ブラック社長 of The Year 甲乙つけがたい候補の件
事務所の東の丘も、最後の秋色といった感じです。
乗り切れるか未定ですが、とにかく冬が始まろうとしています。
さて、今年も印象深いお客さまとどうしようもない社長に会いました。特に社長の方が、事務所創業以来の度外れた奴が出てきています。しかもほぼ同時に。
一件目は規制緩和の副産物というべき社長です。
記録ではこの人が初期に作った会社、発行済株式総数5株資本金5円、とか言ってます。
その後どんどん会社やらNPOやらを作り、ついには同じ名前の法人を複数持って現在に至っています。
すずき産業株式会社(A)は平成28年設立で所在地名古屋市緑区、同(B)は29年設立で名古屋市天白区、といった具合に。カッコ内は社名に含まれません。
この場合、労働契約を含めて対外的には同じ会社名(と、上記いずれの所在地でもないレンタルオフィスの住所)を示して取引に入ればだいたいごまかせる、ということで
設立初期の消費税どうしてるんだろう
あ、これは労働紛争には関係ないですね(遠い目)
労働者を含む債権者側で注意する必要があるのは、これをやられると訴訟で被告にする法人がどれになるかわからなくなる、ということです。法人格は一応、複数存在はしているわけですから。
今回は全容を解明するためだけに、登記情報を11件・TSR-VANの有料情報を3件取得することになりました(涙)
どうやって対処するかはヒミツですが、そういう人もいる、という話です。
二件目には社会保険労務士が関与している、という発言が社長から出ています。真偽は不明です。
こちらは一件目と比べれば不正額は1桁少ないものの、労働訴訟として見た場合にはわかりやすい邪悪さを持っています。ありもしない減給処分を毎月数ヶ月間継続して労働者におこなっていたと主張し、それを理由の一つにして賃金未払いはない、と言ってきました。
この訴訟、勝ったらこっちが作った準備書面を晒してやりたいと思っているところです(怒)
この外道二人には共通点があります。
馬鹿発見器の使用が頻繁で、実際に馬鹿っぽいトピックスを多く挙げています。
- 意識高い系の人々の集まりで飲み過ぎて二日酔い、とか
- 会社にゲーム機を備え付けた、とか
そういうのをしきりにつぶやいていらっしゃる。
LINEを含むSNSやグループウェアのサービスを複数使いたがる、という点も共通です。
ひょっとしたら、中小零細企業への就職に際してこの点は労働者側からのシンプルなチェックポイントになるかもしれません。
社長のTwitterが馬鹿っぽい会社は、本当に馬鹿な会社だ、と。
2020.12.20修正
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