本体より長い、付属品作成時間に関する件
所有権登記名義人住所変更と所有権移転の登記申請書作成を終えました。
今回は僕が申請を代理しません。僕の仕事はあくまでも「法務局に提出する書類の作成」で、申請人になるのはお客さま、という設定です。
僕のところでは申請代理にこだわらないので、時折こうしたご依頼をお受けすることがあります。今回のご依頼はご親族のあいだでのよくある不動産名義変更、ということで登記申請書と添付書類を作るなら、業務支援ソフト未導入の当事務所でも1時間ちょっとで終わります。
とはいえ、市役所が発行する書類の大部分はまだ僕の手元に来ておらず、お客さま方が署名捺印するのもこれから…ということで、思い立って黄色い紙をプリンタにセットしました。
ホンモノとおなじ記載のみほんを一部用意して、こちらに注意事項と署名捺印等の位置を書いて渡そう、と考えたのです。記載する日付(が、同じでないと困る場所)、認印か実印必須か、住民票を取り寄せたときに読み取ってほしいこと、契約書の収入印紙には消印せよ、登記申請書の収入印紙には消印したら数ヶ月分のお小遣いが吹っ飛ぶから絶対するな(笑)、等々の注意事項を書き込んでいたら。
この見本一式の作成と記載と校正のほうで1時間半ほどかけてしまったようです(^_^;)
つまり、申請代理してしまったほうがこうした説明書類の作成に時間をかけずに済んだわけですが。
僕のところでは基本1ページで済むシンプルな売買契約書/贈与契約書/遺産分割協議書はいずれも5000円でお作りしています。
ですので土地1筆建物1個の名義変更をシンプルな添付書類で行う場合の料金は
- 契約書または遺産分割協議書作成 5000円
- 所有権移転登記申請書作成 22000円
- 登記申請代理 3000円
税別合計 30000円
所有権登記名義人住所変更登記の申請書を作る場合は7000円が加わり、書類作成のみ=申請代理しない、というのであれば上記の3000円が消え、作業時間が増える(苦笑)ということになるわけです。問い合わせの入電からの作業時間は、順調に進むと数時間、といったところ。
この作業をあと9999回やると3億円稼げるのかな、と最近のニュースを聞いて思ったりもするのですが、1日2件ずつ受けて盆と正月の2日以外は稼働し続けたとしても14年弱かかる…これは無理、ですか。労働紛争に取り組む余力がなくなります。なにより、これまで通りの受託ペースだと、100年以上かかるようにも思えます。
とは申せ、不動産登記のほうも非定型的な仕事が好きなのです。このところ登記事件が(しかも、お客さまから数時間単位でお話し聞かないと進まないタイプの案件が!)珍しくなくなってきたのですが、さらにもう少し増やしたい(別に抹消移転設定の立会なんかは…引き続き他の先生方にお願いしますよもう)、という思惑でこの記事を書いています。
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