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寒くて遠い国への安くて細い道(どこに続いているかは不明)

まるで学生時代のようだ。苦笑しながら確定ボタンを押しました。
人のカネで=gotoトラベルか何かで実にならない贅沢を続けてダメな人になるよりましか、とは思うのです。
いずれにせよ胸を張って正当性を主張できるものでもないよな、とは思っています。週末予定の出張の件。

さて、僕の執務室の壁には気が向くと1時間15分遅れる電波時計がかけてあり(この事象は週一回程度しか発生せず、この時計は開業時に両親からもらったものなので捨てる気にはなりません)、その脇にビックカメラのカレンダーを貼ってあります。日本地図の。

スタンディングデスクを使って立位で仕事しているとき、ちょうど目の高さにくるこの街へのバスの予約が取れました。

Dsc_0272

あれこれ調べたところによると、上野駅から青森駅へは弘南バスのパンダ号4列シートが平日片道5000円、これが最安であるということで。

さらに調べると同区間、JRバス東北・岩手県北バスが加わるトリプルトラックになっていて各路線とも5千円台の運賃を設定しています。

近隣窮乏化競争、といった言葉が頭をよぎったりもしますが、ここは僕が助けたい順に予算配分しましょうか。弘南バスとJRバス東北を採用しました。

…というのは半分だけ冗談で、弘南バスは4列シート車を投入して廊下側の席を販売しないとウェブサイトで宣言したのに惹かれたこと、JRバス東北は高速バスネット(JR系の予約サイト)と発車オーライネット(独立系の予約サイト)で買える座席が違い、後者に3列シート独立席でトイレの後ろの席が残っていたのが一番大きな理由です。要するに乗車率が上がっても対人距離が確保しやすい席を買った、と。

これが30年前ならば。
青森への旅は急行津軽と八甲田、繁忙期には臨時急行の十和田・おいらせ号なんかがあって名古屋発の東北ワイド周遊券を買えば細かいことは何も考えなくてよかった気はします。選択肢がありすぎて悩んだ記憶もありますが。平成初期の東北ワイド周遊券の発売額、学割適用でたぶん2万円台前半だったでしょうか…

そのころこんな商売やってるなんて思いもせず、現在。

東京-青森間は片道6千円弱で動けることになりました。名古屋-東京間の高速バスに定価5千円余を投じても名古屋-青森の交通費は往復合計2万1千円。理論的には2万円弱になります。ただし今回は別件の関係で、宿泊を増やすか新幹線を使うことになりそうですが。

僕も日本経済も何かを失ったと言われそうな30年は、ひょっとしたらパンドラの箱の隅っこに希望を残して過ぎつつある気はします。
注意深さや我慢を放り捨ててフジドリームエアラインズのウェブサイトをチェックすれば、2月13日発の小牧-青森線は片道26500円で空席が出ています。

なんか、こいつに飛びつきたい気がせんのです(苦笑)

目的地が青森であれ沖縄であれ、依頼人との打ち合わせに投ずる時間と僕をそこへ呼ぶことの費用が1時間あたり1万円で収まるのが一つの理想、だと常々思っています。

つまり地元の弁護士をタイムチャージで動員した場合とほぼ同様な選択肢を提示できる状態でいたいな、と。沖縄も本島ではこれは可能で、すでに実施事例があります。労働相談延べ4時間やって費用3万円台で済ませた、というのが。

自由席連結の夜行急行とワイド周遊券が共に滅亡した現代日本にもあれやこれやの工夫の余地は残ったりできたりしており、そうしたわけで今回も、数時間の打ち合わせ想定所要時間に対して上限4万円台の総費用額をお客さまに提示して出張の提案を許諾されたのです。

予算の残りは広めの宿泊場所の確保に集中投入するプランを立てまして…地を這って行く車中2泊現地2泊の北東北の旅ができました。

日当?なにそれ

我ながら過酷だ、と補助者さまに聞こえるようにつぶやいてみました。

そう考えること(だけ)はできる(ようになった)のか、といった風情で合いの手を入れてくださいます。素敵です。

ただ、いつも通りに彼女が言うのです。
さらに高い費用を提案してもよいではないか、士業としての能力的には問題ないのだから、といった風情で。

僕の事務所をいちばんよく見ている彼女からの評価として素直にうれしいのですが、ここには未だに踏み切れないのです。

それを勝手にやってくれるのが官公需の少額随契のお仕事ということで、まずはこの部分で『ちゃんと新幹線特急料金や日当をもらえる出張』に慣れたいと思いまーす(遠い目)

それに、なかなか当事務所の利用歴がない人には提示できないんですよね…世間並みの報酬。
これを理解できない人とできる人との差が凄く激しくなっており、問い合わせの最初から後者として現れる人の割合が年々減ってる気がします。もちろん探せば出会えるから当事務所は儲からずとも潰れずに済んでるわけですが。

先日は『労働審判の申立書を実費込み総額2万円で作ってほしい』という問い合わせがありました。
なるほどこの労働者は僕を愛知県最低賃金以下で労働させてくれるんだ、と了解して「そういう事務所は私も知りません」と返答をお送りしたところです。

本件含め先月は複数件、受託に至らなかった問い合わせがあり、ご依頼中のお客さまのために移動時間多め交通費少なめの出張をする余裕がでてきています(苦笑)

今年は、この事務所をすでに知っている人、つまりリピーターや利用歴がある方からの紹介で来られた方に最大限の便宜をはかることにします。この部分のサービス品質は落とさないか向上させることは、昨今の社会情勢でも可能です。
さらに依頼の範囲を広げる方向は官公需や執筆の仕事に向かうのがよさそうな気がしているところです。この事務所の芸がわかっている、という点では鉄道ファンの皆さまを新たな依頼人として歓迎することを心がけておきたい、と思ってもいます。

そうやって走った結果、冬の冷たい海に落っこちたりは…しないと期待しています。

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