CanBe君がやってきた -すずき電器店年末年始特別企画-
数年ぶりにPC-98シリーズがやってきました!
Windows95ユーザーには懐かしい(かもしれない)『コンピューターの電源を切る準備ができました』の画面を出して先日、検査の第一段階が終了したところです。
…といっても今更このマシンをひかり電話のルータにつないでファクス送受信と電話会議を仕切らせる気はありません(やればできるんですけど)。
補助者さま邸の死蔵品を引き取って再生し、うまくいけば売却したうえで彼女の新しい中古PC(という表現は当事務所以外では聞かないらしいんですけど)を購入する資金にしよう、そんなすずき電器店の特別企画なのです。
店主の労働を通じて従業員に事実上のボーナスを支給しようとしている、という感じもいたしますが、それはさておいて。
元はといえば、補助者さまの執務用PCを先日Windows7から10Proへ更新した際に『いまなら中古市場で性能十分なWindows10搭載機が1万円以下で手に入る・今回導入したやつは取得価格○千円』という話をしたのがきっかけです。
補助者さまのところには中古というより骨董の域に入っているCanBe君がいる、
大きい・重い・使わない、ただ電源入れたら画面は見ることができた、などとまぁつれないことをおっしゃるので(消費者としては普通の感想だとは思うのですが)まずは僕のところにお越しいただいた…そういうわけで。
ちょうどほぼ同世代のPC-9821As2/M2が始めて自分のお金で買ったPCで、これにintelDX4オーバードライブプロセッサをつけて卒論書いたり初期の当事務所で使ったりしていたことがあります。そのマシンもそうでしたが、あのころは新品のパソコンは20万円台が普通だったはず。
そんな平成ヒトケタ生まれのCanBe君。ジャンクとして1000円で売却するより、ちょっと綺麗にして動作確認を念入りにおこなって、高値で売ってみることを目指すにはちょうどいい=僕の知識がそのまま使えるマシンだと思ったのです。
ところで。
当事務所の一番若いお客さまって、Windows95が出たときにはまだこの世にいないはず。時の経つのは…はやいものです。
当事務所到着時にはキーボードもマウスもなく、電源を入れるとWindowsがセーフモードで立ち上がります。
256色で立ち上がった画面には、まだ歌手やってた頃の広末涼子の壁紙。レトロです。
ディスクアクセスがないのを慎重に見切って電源を落とし、第一日目の作業は終わりました。
売却価格を上げるため、まずは少し投資することにします。PC-98用のキーボード(もちろんジャンク品)を1点あたり送料込み1千円台で買えたので、これをつなげて(付属品が全て失われた状態で当電器店に来たのです)、キーボードオペレーションしつつ各部の様子を見ています。
セーフモードではなく通常の起動/終了に移行し、画面も256色から32768色になって壁紙の広末さんもずいぶん血色良くなりました。
これが作業二日目。条件のいいキーボードをヤフオクで見つけるまでに1週間ほどかけてしまいましたが、どうやら動作品を入手できてひと安心です。とはいえCtrl+EscキーがWindowsキーの代わり、なんて久しぶりで、マウスも買いたくなってしまいます(苦笑)
このキーボードそのものも随分と汚れているので、出品時にはキートップを全部外して洗濯機にかけ、『美品・完動品!』として売りに出せばそれだけで差益が稼げそうな気もしています。
洗濯のためにバラバラに外したキートップをキーボードに装着する作業だけは、補助者さまに手伝ってもらうつもりです。楽しみにしなければ。
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