。ああスカッとした(笑)

このほか今回の出張では信用金庫で個人情報開示請求をしたりお客さま宅のPCにインストールされている筆まめで名刺を作ったりそのPCの環境を整理したり、そんな仕事をしてつつがなく終えました。宇和島から四国内のどこにでも行ける片道切符(正確には、前回記事で紹介したゆったり四国鉄道の旅にセットされている往復切符の復路用。徳島まで帰れる)を今日は高松まで使って残りの権利を放棄し、高松の宿に泊まっています。

実はお客さま宅での打ち合わせが微妙な時刻に終わりまして、新幹線以外の交通手段ではその日のうちに帰れないことになったのです。

だったら久しぶりに高松から神戸へのジャンボフェリー昼行便で帰ろう、高松には三千円台で泊まれる宿がいくつもある、ということで今日はそのうちの一つを試しています。

そんな高松では今回も、凄くいいことも凄く悪いことも起きず、この街はやっぱり好きにも嫌いにもなれないのです。そういうのを安全安心な日常というのかもしれませんが。

ともかく出張の日程が決まりました。最終日の2日目になってようやく決まった、と(苦笑)

来週はちゃんと日曜日から土曜日まで事務所で仕事して過ごすことにします。

その次の週に、仙台までの出張をしようと思います。表題の件。

今回は東京(上野周辺)、あとは福島県中通り、仙台の3カ所が目的地の候補です。東京で少なくとも1泊し、経路はどうあれ仙台まで行くことは確定しています。帰りに太平洋フェリーを使いたいな、とは思っています。

出張相談は東京ー仙台間の東北本線沿線で可、付近の各県で要調整、としますが、当事務所の利用が初めての方については引きつづき少なくとも2mの対人距離を確保できる場所の利用を必須とします。

この条件を設定しておくことで、ある程度客層が限定される(お金がある・ないに応じて、それぞれの状況でちゃんと工夫して準備できる人だけが相談に来ることになる)隠れたメリットがある気もしているのです。

ゆったりできない人にこそオススメな『ゆったり四国鉄道の旅』

JR四国には『ゆったり四国鉄道の旅』という旅行商品があります。ルールは

①同社のウェブサイト(正確には、Web限定の類似商品を売ってます)またはワーププラザ(駅併設の旅行会社)で予約する。予約は店舗でする場合、前日まで。宿にもよるが最小催行人員1名

②【重要】この旅行商品で地区ごとに提示される指定の宿泊施設を選んで1泊する

③宿泊券とセットで、四国内の出発駅(任意)から宿泊地までJRでの往復きっぷ、またはJR四国内乗り放題のきっぷを発売する

このようなもの。
旅好きの人なら『まぁよくある商品だよね。往復で飛行機を使うプランとか』という印象を抱かれると思います。

突発的な出張で徳島から宇和島に出張で往復することになった代書人、という出張者が世にどれだけいるかはわかりませんが(いないでしょうよ)、この旅行商品はそうした人に推奨できるらしい、というのが今回の記事の要約です。

上記③の特徴として、出発地から宿泊地まで一律往復6千円で特急指定席を利用可能、3日間有効な『往復きっぷ』がセットされるのです。

言い換えます。この旅行商品を使う場合、他の宿泊予約サイトを経由する場合の最安値から1~2千円高い協定価格で宿を取らされるのと引き換えに『JR四国管内ならどこへ行っても、特急指定席を使って片道3千円』の特殊な乗車券を手に入れることができる、というルールなのです。

つまりJR四国管内での片道移動距離が長いひとほど法外にトクするわけです.典型的なのは特急が頻発する区間の端から端=徳島から宇和島、なのです。この区間、正規運賃・料金なら片道1万円を超えます。これが3千円になる(笑)、と。

じゃ●んで今泊まっている宿を取ると、同じグレードの部屋は1100円ほど安いはずですがこの局面では問題にもなりません。

他にも例えば八幡浜ー高松は特急利用時に片道7千円を超えるので、九州からフェリーで八幡浜に上陸して四国のどこかに行くことになった代書人などには推奨できるかもしれません(別に裁判書類作成代行と船での旅が主たる業務な司法書士でなくてもこの旅行商品は買えるのですが)。

ウェブで公開されているほか、この旅行商品の情報を補足します。

○女神さまに祈ることが必要かもしれません

僕は今回、全くの別件で徳島に来たあと宇和島への出張が確定しました。そこで前日に徳島駅のワーププラザを訪れたところ、この旅行商品を使った宿の予約が最初はスムーズに行かなかったのです。

この旅行商品で宇和島ではJR系のクレメント宇和島を含め3件の宿が選択できるところ、カウンターの担当者は第一希望の宿を検索して少し動作が止まり、次いで第二希望を検索して眉間に物憂げなシワを作りました。

『前日なので(宿の)在庫を返してしまっているのかもしれませんね』

この発言を機に担当者さまが人から神に変わりました。

見たところこの旅行商品、公式の説明では前日まで予約可能、とはされていますが実際に予約を希望すると旅行会社の端末を使った通常の作業行程では発券できないことになるようなのです。で、女神さま(以後、カウンターの担当者さまをこう呼びます)は第一希望の宿に直接電話をかけて空きを確認し、予約可能としたうえで宿泊券を発券する、というアナログな手法を採って発券にこぎつけました。

女神さまには十分な敬意を表してお札(チケット一式)を拝領し、お布施(代金)をお納めして店舗を退出したことであります。

宿が取れねば買えない商品である関係で、この点は利用者が知っておいたほうがよい気がしています。
あなたがこの商品を使う際には、ワーププラザでよい担当者に当たることを祈ります。ちょっと年齢高め=経験多めの担当者さんのほうが、人から神にちかいところにいらっしゃるかもしれません。

僕の場合、ちょっと揉めそうな旅行商品を買いたいときの担当者には経験値も年齢も高めの男女を選べるならそうしています。人を見かけで選んではいけないのです(笑)

○列車の運行形態と選択可能な経路は一致しません

中途半端にJR四国の路線図を知っていると失敗する、ということだったのかもしれません。

JR四国で高知から宇和島へは、土讃線窪川から予土線に乗り換えて行けます。検索サイトでもそうした乗り換え案内を出してきます。

でもこの旅行商品で徳島-宇和島の片道きっぷを発券した場合、上記の経路は使えない、予讃線・高徳線つまり高松経由の一択であると聞かされました。なぜ?

よく考えたら土讃線窪川ー予土線若井はたった一駅だがJR四国じゃない!だから経由できない!という理解でよいようです。

同区間は第三セクターに移行した土佐くろしお鉄道の路線、ということで青春18きっぷでも無知な利用者がもめ事を起こす区間(笑)ではありました。この旅行商品でも、あくまでも『JR四国の』片道きっぷあるいは乗り放題きっぷの選択が可能なだけで、別会社の路線を使えるとは一切言ってません。逆に、土佐くろしお鉄道を含むきっぷは別の値段で設定されています。

そうすると。窪川ー若井間に列車が走っているのは無視してよく、鉄道会社との契約上は凄い断絶がある、冷戦時代のドイツ連邦共和国本土と西ベルリン並みに途絶してる(苦笑)そう思え、ということなのだから。

仮にこの旅行商品で宇和島でも予土線江川崎でもいいですが、断絶区間の西側である若井のさらに西側のJR線を出発地として高知の宿を取った場合を考えます。この場合、窪川ー若井は経由できないのだからセットで発券される往復きっぷでの移動経路はなんと多度津経由、正規運賃料金合計1万1千円超え、でもこの旅行商品を使えば片道あたり3千円、ということにはなるのでしょう。

こういうことを考えて興奮し時として実行するのが乗り鉄という種族だ、と一般の読者さんには考えていただいて、お話を続けます。

○途中下車はできません、から…

この旅行商品で目的地まで往復6千円片道あたり3千円のきっぷを選択した場合、途中下車ができません。

ですので僕の場合、徳島を9時過ぎに出て宇和島を15時前につくまで改札口を出られませんで(苦笑)、もう粛々と列車に乗り続けるしかない、ということになりました。

つまり表題の件。
この旅行商品ではゆったりなんかできない局面で最も経済的利得が高いのです(わらうところ)

ただしこの商品、特急指定席はとらなくても(利用予定列車の指定席が満席でも)宿さえ取れれば発券されます。特急自由席を使っても普通列車で行ってもかまいません。

ですのでどこか海に面した無人駅で改札口さえでなければ大丈夫と言い張って次の列車が来るまで呆然と立ち尽くす、ということは可能、なのでしょうよ。

事前にお弁当と飲み物を買って列車に乗り、愛ある伊予灘線のどこかの駅で試みるのは大変おもむきのあることだと思います。それらの駅の改札内に売店どころか自販機がないのは確実で、駅によってはトイレもなかった気がしますが。

改札を出たら不正なのでしょうが、ここで意地でも出ない、そうした制約をも楽しめるのがよき乗り鉄という種族なのです。

なお、途中下車は前途無効になるだけで下車駅までは乗車券・特急券とも有効です。JR東海が新幹線を使った旅行商品で仕掛ける『途中下車禁止』という地雷=途中駅で出場しようとすると運賃料金を全額徴収されたうえに当初の乗車券も無効(利用すべき列車の発車時間は過ぎたから、という論理)になる、という目には遭いません。

なので明日はこのきっぷ、宇和島から高松までで捨てようかちょっと考えているところです。高松からはフェリーで神戸に上がるなら別にそれも合法、ということで。

○普通に売ってる乗り放題きっぷなんか買うもんじゃない、という暴言

JR四国では、みどりの窓口でふつうに買える企画乗車券としての乗り放題型のきっぷを発売しています。四国フリーきっぷは3日間有効で16440円、前述の断絶がある窪川ー若井も乗り放題、ということになっています。ですが。

ゆったり四国鉄道の旅でセットされるJR四国乗り放題のきっぷは窪川ー若井が自由周遊区間に含まれないものの、3日間有効で1万円です。

さらに、この旅行商品で選択可能なホテルは5千円台~通年で6千円台のものがいくつか存在します。

ということは?

窪川ー若井をひたすら往復したい特殊な乗り鉄の人でもなければ(そういう人が、急に徳島から宇和島に行くことになった代書人と比べてどちらが多いかわかりませんが…いそうな気がします)、場合によっては朝食付きの宿が一つついて四国フリーきっぷとゆったり四国鉄道紀行がほぼ同額、しかもフリーきっぷなんだから改札外へもちゃんと出ることができ、当人さえその気になればゆったりできる(が、フリーきっぷを所持した乗り鉄の常としてひたすら列車に乗り続ける)ということかもしれません。

最後にこの旅行商品で発券された乗車券類の写真です。とにかく行き先だけが明示され、発駅は適当に四国各駅となっている、往復きっぷとはいうが券面にはそう書いてなく、どうみたって片道の切符が2枚出てるだけ、というすっごくいい加減な表記にちょっと笑えてしまいました。写真を回転させることすら面倒、というかどこか傾いた気配がするこの商品にはぴったりな気もするので、もうそのままアップロードしておきます。

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【重要】8号車はA席が海側(引きつづき帰着日未定な愛媛出張 3日目)

四国で好きな県庁所在地を二つあげるとするならば。

僕にとっては松山徳島、高知の印象はなぜか悪く(この街では、微妙に悪いことが起きるのです。コンビニでレターパックライトの封筒が売り切れ、とか、宿の飯が臭い、とか!)、高松は良くも悪くも無味無臭、そんな感じです。

そんな徳島から始める今日の旅は特急指定席3連発となりました。うずしお→いしづち→宇和海と乗り継いで宇和島へ行く途中です。

いつもの僕らしくない贅沢な(普通の人からみれば、普通な)移動形態ですが当然、ワケはあるのです。

定価なら運賃特急料金併せて1万円を超えるこの区間、片道3千円で行けることになりました。昨日は徳島駅のワーププラザ(JR四国の旅行会社)でこの旅行商品を扱ってくれる女神さまに出会いまして、なおさら徳島が好きになってしまったところなのです。

※オンライン端末からは予約不能の気配を見て取った女神さまは、電話に切り替えて宿の予約を確保し発券の手配をとり、さらにキャンペーンによる値引き枠が残っていた、ということでこれを適用して3千円安くこの商品を売ってくださいました。このご恩は一生忘れません(笑)

そんな理由がありまして、徳島から宇和島への高速移動中。問題は一つだけ出ています。全区間で特急指定席を使えるのはよいのですが、高松から松山へのいしづち7号で8号車10番D席を発券されました。

この席は四国山地の側、つまり南側でして窓から日が差してきます。PCでの作業には、差し支えるのです。

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帰りはいしづち号だけ、A席での発券を希望するのがよさそうです。

今日は宇和島で打ち合わせ2件があり、その後は女神さまが取ってくださった第一希望(この旅行商品では、宇和島地区で最安ということですが)の宿で宇和島泊となりました。南予でもう1泊することまでは決まっており、あと1泊は無味無臭な高松でするかどうか、ちょっと考えています。

現在地2

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夕方まではこちらの橋を眺めて過ごします。

現在地

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次のバスまで、あと12分です。そろそろバス停に向かいます。

工夫して経費を減らす約束(帰着日未定の四国出張 1日目)

このところ、毎週どこかで県外に出かけています。調べたら9月最終週から続いています。

そんな秋の出張促進月間4週目は、四国に行くことになりました。
現地確認を徳島県南部でやってこい、という仕事です。

水道メーターのボックスを見てきてほしい、という特別なご指示も発せられています。まぁきっとそれは、指示として有効だし重要なのです。

費用の決め方には例によって上限を設けました。徳島県との位置関係では名古屋より遠くにお住まいで、ふだんは飛行機を使って調査対象地を訪れるお客さまが『自分でそこに行ったときの交通費』を僕が受託した場合の費用の上限とし、あとは

なにか楽しい工夫をして交通費を減らします

という曖昧な文言で契約締結の申し込みをし、承諾を受けました、と。

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先々週やった林業関係者向け法令研修の講義で契約条件明確化の必要性をあれほど力説しておきながらそれかよ(失笑)と受講生の皆さまには笑ってもらって差し支えありませんが、どうせ世の中そんなものです。皆様方の実務と同様、僕も本音と建前の使い分けは大好きなのだとお考えいただきたい。

ちなみに講座企画担当者さまには講義終了後、『向こう何年かこの(契約はちゃんとしようと講義ではいいつつ自分は契約書作ってない、という)ネタで行くから、当分のあいだ貴研究所と当職との講師業務委託契約は契約書作成を要しない扱いを継続されたい』といった申し入れをしたところであります。これは本音と建前の使い分けを話芸の域に高め、受講生の皆さまに楽しんでいただくための工夫です(強弁)

今回の出張のご依頼も上記の講師のご依頼もそうですが、リピーターの皆さまにはいろいろと楽しめるのです。いろんなご依頼についてそういえます。

以上の次第で、できるだけ曖昧で安くて楽しげな経路によってまずは徳島に入ります。

ちなみに徳島2泊後に続行する用事が未定なため、いつ帰ってくるかも未定です。少なくとも4泊、でなければ5泊か6泊だろう、とまぁその程度に決まっています。

お客さまからはいっそサンライズ瀬戸(非鉄系の読者さんには、東京-高松間の寝台特急電車とお考えください)を使ってみては、という提案もありましたが、この列車は静岡から姫路まで客扱いがありません。

やれるものならやってみよ、という意味だったのかもしれませんしそれはそれで興味深いですがこれは不採用としました。どうせなら琴平まで延長されるときに東京まで乗り、寝台料金を無駄にせずに楽しみたいと思う程度には僕も乗り鉄です。

東京-徳島(-北九州)を運行しているオーシャン東九フェリーは四国への出張に際して常に考える交通機関なのですがこれも不採用、まったく別個の出張をくっつけて大阪-仙台間でピーチアビエーションを使うのはコスト面で魅力的だったのですがこれはまったく別個の用事が福島県内で追加されているため採用不可、となっています。この出張はたぶん来週か再来週実施予定。

ご同業の皆さま(鉄道ファンである人を除く)には何か耐えられない思考過程をたどって旅程を決めていくわけですが、この事務所ではそんなもんです。今回はごくコンサバティブに、和歌山から徳島の南海フェリーを選びました。

※ここまで言っておけば新幹線と高速バスなどという発想はもうありえない、ということはご理解いただけると思うのです

さて、極めて保守的穏健妥当な選択として南海フェリーを選ぶという話しに戻ります。
これを使うと難波(大阪)から徳島まで2200円で行ける企画乗車券『徳島すきっぷ』が発売されています。同区間、高速バスなら4千円弱といったところ。所要時間の差はあまり考えないのがコツです。

とはいえ、このお船(フェリーあい/かつらぎ)には電源と照明と机とWifiが装備されているのです。甲板はだだっ広いから電話しても誰も何も言いません、ということで東海道新幹線が最近ようやく始めたテレワーク支援のサービスがすでに船には一通りそろっていたりするのです(笑)

そんなフェリーは16時30分和歌山発のを選び、今週提出の連載記事はなんとか原稿を作り終えました。ちょうど僚船とすれ違うところを写真に撮りにでたのはいいのですが、ここ2~3年、目が疲れると物が2つに見えるのです。

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つまりお月様も、上下2つに重なって見えています。船内で一眠りすると元に戻ります。

本人訴訟の最果てで、人が強くなるところを、みた

安定しない依頼人、自由奔放な相手方、辛めな訴訟指揮の裁判官。

居酒屋で『代書人 秋の心配事三点盛り』を頼んだらそんな盛り合わせが出てきそうな事案が佳境を迎えておりました。

場所はヒミツな今日の宿の滞在は2泊目、日曜日に67kgあった体重は64kgを割っています。
当事務所には準備書面ダイエットというダイエット手法がありまして、ムリな日程で裁判書類を作る仕事をすると体重が落ちるのです(苦笑)

刑事民事併せて年間数百件の利用にとどまるはずのビデオリンク利用による遮蔽措置が採用されてしまった証人尋問を含め、10時半から17時までまる一日を裁判所で…主尋問と反対尋問で過ごし、どうにか危地を脱し、ひょっとしたら成果が挙がっており、さらに表題のなにかをみた、今日はそんな事案のはなしです。

この証人尋問、僕にはちょっとした敗北感がありました。
ビデオリンクによる遮へい措置の扱いは、相手方から希望→当方から反対の意見書提出→意見書不採用(がーん!)、という流れで実施が決まっていたのです。

これまでのお客さまからの報告では、なにやら裁判官の訴訟指揮が自分たちのほうに厳しいようだ(どうしてくれるんだ)、といったことを言われていた経緯もありまして。少々あるいは多々頭をかかえたこともあったのですが、この点は期日前に仮説をひとつ提示しておりました。

裁判所、たぶんビデオリンク設備の虫干しをしたいに違いない。秋だし天気もいいし。
でなければ●mazonとか●天で、機材を1個余計に買っちゃって会計検査院に言い訳しなきゃならないとか、そういう展開だ、きっと。

3割冗談7割本気で提示した可能性ではありますが、このたびの証人尋問では音声と書画カメラ画像のやりとりがそれぞれ複数回途切れ、証人の背後では青色の服を着た女のひと(もちろん職員)が行ったり来たりしており、証人がいる部屋と法廷との電話連絡が若干活発に行われていたことなどから…尋問後のほうが上記の可能性は高く思えているところです。

まぁビデオリンクのほうは当事務所にまた1つ経験が蓄積されたということで(書画カメラの解像度と撮影範囲がわかったのはよかったですよと虚勢をはってみたい)…本文冒頭の件。

聞いても聞いても情報提供が安定しない、前日に演習やってもやっぱり安定しない、蓄積されている記憶と出力される音声のあいだにrand関数が存在しているとしか思えない、そんな当事者が当方側にいたのです。

守秘義務に反しないことを言わせてもらえれば、この人のおかげで何度か徹夜した、陳述書の準備と陳述書の作成と尋問の演習と尋問事項書の作成と(以下略)そういう人が。

懸念とともに始まった主尋問はまぁ何箇所か僕が期待する回答(事前に何度か回答されたもののうち、バラツキがある出力のなかで最も望ましいものの1つ)と一致しなかった箇所があったのですが、それでもなんとか致命傷を負わずに終了できたのです。

自滅は免れたねこっちも、というくらいの感じで主尋問はクリアして。

とはいえ、この証言者に対する主尋問は当初はこちらの希望時間60分、これが裁判官から、時間が長いと一回蹴られ変更後の=正確にはリストラ後の尋問事項書(2)をもう一回蹴られて尋問事項書(3)が採用されて予定時間35分、という経過をたどっています。

主尋問は僕さえ苦労すれば尋問事項を調整できる、つまり依頼人が自滅から免れられる可能性は高まるわけですが、、反対尋問は当然そうはいきません。

今回は反対尋問者が弁護士ではないのです。つまり向こう側も本人訴訟、ということ。

いろいろと酷いことになるよな、という予想はしっかりと当たりました。

別の証言者に対する反対尋問では、証人席から証言者自身が異議を出し、それが片っ端から通っていく尋問がありました。なかなか見られないものだったと思います。

要するにそういう品質の尋問が相手からなされました、ということ。
予想していたので対策した、というだけですが。

傍聴席から見ていた僕の観測では、その証言者(当方側)に対する相手側からの反対尋問実施時に証言者が自分で出した異議は20分で十数件にわたり、その3分の2は採用された、そんな印象があります。

最後は裁判官、もう目線だけで異議に対応してた気配があります(笑)

こちらも向こうも本人訴訟である本件、こちらは当事者席に複数の人が座れます。ですので対応能力の高い人に弾幕を張ってもらうという表現がふさわしい=異議を派手に飛ばして他の証言者を守ってもらえます。そういう作戦を採りました。

そんな援護射撃に助けられつつ、失礼ながらよろよろと反対尋問に対処していたお客さまの態度が、反対尋問開始後20分ほどしたところからなにやら変わりだしたのです。

最初逃げ腰だったのが、受けて立つ感じに変貌したといいましょうか。

そうなると。上手ではない反対尋問はよくある『業界団体の研修で出てくる例=反対尋問しているつもりが、相手が主尋問で言いたかったことを補完してしまっている例』に変化します。なんと今回もそうなりました。

つまり僕が削った25分の主尋問時間は、向こうからの反対尋問によってほぼ補完された、と(わお!)

その方の反対尋問はラスト20分、聞けば聞くほど当方側証言者が雄弁に回答する、僕が望んだ以上の回答が出る、そんな展開になって終わったのです。

そんなことができるなら依頼当時からやってくれよ(笑)
というのは冗談ではなく心からの叫びだとして(苦笑)

そのお客さまの一番肝心な変化が、弁論終結ギリギリのタイミングで訪れたのを僕は見ることができたのです。

できれば主尋問のときに訪れてほしかったんだけどさ(苦笑)

ウェブサイトを熟読して訪れた志操堅固知識十分な依頼人と共に相手方弁護士に挑み、正々堂々巧緻の限りを尽くして勝利するのは、当事務所裁判書類作成業務のいちばんやりがいのある部分、ではあるのです。

今回の事案はその対極といいますか…最果て、というイメージを持ってはいたのです。
紹介でやってきた、ちょっとどうかなと思える依頼人と共に、かなりどうかなと思える相手方と対峙する双方本人訴訟、巧緻というより清掃作業兼廃品回収(ばら撒かれた邪魔なものをとりのけて、使える素材をもらってくる)みたいな反対尋問準備をおこなってきたものですから。

そうではありましたが、一番脆弱と見ていた証言者が訴訟の最後の20分だけ、強靱な証言者に変わったのを見た、ようなのです。

とは申しましてもその証言者のおかげで僕の仕事はとても増えており、実は月曜日から水曜日まで晩ご飯抜き睡眠2時間、という状況にあり、したがって今日は少し高い酒飲んで飯食って熟睡してもよかろう、ということで。

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最果て、をうたった梅酒を土産物売り場から仕入れてきました。

今週は電話の受付をお休みします

久しぶりに、特殊な類型のご依頼を受けることになりました。

役員変更と本店移転の同時申請…は確かに今週作る登記申請書ですが、もちろんこれではありません。

人にはいえない用事でとりあえず今週は金曜日まで手が空かないか事務所にいない予定、ということで15日まで、電話の受付をお休みします。

おそらく今月から来月前半は、今回僕を拘束する案件が終わったら四国と南東北に行けるはず。ただ、これはいずれも実りある残務整理、といった性格のものであることがすでに決まっています。言ってしまえば嬉しい出張なのです。

講師の仕事も終わったし、仕事の重要性としては今週を乗り切れば今年はほぼ終わりと言っていい…はず(早すぎ)

【特報】講義終了直後に担当者さんが放った衝撃の一言とは?(講義出張2泊3日 最終日)

タイトルはもちろん冗談です。
2泊3日にわたる仕事がおわりまして、秋の夕暮れ。このあたりは列車の本数はやや少なく、缶コーヒーを飲んで一息つく程度の待ち時間がありました。

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今回の仕事は一年ぶりに、同じ自治体からご依頼があったのです。林業関係者向けの法令研修の講師を、今年も無事に終えました。

正確には無事ではなかった気もします。ワークショップの(受講生を困らせるために用意した)設問に準備したのと同じような状況の人がリアルな受講生にいることに気づき、睡眠時間を削って教材を差し替えてみたり。
現実は研修教材より奇なのだと気づかされましたが…今後に生かせる自信は全くない経験ではありました。

この研修、昨年は1泊2日だったのです。まずまずご好評をいただいたようで今年は2泊3日の日程を示され若干の脅威を感じましたが(苦笑)お受けしました。一時は教材の使い回しを期待したものの、結局のところ昨年より長い準備時間を投じて教材ページ数を2倍にした気もします。

そんな講義の解散直後。この教育機関では受講生にアンケートを採るのです。
最後の一人の受講生が教室を出たあと、冗談のつもりで担当者さんに、回答概況を尋ねてみました。

もちろん関心の筆頭は、講義時間について、です。しかし。

にこやかだった担当者さんから、スッと表情が消えました。

…短いって書いてますけど

ええっ!?

3日間信じていた何かが、3秒で崩れ去った気がします。

林業研究所の玄関と事務室が目に焼き付いて離れなくなる、というのもなかなか希有な経験ではありますが、おもわず下駄箱の前で立ち尽くしました。

見つめ直した担当者さんは、先ほどよりもにこやかに言うのです。『(講義時間は)適切だった、と書いてありますよ』

…こ、この程度の冗談を楽しめるくらいにはお互い仲良くなれたのだと思いたい、のです(汗)

実は出張先での2泊、お酒どころか外食もしておりません。今日こそは、とは今朝の時点から心に決めて講義に臨んでいたのです。
乗り換え駅でいったん外に出て、ちょっとよさそうなお店に入ってみました。

最近はこうしたお店も注文はタッチパネルやタブレットですよね。

日本酒のページに『謎』とあるのを見つけて、思わずタップしました。

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お店の方に尋ねてみたものの、謎なのだ、とのこと。なにやら示唆的な感じがする夜です。

 

始まる前から達成感があるのは気のせい(講義出張2泊3日)

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名古屋で乗り換える特急の予約を入れて、地下鉄の車内でもひと息つきました。今日から出張です。
このところブログの更新どころか一日6時間寝られない日が続いておりました。あとは寝すごさなければ講義会場へは着ける…はず。

まず無事にたどり着くことの重要性は普段の出張の比ではありません。
今日の出張、昨年もご依頼いただいた講師の仕事なのです。

昨年もご依頼いただいた林業関係者向け民法研修…ということで教材を使い回せるハッピーエンドを妄想したこともありました。当然この事務所にそんな結構な展開はなく、結局のところ昨年同様に夏休みの宿題を抱え込んで(自分で増やして)本職補助者合計60時間以上を準備に投じて講義前日に教材をようやくお納めして(去年より量も増やして)、と昨年同様に運営担当者さんの手をわずらわせているところです。準備が終わっただけなのになにかをやり遂げた気がする。
もちろん講義する債務は全く弁済されてない、まだ(笑)

民法初学者に3日連続で法律の講座、という設定は受講者の皆さんからするとなかなか豪快だと思うのですが準備するこっちも必死、少なくとも手抜きとはほど遠い世界にいます。

さて、あとは最初の一言をどうするか、が未定なのです。

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