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(外が見えて)一人だけの店で呑んで/(席が選べて)四人だけのバスで帰る/臨時出張1泊2日

缶詰になった作家のような気分がしています。宿のロビーでは編集者ならぬお客さまが待っています。一晩を書類作成に費やし、PDFには組みました。時間通りに訪れたお客さまにまず遅れを詫びてから、外へ。
近くのコンビニエンスストアに急ぎます。複合機に、4ジョブ160枚の印刷指示を流しました。

窓には死んだ魚の目をした中年男性が映っています。その向こうには、焦点が合いません。手元にも合いません。僕の目は最近、使いすぎると遠くにも近くにも焦点が合わなくなるのです。ともあれ出張先での仕事は、ようやく形になったのです。

A4白黒なら毎秒1枚の出力性能を持つ素敵な複合機は5分ほどで動作を終えました。
電子マネーの残高も5分で3千円ほど吹っ飛びました(´д`)

一般民事の相談を1時間3千円の料金でやってる僕としては、やや複雑な感情にならざるを得ませんでした。

さて、受付停止期間の締めくくりに、昨日今日はちょっと外に出ていたのです。昨晩はほぼ徹夜になりました。

昨日も会議室を確保してもらって4時間ほど続けた打ち合わせは終了後ただちに書類作成にかかる必要があり、昨日は晩ご飯もデパ地下の見切り品のお弁当だったのです。

ちなみにこの現場、言ってしまうと当事務所に常に複数ある『必ず揉める現場』の一つです。お客さまが持つ情報がうまく引き出せません。打ち合わせごとに新しい真実が2つ出てきて古い真実が1つどこかに行っちゃう感じ。

前回の出張まで計3泊はコンビニ→デパ地下(見切り品)→コンビニ、という夕食分布になっています。

つまりコンビニとデパ地下(見切り品)を繰り返しているだけだ(愕然)

ただ、そんな現場での作業の山場を今日、一つ越えたのです。

お客さまには駅前に送ってもらって、入った商業施設ではまずトイレに入ります。昨晩からコーヒーの飲み過ぎで少々、近いのです。

ここで流れていたBGMは最初、徹夜明けで蕩けた脳には作業進行のよろしくない依頼人への皮肉に聞こえました。すみません。

 

ですがその後30秒ほどで、小便器の前から動けなくなりました。依頼人たちが広げた言葉と資料に対峙しながら本当のことと伝えたいことを探して旅先で朝を迎え、いくばくかの書類は作り終えたが解決はまだまだ遠い…そんな代書人に、激しく刺さってしまったのです。

まさか商業施設の便所でいきなり泣かされるとは(苦笑)誰も来なくてよかった。
あと、普段もしないけどやっぱり今回も妙な手抜きをしなくてよかった。ちゃんとやってないと受け止められない何かはたぶんある、気がする。

歌詞を覚えてあとで探そう、そしてとにかく今日こそは飯も食おう、酒も飲もう、なんだかよくわからんがスッキリした、ということで気分よく昼飲みセットがある居酒屋に入る前に。

入る前に。

店内に十分空席があって換気が良さそうなことを確かめねばなりません。曇りガラスで店内が見えないような店は最近、もうそれだけで却下です。

候補にしたお店には客がいないほかに、決め手がありました。テーブルに立てられたメニューが、動いています。

十分な換気が=空気の流れがある証拠です(お義理でやる手指の消毒や間抜けな検温よりこっちのほうがよほど重要、だと思っています)

駅前とはいえ時間が時間だったからでしょうか。お客は僕一人だけ。揚げたての(←ホテルの電子レンジで再加熱する必要がない)クリームコロッケと勤勉な通行人たちを肴にしながらジンジャーサワーとハイボールをあけて、いい気分で帰りのバスに乗り込むことができました。

Img_20210422_223214

バスは38名定員のところ乗車人員4名、ということで前後列にも隣にも誰もいない…というよりなけなしの客が前に集まったのを見切って出発3時間前に押さえた5番D席にいる僕の後ろには、もう誰もおりません(わらうところ)。苦笑気味な運転手さんからも空席使用自由との発言がありまして、バス内での対人距離はさらに広がります。シートベルトはするがマスクは外すいつも通りのバスの旅を楽しんで、名古屋に戻ってこれました。

名古屋のお客さまに聞くと(当事務所も名古屋市にはあるのですが、ここの住所は鳴海町…『町』だと思ってます)入居物件から徒歩1分のところを流れて緑区と南区を隔てる天白川の向こう(そちらが大都会の名古屋だと思ってます)なんかは場所によっては人だらけだ、というのです。それを見てきたってことは混雑に一役買ってるわけね、ということで一歩下がって話しを聞いてみたり。

ここ半年ほどずっと思っているのですが、あちこちで人がいなくて困ってるところといすぎて困るところとの二極分化が発生しているように思えます。僕がいたいのは専ら人がいないところなので問題が生じにくいのですが、人が集まってるところに集まりたい人たちの挙動がなんだか怖い。今月もそうした脳天気な会合の誘いを複数、回避しました。この人案外脇が甘かったんだ(今後の取引、考えよう)などと思ったりしてしまいます。

まぁ空いてる場所を選んでそこにいましょう・行きましょう、という誘導はほぼ無理なのだろう、とも思えます。
でも安全に楽しみたければ個々人が個別にお店や交通機関の繁閑の状況を見て逆張りするしかないし、それができれば家の中に逼塞している必要は必ずしもない…気はするのですが。あまり派手にやっていいことでもないのでしょうね。

さて、ともかく仕事に区切りをつけて、美味しいものを食べて、名古屋に帰ってこれました。寝心地のよさそうなベッドで眠ることはできなかったんですが。

今日の時点で残りの裁判書類作成は一案件を残すのみとなりました。公私にわたる余裕をいったん取り戻したわけですが、名古屋へは(特に天白川の向こう=大都会の名古屋へは)当分飲みに出ないつもりです。

空いているがおいしいお店の開拓を図りたい、ということでまずはインド料理を中心に探してみようとは思っています。
外から店内が見え、BGMは何も考えずに聞き流せるインド映画にお約束のミュージカルシーンとか流れてる、そんなお店を。

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