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どこまで逼塞できるか、再考してみる(10連休だから ④)

厳しい時代になる、と思っているところです。真面目にやってれば安心して暮らせた時代の完全終了…平成はそんな時代だと総括されるのかもしれません。そうは言っても当分のあいだ生きてはおらねばならず、今日は平成最後の補助者さまの出勤日です。

厳しい時代に備えてこんな仕事はどうでしょう?聞いてみました。

僕「抵当権抹消登記1件480円とか、そういうのはどうでしょうね?」

補「…どーぞ」

googleアシスタントすら感情たっぷりのベテラン声優に思える平成最後の棒読みで、隣の部屋から声が返ってきます。

彼女の関心は労働審判手続申立書に添付する甲号証への付番にあるらしく、ディスプレイから目をそらしもしません。これはダメか、と思ったところへさらにたたみかけてこられます。

補「(そんな仕事)やらないですよね?」

ええ、やりません(苦笑)じゃぁこれはどうかな?さらに聞いてみます。

僕「最近馬鹿な同業者が2万とか3万とかでやってる退職代行業、あれ4980円でやりまくるってのはどう?」

補「それはいいです♪」

えっ?おカネの問題じゃないの!?

補「どうせ他(の馬鹿な同業者。カッコ内は筆者による追加で補助者さまのご発言ではありません)よりちゃんとできるんだし、その相談をきっかけにちゃんとした(賃金未払いなどの)依頼がくれば受けるんですよね?」

…あ、はい。そうです(気圧されたようにうなずいてみる)

補「ならいいです。やりましょう」

…そ、そうなっちゃうんだ(呆然)

この国の労働法制に労働者からの退職それ自体を禁じる規定がない以上、退職代行業そのものが馬鹿げているしそれを万単位のカネ取ってやる弁護士以外の士業は馬鹿かヘタレか詐欺と言い切ってよく、そんな奴らが形成するクソみたいな市場なら破壊したって良心の呵責を感じずに済む…とは思っていましたが、まさか彼女がここまで乗ってくるとは(苦笑)

補助者さまをこの事務所の象徴として推戴しているかぎり当事務所、新時代にもどうにかなりそうな気がしてきたところです。

冗談はさておいて。この事務所の売上げはどれだけの減少に耐えうるのか、ちょっと考えてみました。数年前に導入したクラウド会計ソフトはこうした分析に適します。

○毎月発生する費用 11万3千円

家賃と駐車場2台分、電気とガス、固定電話・インターネットプロバイダ2社・携帯電話に格安SIM2社、判例検索と信用調査会社の固定料金。これらの費用は年間の平均をとればほぼ一定です。

○年1回~数回発生する費用 3万8千円(月額換算)

司法書士と社労士会費・電柱広告・加除式書籍の追録・貸金庫・NHK受信料・クラウド会計ソフト・軽自動車税・クレジットカード年会費・損害賠償保険・火災保険。年額45万に達するものの、うち32万円ほどが会費です。

○毎月発生する私的な出費 2万5千円

国年国保の保険料・生命保険料2社。所得が十分低い場合はこうなり、所得が増えれば国保料と所得税住民税が増えることにはなります。増えてほしい(笑)

○給料 3万円

補助者さまのお給料です。重要な役割を担っておいでのわりにフルタイムではないためこの金額で済んでおり、ここを削るとなったらいよいよ廃業秒読みであるはず。

以上、しめて20万6千円となりました。

あとは食費なんですが、僕は自炊するので月額2万円程度。

ですのでごく短期(機材が故障せず、補給物資が枯渇するまで)なら月額23万円程度を考えておけばよく、そうした費用に引き当てるとしても月額2万円程度でよさそう。東京出張は自腹でやっても一泊二日1万5千円…ということで20万円台後半のどこかに、事業主ではなく人として生き生き暮らせなくなる分岐点があるようなのです。

さて、そうすると。

仮に毎月25日1日10時間働くとして月の労働時間250時間にしてよければ時給換算1000円ちょっとを稼げればよく、広告費を見込んでも(依頼件数が十分にあれば)抵当権抹消1件1500円くらいで受けられなくはない気はしています。

さぞかし潤いのない事務所ができあがるでしょうが。

そうやって考えると、まだ退職代行市場に割り込んでその破壊を目指す方が面白いかもしれません。

ご覧の通り、未払い賃金の回収はおろか残業代請求すらやらない(できない)くせに法律の専門家ヅラして退職代行を報酬3万円で受けるなどというウェブサイトを持っている同業者を僕は心の底から軽蔑しているわけですが…無節操に稼ぎたい奴らには、令和はいい時代なんでしょうね(ケッ)

上記の検討は、実は『さらに儲からない仕事への進出』が当事務所のような場末の零細事務所において追加でどれだけ可能か、という問題意識からなされています。

来月からウェブサイトを整備していく、山林の登記にまじめに取り組もうとすると…どうもかなりひどいことになりそうなのです。最終的に目指すところが『不動産登記本人申請の普及/それによる、評価額が低い林地(共有持分)の登記の促進』になるはずなので。

公共セクターから補助金が降ってくる講師なんかの案件は時給8千円、そうでなければ手弁当、とか、まぁそんなふうになろうかと(汗)

今日の体重は65.0kg。実は先月末時点で68kgありまして、1ヶ月で3kg削れたことになるのでしょうか。

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