お裁縫の前にミシンを直してみる週末
ちょっと補助者さまに私的な用事を頼みたかっただけなのです。
…雇用者が被用者にやってはいけない公私混同とも言えますがそれはさておいて、僕にはできず彼女には可能な用事だったのです。
昨年から運用を開始しているプロジェクターは投影距離3mほどで100インチ、つまり120cm×210cmくらいの画面に映像の投写が可能なのです。そうした面積を持つ安くて厚くて白い布、ということでキングサイズだかクイーンサイズだかのシーツを買ってあったのですがこれが大きすぎて、扱いに困難を発生させておりました。たたむのもまきあげるのも洗うのも引っかけるのも面倒、ああもぅ面倒面倒面倒面倒!なのです。
だったらいっそ半分にぶった切って裾を縫ってしまえ、というか2.5mほどまっすぐ縫ってくださいお願い補助者さま、と来世紀から来た青色猫型ロボに不思議なポッケから何か(ネタを)出せと所望する近眼少年のようなノリで軽く頼んではみたのです。ドラ…いえ、補助者さま宅にはミシンがあるというものですから。
現実は漫画よりも奇である、そんな対応が優しく返ってきました。補助者さま宅ではミシンを手で回して縫い物をしている、と。
家庭用電動ミシンが配備されてはいるが、これのはずみ車を手で回して縫うのだ、と!
聞けばそのミシンにはなんらか支障があり、スイッチを入れてもモータが回らないらしいのです。話しを聞く限りでは。
で、表題の件。
僕が補助者さまにミシン縫い作業をお願いするにはまず僕が彼女のミシンを直さねばならぬ、求めるのではなくまず与えよ(苦笑)、そういうことになりまして昨日、さっそく当該機が搬入されました。先々週はここにサーキュレータがあったような。
触ってみると、なるほどはずみ車は回るのです。ボビンや釜はきれいにしている、ということです。
駆動系に深刻な異常はなく、あるとしたら電気系統の異常かもしれません。
やれやれまたモータかよ(←先月はドライヤーのモータを取り替えたところだったので)と怯えつつ、さしあたっては上糸と下糸を外してもらいました。目視で支障箇所がないことをざっと確認し、スイッチON。
ガタタタタタ…
何事もなかったようにモータが回りはずみ車も回り針が上下します(笑)
ひょっとして愛情が欠けていたのではないか、と補助者さまに問うてみるのは補助者さま宅の家電品の故障に接したときのいつものやりとりです。
そもそも家電品は愛情の対象にならない、といった対応が補助者さまから返ってくるのも、またいつものやりとりです。
ともあれこれで、モータや制御基板の故障という線もなくなりました。そうではあっても中を見たい、ということで裏蓋をあけてみます。
注油できる箇所に油をくれてやりボビンケースのネジを微調整して(ここがきついと、糸が繰り出しにくくなるとのこと)、夕方。
気がつけば部屋の外は暗くなり、古いTシャツにひたすら試し縫いを重ねる自らの姿に気づいたのです。縫い目の間隔と糸調子の組み合わせを順列組み合わせ的に変化させながら、美しい縫い目を追い求める自分がそこにおりました(苦笑)
本機は直線縫いは申し分なく行けるのですがギザギザに縫うのが苦手らしいのです。とにかくこれだけ集中して縫ったのはそれこそ小学生の家庭科以来、であるはず。
そして、気づいてしまったのです。
縫えるミシンがここにあり、自分がミシンで縫える人材になってしまった以上、本件では補助者さまにこれ以上頼み事をする必要がなくなった、ということに。
なんだか変な気分もします。ミシンを直してあげたのだから、などとありもしない恩を着せつつどうしてもあなたが縫って、と頼んでみるのも悪くないような気はするのですが、明らかに無駄な作業を強いることに…なりますよね(嘆息)
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