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2019年4月

どこまで逼塞できるか、再考してみる(10連休だから ④)

厳しい時代になる、と思っているところです。真面目にやってれば安心して暮らせた時代の完全終了…平成はそんな時代だと総括されるのかもしれません。そうは言っても当分のあいだ生きてはおらねばならず、今日は平成最後の補助者さまの出勤日です。

厳しい時代に備えてこんな仕事はどうでしょう?聞いてみました。

僕「抵当権抹消登記1件480円とか、そういうのはどうでしょうね?」

補「…どーぞ」

googleアシスタントすら感情たっぷりのベテラン声優に思える平成最後の棒読みで、隣の部屋から声が返ってきます。

彼女の関心は労働審判手続申立書に添付する甲号証への付番にあるらしく、ディスプレイから目をそらしもしません。これはダメか、と思ったところへさらにたたみかけてこられます。

補「(そんな仕事)やらないですよね?」

ええ、やりません(苦笑)じゃぁこれはどうかな?さらに聞いてみます。

僕「最近馬鹿な同業者が2万とか3万とかでやってる退職代行業、あれ4980円でやりまくるってのはどう?」

補「それはいいです♪」

えっ?おカネの問題じゃないの!?

補「どうせ他(の馬鹿な同業者。カッコ内は筆者による追加で補助者さまのご発言ではありません)よりちゃんとできるんだし、その相談をきっかけにちゃんとした(賃金未払いなどの)依頼がくれば受けるんですよね?」

…あ、はい。そうです(気圧されたようにうなずいてみる)

補「ならいいです。やりましょう」

…そ、そうなっちゃうんだ(呆然)

この国の労働法制に労働者からの退職それ自体を禁じる規定がない以上、退職代行業そのものが馬鹿げているしそれを万単位のカネ取ってやる弁護士以外の士業は馬鹿かヘタレか詐欺と言い切ってよく、そんな奴らが形成するクソみたいな市場なら破壊したって良心の呵責を感じずに済む…とは思っていましたが、まさか彼女がここまで乗ってくるとは(苦笑)

補助者さまをこの事務所の象徴として推戴しているかぎり当事務所、新時代にもどうにかなりそうな気がしてきたところです。

冗談はさておいて。この事務所の売上げはどれだけの減少に耐えうるのか、ちょっと考えてみました。数年前に導入したクラウド会計ソフトはこうした分析に適します。

○毎月発生する費用 11万3千円

家賃と駐車場2台分、電気とガス、固定電話・インターネットプロバイダ2社・携帯電話に格安SIM2社、判例検索と信用調査会社の固定料金。これらの費用は年間の平均をとればほぼ一定です。

○年1回~数回発生する費用 3万8千円(月額換算)

司法書士と社労士会費・電柱広告・加除式書籍の追録・貸金庫・NHK受信料・クラウド会計ソフト・軽自動車税・クレジットカード年会費・損害賠償保険・火災保険。年額45万に達するものの、うち32万円ほどが会費です。

○毎月発生する私的な出費 2万5千円

国年国保の保険料・生命保険料2社。所得が十分低い場合はこうなり、所得が増えれば国保料と所得税住民税が増えることにはなります。増えてほしい(笑)

○給料 3万円

補助者さまのお給料です。重要な役割を担っておいでのわりにフルタイムではないためこの金額で済んでおり、ここを削るとなったらいよいよ廃業秒読みであるはず。

以上、しめて20万6千円となりました。

あとは食費なんですが、僕は自炊するので月額2万円程度。

ですのでごく短期(機材が故障せず、補給物資が枯渇するまで)なら月額23万円程度を考えておけばよく、そうした費用に引き当てるとしても月額2万円程度でよさそう。東京出張は自腹でやっても一泊二日1万5千円…ということで20万円台後半のどこかに、事業主ではなく人として生き生き暮らせなくなる分岐点があるようなのです。

さて、そうすると。

仮に毎月25日1日10時間働くとして月の労働時間250時間にしてよければ時給換算1000円ちょっとを稼げればよく、広告費を見込んでも(依頼件数が十分にあれば)抵当権抹消1件1500円くらいで受けられなくはない気はしています。

さぞかし潤いのない事務所ができあがるでしょうが。

そうやって考えると、まだ退職代行市場に割り込んでその破壊を目指す方が面白いかもしれません。

ご覧の通り、未払い賃金の回収はおろか残業代請求すらやらない(できない)くせに法律の専門家ヅラして退職代行を報酬3万円で受けるなどというウェブサイトを持っている同業者を僕は心の底から軽蔑しているわけですが…無節操に稼ぎたい奴らには、令和はいい時代なんでしょうね(ケッ)

上記の検討は、実は『さらに儲からない仕事への進出』が当事務所のような場末の零細事務所において追加でどれだけ可能か、という問題意識からなされています。

来月からウェブサイトを整備していく、山林の登記にまじめに取り組もうとすると…どうもかなりひどいことになりそうなのです。最終的に目指すところが『不動産登記本人申請の普及/それによる、評価額が低い林地(共有持分)の登記の促進』になるはずなので。

公共セクターから補助金が降ってくる講師なんかの案件は時給8千円、そうでなければ手弁当、とか、まぁそんなふうになろうかと(汗)

今日の体重は65.0kg。実は先月末時点で68kgありまして、1ヶ月で3kg削れたことになるのでしょうか。

ジャケット2着、買ってみた(10連休だから ③)

表題の件、総費用は送料込み2370円ということで期限が切れそうなTポイントを払い出して購入手続き完了となりました。服を買うのはそれ自体面倒なので、くじ引き的な思惑もあってヤフオクやメルカリで訳ありな新品を仕入れるようにしているところです。

…試着?なにそれ(棒読み)

今日も一日元気に仕事をして過ごし、平成最後の労働審判手続申立書はつい先ほど=23時過ぎに第2案が起案終了・お客さま方に送信を終えました。相手方会社が労働時間規制の例外を下手につかっている関係で、通常の残業代請求事案より16時間ほど余計に作業時間を突っ込んだ気がしています。

さて、あとは平成最後の訴状案が残っています。これは明日なんとかします(元気な…元気なふりをしなきゃ)

プチ断食のリバウンドは明日以降になるのかもしれません。今朝の体重は64.8kg、夜の時点でも増加はないようなので、明朝までに体から出る汗のぶんだけまた体重は減る…といいな、と思っています。

普段できない/しないことをする10連休は3日が過ぎました。

どこかで一回『朝から夜まで、PCや携帯電話を使わない』というのを試してみようと思っているところです。ソロバンで残業代を計算し毛筆で訴状案を書き上げ補助者さまを使者としてお客さま方に届ける、とか(もちろん冗談です)

プチ断食と同様、一日やりきれれば気に入ってしまいそうで恐い気もするのですが。

平成最後の日曜窓口、行ってみる(10連休だから ②)

午前中にいらっしゃったお客さまからは、裁判書類作成のご依頼をいただくことになりました。相談は予定より若干早めに終わって…と言うより、終わらせて11時20分。

実は連休中に作ってしまいたい登記関係書類と、そのために取ってしまいたい戸籍関係書類があったりするのです。

そんな段取りの悪い士業のために名古屋市では月に2回ほど、日曜日も区役所の窓口を開けているのです。

午前中だけ。正午まで。

ちょうど区役所近くの図書館に、予約した本が集まっているタイミングです。プチ断食2日目ではありますが、急いで自転車を区役所に走らせました。体重が減っているぶん走りが軽いのかもしれません。

終了10分前にたどり着いた区役所ロビーは休日を取れないことが確定した○○書士たちで大混雑、電話しながら土下座する者職務上請求用紙を抱えて怒鳴り合う者床に倒れて動かなくなった者であふれんばかり…ということは一切ありません(ええ、一切ありませんでしたよ)

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なんだか妙に余裕な雰囲気で、平日の同時間より明らかに空いてると思った次第です。

仕事で来た奴?僕の目には一人も見えませんでしたよ(区役所のロビーには、鏡はないので)

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平成最後の職務上請求はつつがなく終えて区役所を出たのですが、問題が残っています。

実は今月、珍しく戸籍謄本収集代行を伴う相続登記のご依頼を受けたのです。

当事務所ではだいたいの場合、タフなお客さまがご自身で戸籍謄本を集めきってからおいでになるため僕は戸籍謄本収集代行報酬を貰えないことになっているのですが。

これに伴って、記録によれば平成28年に購入申し込みした職務上請求用紙が足りなくなりそうなのです。

平成から令和に代わろうとする、まさにこのタイミングで(^_^;)

仕方がないので請求年月日が平成になっている職務上請求用紙を新しく取り寄せ、しばらくは平成の余韻を楽しもうと決めた次第です。

…たぶん、あと2~3年くらい(呆然)

プチ断食は体調に特段の変化をみないまま36時間ほどでいったん終了することにしました。調子にのって続行した結果ある朝寝床で冷たくなっている、というのもちょっと困るので。

効果は一応あったように思えます。よく眠れたような気がするし味覚が鋭くなったような気がするし、あとは体重が今朝の時点で65.7kgになっておりました。

単なる脱水症状かもしれませんが。

 

プチ断食をやってみる(10連休だから ①)

本日出勤予定だった補助者さまがお休みになった朝。

24時間の断食を思い立ちました(彼女の欠勤に抗議するハンガーストライキ、とかそういう意味ではありません)。

さて、仕事です。10連休の初日は労働審判手続申立書に添付する残業代計算表の内容をひたすら詰めていきます。お客さまの想定より(僕の報酬を補う程度には)高めに出そうだ、ということでまずまず満足しているところです。労働時間規制の例外に該当するようなしないような曖昧な制度運用のおかげでいささか手間取らされましたが、なんとか月内には完成できそうな感じ。

日中口にした栄養価のあるものは牛乳1杯野菜ジュース2杯のみ、なのですがプチ断食にトライしている方々がWebで言っているほど身体に変調がないのが少々物足りない気がします。

とはいえ、晩ご飯に用意した粉寒天入り味噌汁(他に具は入らない/他に主菜も副菜もない)が異常に美味だったのはきっとプチ断食の効果なんでしょうよ(苦笑)

このまま明日まで引っ張ってみたいのですが、明日は午前中にお客さまが来られます。お腹を派手に鳴らして裁判書類作成の打ち合わせをするのもどうかと思うので、明朝は少し固形物を入れましょうか。

今朝の体重は、66.8kgでした。

今週受付停止/来週~再来週休日相談/その次の週福井出張/新たな相談室設置 に関する件

少々おかしな記事を書いたあとで間を開けずに投稿し、その記事をさっさと後ろに流してしまうのはよくあることです。

今日の文体は当ブログの通常のものにしてあります。表題の件。

本日から27日まで、電話の受付とご依頼の受付を停止しています。送信フォームからのお問い合わせには通常通りに対応していますが、特急・急行料金を要するご依頼を除いて28日以降の相談・作業開始となります。

月末から5月6日までの連休は休まずに執務します。来所・訪問とも相談のご希望には随時対応する予定です。

連休中まじめに仕事するから、というわけではないのですが5月14・15日は福井まで出張します。宿泊の必要はあるようなないような案件なんですが…連休中まじめに仕事しますから、ね(笑)

移動経路は未定です。14日の夕方に福井にいればいい、というルールなので高山本線経由とか白川郷とかいいよな、などとは思っているところです。

この出張に連続する経路と日時で、富山-京都間で出張相談のご希望がある場合は交通費を調整して対応することができますので、ご興味のある方は電話以外の手段でお問い合わせください。北陸方面へは交通費の起算点を福井に、関西方面へは起算点を敦賀か米原とします。

出張相談可能な分野は労働紛争労働側、民事家事関係裁判書類作成(←ここまで本気)、あとは相続・遺言/過払金返還請求/成年後見/商業登記および供託などなどあったらいいな(←ここから冗談)…と益体のないことをいつもなら並べていくのですが、来月から本気の分野を加えます。といっても昨年から本気ではあったのですが、ブログやウェブサイトで提供する情報量を増やして依頼誘致を目指すことにしました。

(面倒くさくて儲からない)山林の登記およびこれに関する裁判書類作成全般を、ゆくゆくは労働紛争労働側と同じウェイトを持つ業務に育てようと思っています。

あくまでも裁判書類作成が絡んでくるのがミソなんですがこれは僕の嗜好だけではなく、遺産分割・時効取得・境界問題・過去の登記の抹消・共有解消への対応などなどを安く解決するには訴訟をためらわない事務所がよかろう、ということです。

要らない山を相続放棄したい、などとトボケタことを言ってくる不在村地主は追い出して塩をまくかなにかしておきます。

20代30代の正社員を1日12時間働かせて日給1万円残業代ゼロでこき使って雇用創出したつもり、などというトボケタ林業事業体の経営者は街に引きずり下ろして通常訴訟の被告なり労働審判の相手方にでもしてやればいい、とも思っています。山主・林業事業体に漫然とくっつくつもりもありません。

以上を簡潔に要約すると、以前あるNPOの代表者さんが言われたとおり、以下のようになるわけです。

面倒くさくて儲からない山林登記相談室

と。正確には面倒くさくて儲からず逃げ場がない案件のための山林登記相談室、になるのでしょうが。

 

(無題)

週末なんか、ない。っていうか、休日がない。

そんな水商売で働くようになって何年経っただろう。以前話した子は『人間にも発情期がある』と言ってたっけ。確かにそうだ。今年も3月になってから変に忙しくなった気がする。

それに今週のお客はなぜか時間の延長が多く、妙に疲れてしまった。

ある人は眉を逆立てて声を荒げ、ある人は妙な汗をかきながら、ある人はこちらの様子など気にもかけない単調なリズムで、ある人は妙に遠慮がちに…欲望を吐き出してはカネを払い、そそくさと帰っていく。

そうした一方的な行為が好きらしい人は、終わったあと得意げに「よかったよ」といったりする。

「ありがとう、わたしもです♪」そう笑顔で返せるほどには慣れたが、2時間も演技で調子を合わせ続けるアタシは、ときには心で泣いているのに。それがわからないから仕事先にも家にも居場所がみつからないんじゃないだろうか。ずっと一人暮らしでこんな商売やってるアタシなんかが言えることじゃないけど。

ある人は「こんな商売いつまでも続けられないぞ」「はやく結婚しろ」としたり顔で説教する。

そういう人に限って、結婚していながらこんなところに来るくせに。自分の都合で出すだけ出したあとでそんなこと言わないでほしい。

好きで選んだ商売だけど、ときどき自分が人の欲望を受け止める便器にされたような気がして悲しくなる。

アタシは溜息をついて、平成最後の十六夜を見上げた。

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あ、 ここは名古屋市の社労士兼司法書士すずきしんたろう事務所のブログです。文体を後記参考文献の登場人物風に替えてみましたが上記はあくまで当事務所の相談風景を描写したものであります。

当然ながら風営法2条6項または7項各業務とはなーんの関係もありません。週刊新潮に連載中の『黒い報告書』は惰性で毎週読んでいる、まぁその程度です。ただ、こうして書いてみると案外(いえ、やっぱり)あちらの業界と親和性が高い面があるようなないような。

さて、今週末は予定通り4件のお客さまが、ええもうそれはそれは素晴らしいお客さま方がお見えになりましてー(遠い目+棒読み)うち2件は正式に受託となりました。

他事務所なみにお金もらっていい遺言作成業務なんだけど県外への出張費がビルトインされてる、とか。

筆数加算は片手で数えられる相続登記なんだけど法定相続人が両手両足使わないと数えられないだけいる、とか。

依頼が輻輳してきましたので久しぶりに、新たなご依頼の受付を停止する予定です。

期間は4月23日から27日まで、この期間は電話の受付も停止し、10連休が始まったあたりで平常通りの受付を再開するつもりです。

せっかく5月になることですし、アジ演説ふうな文体でもなにか記事を書いてみたいところですが…上記参考文献と重なる対象読者=全共闘世代の方々はどれだけいらっしゃるのでしょうね?

補足です。当事務所では民事・家事の訴訟に提出する陳述書の作成を随時承っております。

特徴としてはウソを盛り込まずに読者の誤解を誘発することができ(笑)文体は、水商売・活動家・学生・行政文書・レポート・解説書などなど必要と状況と僕の気分(あ、冗談です)に応じてお選びいただけ、訴訟そのものの成果と相まっておおむねご好評をいただいているところです。ご希望の方はウェブサイト備え付けの送信フォームか、電話であれば4月28日以降にお問い合わせください。

明日は戸籍謄本収集に、知多半島にでかけてきます。10連休とォ、関係ないィ、全てのォ、勤労者と連帯しィ、独占資本とォ、対峙する戦列に加わるゥ(昭和時代のアジ演説ってこんな感じでしたっけ?)、そんな今日この頃です。

ごくごくまれにいらっしゃる30歳以下の読者さんには、今日はひときわワケわからない文章だったかと思いますがご容赦ください。春ですから。

その報告書は残しちゃダメよ(苦笑)

先日1回目の補正書を提出した訴訟費用額確定処分の申し立て。お昼前に担当書記官から電話がかかってきました。

聞けば当初の補正指示ともう一点、削ってほしい費目があるのだとか。先方の見解では最初の補正指示のときに伝達済み…とのことですがそこを争わないのがオトナってもんでしょーよ(棒読み)

で、補正内容。

訴訟費用額確定処分申立書の計算書末尾に計上している、訴訟費用額確定処分の送達費用1072円を切ってくれ、とおっしゃるのです。別件で出頭してくる相手方代理人弁護士さんに交付送達しちゃうから切手使わないよ、ということで。

今年も春になって申立書を出したにもかかわらず堂々第1号の事件番号をもらったその裁判所。きっとみんなは知り合いで、僕はただの通りすがり、ちょっと訴訟費用額確定処分申立書出してみただけの異邦人(注1)なんだろうな、と若干苦笑気味にご説明をお聞きしました(注2)

(注1)久保田早紀『異邦人』より

(注2)お聞きしただけだ、という点をコンプライアンス上、強調しておきます

その勢いで書記官氏、なおもおっしゃるのです。

「あとはこちらで進めますので、この電話だけ記録に残しておきますから」

待て(。・ω・。)

えーとご連絡は依頼人本人にしてやっていただけますか?ワタシ司法書士なんで(^_^;)

そういえばそうだよね、とご納得いただいて通話終了となりました。今回の申し立て、地裁支部に出ていたものなのです。

雑事件の記録ですから誰でも見られるわけじゃないはずですが、書記官と当事者/代理人のやりとりは要所で電話録取書として記録に綴られます。さすがに本件、僕はあくまでも書類作ってるだけなんで『司法書士鈴木慎太郎承諾済み』とされては困りますよね。

その後すぐに、お客さまから連絡を受けて書記官とのやりとりを再確認し、補正完了となりました。

この申し立ては訴訟費用負担の裁判に曖昧な点があって揉めたり(当初の書記官は『認められる訴訟費用はない』と言ったとか言わなかったとか…もしそんなこと言われたらやる気出るに決まってるじゃありませんか)、複数の事件が併合されて一部の事件だけ共同訴訟だったり、事件・当事者ごとに認められる訴訟費用の負担割合が違っていたり…いろいろ考えさせてもらえる案件でした(注3)。ちゃんと処分が確定したら、守秘義務に反しないかたちで記載を整理したいと考えています。

(注3)スケジュール上、10連休の直前に年数件しか発生しない厄介ごとに巻き込まれる相手方代理人にはお気の毒ですが、狙ってやったわけではありません

さて、現在の状況です。

労働関係裁判書類作成は労働審判/簡裁通常訴訟/少額訴訟各1件が作業中、不動産登記は3件待機中(ええ、登記は3件ですが)、労働以外の裁判書類作成は2件作業開始、この連休の相談は新しいお客さまが4件(ええ、登記は1件ですが)、商業登記は先月1件(ええ、年内はその記憶だけでシアワセに暮らしていけますが)、といったところです。

裁判書類については各申し立ての請求額に今回、10000000円単位のばらつきがあるのは我ながら凄いな、と思っているのですが難易度さえ正しく見切れれば、請求額が多すぎて着手金や成功報酬が過大になる案件を裁判書類作成(本人訴訟)でどうにかしてしまうのは合理的な選択肢であるはずなのです。当事務所でも、別に少額な事案ばかりにこだわっているわけではありません。

その点で、「弁護士に頼むほどの案件ではない」から司法書士や行政書士に依頼しようとする考え方は実は違う、と考えています。

むしろ当事務所では「弁護士に頼むような案件」が欲しいな、と。お客さまの能力に激しく依存するという制限はあるのですが。

裁判事務のご依頼が少し多いのは春だからだろう、と推測しています。この土日におこなう相談の結果によっては、久しぶりに受付停止をかけるかもしれません。

 

 

気づけば今日も、お昼抜き

人生初かもしれません。飲酒中に記憶の欠損が生じました。

いささか対応を迷う相談をやってしまった昨日。表通りから折れる細い路地にある、飄々とした店主が営む小さな薬膳酒店でのことです。

お金を払って出た覚えがなく、お財布にはおつりと思われる金員が残存しているのを翌朝気づきました。

さすが薬膳、というべきなのかもしれません。なにか忘れられるならそれも効能、ということでしょうか。

一部始終を見届けたお客さまに恐る恐る照会をかけた結果、いつもは見られない千鳥足を見た、といった程度の報告があり(あるいは真実を告知すべきでない、という配慮かもしれませんが)、一応安心して東京滞在3日目。永田町で設定された午前1件、午後1件の相談はいずれも新しいお客さまです。

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今回の出張では国会図書館での書見時間が2時間ほどしかありません。午前午後の相談のあいだに検索と請求をかけているうちに、午後のお客さまから相談場所到着の連絡が入りました。相談後もなんとなくお昼をとる機会を失って、バスタ新宿に向かいます。

16時50分発のバスに間に合うように高島屋に行くと、ちょうどお弁当のいくつかが見切り品になっているのです。

2泊3日で設定された5件の相談・打ち合わせのうち、裁判書類作成のご依頼につながるものは今のところ2件、来れば受けて立つ、と宣言してあるものが2件、もし全部来ちゃったら着手の際の報酬だけで損益分岐点の半分を超える(笑)そんな感じになりました。事業としては実りある出張です。

あとは来月の出張を早めに設定・公表して同じように複数件のご依頼を誘致できるのか、試してみるつもりです。

記憶はないのですが、お客さまの回答によれば上記の薬膳酒店で店主に再訪を約した…らしいのです。

これで来月その場所に行ったら店が見つからない、といった短編小説風な展開があれば、人生はさらに面白いのですが。

一応は勤勉な2日目の日報

本日の予定は3件。午前中に新たなお客さまとの出張相談を駅前で、午後は継続中のお客さまとの打ち合わせを宿泊施設内で、あとは証明書郵送請求とそのほかの書類発送と補助者さまへの給料支払いを済ませて夕方からは古いお客さまと飲もう、ということで宿から駅の周辺で用事が済むことになっています。この街でなら、なんとか暮らせる(賑やかさの限界がこのあたりにある)ような気はしています。

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郵便局へ行く前にネットからダウンロードした書式をプリントしようと駅前のファミリーマートにでかけたら、なにやら切羽詰まった顔をしてコピー機に向かい合っている中年女性をみかけました。朝から少々お疲れには見えます。

…妙に見慣れた登記情報と地紋入りの証明書の束も見えたので、そっと店を出て駅から離れたローソンに移動しました。

みんな忙しいんでしょうね(うらやましい気もするようなしないような)

なぜか今回の出張では相談時間が延長されます。昨日は1時間遅れて始まった相談が40分延長されて終わり、今日は午前中の相談が1時間延長になりました。

虫の知らせのようなものがあって昨日時点で本日午後からの相談を、13時から14時に変更していたのです。

補助者さまにお給料を振り込んだあと、インド料理か鉄鍋餃子をゆっくり食べるためだったんですが。

この余裕時間がめでたく吹っ飛びましてそのまま午後の相談に突入、こちらは予定通り2時間で終了できてホッとしているところです。

宿から2分の国際通りでは、17時からのハッピーアワーが始まっているはずです。

お客さまは早いと言うのですが…先に一人でスタートしてもいい、と気づいてしまったのです(^_^)v

 

大遅延するバスと空っぽの財布で行く東京出張2泊3日

相模湖って、こんなところなんだ(遠い目)

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ゆっくりとスマホを構え、写真を撮ってみます。

バスは中央道上り線で、絶賛渋滞中。

さて、今日から出張です(苦笑)

慎重に選んで隣に人がいない席を取り、してやったりと始めた旅は久しぶりに渋滞にはまりました。17時から府中で相談の予定だったのですが、バスは八王子にたどり着いてもおりません。バスそのものは90分程度の遅延が決まった、という日曜の夕方です。

お財布に現金がない、というのも上記と比べりゃ些末ですが一応問題ではあります。夕方からの相談料が現金で受け取れるため大丈夫…ではあったのですがこの遅延。


お客さまには遅れを伝え、相談実施の了解をいただきました。

あとはICカードの残額が尽きないように、府中駅にたどり着くだけです。

訴訟費用額確定処分:請求額は増えるが納得できない補正のはなし

ベランダ菜園に植え付けた作物が、緑に芽吹くころ。

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裁判所から補正の指示がやってきました。

ちなみに申立書提出の時点ではその作物、こんな感じだったのですが。

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提出した申立書は訴訟費用額確定処分。3月に出したのですが事件番号は本年第1号、ということで定年退職数日前の書記官氏の手をいささかわずらわせた気配がお客さまの報告から伝わってきたところです。

で、その内容が表題の件。

訴訟費用として請求してよい日数が一日増える、というのです。

具体的にはそのお客さま、判決言い渡しを聞きに裁判所に行きました。その出頭日も、日当&交通費を訴訟費用に算入して請求してよい、そうした指示だったのです。

請求額は増えるしお客さまに悪いことは一つもないのですが…なにやら納得できかねるものがあります。

判決言い渡しの期日は、別に裁判所が出頭を命じた期日ではありません。

逆に、「来なくていい」と口頭弁論終結時に案内しています(苦笑)

権利の伸長もしくは義務の縮減といった訴訟活動にはぜんぜん関係ありません。

だって、そうした活動が終わったあとに判決言い渡しになるわけですから。

強いていえば、判決正本を直ちに交付送達してもらえば郵券1回分を使わずに済む…のですが本件、ちょっと特別です。交通費どころか宿泊費が加算される期日がいくつかある、そんな事案でした。

相手方にしてみれば、コナイデクレと祈りたい…そんな事案のはずです。

補正に応じてはみたものの、釈然としません。国会図書館で何冊かの実務書を読んではみたのですが該当する記述にたどり着きません。

別に担当書記官と話す機会があって聞いてみたところ、そちらで使っている本には(口頭弁論終結後の)判決言い渡し期日への出頭でも日当・交通費を請求可、という記載があるのだとか。

ただし、その発言を得るまえに電話を一回折り返されたので検索しやすいところに載ってるわけではなさそうです(苦笑)

是非はどうあれ請求はできる、と言っている以上、確実にこれを取りに行くには次のようにする必要があります。

●判決の言い渡しそのものは実に詰まらん(主文を読むだけだ)、と理解できているという前提で

○判決期日にも裁判所に行くなら、傍聴席で判決を聞くのではなく原告席または被告席にちゃんと着席し、調書に出頭記録を残す

○原告側では、可能なら判決正本を貰ってくる(予納した切手は余ったら返してもらえる)

これで全面勝訴時には日当3950円と交通費1往復分を、相手へ押っつける訴訟費用として加算できる、ということになります。不当訴訟で訴えられた被告側に全面勝訴が見えた状況下で、しかも原告側に(差押えに馴染む)財産があるとわかっているなら積極的にこうしたことをやってもいいかもしれません。


さてさて久しぶりに当事務所草創期のお客さまからコメントをいただきました。どうもありがとうございました。

福岡の信徒さんにはごきげんようお過ごしでしょうか。この事務所は相変わらず、びーっくりするほど利益の薄ーい裁判書類作成の仕事に首まで浸かっておりまして(好んで飛びついている、と評する同業者さんもいらっしゃるようですが)昔のお客さまには今のすずきしんたろう事務所、どう見えているのでしょうね?僕から見ると、過払いバブル崩壊と前後して士業の質と顧客の質がそれぞれ変わった感じはしています。

双方ともより楽に安直に金儲けを目指すようになった気がする/相手に回した社長たちだけが、昔も今も変わらず黒い(苦笑)

愚痴はさておき、勝ったあとならお客さまと一杯やってもよい、ということもあのご依頼の後で別のお客さまからご教示いただきましたので、機会があれば直接お聞きしてみたいところです。

新造船も就航したことだし、久しぶりに名門大洋フェリーで九州へ、ってご依頼を募集してみましょうか。そうは言いつつ明日から東京出張なんですが。


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訴訟費用額確定処分の申立書を作ってみましょう

続 訴訟費用額確定処分の申立書を作ってみましょう

 

東京出張の日程が伸びました

今月、最初のご依頼。
 訴訟費用額確定処分の申立書作成(請求額2万円弱)。

今日、新たに身につけたこと。
 ウォーターオーブンによるキャベツ炒めの調理法。

さあ、素晴らしい平成31年度の始まりです!

…あと4週間ほどで終わる気もしますが(苦笑)

もう少しだけ前向きな話題かもしれません。表題の件です。今回の東京出張には、4月14日の日曜日を加えます。都内の滞在は4月14~16日になりました。

ただ、14日の出張相談を要する場合は交通費が増加します(やっぱり前向きな話題にならないようです)

もともと14日の宿泊費を追加していただく条件で追加されたご依頼があり、それに応じるには14日10時過ぎ名古屋発の高速バスで都内に入ればよい、ということになっています。

順当に相談開始は17時頃、となっているため、これよりまともな=早い時間帯に相談を設定するには新幹線を使うのが現実的になり、バス運賃との差額を要します。同様の提案を16日夜間の相談枠を設ける方法として出しているところです。通常はバスで16~17時に東京を出るのですが、新幹線を使えるなら20時台までは引っ張れるので。

ただ、双方ともあまりいい反応はもらえないのです。相談料金が2時間5400円なのに交通費増加が6千円、になるから(苦笑)

で、提案拒否のされようによっては『お前の相談などに2時間12000円など出せぬわ!』と言われているような気分になる、と(憂鬱)

都内の滞在が2泊以上になるときいつも使う府中のホテルはマンションタイプで、洗濯機などの家財道具と少々広めの部屋が特徴です。

あと、少々ゆるめの出入管理も。おかげで男性同士の相談/打ち合わせなら部屋ですればよく、これが最大の利点になっています。

徒歩3分圏内に見切り品の安いスーパーとステキな飲食店街(インド料理店含む)が広がっていることも見逃せないのですが。

そんな定宿の料金プランは、日曜日泊はだいたい5千円~3千円台、月曜日泊もほぼ同額、火曜~水曜日は1万円弱になることが多いように思えます。逆に高速バス運賃は火曜~木曜発が安く日曜日が高いため、宿と交通費がどちらも安い曜日は存在しない…顧客にそんなに甘くない組み合わせ、になっています。

バスの運賃増加は高くなっても2千円程度なので、日曜日~火曜日の滞在日程を1ヶ月前に決めてしまって告知を出し、日曜日の相談枠はご依頼を伴う方か宿泊費を負担していただける方のために最後までとっておくのがよさそうな気がしています。そんな助言をいただいています。

来月あたり、試してみたいと思っています。今回の出張ではすでに出張旅費を補うだけの売上げがあるので、来月一回くらい空振りしても大丈夫でいられる自信があります(虚勢)

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