列車/バス/徒歩で味わう、五能線往来(計画編)
こんなところにいたらさ、
お天気さえよきゃ誰でも最高の写真が撮れちゃうよヽ(´▽`)/
思わず独りごちて腰に手をやり、カメラを取り出しました。
一週間前の火曜日、五能線驫木駅南方500mから同駅を撮った一枚です。
あとは列車が来てくれればベストなんですが、この季節この区間を日中通過する定期列車は上下6本、あとは臨時列車が上下6本あるのみで、臨時列車はこの駅を全部通過する、とまぁそんな素敵な立地の驫木駅、秘境駅にカテゴライズする方もおられます。
そんな駅に行ってきた、という話です。
8:10 これからどうしよう
10月8日夜に青森県内での出張相談を終え、10月10日12時50分仙台港発のフェリーに乗ればいい。秋の乗り放題パスは10月9日まで使用期間なので、仙台に11時ごろ着ける高速バスに乗れる街に泊まりたい。
これが10月9日のルールです。秋田や盛岡だと仙台へのバス代が高いので、青森から五能線に乗ってもたどり着ける岩手県南部、水沢に宿を取っていました。
これはちょっと失敗だったかな、と頭を抱えたのは8時10分発、リゾートしらかみ2号の車中です。同列車でなんとなく秋田へ出るだけなら誰でもできるのですが、五能線内でちょっと遊んで次の列車に乗ろうとすると深浦発13時37分か14時52分の東能代行き普通列車、そうでなければ16時40分発のリゾートしらかみ4号になるのですが…
リゾートしらかみ4号の秋田着が18時56分、水沢への最終の接続列車が秋田発18時46分で接続不成立です。
カネでカタを着けることは可能です。秋田-大曲間を新幹線でワープすれば2000円ほどでどうにかできますが、
それをやってもつまらんな、と思ってしまったのです。
驫木(とどろき)とか風合瀬(かそせ)とか、僕もあんな駅で降りてみたいな、と。
9:26 弘南バスがあるじゃないか♪
青森県と秋田県を日本海岸沿いに結ぶ五能線最奥部、深浦-千畳敷の約20kmはまさに海の隣を2両編成のディーゼル列車がゆく、停車はするが誰も乗らず誰も降りない駅が続く区間です。
同駅間を観光客向け臨時快速=リゾートしらかみ号はまことにあっさりと通過するため、途中の駅を訪れるにはどうあっても普通列車を使う必要があると思っていました。
ちなみに青森からのリゾートしらかみ2号は千畳敷10時16分着。
千畳敷発深浦行普通列車は12時17分発で、そのあと14時29分発。
あはは(乾いた笑い)
こんなとき考えるのは反対方向からの列車と組み合わせて(頭のなかで列車ダイヤを作って)行き来しながら乗り降りする手法です。
が、ダイヤもなにもありませんでして
千畳敷 深浦
1031→1055
---←1058(千畳敷は通過)
1217→1248
1320←1249
1400←1335
1429→1500
1613→1637
1704←1639
赤いのは深浦~千畳敷を通過する臨時快速です。要約するとこの区間では深浦で列車交換するか運行系統を分断するのが基本で、深浦から千畳敷へはこの時間帯、普通列車はない、と。
あはは(再度、乾いた笑い)
そんなわけで一時はどこか適当な駅を一つ選んで降り、2時間ほど呆然として過ごし、深浦16時38分発のリゾートしらかみ4号で秋田着18時56分、そのあと新幹線、ってのを真剣に考えたのですが。
思い立って調べたのです。
鰺ヶ沢-千畳敷-深浦には、路線バスが運行されていました。
鰺ヶ沢~深浦線の上記区間・日中の時刻は青色で表記すると
千畳敷 深浦
1051→1125
1237←1205
1331→1405
1617←1545
ちなみに上記のほか朝夕2往復、つまり上下8本が運行されています。わーい凄い本数(棒読み)
上記両者を合成します。
千畳敷 深浦
1031→1055
1051→1125
---←1058(千畳敷は通過)
1237←1205
1217→1248
1320←1249
1331→1405
1400←1335
1429→1500
1617←1545
1613→1637
1704←1639
日中の運行間隔が2~3時間空く普通列車を埋めるものとして、鰺ヶ沢~千畳敷~深浦ではバスが非常に重要だったのです。
ただ、錯誤はありました。
リンク先の時刻表から、上記区間のバスは大戸瀬を通ると読み取れます。
乗ってわかったことなんですが、このバスは恐ろしいまでのツンデレでした。
上記区間ではしばしば五能線を離れて内陸部に入り込み、驫木駅と驫木バス停は1km、風合瀬口バス停と風合瀬駅は400m離れているのです。
そう、冒頭の写真は半ば拉致されるように連れて行かれた驫木バス停(所在地は地図のとおり)から驫木駅に徒歩で向かう途中で撮影できた、そういうものです。
明日の実行編に続きます。
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