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前回は『想像力』今回は…(来週実施の講義の件)

仕事がない(キッパリ)

いえ、正確には文案を要する書類作成の仕事が途切れました。意図的にそうしたのです。

人並みな夏休みを過ごす、などという展開はもちろんこのブログにも事務所にもないのです。それどころか今週こそが、ある意味仕事量の絶頂に突入できる見込みなのです。

ネットで調べても出てこないのがちょっとだけ不本意なのですが、他県で講義の仕事をいただいています。対象は森林組合&市職員の方、日程は17日から19日、内容は民法関係。昨年と比べて実施日程が2日から3日へ1.5倍に伸び、受講者は昨年比で約3分の2になった、とは聞いています。

…さすがにお盆明けの暑い中、ふだん扱わない法律関係の講義を3日聴くことに耐えられる豪傑は林業界にもそういないのではないか、ということかもしれません。僕の感触では林業関係教育機関におけるこうした分野の講義、2年に1回ぐらいだと定着しそうな気はしています。

教材は頑張って作っています。これの締め切りが13日なのです。

ただ、プロジェクターに映し出せるぶんは(印刷しないでいいので)16日まで作るつもりです。
あと、受講者数が受講者数なんで僕のところで印刷した追加資料を持ちこんで当日ばらまく、ということは可能だと思っています(企画担当者さんが心配すると困るので補足しますが、もちろん主たる資料はちゃんと納品します)。

そんなわけでこれから1週間はこの仕事以外に込み入った文章を書く仕事は外そう、と思っていたのです。

…で、そうやって時間を確保した瞬間にほかのことをやりたくなって当初の目的を達成しない、というのは社会人だと資格試験の受験生で時折見る戦略的敗北の一例でしょうか。

なぜか人のカネで=代表的には親のスネ、または雇用保険失業給付なんかでそうした時間を確保した連中にヌルいのが多いけど、そうやって恵まれてる人が受からないのはマーフィーの法則なのでしょうか。それとも恵まれない受験生の呪い、とか(笑)いずれにせよ世の中うまくできてるな、と思わされるところではあります。

言ってる自分が戦略的に敗北しないうちにお話しを戻します。昨年の講義を紹介した実施機関のSNSで、昨年僕が作った教材の冒頭の一節が載っています。それが表題の件。(学習分野が法令なのに)この分野に必要なのは想像力だ、と主張する講師が来たとそちらのSNSでは紹介されたのですが…まさかそこを注目するとは思わなかった一方、これはこれで成功(何かオリジナルな文章を書いて人の心を引きつけることはできた)なのかもしれないと考えています。

講義の内容をうっすらと述べる、ちょっとした挨拶を教材冒頭に書きたいな、と今年も思っているのです。時流やそれに対する僕の問題意識を表し、できれば受講者が法律に持っている印象を軽く裏切るキーワードを一つ入れて。

たぶんこれだな、という漢字三文字の語はあり、それにリンクさせられそうなやりとりも経験しており、もう少し考えれば書けそうな気はするのです。

たぶん10日からの出張、名古屋から高知へ普通列車で移動する11時間のあいだにまとまると思うのです。PCのバッテリーは9時間程度持つはずなので、当然ながら移動時間の大部分で教材作成推敲を続けることができる、と見込んでいます。

なにしろ他に仕事はないのだから…僕が旅の途中で、他の妙なことに関心を向けないかぎり(笑)

昨年は以下のようなことを最初の2ページに書いておりました。
これを書く講師と、ここから想像力というキーワードを引っ張ってくる担当者さんがいる講座、ということで今年も楽しくやろうと思っているのです。

もし今年の受講予定者さんが当ブログをご覧であれば、今年もオンライン配信での講義はなるべく回避するよう希望している点をまずご承知ください。どうなるか未定ですが、オンラインよりは日程変更が望ましいという意思は示しています。講師は例のワクチンは未接種ですが講義前にはPCR検査を受ける予定です。

基本的には下記の態度を踏襲しつつ、一番大事な部分として講義時間外での自由な質問を歓迎します。講義に関するものでも皆さまの実務に関するものでも可です。



1. 講義開始にあたって
1.1. はじめに

ふだん契約書を作るとき、皆さんどうしていらっしゃいますか?

適当な見本を持ってくる
     ↓
ご希望が叶いそうな条項をいくつか加えたり削除する
     ↓
補助金の申請にも差し支えないことを確認して、できあがり

士業にもそんな契約書を作る人がいます。訴訟でときどき見ます。

1.2. 申し遅れました。わたし、登記をあまりやらない司法書士です。

 講師の事務所で多い仕事は裁判所に出す書類の作成、つまり民事紛争への関与です。山林の相談も、紛争性を帯びたものがやってきます。補助金返還を求められた、共有林から脱退したい、越境した木に家を壊された、など。
 それらの一部は裁判で解決することになりますので、契約書は依頼人と逆の立場でチェックする癖がつきました。裁判では逆の立場の人をなんとかしないと勝てませんから。

1.3. 契約書の作成に求められるのは、たぶん想像力です。

法令は自由には変えられません。
契約は自由にすることができます。

 どちらも人と人のあいだに権利義務を作ったりなくしたりする約束事だ、という点は同じです。裁判によって強制力を持たせられる(が、カネはかかる)という点も共通でしょうか。

勝手に変えられない法令を有利に使うためには、解釈の技術が発達します。
一方で民間事業体と山主の契約は、内容を自由に定めることができます。

 契約条項を作成するときには、実現したいことがらを権利義務の発生要件や物事の定義としてわかりやすく条文化する能力も重要です。加えて、その契約が効力を失う、または思い通りに機能しなくなるとしたらなぜかという想像、それを防ぐにはどのようにしたらいいか、といった考察を繰り返す力が欠かせません。
 講義に際してさまざまなご質問はいただきました。でも、それらの質問に答えたり聞いて帰ることは法令分野で求められる能力の、実は半分未満、という程度に考えておいていただけないでしょうか。契約書作成の諸段階で県職員の皆さまや各種士業の協力を得るとしても、事業体の担当者に求められるのは、おそらく想像力だと考えています。

1.4. この講義で目指すもの

 この講義では、主に民法に関する最低限の知識に触れていただくほか、ご自身で学ぶための参考文献を紹介します。
 併せて、せっかくお呼びいただいた講師ですので教科書には載っていない実情を少しお話しして帰ろうと思います。
 ですが、時間が足りません。
オンライン受講の方には申し訳ないですが、録画録音が気になることも多々あります。各日の講義終了後、対面でご質問いただくのは大歓迎です。


あ、実は『わたし、登記をあまりやらない司法書士です』という項目は今年も入れてやろうと決めているのです(笑)

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