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法務局よりも市役所よりも(南予出張4泊5日 4日目)

車を回して宿から駅へ送ってくださる、というご提案を辞退して、今日の一日を始めます。送迎のために愛南町から宇和島(所要時間:約50分)にお越しいただくのは心苦しい、という極めて順当な理由のほかに、この街で出して行かねばならない登記申請書を一つ、まだ作ってないという極めて実務的な理由を隠していたりするわけです(わらうところ ごまかしの笑い)

それらが無事終わって12時55分、宇和島発の特急宇和海16号で松山に向かいます。

…登記申請書一つ作って出し終えるのにどれだけ時間かけたんだ、という同業者筋からのツッコミは聞こえないふりをしようと決めています。

一つ言い訳をすると、一昨日の夜から恐ろしいほどの食あたりに見舞われまして宿でする作業がほぼ停まっていた経緯はあります。今日に入ってようやく食べ物を見ても吐き気を催さなくなったため、43時間ぶりの固形物として穴子の蒲焼き弁当を食べてみたら

旨すぎて意識が飛びました。生きててよかった。

 

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松山市役所で職務上請求用紙を使って、次の仕事に必要な資料が揃いました。

正確には、次の訴訟に必要な書証が。

春の特別企画として、実費込み10万円で戦前からある休眠抵当権を抹消しよう♪という提案がこのたび採用されたのです。

もちろん完全に正攻法を用います。気炎万丈勇往邁進、ただまっとうなやり方のみによって結果を実現するのです。
というのは大げさだと自覚していますが。

抵当権者の相続人は全員探します。祖父の代から下って今日、ここまで終わりました。
その方々にはもちろん何の非もありませんがもれなく被告にして提訴し、判決もらったらそれを代位原因証書にして必要なだけ相続による抵当権移転の登記やって、しかるのちにようやく抹消登記する、久しぶりに簡裁で訴訟代理する交通費(といっても一回出廷すりゃOK)も含む、訴訟提起の費用から各登記の登録免許税も含んでとにかく一式10万円、ということで。

理由はいくつかありまして、今のうちに不動産をキレイにしておきたいとおっしゃるお客さまに敬意を表して受け入れ可能な価格設定としたというのが一番キレイな理由です。
何しろキレイすぎて記事にした本人すら信じておらず、お客さまにもこんな恩着せがましい理由で依頼を受けるなどとは全くお伝えしておりません。単に僕への依頼費用と供託による便法が別にあり得ることと本件で僕はその便法が採用できないこと、あとは別件でやってはいけない手抜きをした他業者の存在を伝えただけです(苦笑)

上記のとおり予備調査の過程で、探せば一瞬で見つかる抵当権者の相続人を見ないふりして供託で抹消したどこかの同業者と訴訟による抵当権抹消に20万だの30万だのという値付けをウェブサイトで晒している全国の同業者たちになんとなく反感が芽生えた、というのは当事務所ではよくある理由です。
一通りやりきったところで訴訟による休眠抵当権抹消のテンプレート一式作って100円くらいで売ってみたい、いっそ林業雑誌に経緯と費用を寄稿するか、といった思惑、果ては自分がどれだけ報われないか見てみたいという一種の自傷行為(でもひょっとしたら案外楽かもしれない)等々、穏当なものから物騒なものまで理由は実にいろいろあることはあるのです。

で、このほど提訴できるだけの書類が集まりました、したがいまして提訴します、と。

それはさておいて(当ブログをお読みで休眠抵当権抹消に取り組んでおられる先生方には僕が今年からばらまき始める上記のテンプレートが先生方の脅威になることはないと確信しています。一般の方がほんとうに手抜きしたい場合も手抜きしたいプロと同様に、抵当権者や相続人がみつからないふりして供託する方針に流れるはずですから…ごく真面目な少数派しかそんなテンプレなど使いませんよ)。

実は松山でもうひとつ、大事な用があるのです。
提訴前から判決が見えてるような訴訟代理とは比べようもない用事が。なにしろこちらには正解がありません。

補助者さまに対する債務の弁済を準備せねばなりません。

2月14日付お返し請求権、という特殊な債権を彼女が持っております。

慣習によれば弁済期は3月14日とされているのです。債務の本旨に従った履行がなんであるかは明示されていない、というのがいっそう難易度を高くしています。時効を援用すればたちまちのうちに吹っ飛ぶ金銭債権とそれの上に載ってるにすぎない抵当権とはわけが違います。

なにしろ上記のお返し請求権、慣習上は自然債務とされていますので履行を遅滞してもいきなり仮差押を受けたりはしません。でも僕から補助者さまになんとなく頼み事をしにくくなる・申し訳ない気分になる・目を見て話しづらくなる・生きるのがつらいと思えてくる(それぞれ冗談です 半分だけ)、といった支障が例年発生するのです。このためできるだけ早期の対応を心がけているのですが、先月実施した青森出張で好適品を見つけられなかったのは正直言って予想外でした。(さ●ら野百貨店青森本店のデパ地下はイマイチな品揃えだったのです…東北で補助者さまの評価に堪えうる地元系百貨店は仙台の藤崎が北限かも)

ただ、この点でもシトラスアイランド四国は実に頼りになるのです。
愛媛にはよい柑橘加工品がいっぱいあります。地元の素材で地元の業者が作っており、妙な添加物化学物質が使われておらず見た目も味もよく愛知県では同様類似の品をみかけない、ついでに言うとたとえ現地に行っても駅のキオスクや高速道路のサービスエリアその他凡庸な土産物店には置いてない、そんなアイテムが。

…別に補助者さまがそうした苛烈な基準を定めているわけではなく、彼女の評価に適合するのはそういうものだという傾向を購買担当者たる僕が発見しただけです。ひょっとしたら近頃はやりのSDGsを無意識に実践してる気もしますがこれは気のせいでしょう。

そうした品を求めて市役所前の電停からさらに足をのばしてきました。帰りの電車から眺める松山城にも、そろそろ桜が咲きそうです。

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これで来週から、補助者さまに甲号証の付番編綴や証拠説明書の作成をお願いしても大丈夫なはずです。
あと登記申請書の作成と表計算ソフトの関数の活用と当事務所ウェブサイトのHTML書き替えは当然として、出来ればプログラミング言語を一つ身につけてほしい。僕と同じPythonがいいな。

…あ、冗談です。たぶん。

さて、今晩は伊予西条に宿を取りました。明日はここを始発で出て、名古屋に帰ります。

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