姑息な努力とその空振りに関する件(および、受付停止期間の再設定について)
先週金曜日、午後8時。人によっては楽しい週末の入り口に入っていたその時間、僕はトラックだらけの駐車場の入り口におりました。
車で20分ほどかかるその郵便局にレターパックを持ち込んだのは、日曜日に出かけるというお客さまに書類を持たせるためには土曜日に到着させる必要があったからです。
発送目的地、愛媛県松山市(汗)
歩いて5分のポストの最終取集時刻が18時30分、同じ区内の集配局の差し出し時間の締め切りが18時半からたぶん19時のあいだ、で、書類ができあがったのが19時20分、ということで県外行きのトラックが集結するその郵便局にやってきた、というわけです。
とはいえその郵便局でも、窓口に張り出してある取集時刻は19時10分の次が22時になっています。20時06分に訪れた勝手な利用者が勝手な期待をしてはいけません…が。その夜の僕は当たりを引いたらしいのです。
窓口でレターパックを受け取った職員氏が宛先欄に目をやり、眼鏡の奥の目と坊主頭を一瞬光らせて右側へ駆け去りました。何も言わずに。
坊主頭を光らせた職員氏がなにかを成し遂げた表情で戻ってきたのは、30秒ほどあとだったと思います。
もちろんここで利用者が勝手な期待を口にするのはそれこそ野暮というもので、それは例えばこの郵便局にATMがない、などという程度の理由でgoogleマイビジネスの口コミに最低評価をつけるほど馬鹿げた行為だと思っています。
なにしろ掲示されている取集時刻は19時10分、現在時刻は20時07分なのですから。
翌日確認したところでは、僕のレターパックは朝のうちに松山市内の郵便局に到着しておりました。
もっとも、起床直後のメールチェックで受信したメールのなかに、送った書類が必要になる日程が1日後ろにずれた、という連絡もあったわけですが(^_^;)
今を去ること20年ほど前、一カ所目の土地家屋調査士事務所をクビになった僕は昼は枇杷島にある工場で齧歯類印のエアコンの組み立て、夜は港区藤前にある哺乳類印の宅配便主管支店で書記と横持ちへの同行のアルバイトをしていたのです。
その主管支店で繰り広げられていたのは20時30分の攻防戦といいましょうか、名古屋市内から県外にその日のうちに荷物を出せる窓口の一番遅い締め切りに殺到する人たち(だいたいは要領か間の悪い個人事業主かサラリーマン、といった感じ)と窓口担当者の時には殺気だったやりとりをしばしば見ておりまして。
まさか自分が20年後にそうなろうとは思ってもみなかったのですが(苦笑)
当然ながら狙って実現できるものでもないので、このブログでは郵便局名は書きません。ただ、今でも裁判事務のお客さまの半分は県外の方々である当事務所では『郵便物を出せる(そして、予定した日に届く)一番遅い時刻』は常に重要だったりします。
さて、この週末から今日までに、いろんなお客さまが新たなご依頼や方針変更や未確認の書証数十件の追加やら…いろんなやりがいのある状態を作ってくださいまして。
裁判事務の新規のご依頼受付を、明日からまた2週間ほど停止します。それが終わったタイミングで愛媛にでかけようと思いますので、実質的にはもう1週間ほど停止状態になるかと思います。
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