気まぐれな出張の費用対効果
仙台から名古屋へは、船ならほんの22時間。今回は福島~茨城県沖でいいお天気になりました。
甲板を散歩したり海や空を眺めたり考え事をしたり、あとはフロメシネルで時間はあっという間に過ぎ去ります。
実はこの出張、僕ではない方の気まぐれ…いえ、お仕事の都合で発想された企画です。
ことの起こりは先月の東京出張。いつも新橋でお酒を飲む古くからのお客さま(Sさんとします)はこの時期、北海道で仕事をなさるのです。これに旅行がリンクするとのことで、うらやましい限り。
で、そのお客さまが言うのです。現地に先乗りする行程を10月6日の函館から始めるが、向こうで飲み明かすのはどうだ、と。
もう一つのきっかけは、当事務所の新しいお客さまにありました。当事務所ではこれまで受託実績のない、青森県からのお問い合わせです。
この二つといつもの東京出張をあわせてどうにかしてしまえ!ということで青森県のお客さまと日程調整をはじめたあたりで、言い出しっぺのSさんが脱落しました(愕然)
Sさんの北海道出張の日程がずれた、とのことです。
そうこうするうちに、東京では出張相談・打ち合わせの要請が入りだします。まず10月6日午後に2件設定したところへ、さらにSさんから連絡がありました。
5日の夜、都内で出張相談やってほしい、と(えっ?)
もともとこの日は相談がなければ出張日程に入れるつもりはなく、この日の相談希望者からは宿泊費の負担を求めることにしていたのですが…
Sさんは、しばしば僕にお酒を振る舞ってくださるのです。よりわかりやすく言うと、宿泊費だのなんだのと堅いことを言える状況にありません。
そんなご紹介で設定された相談は時間を延長したにもかかわらず延長料金を請求できず(料金の説明までSさんが済ませていたのが主な理由)、今回の出張全4件の相談・打ち合わせのうち新たなご依頼につながらない唯一の相談となりました(苦笑)
とは言いながらも。
今回の出張では4件分の出張相談料と交通費・この出張がなければ受託できなかった1件分の報酬(成果に比例する部分を除く)で7万円余の売り上げが上がっています。
で、かかった費用はといいますと
交通費 約3.1万円(名古屋-新宿のバス4千円/東京-郡山のバス5千円/秋の乗り放題パス8千円/仙台-名古屋間フェリー11千円 その他)
宿泊費 約1万6千円(10月5・7・8・9日の4泊分)
食費 約1万円(10月8日のみ5千円、その他の各日について1千円内外)
その他の費用 なし(観光?遊興?なんですかそれ)
以上合計、約5万7千円となりました。
なお、この出張前に出張相談が済んでおり今回の出張相談は2回目以降のものだった2件のご依頼で得られる報酬はそれこそ半月以上食っていけるほど発生しますが、この分は売り上げから外しています。純粋に『この出張をしたから得られる売り上げ』が投じた旅費総額を上回る黒字の出張ができあがりました。
欲をいえば東北六県からあと何件か出張相談のご利用があればよかったのですが、時にはこうして充分な予告期間をとって行う遠距離の出張があるとよさそうです。
ときにはブログをお読みの方々が、交通費をあまりかけない出張相談を使えるといいのですが…今回の青森県のお客さまについても交通費と2時間の相談料金の合計は2万円余りをご負担いただきました。
2時間の相談、ということであればあまり高くはないのではないか、と言える可能性は残っています。
こういう出張を西日本でもやれれば僕にもお客さまにもいいことがありそう、ということで今後の検討課題になるでしょう。受託すれば3~5万円の報酬が発生する裁判書類作成なり不動産登記なりが一つ核になれば、こうした『やったら儲かってしまう出張』ができあがるはずなのです。これはいい(笑)
そうしたわけで、そして後で文章を追加しますが五能線でキハ40系と海の眺めを満喫できて、今回もいい旅でした。
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