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彼らの目は、節穴だ

今週は今日まで忙しくしておりました。昨日は午前中に労働紛争労働側、夕方に労働紛争経営側の相談、今日は午前中に大学生、午後に後期高齢者のお客さまの相談をそれぞれ終えて、明日は予定無し、といったところです。

さすがに前週末の3日間、電車に乗ってふらふらしてたら火曜日以降が忙しくなります(笑)

そんな中でも毎日裁判所に通っておりまして、今次の開廷表調査は予定4週間のうち2週間の調査を終えました。

どこかの高裁/地裁/簡裁に通って開廷表から労働訴訟を把握する、そんな調査に変事が発生したのは10日目になる、今日のことです。

この調査、今年から面倒くさくなりました。

調査が面倒になったのではありません。地裁本庁/高裁の庁舎に金属探知機と所持品X線検査が導入されまして、司法書士を含む一般人は庁舎に入構するときこれをうけるのが必須になったのです。

先ごろ東京地裁の構内で男性裁判官が女性の原告に襲撃されるという事件が起きたとおり、このチンケな所持品検査がなーんの抑止力にもならず純粋な金のムダであってせいぜい失業対策事業程度の存在価値しかないことは公知の事実であります。まぁそんな愚劣な検査がどこかの高裁/地裁庁舎にも導入されました、と。

そんなおままごとのような所持品検査に、このたびようやく引っかかったのです。

いつも持ち歩いている、財布が。

僕のお財布、財布というよりマネークリップの仲間です。二つ折りの構造でお札を留めておく長さ●cmほどの金属部品があり、これがカッターナイフと誤認されて荷物の確認を求められました、と。

そりゃ、そう言われりゃ協力してやるけどさ。

鞄の全く同じ位置に全く同じように入れてたその財布を従前9回連続でスルーしてたことについて、何かコメントがあれば記事化したいんだけど(失笑)

結論。僕は期せずして今回、開廷表調査のついでに裁判所に配置されているセキュリティを90%程度の可能性でくぐり抜けられる金属物の寸法を調査してしまったらしいのです。

ま、秩序の破壊にご興味がある人ならX線検査をくぐり抜けて持ち込み可能な刃物の最大刃渡りを僕に聞くよりペットボトルになにか気の利いた液体を詰めて(以下、自主規制)

ともあれ司法書士開業歴14年半、いままでで一番裁判所って役所が馬鹿に見えた、そんな記念すべき瞬間ではありました。


補足です。この税金を投入して行われる冗談、いえ安全検査に付き合わされる関係上、一般入構者でたまたま事務用品としてのカッターナイフなどを所持していると入構不可を通告される可能性があります。

検査場で一暴れしてお隣の新聞社にネタを提供してやろう/いっそ弁護士の資格をとって検査そのものをパスしてやろう/といった大志をお持ちの方には敬意を表します(推奨しません。どちらも)が、裁判所にご用があってお心当たりの品をお持ちでしたら近くにある県立図書館の無料コインロッカーにそうした危険物(笑)を待避させておくのがよいと思います。図書館は月曜日だけ休館です。

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