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一行削る勇気の値段(官報解散公告出稿の件)

先日やってきた興味深い郵送物、まず1件目は同業者の同業者による同業者のための制度発足150年記念標語総選挙ってやつ(あ、総選挙とは言ってないか)

この手のしょうもない企画はもう絶対補助者さまにお見せする手です。

どれも却下、と最初は述べた補助者さま。まあ妥当だとは思うのですが、ややあって。

正直に 150年 ●●●●●

最後に5文字加えて、司法書士の仕事の実情(または、当事務所がその実情から遠いこと)を皮肉って五七五でまとめてくれましたヘ(^o^)ノ

これ私が投票していいですか、と尋ねられたので品位保持義務違反に問われるからやめておいてね、とお願いしたところです。伏せ字部分も当然非公開としますが親しい方には当然別ルートで随時公開ってことで。

さて、次の郵送物。官報が送られてきました。

当事務所にも年間1件は必ず来る商業登記のご依頼。今年は会社解散の登記を、天にまします商業登記の神さまがくださったのです。
この神さまは現世では、なぜか税理士または公認会計士の形をとっていることが多いようです。継続的取引が見込めない案件が割り当てられる気もちょっとしますがそれは邪推であり神への不敬というものでしょう。それはさておいて。

同業者・受験生さんでない方に説明します。会社解散のための一連の手続きに、官報への解散の公告というのがあります。『オレっちの会社解散するから債権者は届け出ろよ、2ヶ月以内に届け出ないと以後は絶対に無視する=除斥するからな(/届け出ても提訴しても気分次第で踏み倒すからそのつもりでいろよな)』とまぁそういった告知を出すよう会社法に定めがあるからそうする、とそんな手続き。

まるかっこの中は150年正直に登記に取り組んでおられるような先生の事務所ではあまり聞けず、裁判事務に耽溺してある種の不正直さを競うようなごく一部の事務所では日常と化した特殊世界に関する描写、ということになっています。お話しを戻します。

この公告、取次会社でテンプレートを用意しているのでそれにしたがって発注すればいいのですが。

久しぶりに掲載誌をよく見ると、若干たたずまいのちがうものを見かけます。どこかスリムな解散公告が、そこかしこにいます。

よくみると、通常のテンプレート(下の画像)の『なお』のところで改行していない。ここで一行詰まるのです。

2_20210426011501

ほかにも、会社名の下に(改行せずに)代表清算人の表示が続くものがありました。会社住所の表記が2行に渡るのを詰めるために本店所在地と会社名のあいだで改行しない、ってのも。

納得しました。法定の記載事項が載っかっていれば確かにテンプレートに従う義務はないので、改行を詰めてしまえば一行あたりで定められた掲載料金の節約につながるわけです。

ちなみに1行あたりの料金は、3589円。勇をふるって一行削れば、安い店なら一杯飲みにいける値段ではあります。
このあたりでナンとカレーのランチなら4回行ける。むしろこっちのほうが魅力だ(笑)

これは僕もいつかはやってみたいものだ…とは思うのです。たとえば本文を

当社は解散した。債権者は明日から2ヶ月以内に届け出よ。さもなくば除斥する。

とすれば2行で収まるはずです。テンプレート化された原案では6行あったのに。

ですが、このつぎに商業登記の神さまが会社解散のご依頼をくださるのは再来年かその次くらいなのではないか、来年などと高望みしてはいけない、みだりに神の名を唱えてはならない、被告のウソはよくあることと原告側で考えておかねばならない、隣の事務所の登記を欲してはいけない、などとわかったようなわからないような戒律をつぶやいてみたりするのです。

もちろん冗談です。大部分は。

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