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厳正な執務の先または裏

厳正な執務の先または裏
どこだかわからない山の中を30分ほど走るうちに、バスは何となく静岡県に入りました。

よく考えたら、今日が新東名愛知県内の初乗車。名古屋駅8時発の新東名スーパーライナーは順調に東へ向かっています。

年内最後かと思っていた東京出張、来月も一件設定することになりました。片道のみとはいえ新幹線利用を前提とする、名古屋から往復の交通費をお客さまがご負担になるハイグレードな(他事務所の出張費用は知らないふりをしましょうね)出張です。

今月の兵庫県に続いて不動産登記での出張になる次回の出張。対するに今回は、三件のお問い合わせをパスして相談兼相談料現物支給の会食が一件のみの、まぁ気楽な旅になりました。

パスした案件。
・請求額140万円超過。
・地裁での手続きのみ希望。
・既に負けてるのにそうはお考えでない本人訴訟。

最後の一つを除けば、当事務所で労働相談に応じないと明示した類型をそのまま投げかけられてしまった…ということで教科書通りに対応不可を通告したものです。

…そういうのはどうにかならないのか、とおっしゃるのは登記より裁判事務が見たくて当事務所に来られた補助者さまであります。

これは常に難しいテーマです。ただ、ウェブサイトに対応不可と明示した案件をそのまま投げてくるタイプの問い合わせには、あまり柔軟な対応をしないほうが安全だ、というのはこの12年余で蓄積した不幸な経験です(苦笑)そうしたことを自発的にやって、報われるほうが少ない。

もちろんそう言ってるだけでは誰からも相手にされないので『弁護士以外の士業にはやっていいことと悪いいことがあることを認識されたうえで、お客さまのなさりたいことがこちらで対応可能か聞いてくださる』タイプの方には一歩踏み込んだ対応をするようにしています。

例えば、単に法律相談不能と告げるだけではなくて他の法律相談で有利な回答を得るための準備や注目点を示す、とか。

とはいえ、タダより高いものはありません。
初動でのお問い合わせに対して行うこの指導はお客さまの対応能力を試すものでもあるので、
『なら言われた通りにやってみる』
とおっしゃる方にはその後の本人訴訟受託の可能性が残り、
『そうした制限は知ってるが云々』
とこちらでの対応続行にこだわる方には残念ながら教科書通りの対応しかお見せしない、まぁそうしたひどく面倒なやり取りをしています。

そうした対応で一般消費者が適切な依頼先事務所に出会えると思うか、というのは補助者さまからの厳しい問いです。

…それを言っちゃあおしめぇよ、文句は霞ヶ関に言ってくんな、というのが僕の答えだったりします。

でも僕は自分の士業の権限拡大でこうした問題が解決できるわけではないと思っており、制度が変わっても士業からみて儲からないと認識される事件類型は引き続き放置されると見ています。

どちらかと言えば、高度情報化社会(←死語?)の発展につれて依頼人側に十分な法的知識が広まり、その過程で各士業をより適切に依頼人側で選択できるようになったり自分で法的紛争に対処できるようになっていくのかな…と数年前まで呑気に期待していたのですが、どうも若年層へのスマホの普及は落ち着いた思索や検討やそれらに基づく適切な意志決定を妨げる方向に向かっているようです。ここを補いきるほど、人工知能の能力はまだ高くない。

このサービスを廃止すべきだとは言うまい。
ただ、八方ふさがりだ。

少額な労働紛争・裁判事務への対処、というのはそういうものと考えて、受けられる案件だけ丁寧に受けていく、しばらくのあいだ、そうせざるを得ない、と考えるようになりました。同業者さんには気になる最高裁判決も出たことだし、これから何年かはおとなしくして様子を見たほうがよさそうです。

そんなわがままを許すのが不動産登記のご依頼の漸増で、出張から帰ったら週末までに三件の新しいお客さまからご予約をいただいています。登記のご依頼をきっかけにこの事務所を気にいってくださる方もいることがわかったので、来年は登記多めでも気分よく仕事できるかな、と考えているところです。
ウェブ担としての僕の予想では、当事務所ウェブサイトは向こう1〜2年、登記業務の誘致において他より優越する部分を保ちます。中高齢者へのタブレット端末の普及が、ここでは追い風になるでしょう。

誤解されると寂しいので説明を追加します。
労働者側での労働紛争や本人訴訟から撤退するつもりは毛頭ありません。

社会的意義がどうこうとか、士業の公共性とかは、もちろん理由に挙げるつもりもありません。あれは食べられません。

…むしろ、あと何年か生き延びたら同業者さんたちが逃げ散って、この分野で残存者利益を享受できるんじゃないか、そう考えています(笑)

それまでゆっくり実績を積めばよく、そうして馴染んだお客さまには一歩踏み込んだ対応を取ればよい、と。

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