古いお客さまにオマケをしようとした結果、それを大きく超えるプレゼントをもらってしまった話し
昔々、僕がまだ黒い土地家屋調査士行政書士事務所の補助者だった頃。業界には報酬額基準という制度が生きておりました。補助者として暢気な夢を抱いていた僕は報酬額基準表を見て、調査士や司法書士は出張旅費にグリーン車利用分の費用を請求できると信じ込んでいたのです。
…実際にはそんなことなかったんですが(苦笑)
記録によれば約10年前に一回、さらに遡ると司法書士開業直後に一回、こんな僕にもグリーン車利用を認めてくださった方がいらっしゃいました。昨日、久しぶりにお客さまに乗せていただいたグリーン車はなんとなんと、東北新幹線のグランクラスだったのです。
今日はそんな話しです。
先手:旅行書士
出張相談で個人に関わる案件(社長さんからであっても、事業に関わらない案件)の相談料金は2時間5500円を原則としています。
もう10年以上前にご依頼をいただいたお客さまから久しぶりに出張相談のご希望が入りました。東北新幹線沿線にお住まいです。ならば。
今回の出張、もともとはバスタ新宿ー仙台駅ー青森県内、と高速バスを乗り継ぐつもりでした。仙台には15時頃に着けばよく、新宿ー仙台間は4千円。
東北新幹線で上野ー栃木県内某駅ー仙台と乗り継ぐ場合、乗車券+自由席特急料金2回分の合計は1万1千円。
じゃぁ、そうですねぇ。
相談料金7700円、交通費日当等の負担は不要ってことでいかが?その代わり、あとの依頼は僕にしてよね♪といった提案を送り、承諾を得ました。この時点で僕の腹づもりとしては、もらった相談料がそのまま東北新幹線に献上される感覚だったのです。自由席利用前提で。
ちなみに高速バス(所要:約6時間)から新幹線への切り替えなので余裕の時間は3時間捻出できます。時間の問題はなんにもありません。
後手:お客さま
お客さまから、ここ10年ほど読んだことがない日本語表現で送信事項が送られてきたのは数日後のことです。
延長ぶんの相談料とお中元を兼ねて、相談場所から仙台までグランクラスに乗れるようにする、切符を買っておく、と。
困惑したのは謙虚だからではありません。
もともと存在していた青森県への出張は、これまで相手方の勝手な都合で延期されており、今回も実は実施できるか未定だったから、です。
僕がグランクラスに乗れるかどうかはあの●●な被告(この人も社長。労働訴訟だから)次第になってしまったのです!
乗車日前々日からの払い戻しになる場合の手数料が跳ね上がることは鉄道ファンとして当然知っていますのでほんとうに汗をかいたのですが…今回は延期されないまま青森県への出張は決まりました。
昼食を兼ねた相談が終わったのは発車9分前となり、さらに汗をかいて乗り込んだやまびこ209号10号車は僕のほかに乗客はおらず、グランクラス貸し切りでの1時間を満喫することができました。
で、仙台から乗り継いだ高速バスは久しぶりに見る補助席付き5列シートの古~い車。落差を満喫させられました(苦笑)
もちろん期日の当日に延期になる可能性は、まだ残っています。ではありますが、本日時点で出張して所要の打ち合わせをする義務は履行されました。
僕の仕事は9割方終わっており、あとは明日、傍聴席から様子を見届けるだけです。
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