ちょっとしたお使いで見たもの
東京出張に乗っけてくる用事は実にさまざまです。
今日は後者のほう、お客さまには所定の相談料金プラス数百円のご負担をいただいて、裁判所に調べものにやってきました。
ついでに開廷表を見るのは半ば習慣ですが、なにやら殺伐とした情景が隣で繰り広げられているのです。
このところ増えている印象があるのは、東京・名古屋・大阪といった大規模庁で開廷表を書き写す人。
多くは罫線をプリントアウトした表に事件番号や当事者名、事件名などを書いています。
法廷がどこかは書かない人が多く、刑事と民事では民事のほうが多い、調査員たちにはそうした傾向があるように思えます。
で、そんな調査員らしい初老男性が民事26部以降の開廷表を写していると、後ろから分厚いバッヂを佩用した初老男性が声をかけました。
ちょっと開廷表を見せてほしい、と。
調査員、あっさり拒否って曰く「(書き写すのは)仕事だから」と。
民事25部までの開廷表を見ながら、意識が遠くなってく僕。
それが仕事というなら、職業に貴賤はあるだろうさ(嘆息)。
調査員、後ろで男性をまたせてさらに開廷表を書き写し、平然と立ち去りました。
…期日を控えていたはずなのに、お行儀よく順番を待った弁護士さんに同情したくなりました。当ブログでは極めて異例ではありますが(苦笑)
いっそ金だらいか何かで後ろから殴ってくれてもよかったのに。
ああいうダメな素人が何か問題起こしたから東京地裁の開廷表から代理人の表示が消えた、なんてことはないはずですが…そのうち網羅的な検索を阻止する方向に表示が一層制限されるのではないか、そう心配になってしまいます。僕が意地悪な担当者なら、事件番号と事件名だけロビーの開廷表に出し、あとは当事者名を入力しないと表示しない検索端末でも導入させて「個人情報の保護に配慮した」と詭弁を弄して予算を分取る策でもめぐらせます(笑)
自分の仕事が(特に、他人が改廃できるシステムに依存するタイプの仕事が)当然にそこにある、そう思いこむのはいかがなものか、そう思わされる一件でありました。
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