身辺雑報(南西の町からきた材料で作る果実酒と北東の街への出張日程調整の件)
(イタリアでは)マンマがすなるリモンチェッロの自家製造を
(日本では)男もしてみんとて するなり。
…余談ですが、紀貫之は任地の土佐から帰京する際、高知県南国市からまず南東に下って室戸市室津付近を通過後紀淡海峡沿岸に出て鳴門方面に進路を変えたのだとか。現在の土讃線ルートの山越えは当時としては過酷過ぎたんでしょうが、高知から大阪に行くのに室戸市を通るのは正しいことだ、と土佐日記を書証に提出して強弁することはできないものか、と考えてしまいます。
さて、先々月の出張では愛媛県南宇和郡愛南町のお客さまからレモンをたくさんいただいたのです。
冷凍すれば保存できるよ、とは言われたものの、このレモンを一気に使うことはできないかな…と思ってたどり着いたのが冒頭の件。
リモンチェッロ(レモンの皮を使ったリキュール)を作ろう、と思い立ったのです。
このお客さまのレモン園は僕も拝見しており、皮まで安心して使えるレモンが育っていることは重々承知しておりますので。
贅沢なこと言ってないで仕事しろよ、などとはおっしゃらないでください
さて。材料はレモンの皮(アルコール1リットルに対してレモン10~15個ぶん)、度数の高いアルコール飲料、砂糖、これだけ。レシピはいくらでも公開されています。かんたんに言うと、レモンの皮をひたすら剥いて集め、瓶にいれてスピリタスか何かに漬け込み、1週間ほど経ったら甘さを加えて出来上がり、そういうもの。
昨今の社会情勢により消毒薬転用可となったアルコール度数70度くらいの飲料を通販で買おうかとも思ったのですが、まずは近くのスーパーで売ってるものを探します。いちばんアルコール度数の高いウォッカはニッカの40度のものでしたので、これを一瓶買ってきました。
イタリアではお母さんが作ってどうこう、という自家製リモンチェッロなんですが、端的に言うとレモンの皮に含まれる炭化水素(リモネン)をアルコール溶媒を使って抽出せよ、ということです(あ、にわかに無粋になってきました…ご容赦ください)。
上記の製法からしてアルコール度数が高い方が作業はしやすいはずですが、僕はアルコール溶媒を50℃ほどに加熱して抽出速度を上げられないか試してみました。理科実験そのもの、になってしまったので写真公開は自粛します。
で、今日。概ねそれらしい色合いになってきたと判断し、蓋を開けてみます。強烈なばかりのレモンの香りが昇ってきます!
スプーンにとって舐めてみます。後ろから殴られるようなキツさ…はそりゃそうだ。溶媒がウォッカだもん(笑)
ときどきイタリア料理店で頼むときのように、まずはソーダで割ってみます。本品まだ製作中のため、砂糖を付加しておりません。アルコールに溶ける甘味料は、と棚を眺めると。
これまた愛南町のお土産がありました。ビワの花の純蜂蜜です。これも先々月から、少しずつ少しずついただいています。
ちょっと贅沢な気はしたのですがこれを二さじ混ぜまして。
愛南リモンチェッロのソーダ割り、ができました。後ろの大瓶が抽出設備1号、です。
これは売れる、と思います。道の駅に出せるんじゃないかな…たぶん。
あとは寝酒にお湯割りを試してみましょう。きっと温かく眠れるはずです。
※皮を剥いたあとの実はふつうに使うほか、さらに別のお酒を試します
次、寒い話題。
2月14日、出張が決まりました。当初目的地は仙台だったんですがいろいろあって盛岡に変更。寒そう(笑)
この関係で、本日から初めてのお客さまとの面談を休止します。
この出張では最初に肝心な用件を東北で済ませてしまい、そのあと復路で相談・打ち合わせをおこないます。該当しそうな方とは個別に日程調整を始めていますが、ご希望のあるお客さまもお問い合わせください。
特に緊急事態宣言延長が決まった一都三県ではご自宅や貸会議室など十分な対人距離を保てる場所を選定してくださいますようお願いします。
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