いつも通り訴状を書いていつも通りご飯を食べて(でも、18年)
昨日のこと。補助者さまは僕にケーキとお酒をお持ちくださいました。僕は彼女に夏の寸志をお渡しすることができ(関東にある違法人材派遣業者の社長から東北のお客さまが分捕った遅延損害金が原資になって名古屋で受け渡しがなされるのですがそれはさておいて)、忙しくも平和な土曜日が終わって日曜日がやってきます。今日も仕事です。
いつも通りに訴状をつくり終えて送信し、いつも通りにお買い物に出て白菜が安かったのでお鍋にして、お風呂上がりに昨日いただいたシードルのコルクを飛ばして、と。
本日、当事務所は社会保険労務士としての先行開業=創業から18年を迎えることができました。
この一年、僕に蜜柑その他の柑橘類とスイカと餅米とお酒とお菓子とアマゾンギフトカード等々、あとは歯ごたえのある裁判事務のご依頼をくださったお客さま方には心より感謝申し上げます。
…あ、むしろこっちに感謝してほしいくらいのご依頼もありました(笑)
冗談はさておいて。ただ、金出すほうがエライと思っていたり自分の権利を声高に叫びながらクリーンハンドの原則を逸脱している依頼希望者はさっさと謝絶にするのがよいとは常々思っており、それを常々実行しているため創業18年を経てなお、経営状況は補助者さまにちゃんとした賞与を出すには至りません。やれやれ。
さて、記録を調査したところ昨年はちゃんとこうしたご挨拶の記事を書いておらず、そのためかどうかはわかりませんが昨事業年度は凶事に見舞われた(まぁ紛争の相手方から懲戒請求されるのは弁護士業界ならよくある事故と認識しております。こんなところもあちらの業界と同水準になってしまいました)こともありまして。今後は節目節目のイベントはちゃんと意識せねばならないと思っているところです。
さきほど都内のお客さまに送った訴状案には首尾よく採用のご通知をいただきました。請求額はなかなか大きく、被告が職業代理人を立てて応訴しようとするともう着手金だけでお給料の4ヶ月分超が吹っ飛ぶんだろうな、と皮算用しているところです。だからといって安易な本人訴訟に逃げても駄目な人であることを暴露して自滅するだけだし。
なんにせよ、砂上の楼閣のなかで人生の春を謳歌してきた中年男性をまた一人、老後破産に近づけることになるわけですが…それがこっちの仕事です、と言わざるを得ません。僕はそういう罪深い仕事を選んだのだし依頼人にも相応の覚悟を求める、ただし脇から見ていてくださる補助者さまは登記申請書を作ってる僕を見ているよりいくぶん楽しそうだがどうしたもんだろう(苦笑)、というだけです。
そういえば現在、名古屋地裁管内には一件も担当している案件がないのですが東京地裁本庁には8月から2件係属中ということになり、これもどうしたもんだろう、とは思っているのですが…よしとしましょうか。
そしておそらく今年1件だけで終わるであろう簡裁訴訟代理(僕はあくまで本人訴訟が理想だと思っています)は、松山地方裁判所管内の簡裁で期日が設定されています。
罪深い仕事をしているわりにどこか楽しいことになっているようには、自分でも思えるのです。
そんな訴状ができあがってあと一件、そういえばこれも東京高裁管内の簡裁で進んでいる別の訴訟の準備書面を作ってしまえば今月前半の裁判書類作成の仕事はもうおしまいです。誰がなんと言おうとおしまいにして、着手は8月20日からにします。
登記事件は不動産登記が提出予定なし(あ、笑っていただいて差し支えありません)、商業登記は1件提出して今年分の受託は終了予定。
本当は今月、前半まるごと研修教材の執筆に使いたかったのです。昨年1月から目指すと言ってきた林業関係の仕事、昨年は進めている案件が1件しかない/1件もない時期が長く続いたのですが今年は『同時に2件なら、月によってはある』状態までは持ってこれました。前年比2倍(失笑)
この分野をもう少し伸ばすと、罪深い訴訟の仕事が減る気がするのです。減る、と言うと補助者さまが失望なさるかもしれませんので『無理に増やさなくてもよい』ことになろうかと。
この18年、微妙に微妙に注力範囲や依頼経路をずらしてなんとか事務所を潰さずにこれました。もちろんこれまでどおり、ウェブサイトを見てお越しになる労働紛争労働側や不法行為加害者側のご依頼も喜んで受けるしやりがいも見いだせるのですが、今後数年間は山林・林業関係の仕事を育てるつもりです。
うまくやるとこの分野、当事務所を創立30周年まで持たせるだけのインパクトがあると思っているのです…相続登記義務化に浮かれず、本人申請を支援する方向で振る舞っても。
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