自動貸金庫の基本的な盲点
某月某日、ある銀行でのこと…とさせてください。例によってお客さまから預かった登記識別情報通知を、貸金庫に収納しに行ったときのことです。
僕が借りている貸金庫は自動で出庫され、小さな個室のなかで箱を開けて収納物を出し入れするシステムです。
金庫が出てくる扉の奥に、その日に限ってなにか置いてあります。手のひらに乗るほどの、小さな立方体。紙の箱、でしょうか。
妙なところに朱肉を置くようになったんだな、と突っついて、思わず手を引っ込めました。
※金庫室のなかには朱肉と印台とボールペンが常備されているのですが…それではありません。
- 誰かの、何か。
もう少し正確に言ってみます。ことがらの性質上、守秘義務には触れないはずなので。
- 僕ではない貸金庫利用者の、おそらくは財産(^^;)
貸金庫利用歴8年を経て、初めてインターホンで係員を呼び出します。このまま放っておいて退出したあと、その残置物の全部または一部がなくなっていたりしたら僕に嫌疑がかかりかねません。ここはイヤでも善人として振る舞わねばならないタイミングです。
そんなわけで係員氏に残置物を引き継いで自分のための出納作業も終え、いつもより念入りに振り返ってから金庫室を出てきたことであります。
さて、残置物のなかに何が入っていたかは当然知りません。
1辺8cmの立方体のなかに収納できる、大事なもの。想像するだけなら楽しそうです。
一円玉なら848枚入ります。直径2cmなので一面に4×4=16枚並べて、厚さ1.5mmを53段重ねたら79.5mmです。重さは当然、848g。
比重19.8のプルトニウムがきっちり入っていればその寸法で10.1kgの重さになるそうです。
あと、形状によっては臨界に達するかも、とwikipediaには書いてありました。
もっと軽い白い粉の重量とその末端価格を妄想するのもいかがなものかと思います。
もっと凡庸なもの、実印とか金貨とか貴金属とかそういったものの可能性は考えるだけ野暮、というものでしょう。
いっそ、よく冷ました米飯に梅干しが一つ(箸は別に持参のこと)とか、50年前に息子が母親に発行した肩たたき券80枚(ただし消滅時効の可能性あり)とか、そんなものが入っていてほしいです。
そんなわけで、せっかく貸金庫を使っていても出納の際に忘れて出てきたらダメじゃん!というお話でした。
ちなみに、ここの貸金庫室に出入りした回数は8年で約●回。
となると。
ヒトが貸金庫室にモノを忘れる頻度は、案外高いのかもしれません ┐(´-`)┌
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