『以下は余談です』
この人ほんとに社会人なのか?
そう思ってしまう電子メールを送ってくる人がいます。差出人/宛先/件名/挨拶ぜんぶ抜きで用件がひとこと書いてある、そんなメールを。
…もうちょっと他人行儀にやってくれないかな、こっちは他人だしやってるのは仕事なんだからさ(憮然)とぼやきつつ受信記録をアドレスで検索し、アドレスから送信者を同定して返信する(で、その作業時間は報酬請求するからな、と心に誓うが時に果たされない)わけですが、あれはLINEでやってる通りに振る舞ってるだけだ、というのがようやくわかってきました。
ただ、そうした人たちはどうも物事を落ち着いて考え整理して伝える態度が見いだしにくい=当事務所の(特に、裁判書類作成の)お客さまになるにはいささか不向きな感じがしています。いまのところ例外を見いだせません。
さりとて効率最重視で無駄がキライ、というわけでもありません。
ちゃんとしたメールがやりとりでき、さらにこちらからみて気になるお客さまには何らかの働きかけをすることがあります。そんなときメールの末尾にくっつけるのが表題からはじまる短文です。
ちょっとウケを狙ってみる/忠告または警告を発する/答えにくい質問や提案を送る/実は重要な働きかけだがそう感じさせたくない…等々の思惑を込めて送ってみる余談たちへのお客さまの対応はこれまたさまざまです。
既読無視(笑)/量が倍になって返ってくる/さらに受けるネタが飛んでくる/冗談が深刻に受け取られて僕が良心の呵責に駆られる、といったところが、まぁありがちでしょうか。
今回の反応は『そのままハマって盛り上がる』というべきかもしれません。これもたまにあります。
今月出た雑誌の原稿料受け取りのメールに余談をつけたのです。
来年の通常国会に出る法改正なんですが、(法案が上程されたあとの)来年春頃記事にしましょうか。と。
担当の編集者さんからお返事がきました。
是非お願いしたい、1月号で、と。
待て
今月出たのは10月号。8月下旬に入稿しています。そうすると1月号の原稿書くのは11月ってことになるはず(^_^;)
さすがにその時点で改正案の条文が見られるわけではないでしょうから…これはもうちょっと後ろに掲載時期をずらすようお願いせねばなりません。
とは申せ、この余談で少しだけ(言ってしまえば、僕が望んだように)状況が動きました。余談から始まる話ではありますが、当然ながら品質に妥協するつもりはないので当ブログにほんの少しだけおられるそっちの読者さんにはどうぞご安心ください。
で、以下は余談です(思惑がいっぱいな余談ですが)
愛媛県宇和島市まで出張して生前贈与の登記をやったらいくらかかるでしょう?見積もってみます。
評価額5千万円以下の土地1筆、受贈者贈与者各1名、1ページのシンプルな贈与契約書を作成し、必要書類は依頼人が準備し、面談は同市内で一回で終え、緊急性はない想定で
- 贈与契約書作成 5000円
- 所有権移転登記申請書作成 20000円
- 登記申請代理 3000円
- 登記済書類の郵送料 1530円(レターパックプラス3回分。法務局からの書類回収と両当事者への送付用)
- 交通費 31540円(遺憾ながら新幹線利用。当区間は高速バスやフェリーによる費用削減効果が低いのです)
- 宿泊費 6000円(これだけ出せればどうとでも泊まれます)
以上です。あとは日当二日分として12000円が加わるか、という程度ですが、これはリピーターのお客さまなら切っちゃってもいいとは思っています。(一応は日当として上限45000円×2日分取れる内容の報酬規定は持ってますが、これはよほどのことがない限り発動されません…宛先も差出人も件名も挨拶もないメールで依頼が舞い込むようなことでもない限り)
さてそうすると。司法書士報酬部分に消費税10%を加えても、当事務所への依頼費用が総額9万円を超えることはないように思えます。
ちなみにこの余談は、愛媛県南部のお客さまと(目的地以外は同内容の登記を検討中の)愛知県東部のお客さまを対象としています。
実際には交通費も適当に切ったり削ったり割ったり自腹にしたり忘れたりするので、愛媛県内でこれからお受けするご依頼があるとしても、1件のご依頼に交通費や日当が集中することはなかろうかと思います。あくまでも余談でして、この費用でご依頼をお受けすることを確約したものではありませんが。
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