フォト
無料ブログはココログ

« 2年ぶりに来た波(第一波で終わったりして) | トップページ | さりげなく書き添えてあった地雷(の、ようなもの)とその回避に関する件 »

設計上の標準使用期間4年のサーキュレータに無理矢理迎えさせる、5年目のはなし

そろそろ裁判所が設定する次の期日が、夏の休廷期間にかかってきます。今日二つ目の打ち合わせを電話で終えて、契約書を一つ手直しして送信し、ようやく落ち着きました。

今月の修理は自動車のメーターパネル電球交換に続いて、不動品となったニトリのサーキュレータです。

これを当電器店に持ち込まれた補助者さまによれば、購入から4年経ったところでファンを駆動するモータが動かなくなった、風量変更等の入力は受け付けるし首振りはするが肝心のファンが動かない、と。

電源投入してファンを手で回してみましたが、なるほどモータに動く気が感じられません。嬉々として分解にかかったのが前回までの光景です。

制御回路の基盤を拝めるようになったところでもう一度、電源を投入します。

基盤からモータへの電線をテスターでチェックしたところ、風量設定に応じてAC100Vが出力されてはいるのです。

でもモータに動く気配はありません…なぜ?

テスターを抵抗測定モードに切り替えてモータへの配線の導通をチェックします。なんと抵抗、無限大。

どこかで何かがキレている、そういうことです。

仕方がないのでモータを分解します。モータは古式ゆかしい隈取モータ、先月バラしたドライヤーのモータと違って摺動部分がなく、お手入れさえしてあげれば30年は持つぞ、そういったモータであるはずなのです。

コイルを巻いたのを覆っている被覆を剥き、さらに配線を覆っている白いチューブをずらしたところで温度ヒューズが見えてきました。

R0011768

動作温度115℃とプリントされたこの素子の両端で導通が途絶えています。

ためしにこの温度ヒューズを切り離し、配線を直結してスイッチを入れたらモータが元気に回り出しました♪
温度を測定しながらモータを無負荷で運転させると、温度ヒューズがあった位置の温度は40℃弱で安定します。

R0011773

つまり。

なぜ温度ヒューズが作動したか…つまりコイルの周りの温度が115℃を超えたのか、原因が特定されていません。

仮説。
補助者さまがごくたまに見せる暴虐がなんらか発動された(笑)

冗談はさておいて、とにかく温度ヒューズが作動するまでの温度上昇はあった、それが運用開始から4年で発生した、ほかに異常はない、そういうことになっています。ここで表題の件。

この製品の設計上の標準使用期間は4年とされています。なんと言いましょうか、これは所有権概念に対する一種の挑戦ではないかとおもうのです。モータを三つ搭載し制御回路を載せた基盤を二つも装備してリモコンも一つある高度メカトロニクス機器がたったの4年しか持たぬ、だと?商事上の消滅時効5年より短い期間で製品を廃却せよと申すのか?と。

大げさですが(苦笑)

事態そのものは例によってAmazonで打開できます。
119℃で動作する温度ヒューズが、2本300円弱で手配できました。

119℃でトリップする回路素子を融点200℃内外のハンダで配線にくっつけろ、ということで作業ミス(半田ごてによる過熱)でのトリップにだけ気を付けることができれば作業そのものは難しくありません。バラした部品をグリスアップして組み付けるのも難しくはありません。

部品をあれこれ見ていくと、強いて言えば隈取りモータのスリーブベアリング、とは名ばかりの金属製円筒(笑)に油ぎれが発生すれば抵抗増大→コイル過熱→連続高速運転でさらにコイル過熱→温度ヒューズ切断、となりそうな気がします。あと、スリーブベアリングを積んだモータの回転軸を水平にせずに運用するな、という情報もあります。スリーブベアリングからの潤滑油の流出が顕著になるからかもしれません。

R0011778

そんなモータを積んでいながらこのサーキュレータ、縦方向への首振り機能を持たせてある、と(怒)

この構造ならいつでもバラせる、ということで一応普通のグリスでグリスアップしてやりましたが、ここにカストロールのエンジンオイルを注入した、という豪傑さんのブログも発見しました。

ベアリングへの注入量は1mlあればいいから、1l(よみがな:いちりっとる)の缶があればよいだろう、と書かれています!

僕はここまではできないので、今月の車検でエンジンオイルが交換された直後にエンジンからスポイトで2ml(よみがな:にみりりっとる)程度を分けて貰おうかと思っているところです。僕もいずれはカストロールの部分合成油を買って隈取りモータのグリスアップに使い、それをブログにアップしてみたいものです。

お話を戻します。本機では半田付けがおわった温度ヒューズをコイルに接触させておくのにちょっとした工夫が必要でした。

切断前の配線を支持するための穴に、絶縁できる素材で寸法がちょうどよく安価で入手でき耐熱性能も温度ヒューズ動作温度より100℃以上高い汎用部品を加工して通すと、ちょうど上手い具合に温度ヒューズがコイルに接触した状態で支持できます。

R0011790

本部品は竹串より細く、写真の配線用の穴にぴったりでした。
使用に際してはハッカの香りがする先端部分を先に楽しんでから、カットしてお使いいただけます。

さて、本機の残り2つのモータは上下左右の首振り用です。毎分2回転のシンクロナスモータ、とかそういうの。
まぁ当分は寿命を心配する必要もなく、汎用品は半世紀後も手配できそうに思えます。

つまり本機は、連続運転時の速度を低めにとり年に一回程度のグリスアップさえしてあげれば10年単位で使えるはずなのに…

はずなのに。

なぜ設計上の標準使用期間4年とするのか、それがムカつくのです。

これを5千円で買うなら設計上の標準使用期間が10年のDCモータ搭載サーキュレータを1万円で買うほうが結果的にトクだ、とも思えているところです。

ですが一番いいのは他の誰かが標準使用期間の短い機器を買い、それがしょうもない理由で壊れる(ように見える)のを生温かく見守りつつ、修理再利用の準備を整えておくことなのかもしれません。本件サーキュレータはこのたび、無償で僕に払い下げられました。

« 2年ぶりに来た波(第一波で終わったりして) | トップページ | さりげなく書き添えてあった地雷(の、ようなもの)とその回避に関する件 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 2年ぶりに来た波(第一波で終わったりして) | トップページ | さりげなく書き添えてあった地雷(の、ようなもの)とその回避に関する件 »

2022年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30