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2019年10月

ちゃぶ台返し好きな代書人による次回愛媛出張、日程調整開始の件(愛媛大阪出張4泊5日 4・5日目)

昨日は久しぶりに傍聴ツアーを催行することになりました。午後から大阪地裁でお客さまと待ち合わせて、13時過ぎから始まる地裁通常訴訟の証拠調べを傍聴します。たまたま入った法廷では、情勢が被告不利に変化したきっかけが司法書士、という不動産関連の損害賠償請求訴訟を見ることができました。原告側代理人がおこなった反対尋問がうまく被告の矛盾を突いたりして、どうやら被告さん相当不利、といった事案。

僕の当日朝の滞在場所は愛媛県宇和島市。新幹線と特急列車を乗り継げば、午後から始まる期日を大阪で傍聴するために移動はできるのです。6時35分宇和島発の宇和海4号かその一本前の宇和海2号に乗れば。残り1個の蜜柑を朝ご飯代わりにして、少し肌寒くなった宇和島を出ます。いかにも旅立ちらしい朝になりました。

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4日目の出張は総移動時間7時間、傍聴時間2時間、傍聴後の尋問対策演習は22時まで実施時間は4時間を要して終了しました。

初めて泊まった大阪ベイエリアのちょっといい(はずの)ホテルは風呂場から下水の匂いがするほか女性の髪の毛が洗面所とベッドに数本残ってるちょっと困った物件でしたが、朝食のおかずが豊富でオムレツが美味ということで証人尋問の演習になら使えるか、といったところ。

とはいえ、大事な人と一緒に泊まっちゃダメな物件を引き当ててしまいました(苦笑)

今回の出張では会う人ごとにちゃぶ台返しをしていた気がします。

もともと相談前に持っていたご意向をひっくり返して別の提案をし、受け入れられたものが2件、面談そのものを速攻で破壊した案件が1件、続行していた手続きを止めるか思案を始めさせてしまったのが1件、余勢を駆ってというわけではないのですが出張中に入ってきたメール相談には、『その問い合わせに回答してもあなたの状況はよくならない』と通告して相談料の返金を提案したりしております。

想定によれば、それで逃した売り上げは当事務所が1ヶ月存続できる額。ははは(乾いた笑い)

自分がやりたいことや聞きたいこととその費用にばかり関心を持つのではなく、こちらからの指摘をよく考えて採否を決めることができる人には払ったお金以上の成果が提供できることも多いはずなんですが…検索エンジンからの流入や新件の売り上げが減ったとか言ってる割には依頼を選んでいるような気もします。

自己弁護してよければ、不正につながる・対応能力に不足がある・答えても無駄なことを聞いてくる、そんな人からは無理に依頼を受けずお金を取りません、ということなんですが(^_^;)

これでまたgoogle マイビジネスに低評価が加わる気がしています。そろそろ慣れてしまいそう。

さて、素敵な未来のことだけ考えましょうか。

今回の愛媛出張でお受けできた案件の一つに、地元の同業者さんの価格で受けてしまえば僕が交通費を自己負担しても十分に儲かってしまうものがありました。

お客さまにはさっそく今回面談分の交通費の受け取りを拒否して(若干困惑されたかもしれませんが)その代わり、ちゃぶ台返し後の新方針に従った資料収集その他の準備作業をお願いし、その後の打ち合わせを再度設定しよう、と提案しています。そのときは交通費を2万3千円ほど負担してほしい、と。

これが通るはずです。来月できれば中旬頃に、松山までの出張を設定するよう調整を始めました。

そうしたわけで、西日本からこのブログをごらんの皆さまへ。

次回も利用するきっぷで下車可能な経由地である大阪・広島については交通費不要で出張相談に対応します。日程は確定次第ご案内しますが、逆に日程が決まらないうちにご意向をお示しいただけるとそっちのほうへ移動経路が曲がったりします。愛媛県へのフェリーがある小倉・別府・臼杵あたりまでならもう余裕で。

不意に行うちゃぶ台返しに気をつけていただければ、労働紛争労働側・民事家事関係裁判書類作成・山林の相続および名義変更等の相談を2時間5500円でおこなっております。ご興味のある方はお問い合わせください。

コートが要らないうちにもう一回愛媛に行きたいな、次はいよいよ遅れ気味の夏休みが取りたい、などという欲望は、お客さまには気づかれていないはずです(ブログにさえ書かなければ)

旅行書士 転落への道程(愛媛大阪出張4泊5日 3日目)

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冗談です。久しぶりにポタリングに出た島で、大変結構な道路標識を見てしまったので…なにかブログのネタにならないかな、と。

さて今日は愛南町の宿を8時半に出るところから行動開始です。現地調査1カ所とお客さま宅への訪問を終えて宇和島市内にもどり、昼前から設定されていた相談は和食のレストランに昼食の席が設けられておりました。

個室に入って1分でキャンセルになりました。

ちょっと火をつけてみただけですが何か(遠い目)

静かなるちゃぶ台返し、とでも言いましょうか、お客さまからの紹介であってもバッサリ謝絶にすることはある、ということで事例を一つ晒しておこうと思います。今回は創業以来最速での破壊行為記録でして、文字通り座りもせずに帰ってくることになりました。

元々のお客さまからはいくつかのコメントをもらったものの(あまり見ないものを見た、というお言葉はあった気がします)、守秘義務に反しない範囲で言えば今後も関係は維持されることになりました。すかさず、というべきかもしれません。別の昼食を終えるとただちに、別の相談と訪問先がセッティングされます。

その相談を終えて(こちらは関与を決めました)、宇和島駅にほど近い宿に送っていただいたのは15時前。行動時間6時間半と、少々短く終わったのはもちろん相談一件2時間分が和食と共に去ったからです。

僕の着替えが今日で尽きる(4泊5日の旅行だが着替えを2回分しか携行せず、初日は状態の悪い被服を着用して宿で廃棄したため、携行品を含めて2日分しかない)ため洗濯時間を設けていただきたい、という希望が受け入れられたからでもあります。

初めて泊まった宇和島オリエンタルホテルは僕がほしいものを全部持ってるビジネスホテルでした。1階にコンビニ、徒歩5分のところにスーパー、レンタサイクルは無料の婦人車と有料のロードバイクがあります。

オレンジ色のを借り出して、3年ほど前に橋が架かったらしい九島を手頃な目的地に設定しました。

で、宿から30分ほど走って橋を渡り路線バスの終点を過ぎ、2分後に見たのが冒頭の情景。車が海に落っこちるイラストがなんとも言えない味を出しています。

島の県道は未整備なようで、自転車一台で封鎖できる区間があったりしますがもう30分もあれば一周できます。宿に帰ってくるには2時間かからず、2時間500円で借りられる自転車にはぴったりな転落への道のりでした。

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宿にもどればワイシャツが半乾きになっています。今日着ていた1枚もさっさと洗ってアイロンをかけ、明日から新たに1泊2日の旅に出られるように装備を調えました。明日は朝早い特急に乗って、午後から大阪での仕事です。

宿でくつろぐうちに、蜜柑は残り1個になりました。

白くて軽い2シーターで行く伊予灘沿岸ドライブ(愛媛大阪出張4泊5日 2日目)

訪問先で不意にお客さまが笑い出す。

…僕が説明に供した蜜柑を、説明終了と同時にそのまま食べ出したからだと思う。

ちなみにその蜜柑、説明では一千万円分の債権に相当。どこ行った一千万(笑)

だから、というわけではありませんが蜜柑6個と甘栗一袋をいただいて出張相談1件目が終了しました。

松山から愛南町までの移動には表題の車が用意されています。選択肢が提示されました。

  • 軽トラックでほぼ内陸の高速道路を通って松山から愛南町(愛媛県最南の町)まで走るか
  • 軽トラックで海沿いの一般道を通って松山から愛南町まで160km走るか

そりゃ後者に決まってます。乗り心地とか所要時間の増加など問題にもなりません(^_^)v

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途中でさらに2件目の相談を終え、到着後は前回お会いした方々との会食に招いていただき、2日目の宿に戻ってきました。行動時間、約11時間。

明日は現地調査と3件目の相談をして宇和島に戻る、ということで8時半から行動開始予定です。

蜜柑が残っている限り、頑張れそうな気がします。残り4個。

 

まず広島へ行け、というルール(愛媛大阪出張4泊5日)

前の日取っておいた近鉄特急の予約を取り消して、自腹新幹線で新大阪に出ることにします。

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朝からひどい雨です。近鉄三重県内で運転見合わせを喰らったら、今夕の松山市内での初顔合わせを謝罪から始めねばなりません。

差額二千円はまず今日のお昼をカットして補填しましょう。

さて、今日から出張です。

利用するきっぷの関係で、まず広島まで行くのがルールです。

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今週発送分の書類作成が終わりました

準備書面の作成って、

いつからeスポーツになったんだろう?

肩やら脇やらに季節外れな汗をかいて、24日締め切りの準備書面の送信を終えました。

…証拠説明書作成の作業が残っているからかもしれませんが、とにかく大汗をかいて(苦笑)

とりあえず、週明け以降出張前に出さねばならない訴状・陳述書・証拠申出書・準備書面・証拠説明書合わせて4件分を出荷して、なんとか旅に出られる状態です。

文案採用なら火曜日頃までに返事がほしい、と言った訴状作成のお客さまが一人沈黙を保ってくれているのですが…わざとそうしていてくれているなら愛媛県産果物を使ったジャムでも献上しようかと思っています。ご希望でしたら別にご連絡ください。

25日中に松山に着いていればいい今回の四国出張、24日に出発しようかと思っていたのですがやめました。雨になるようですし、

自動車保険の見直しのお客さまが来られるのです。とりあえず明日はFPとして仕事します。

 

愛媛県出張の日程調整を始めました

今月最大のグッドニュースかもしれません。

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昨年出た僕の著書が、大阪府立図書館に所蔵されました。

これで大阪府に対する好感度が増しました。印税一冊分(金額としてはタコ焼き1個程度)ですが。

そんな素敵な大阪への出張に連続して、出張日程を延ばします。10月26~27日、愛媛県内に滞在することになりそうです。

夏休みを取っていないため1日か2日、自腹で四国のどこかに宿泊するのも悪くないと思っています。

先月末からgoogle・Yahoo!で表示される検索順位が急落した関係で、当事務所ウェブサイト閲覧数・新規依頼数・当然ながら売上も落っこちるところまで落っこちたのですが、素敵な大阪府民を含むリピーターのお客さまのおかげで今月は損益分岐点を割らずに済みました。

観光ではなくウェブサイトの更新作業をどこか眺めのいい宿で行うなら滞在延長もいいかな、というくらいには希望が残っています。

…この冬越せる、という自信はまだないしさりとて検索エンジンに迎合する気もないのですが、なんであれ『いい情報をウェブ経由の来訪者に提供することで当事務所を選んでもらう』ための努力を続けねばこの事務所の未来はないので作業はどこかでやろう、できれば海が見える民宿なり安いホテルに連泊するのがいい、というはなしです。

現在の状況。10月26~27日は愛媛県内、松山~宇和島間にいてほしい、というご意向をいただいています。28日は午後から素敵な大阪へ。当初あった出張の用事に入ります。28日の朝までは予讃線沿線のどこかにいられるだろう、と考えています。

その気になれば10月24日から四国内に入ることができ、これをどうしようか思案しています。

出張相談のご希望があれば喜んで対応します。地域は山陽本線なら神戸~広島間、四国内では予讃線沿線なら交通費をほとんど増やさずになんとかできるでしょう。

対応可能分野はいつもながらの労働紛争労働側、民事家事関係裁判書類作成、相談としてちらほらと見かけるようになってきた(が、著書を出したこととは関係ないらしい)山林の相続および登記などです。相談料金は税込み2時間5500円となっています。

出張相談がなければないでそれもいい、と虚勢をはりましょうか。今回リピーターとなって僕を呼んでくださるお客さまの町に自腹で宿泊費を落とすなら、それも気分がいいのです。

午前11時がくるまでに(Progate 有料会員プラン終了の件)

朝飯食ってる場合じゃない。

コーヒーとインスタントのスープをテーブルに置いて、早々にパソコンを立ち上げました。今日午前11時までが、オンラインのプログラミング学習サービス(Progate)の有料会員でいられる時間なのです。残りの3時間でPython Ⅴの復習と、jQuery上級編を終わらせてしまわねばなりません。

先月末から当事務所ウェブサイトはgoogleのコアアップデートで低順位に追いやられるページが続出しており、オブラートに包んで言えばいささか時間があります。

オブラートが溶け去った後に残ってる経営状況はいささか苦いのですが、今日まではさておいて。

このところ、午前中のいちばんいい時間帯をこのオンラインサービスに投じて、いくつかの言語を習得・復習してきたのです。

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2ヶ月間の有料会員期間の最終日、10時半過ぎの状況です。着手順にPython→JavaScript→SQLはなんとか全コース終了、HTML&CSSとjQueryは演習的色彩が強い道場コースを残して上級編まで終了となりました。最後までPythonと選択を迷ったRuby on Railsは覗いてみただけです。

何を狙ってこの選択かと言いますと、HTML+CSS+JavaScript+jQueryはこれまで通りのウェブ内製化、Pythonは今後の僕にとっての身近な言語の習得(高校生時代から使っていたN88-日本語BASICの代わりですが何か?)と可能ならばアプリケーションの開発、SQLはアプリの内製化時にデータベースの扱いが必要だろうし基本情報技術者の試験に出るから、という感じです。

これらのコースが終わったからウェブサイトやアプリが作れます、というわけではないのですが(デザインセンスやアルゴリズムに関しては学習範囲外にあるため、誰かが指示した機能を実装する、という程度にしか技量は上がらないはず)、各言語の参考書を読むのにあまり苦労しないレベルまでは達しているであろう、と思えます。

そのくらいのもの、と割り切ってよければ大変秀逸なサービスでした。入門編の参考書一冊に満たない月額の値段で複数の言語が習得できる費用の安さも魅力でしたが、正解のソースコードと自分のコードを比較できるのが素晴らしいのです。

これが紙の本を読んでるだけだと、本の通りに入力したつもりで実行時にエラーコードを吐かれたら、原因箇所の究明に1時間がかり、なんてことはざらにあります。

ただ、だからProgateで初心者が完全に独学でできるか、と言ったらちょっと違う、違うとは言わないまでも苦労が増える気はしました。このサービスでは演習で作成したコードに対する要修正箇所の指示が、実際に間違っている箇所を示さないことが言語によっては発生するようです。

…文末を必ずセミコロンで終わらなければならないところ、そのセミコロンがついていない→どこで文が終わっているか判定できない→その文と関連するはずの別の文にエラーがある、と指摘してくる、そんな挙動を取られて困惑したことがJavaScriptで何度かありました。紙の入門書はそうした部分をカバーするために、買うか借りるかしてもっておいたほうがよさそうです。

僕?7・8・9月の出張時に国会図書館で一気読みしましたが。特にPython関連の新しい書籍、名古屋市立図書館では予約の待ち行列が長すぎるんで。

今後はまずちょっとした処理やスクレイピングをPythonでやってみて、その後は登記情報提供サービスのPDFからのテキスト抽出・分析ができればいいな、と思っているところです。

…あ、それよりも。

既存の当事務所ウェブサイトの各ファイルを更新して、もう少しgoogleに高評価を得られるようにしないと年が越せません(苦笑)

開廷表調査:1週間で見えたもの

第11次の開廷表調査は昨日で前半1週間ぶんの調査を終えました。新件のご依頼がない割にはあれこれと仕事があり、次の1週間分は月末に調べることになりそうです。次来るころには街路樹の色も変わっているでしょう。

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もともとは名古屋簡裁・地裁・高裁における労働関係訴訟の現状を把握するために毎年実施しているこの調査、肝心な労働者-使用者の訴訟は高裁1・地裁3・簡裁2件を確認したのみとなりました。このほか、会社が控訴人・個人が被控訴人で事件名が個人事業を指していそうな事件が一つ。労働事件の性質を持つかどうかは記録を閲覧しないとわかりません。

これが、名古屋で1週間で確認できた期日の件数です。

特に地裁で年々減ってみえるのは、開かれる期日が口頭弁論ではなく弁論準備に流れているせいだと信じたいのですが、念のためメモしたところ地裁の第1回口頭弁論期日(見方を変えれば、この1週間で新しく始まる訴訟と言えます)が1件しかなく、本当に減っている感じがします。簡裁のほうは例年通りの水準で地を這う安定を見せている、と。

増えているのが個人対個人の損害賠償請求事件で、これは弁護士費用特約を用いている交通事故に関する訴訟でしょう。ざっと眺め渡すと、地裁の3割/簡裁の半分弱はそんな訴訟になっていそうな印象です。

過払金返還らしい事件名と被告名を見ると、フィールドワークでなにやら珍しい化石を見つけたような気分がします。他人事ながら(笑)

ほかには労働組合対個人(つまり、労働者である可能性が高いひと)の訴訟が2件。偶然だと思いたいのですが増加するなら来年は気をつけて見なければいけない、と思っています。最近は退職代行会社が自前の労組を持って退職代行会社への依頼人を半自動的にその労組に加入させることで弁護士法違反を回避する、というテクニックがあるようで、そうした労組への利用的加入が増えれば労組(の、ようなもの)対労働者の訴訟も増えるかもしれません。

もっとも、そんな会社の備品みたいな労組が労働組合法上の労働組合だとは到底言えないはずですので(団体の実質を見れば労組法2条にいう『労働者が主体となつて自主的に 』活動する団体と言えるはずがないでしょう。会社が作った労組なんだから(冷笑))いっそ労働組合適格を否認されるかどうかして派手に揉めれば東京地裁で訴訟記録を閲覧してブログに書いてやる、と期待してはいます。

民事関係の開廷表は各日全ページに目を通しています。まったく違うテーマでの訴訟で気になったもの。

愛知県を原告とし、個人を被告とする『奨学金貸付金返還請求事件』の判決が同一事件番号でまとめて9人分出ていました。被告はいずれも弁護士なし。おそらくは法律関係者に相談せずに、そのまま欠席判決をもらってしまうパターンだと思うのです。

日本学生支援機構が原告の事件はこの数年で目につくようになっていたものの、県が原告の訴訟は初めて見た気がします(文字通り寡聞にして知ることがなかった、ということかもしれませんが)。

何やら嫌なものを見てしまった、そんな気がしてなりません。人によっては百万円単位の元本と、カットされない遅延損害金についてそのまま支払い義務が確定してしまったわけで、被告らの年齢が二十代なら人生を制約しかねない判決です。あらためて奨学金対策全国会議のQ&Aを見てみたのですが、遅延損害金発生後にそれだけカットして破産や個人再生を回避する(任意整理や特定調停のような)方法は難しいか存在しないようにしか読めませんでした。最終的には破産でよければ応相談、というのもどうかとは思うのですが…ご依頼が来たら法律扶助適用で受けるのが当事務所で可能な対応、と言わざるをえません。

別のきっかけがあって目を通したこの本では、男性に体を売って学費を稼ぐ男子学生のはなしが出てくるのですが、男娼になるか破産者になるかブラック企業の色に染まるかを迫られるのが今時の学生生活なの?ということに慄然とさせられました。

 

お話を戻します。奨学金問題では反貧困で有名な先生のお名前を例によって拝見しますが、あちらの事務所を通過して当事務所に来ちゃった人のお話を聞くと接近に躊躇する実情はあるようで(苦笑)そうした方々の集まりに積極的に参画するより研修会場の隅で遠い目をしてお話を拝聴する(もちろんご依頼はあれば受ける)にとどめたほうがいい気はずーっとしています。

 

前世紀の炊飯器と中華なサーモスタットで作る低温調理装置

補助者さまがひどいことを言うのです。

『(僕が)インターネットで買うものって、だいたい普通じゃないですよね』と。

先日のおやつの時間。僕がボルネードの中古サーキュレーターをメルカリで買ったあと(取得価格5500円)、音が大きすぎたため一通り分解整備後美品にしてヤフオクで売り払った(売却後手取り価格8500円)、そんな話をしただけなのに…ひどいと思いませんか?

メルカリで買ったが堂々と故障していたリコーのジェルジェットプリンタ(修理済)の異音が気になると言われたような言われなかったような気もするし、ヤフオクで3000円で新品廃番のワイシャツ12枚まとめて買ったあと4枚を1500円で売り払って取得価格1500円で8枚残した話はまだしてないんですが…

僕としては備品機材の購入は概ね適切に行っている、と認識しております。今月は半年余の計画を経て、これを買いました。

 

で、表題の件。低温調理でお肉を美味しく食べたいな、と昨年あたりからいろいろ調べていたのです。

お金に糸目をつけない方は2万円内外の機器がおすすめ、そうでなければよくわからないメーカーが1万円程度で同じような機能の品を出しています。

この棒が何をやってるかというと、お湯をはった鍋に突っ込んで所定の温度を保ちつつ湯を攪拌し、ビニル袋に入れた加熱対象物を一定温度に保って湯煎する、というだけのもの。調理法と対象物にもよりますが、湯の温度は60~80℃、加熱時間は30分から24時間、まぁそんな機材なのです。

言ってしまえば温度を測定しつつヒーターを制御できりゃそれでいい、なるべく安く…そうしたわけで。

学進学時に、両親に買ってもらった炊飯器を押し入れから掘り出してきました。内釜のコーティングがひどく劣化し1992年製とのことで交換部品も当然ない、ということで廃棄処分寸前だったのですが、制御部分は健全です。

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こいつの炊飯機能は当然100℃まで、保温なら70℃くらいまで、内釜に入れた湯の温度を上げることができます。

あとは制御部分を別に購入すればいい、ということで今回入手したのはKKmoonのサーモスタット、1999円です。お値段もさることながら、きっと分解できるに違いない、といった裏蓋のたたずまいが気に入りました。

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実は本品、コンセントの形状が中国用です。これを補うために海外旅行用のアダプタを同時購入するようamazonではレコメンドされていますが、僕は購入前からバラす気満々です。

大学進学時に、両親に買ってもらったオーブントースターがあります。金属部に腐食が出ているため廃棄処分確定だったんですが、125V12Aまで流せる電源コードが使われています。このコードを機器側の根元で切って被覆を剥き、コードとプラグを交換してしまうつもりです。

とはいえ。

このサーモスタット、レビューを見ると初期不良がありそうな製品です。分解して基盤から電源ケーブルを外す前に、かんたんに動作試験を試みました。交換前のプラグに、交換予定のコードの銅線をぐるっと巻き付けて絶縁を(面倒なんで片方だけ!)してプローブを握ったところ、室温28℃から体温36℃へとデジタル表示が変化し、30℃の設定温度を通過してリレーの作動音がしました。

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テスターで交流電圧の変化をみたところ、問題なくAC100Vの出力を制御できています。

じゃ、分解だ(笑)

予想も期待もしたとおりに殻割りは簡単でした。裏のネジを4つ外して、本体側面に4カ所隠れているかみ合わせを丁寧に外すか乱暴に壊すかすれば外れます。注意する必要があるのは、基盤は裏蓋に固定されており、表側のカバーにはコンセントがあって基盤とは出力ケーブルでつながっているため、力まかせにカバーを開けるとケーブルとコンセントの電極を接続している半田付け部分を破壊するかもしれません。

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ハンダを溶かして電源ケーブルを外し、用意していた日本仕様コンセントのケーブルをつないでハンダ付けするには特に難しいことはありません。

本品で重要なこととして、温度検知用のプローブと基盤はコネクタで接続されています。つまり、プローブが壊れたらamazonで新しい汎用品を買って接続/交換できます。素晴らしい♪

-そういえば、以前壊れたトラックボールを直すためにマイクロスイッチをamazonで買い、補助者さまにも手伝ってもらって交換したことがありましたが…それも適切な選択に基づく普通のお買い物だったと認識しています-

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ケーブルを交換したサーモスタットは完全に日本仕様になりました。少々太いコードに交換した関係で、上の写真のような加工は必要になりましたがそれはさておいて。

本体に装備されたコンセントに炊飯器のプラグを接続し、温度を例えば60℃に設定して最初は炊飯モードで起動すると、水温がするすると上昇して設定温度到達→電源断、となります。

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その後しばらく温度上昇が続きます(汗)

ヒータは加熱されてしまっているため、その余熱で。最高で設定温度60℃のところ、65.5℃までオーバーシュートしたのを見ましたがこのくらいなら運用でカバーできます。温度も実は1℃強、ずれてはいるようです。これもわかっていれば、運用でカバーできます。

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あとは気づいたタイミングで炊飯モードから保温モードに切り替えてやれば、温度を大きくさせずに設定温度±1℃程度を保って20時間連続運転できることを確認しました。

通常運転時の本機の運用はとてもかんたんで、内釜に水か湯を入れ、ポリ袋に加熱対象物と必要なら調味料を入れて水没させ、内蓋の穴(もともとは外ぶたと接続するゴム製部品があった)に通してやり、同じ穴に温度検知用プローブへのケーブルも通してスイッチON、とするだけです。

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今日のお昼は居酒屋に出してお金が取れそうな加熱対象物…いえ、ローストポークと豚の角煮をいただくことができました。明日は鶏胸肉を試してみようと思っています。絶対美味しいはずです。

-肝心なことなんですが、低温調理そのものは凄く優れた調理法なんです。ウチの機材が怪しいだけで-

 

この低温調理装置、スイッチが機械式(保温状態でコンセントを抜いてもリセットされない)の炊飯器をお持ちの方なら、あとはamazonでサーモスタットを買えば炊飯器は無改造で導入できます。anovaやboniq、その他の鍋に入れる方式の低温調理器はふつうの鍋で運用する関係上、水面や鍋からどんどん熱が失われる→再加熱する、という作業を繰り返さねばなりません。

これに対して炊飯器は内釜・内蓋と筐体とのあいだに空気の層がありますので保温効果があり、電源切って1時間放置しても7~8℃しか湯温が下がらないのです。

つまり。実は炊飯器転用型の低温調理装置のほうがエコだ、電気代もかからない、ということができるわけで、僕にとっては適切な選択で普通なお買い物をした、と思えるわけです。補助者さまにもこの点をよくお伝えしようと考えております。

利点をもう一つ。このサーモスタットはほかの熱源の制御にも当然使えます。

大学進学時に実家からもらってきた電気ポット(保温機能どころかスイッチすら無く、コンセントにつないだ時点で電源ケーブルに直結したヒーターを加熱するだけの空だき厳禁なポット)が押し入れを出て待機しています。

このサーモスタットを使って設定温度65℃でお湯を作れば、僕は保温機能のある電気ポットを入手でき、お客さまに美味しい緑茶が出せるはずなのです。

【今年も低調】第11次開廷表調査、開始の件【やっぱり泣き寝入り?】

レトルトのおでん。しらたきの旨さに、思わず震えた23時半。

検索エンジンからの流入と新件のご依頼は減ったはずなのに、晩ご飯は今日も遅くなりました。21時から相談があり、これが終わって訴状案の最終チェックをし、説明をつけて送信したらこの時間になってしまったのです。

昼間余計なことをしているからかもしれません。最近は午前中のいちばんいい時間をプログラミングの学習に充てています。たぶん明日、SQLのコースが終わるはず。午後からは表題の件、今年で11次になる開廷表調査の季節がやってきました。

例年10月の4週間または2週間、名古屋地裁・簡裁に通って開廷表を閲覧し、労働関係訴訟の有無をチェックし発見できたら記録閲覧に必要な事件番号当事者名等のデータを取ってくる…というこの調査、副産物もあります。

士業が依頼人を訴える訴訟ならもう普通に見つかるほかに(一昨年は正義の司法書士を自称する他県の同業者さんの訴訟がありましたが…関西からわざわざ名古屋簡裁に来られるのは正義なんでしょうかね)、士業対業界団体、弁護士対弁護士法人(著書をパクった、とかそういう案件)、労働者対労働組合、どうしようもない本人対どうしようもないかどうか不明な誰か(事件名の付け方が滅茶苦茶なんで原告側のどうしようもなさは容易に推測できるんです)等々、そうした他人事なら興味深い訴訟をときおり発見することができます。よさそうなものは後日、閲覧申請をかけていたりもします。

今なら言ってもバレないはずなんですが、上記のどれかの訴訟を酒場で隣り合った新聞記者さんに情報提供したらほんとうに記事になったことがあります…訴訟終結の数年後に炎上するなんて、可哀想に(と、他人事の顔で言ってみる)。

※誤解されないように補足しますと、この調査は誰かから依頼を受けて実施しているものではないので守秘義務で保護される人もおりません。訴訟の傍聴をやって漫画を書いてる人と大体同じような世界に足を突っ込んでる、というだけだ、と考えてください

そんな感じで仕事とは別に、いろんな自然人や法人や士業事務所の裏側を偶然覗けるこの調査、本来の意義とは別の理由でなかなか止められずに現在に至っています。第1・2次の開廷表調査は業界団体の研修教材に供するため同じ年に行っており、この調査は今年で実質10周年となりました。

いっそ補助者さまに無理を言って祝ってもらうとか、してみたらどうだろう(笑)

冗談です。

ただ、情報を足で稼ぐタイプの個人運営型ウェブサイトやブログは分野にかかわらず、googleではほんとうに発見しにくくなった気がしてなりません。

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今年の調査は2週間。第一日目の今日は高裁/地裁/簡裁とも労働訴訟は無し、労災不支給処分の取り消し請求が1件あったのみとなりました。ちょっとどんよりしながら、調査開始です。

 

 

大阪出張の日程調整を始めました

この事務所は当分のあいだ、リピーターとご紹介のお客さまのための事務所になってしまうかもしれません。

6月以降発生したgoogleによる検索順位の急降下で、検索上位10位までくらいしか結果を見ない人たち=つまり圧倒的大部分の方々には僕のウェブサイトの情報が届かなくなっています。ただ、ある程度熱心にウェブからの情報を読み込んでこれる方に絞って受託する態勢を作り直せるなら、各キーワードで11~30位以内にいられればいいのかもしれない、とも思っています。

儲からないけどさ(笑)

ここ1年くらいで当事務所にいらっしゃった、特にちょっと変わった・難しい・少なくとも他事務所が受託を避けた裁判書類作成のご依頼をお受けしている県外の方々へ。

みなさんが気まぐれなgoogleのおかげで当事務所に滑り込めて幸運だったか他にいい事務所を発見できる機会を逃したのかは各案件の結果次第としか言いようがありませんが…もちろん努力はしますよ。ヒマ投じることができる時間も増えそうです。

そうした方の一人からご依頼を受けて今月も大阪への出張を設定します。

日程はいまのところ10月28・29日ですが前後に一泊加わるかもしれません。大阪市内で夜間の出張相談が可能です。

途中の経路は未定です。東海道本線・近鉄名古屋線および大阪線沿線での出張相談は交通費・日当を減額できます。相談の料金は変更ありません…と言いたいところですが消費税率変更にともない、2時間5500円となりました。

もう一件、愛知県内への近距離出張があるようなないような感じです。

当事務所に山林登記に関して面倒くさくて儲からず逃げ場のない案件を持ってきてくれるリピーター(我ながら凄い言い方だと思うのですが、その方自身が第三者の方にこの表現で紹介したんだから仕方ありません)のNPO代表者さんのご依頼で始まったプロジェクトの第一段階が終わった、と昨日連絡が入りました。

本件、端的に申しますと、司法書士に依頼すれば移転する持分の価額より多い司法書士報酬がかかってしまいそうな持分全部移転登記をいっそ本人たちでやらせてしまおう、さらにその共有集団に登記の知識も共有させて持分の適切な移転を促進してしまおう、というもの。

共有林の承継問題に対してある意味現実的な解決策を提示してる、という正当性は確保しているはずだ、とは思っています。ブログには書きますが見ないふりしてほしい、という程度の正当性ですが。

これを進めたNPO代表者さんと法学部のインターンさんとで慰労会をやろう、という話になっています。彼らが登記申請準備のどこで詰まったか、という情報にはもちろん、タダ酒と同じくらいの関心があります。この件でおそらく豊橋なり新城またはその奥、への出張があるような感じです。日程は10月11日になるような感じ…

つまり、まだあんまり決まってはいません。

少なくとも往路は素面で行動していますので、この日は愛知県東部の名鉄あるいは東海道本線沿線で出張相談が可能です。

それぞれご興味のある方はお問い合わせください。検索上位に並ぶ凡庸な広告型ウェブサイトとはちょっと違った(当たり外れが激しく万人向けとは到底言えない)相談を受けることができるかもしれません。

 

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