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2016年9月

自分のデータが入らないように(第8次開廷表調査準備の件)

明日から10月。過ごしやすくお天気のいい季節がやってきます。

だから、というわけではありませんが例年この時期に、名古屋簡裁・地裁・高裁の開廷表調査をしています。第8次となる今年は、調査期間を一ヶ月とることにしました。偶数次の調査で1ヶ月~4週間、奇数次の調査では2週間のパターンができてきています。

さてこの調査、とってもアナログな手法でおこないます。用もないのに毎日裁判所に通い、裁判所ロビーに出てる開廷表から労働関係事件を探し、見つけたら事件番号&当事者名with代理人名をメモってくる、というもの。

…お馬鹿なことでも続けてみるもので、訴訟記録が破棄されてないここ5年分だけでもコンスタントに100件を大きく超えるデータを集積できています。これをアップデートするのがいつもの目的。

加えて昨年は…残業代バブルは実はなかった(笑)ということを確認する、という目的もありました。

今年の関心は、簡裁訴訟代理(特に労働事件)への弁護士の進出状況です。

司法統計によればあの人たち、簡裁訴訟全体では司法書士と違って関与の件数を減らしていません。なにやら下値抵抗力が強い相場を見ているようです。

司法書士の訴訟代理件数はここ数年、ほぼ過払い訴訟の消長に従って伸びたり縮んだりしてるようにみえるのに。

…あの人たちが意外とまじめだったのか、単に地裁以上の活躍の場が狭まってるだけなのかは不明です。ただ、割合によれば20%ほどのシェアは持っている、ということで、簡裁で10件の訴訟記録を閲覧したら1件出てくる可能性は相当高い、と思えます。

※簡裁の開廷表には代理人名が出ないため、代理人の有無を知りたければ時間を合わせて傍聴に行くか、訴訟記録を閲覧するしかありません

そんなわけで、まずは件数が集まらないと閲覧にも適しないのですが、代理人の就任状況にも興味があります。例年名古屋簡裁では、1週間あたり2~3件くらいしか労働関係訴訟が検出できないのでこの件数そのものがどう変わっているか、も興味深いところです。

ところで。こうしたデータそのものは他庁での開廷表から引いてきたものと合わせて250件ほどあるわけですよ。

事務所としての関与件数が多い代理人ランキングはすぐできるのですが、これは実際にその訴訟を担当してる方と単にボスとして一番上に名前があるから開廷表に名前が載ってるだけの方が違うはずなのであまり意味がありません。

手持ちのデータにしたがって閲覧できる訴訟記録を全件閲覧かけたら、事務所あるいは代理人ごとの勝訴率が出せるのでしょうが…これは世の中によっぽど恨みがある時でなければ公開してはいけない不都合な真実、いえ研究テーマです。

あとはこれ、裁判所外の公開データと突合するとどうなるんだろう?

たとえば登記情報提供サービスの法人のデータをつかって

  • 賃金請求訴訟の被告になった企業の5年生存率

とか出せるんでしょうか(汗)業界団体の名簿と突合すれば、訴訟代理人のも(だからそれはダメだって)

世の中には定期的に会社設立→給料不払い→会社休眠または廃業を繰り返す方もいるようです。調査費用がふんだんに使えるなら、被告になった会社の登記情報を片っ端から取得して代表者名を調べ、それをつかって東京商工リサーチのtsr-van2で代表者名から企業を検索することでこうした廃業リピーターと彼らが次々に設立した会社も見えてくるかもしれません。

そうした何に使えるかわからないデータに自分のお客さまの案件を入れたくないという(←勝手な)理由もありまして、今回の調査期間は10月3日~31日としています。

そう、順当に行くと11月に口頭弁論期日がくる案件が僕のところにひとつあるのです。

それでもあなたに会いたいの(遠い目)

わあああああん!

ああああああん!

相談室に響きわたる、幼児の主張。たぶん全力。

僕はとりあえず、契約書と委任状の確認を進めます…OK。

あああああん!

ああああっ、うう。

さらに盛り上がる主張(苦笑)。

準備書面の締め切りにいつも遅れるあの職業代理人に弁論準備室で30分これ聞かせたら、更生する気になるんじゃなかろうか。裁判官からのクレームより効果ありそう。

などと思いつつ、僕はさらにさらに身分証明書の写しと幼児をあやす父親の顔を対照します…OK。

仕事とはいえ、いたいけな幼子をかような事務所に呼びつけたことにいささか良心の呵責を感じながら、次のステップに進みます。さらに。

「では登記費用をお預かりしていいですか?」

そう、今日は生前贈与の登記のお客さまが事務所にお越しになったのです。

過払いバブル華やかなりし頃、街金の事務所に似てると多重債務のお客さまに言われたことがあるほど殺風景な当事務所相談室ではありますが、基本的には本件、ハッピーな不動産登記の案件なんです。

さりながら、お客さまのお嬢…さまは別の感慨をお持ちのようで(苦笑)

・・・・・・.

あら?

お金の話になったところで、お嬢の主張が止まりました。

別に契約締結そのものに異議を申し立てていたわけではないはずですよね(汗)

おもむろに一万円札を数え出す僕を、思いを込めた上目遣いで見つめてきます。

40歳年下の女性に見つめられてこんなにドキドキさせられるとは思ってみませんでした。脇の下を嫌な汗が流れ落ちます。

「別にお母様からお金を奪おうとしているのではないのですよ」

それこそ街金の事務員でも、もう少し洗練された気休めが言えるだろうとは思いつつ、そう口にしてはみます。目をそらしてくれないお嬢にむかって。

別に怪しい者ではない、と名乗る怪しい人はきっと、こういう気分を味わってるのだろうとも思いながら。

どうやらなかなかのしっかり者らしいお嬢は、僕がお金を数え終わるそのときまでじっと僕の手元を見つめていてくれました(嘆息)

さて本件、よくある生前贈与の登記です。受贈者の人数を増やして一人あたりの持分価格を減らすことが基本方針ということで、就学前のお子さんにも一口ご参加いただいた、と。参加する人数を増やして増やして一人一年あたり110万円の免税点を下回ってしまえば当然ながら、贈与税はおさめずに済みます。受贈者の人数を増やすほか、少々面倒ではありますが複数年にわたって贈与する、というのも悪くない手です。

しかしながらそうすると、必然的に全参加者の本人確認はしなければ、ということになります…司法書士の仕事として。

で、冒頭の光景になるわけです。うわああああん(苦笑)

さて、本件登記申請での必要書類と登記費用は残らず収受しました。

よくあることではありますが…贈与税対策の観点から、いつかは不明ですが残りの持分も動かそう、という計画になっています。

そんなわけで、このお嬢さまにはまたお会いしたいと考えております。

そう、僕が嫌われていなければ(遠い目)

Windows10:スリープからの復帰失敗への対処に失敗した件

配所の月というには、いささか明るい夜空。

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先週末の夜、Windows10のクリーンインストール第1回目を終えました。

7月末、アップグレード期限ぎりぎりに導入したWindows10、当事務所のメインマシンでもまずまず良好に稼働していたのですが、一つ不満があったのです。

スリープからの復帰に失敗するのです。スリープにしたあと、キーボードかマウスをさわって復帰させようとするとPCが立ち上がろうとする(止まっていた電源ファンが回り出す)のですが、画面が真っ黒でディスプレイへの出力が出ないまま応答しなくなります。

結局、電源ボタンを長押しして強制シャットダウン→再度電源ONして立ち上げるしかない、と。

そんな日々が続いた先週のこと。

朝、仕事を始めるためにPCを立ち上げ、スリープに入れてお手洗いに行きました。

スリープから復帰させようとして画面真っ黒になった瞬間、僕の心の中で何かが壊れた気がしたのです。で、冒頭の光景へ。

かくてWindows10のクリーンインストールを衝動的に決行したところ、12年分のメール受信データがメールソフトのバックアップシステムから復旧できない(理由:そもそもバックアップする設定にしてなかった)ことに気づいた以外は順調に作業が終わりました。

満を持してPCをスリープさせ、お手洗いに行ってから、期待を込めてキーボードにそっと触れてみます。

  • ファンが回り出しました。
  • 画面は真っ黒のまま(汗)
  • ややあって、電源ボタンに手を触れることなく、ひとりでにリセットがかかりました。今までにみたことのない事象が発現しています(愕然)

…、新たな戦いが始まったことに気づかされました(笑)

以下、こうしたスリープ復帰失敗への対処にならなかった施策を列挙します。

まず基本的なところ。

  • 高速スタートアップを無効に
  • ハイブリッドスリープを無効に
  • クリーンブートの実施

ハイ、効果なし♪

  • USB機器の接続を外す

全部外して(マウスとキーボードも昔のコネクタでの接続に換えて)みましたが、効果なし。

  • 勢い余ってUSBハブを全部無効にする

これまた効果なし。やりすぎ(笑)

  • デバイスドライバのアンインストールと最新バージョンのインストール
  • BIOSのバージョンを最新に変更

微動だにせず。効果なし。

  • ディスプレイドライバを『Microsoft基本ディスプレイアダプター』に換えてみた

こいつはスリープに対応していない。よって本件問題事象そのものが発生しない(笑)

このほかいろいろやってみましたが、もう全部ダメなんです。

ダメなんです…が。

この一週間、スリープへの復帰に失敗して自分で電源ボタンを長押ししなければならなくなる、という問題は発生していないことに気づきました。

Windows10のクリーンインストールにともなって、スリープからの復帰に失敗して電源ボタンを長押ししなければ復帰しない問題がなくなり、スリープからの復帰に失敗して電源ボタンを押さなくても勝手にリセットがかかるようになった…そういうことになっています。

僕はどうやら今後、こうしたPCとつきあって行かねばならず、1日十数回おこなうスリープへの移行からの復帰は1~3回ずつ失敗する(けれど、自分で電源ボタンを長押しする必要はない)、と。

信頼性の履歴の表示をみると、この事象が起きるときには必ず『atikmpag.sys』に関わるハードウェアエラーが発生していることになっています。

これはグラフィックボード(本機のグラボはRadeon HD5670)に関係するファイルらしい、ということは。

いっそ中古のGeForceシリーズのグラボをヤフオクでポチったら、トイレから帰ってくるたびにPCの半強制リセットに怯えなくてもよくなるのかな、とも思えてきます。

5年物のデスクトップPCにそうするのとトイレに行ってる1分間電源入れっぱなしにしておくのとどちらがいいのかと問われれば、答えはあまりにも明らかなんですが。


ところで、クリーンインストールに際して吹っ飛ばしたかと思われたメール受信データ12年分の復旧には、これまで使わなかった方法を用いることができました。

Windowsが持っている標準のバックアップを利用した結果作成されるディスクイメージは、仮想ディスクとしてマウントできるのです。その機能そのものもWindowsが提供しているため、バックアップ結果である*.vhdファイルがあればそれを仮想ディスクとしてマウントし、任意のファイルを一つずつ取り出せるというコンテンツを発見し、バックアップからの全面復旧(つまり、クリーンインストール前への復旧)をせずに済みました。

これでまた、少し経験値が上がった気がします(遠い目)

夕方からの小出張

夕方からの小出張
先週末から行っていたWindows10のクリーンインストール作業が一段階しました。

クリーンインストールでは対処できない支障が明らかになる成果を得ました(苦笑)


さて、今日はささやかながら、隣県への出張です。不動産登記の当事者さんたちに面談するため、岐阜の少し先まで出かけることになりました。

一本早めの普通列車で出て、新快速を避けるとしましょう。一応は特急しらさぎ号の指定席料金を請求してもいい距離ではあるのですが…その費用は辞退したか忘れたかしています。

そんなわけで岐阜あたりまでなら、駅周辺の指定場所まで訪問しても(登記の場合は)交通費込み5000円程度の費用増加で済むようにはなっています。今日のように夜間でも対応するため、便利だと思われる一部の方々には好評なのですが、なかなか多くの人に届くサービスになってない自覚もあります。

ブログに時折こうした活動を書いて、ご希望の方はどうぞというだけでも少しはご依頼にはつながるのですが…

どうせならもっと儲けたい、とはいいますまい。
もっと遠くには行きたいものですが(笑)

隣のホームに入ってきた特急ひだ号、あっちに乗れるくらいのがいいかな。と思ってみたり。列車は名古屋を出発しました。

『司法書士の○○です』というウイルス

遊ぶだけ遊んで帰ってきたところで都合よく気づいたようで恐縮ですが、先週6日頃から風邪をひいていたらしいのです。この11日に気づきました。

道理で、去る8日にお客さまと出かけた新橋のいつものお店でいつも3品頼んでいる炭水化物の料理が2品しか食べられなかったわけだ(苦笑)

症状のピークはおととい・昨日です。延べ8リットルのビタミンC入りスポーツドリンクを飲んでは寝たり起きたりして、まぁ仕事そっちのけで高単価な小便の生産にいそしんでおりました。

そのあいだにやってきた60通ほどの電子メールのうち3件が、問題のメールだったのです。

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共通点があります。

  • 一見するとビジネス風のメールですが、差出人・宛名とも個人名の記載がありません。
  • 添付ファイルがくっついています。zip形式です。
  • 知らないアドレスですが、国内の大手プロバイダから発信されています。

これ、標的型攻撃のウイルス入り電子メールらしいのです。内容はいろいろです。請求書の確認をもとめるもの、写真の撮り直し、宅急便の配達、と。

問題はだんだん内容がそれらしくなってきたことです。

ただ、現時点では本文中に宛名も発信者名もありません。ビジネスメールとしては非礼なものに止まっていますので、躊躇なくゴミ箱送りにできます。

しかしながら、LINEの普及のせいで一部の依頼人がこうした本文だけのメールを漫然と送ってくるようになっています。

…この人たちに礼儀がどうのとはいいませんが、こういうメールは最低一晩放っておくことにはしています。彼らはこうしたやりとりに慣れてしまっているはずですので、標的型攻撃には脆弱なのではないかと危惧しています。

さてこの標的型攻撃メール、どんな内容があるのか調べてみました。気になるタイトルのものがあるようです。曰く

  • 和解の件
  • 司法書士の半田です

…なぜ半田(笑)

鈴木じゃなくてよかった、と喜ぶべきではないでしょう。その気になればすぐ作れます。僕のところではタイトルに自分の姓名を漢字で書かないようにしているので『司法書士の鈴木です』というメールを当事務所発のものと誤信される可能性はほんの少しだけ低いのですが、何にも考えてない人は添付ファイルをサクサク開くんだろうな、と思わずにはいられません。

こうしたこともあって、知らない方から無通告で送られてくる添付ファイルは仕事に関するものでもまず削除してしまう癖がつきました。コンピュータリテラシーが今ひとつに思える方には、受託後もしばらくのあいだ資料送付をファクスと郵送に限ったりしています。

便利なような不便なような世の中になってしまいましたが、Word・Excel・Pdf、その他画像ファイルあたりはこうしたウイルスを仕込めそう、という状況だ、ということでしょうか。

だからといってワープロは一太郎、表計算は三四郎、画像はDocuworksのファイルに限定してやりとりする、と宣言しても誰からも相手にされないでしょうし…困りましたね(苦笑)

乗り鉄でいる日

乗り鉄でいる日
小海線は野辺山以北で、テンションの低いローカル線の顔を取り戻します。

繁忙期の清里ー野辺山間は、朝の山手線に似て近寄りがたいものがあるのですが。

今日は青春18きっぷ利用期間最終日。まず小淵沢まで戻り、岡谷から豊橋まで飯田線で行くとしましょう。

お値打ちな温泉ホテルは計画道路の向こう

お値打ちな温泉ホテルは計画道路の向こう
お値打ちな温泉ホテルは計画道路の向こう
小海線北中込から徒歩3分、一泊3900円温泉大浴場完備、そんなホテルを見つけました。

…中山道沿いの温泉宿を勝手に妄想して予約を入れたあと、徒歩5分のところに法務支局があるのに気づきました。

さらに探した結果、徒歩10分圏内に図書館と市役所とインド料理店があるのを確認しました。

駅に降り立った瞬間、自宅最寄りの店より大きなスーパーマーケットが駅裏に建ってることもわかりました。

僕の夏休みは、事務所より仕事に適した場所で過ごすことになったようです(苦笑)

温泉そのものは古きよき昭和時代の作りでした。

脱衣所で仕事帰りらしいじい様達が、尊厳死宣言公正証書の作成について話し合ってたのはきっと気のせいです。晩飯前・晩飯後・就寝前と入った風呂で、湯あたりでもしたのかもしれません。

明日はここから、また小海線を小淵沢に戻ります。

今日どこまで行くか、いま決めた

今日どこまで行くか、いま決めた
これを出張とは言うまい。
今回の東京方面への旅行でセットされていたのは相談料金現物支給の会食のみ。いっそそのまま帰れる列車の接続を選んで、11時29分高尾発小淵沢行きに乗り込みました。甲府盆地に入ったとたんに、空がやや高くなった気がします。

緊急性のない書見を国会図書館でやるより、いい午後になりそうです。

さて、このまま中央本線を下れば18時過ぎには木曽谷を抜けて中津川に出られるようにはなっていますが、余った青春18きっぷと貰ったじゃらんポイントで遅めの夏休みを取りたい気分です。

新たなサービス告知ページ、開設の件

その分野の年間依頼件数を、来年には2倍から1.5倍にする計画です。

小規模企業向けに、企業側での労働相談・法的措置への対応その他の業務案内の告知をするページを増設し、このたび公開しました。

これで、今までも年間1~2件はあった企業側での労働相談のご依頼が、2~3件には増えると確信しています。

作ってしまえば労働者側のお客さまもご覧になるに決まってるこのページ、まず心がけたのは労働者側からみて『経営側に日和った』と思われないこと(笑)おかげで依頼がほしいんだかいらないんだかわからなくなっています。

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いえ、これはあくまで公正さを確保するためのものだ、と考えておきましょう。少なくとも公正さを疑われる事例として業界団体から指摘を受けることはないはずです。

ただ、全面これ労働側といった風合いの当事務所ウェブサイトにあってもさまざまな理由で、企業側のお客さまは訪れていたのです。

…たいていはのっぴきならない事情で。

さらに皆さん揃って「(企業側から)ご依頼を受けてくださるのですか」と下から目線でおっしゃる。

そこまでは遠慮しなくてもいいし、少なくとも近寄っただけで襲ったりはしない、くらいの印象を企業側のお客さまに与えられればいいな、と考えています。

費用の設定は適当です。

…あ、そんなことを言ってはいけないのですが、士業の報酬としてもっとも曖昧な算定基準=タイムチャージ制を取っています。

これでご依頼へのハードルがいっそう高くなるでしょう(遠い目)

相談は1時間6000円。上位互換なあの士業よりまし、という程度の設定です。この分野で下請け業者に甘んじる気はさらさらないので、たまには私の技量を高めに売りつけてみるのもいいかな、と。

ただ、最近時折聞かれる残業代等の過大請求事案を企業側で安価に迎撃するには、請求額と企業側に関与した場合の報酬額をリンクさせないほうがいいかもしれない、という思惑もあります。そうした事務所さんが読んだら気を悪くするようなしないような記載も入っています。

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少なくともウェブで依頼を集めるタイプの事務所は、数年前にはどんな業務を扱うことにしていたか(いなかったか)を立証可能なので、こう言ったって公正さを疑われる事例として業界団体から指摘を受けることはないはずです。

実際のところ、請求の当否や手続きの落としどころを正しく見切ってしまえば労働紛争で企業側への関与はタイムチャージ制の報酬設定でも安価に仕上がる可能性が高いと考えています。高額な残業代請求だけやりたいような人たちには、この際悪役側に回って貰うことにしましょう。

全体的には公正さを疑われないよう配慮はしつつ、相談にあってはできるだけ各手続き・官署の扱いの実情をお伝えしたい、とは思っています。

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労働者側からみていささか歯がゆい労基署側の対応も、企業側から見ればこういう言い方になるでしょう(苦笑)

少なくとも一部の社労士・企業側弁護士と違って、労基署の介入や指導をなるべく排除しよう、という立場は取りません。さりとて労基署や各種処罰規定の脅威を強調して是正勧告への対応で稼ごうというほど悪趣味でもないつもりです。むしろ事案によっては、訴えられるまえに和解契約を結べるチャンスだ、と考えています。

ですのでこの程度の記載では、少なくとも公正さを疑われる事例として業界団体から指摘を受けることは、ないはずです。

先ほどから公正さが公正さが、と申し上げているのは、当然ながら業界団体が今春作った妙なガイドラインを意識してのものです。例のガイドラインのおかげで労働者側とか会社側といった表現すら規制対象になりかねないご時世になってしまいましたが、ウェブサイト全体をみれば労働者側にも会社側にもなり得る、ということがわかればまぁ、公正さを疑われても申し開きはできるでしょう。

それに、案外こうしたページをまじめに(実はあちこちに紛れ込ませた皮肉に気づかずに!)読んでしまう方、というのも今後現れるかもしれません。そうなったらまぁ、粛々とご依頼を受け企業側で戦うしかないだろうな、と考えております。

まずは年間3件の受託を目指すとしましょうか、この分野(笑)

夏の素敵な贈り物(と、素敵じゃない使い道)の件

9月の贈り物

届いた箱を開けた。思わず声がでた。

 

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こうきたか(笑)新幹線デザイン缶アソートセット、ですって♪

さきごろ相談だけでどうにかしてしまった、裁判外交渉のお客さまからいただいたものです。借地借家関係の相談もこういう結末なら悪くないな、と思ってさらに箱を開けたところで…

手が止まりました。

これ、飲んだらもったいないのではないか(汗)

勇をふるって、銀山温泉&山形新幹線E3系をあしらった缶を一つ開けたところです。先日、久しぶりに裁判外代理のご依頼を受けました。

このペースで行くと、おそらく年内いっぱい楽しめるのではないか、とも考えています。この夏にお客さまからいただいたビールは計4箱あり、これに関しては補助者さまには分配しない(←お菓子その他の食べ物はちゃんと分けるのですが、彼女はビールを好まないらしいのです)関係で、まだ一箱開けておりません。

いっそこの素敵なプレモル、相談室か執務机に飾っておこうかとも思いましたが勤労意欲を喪失しそうな気がします。大事にしまっておきましょう。

実はビールは好きなんですが、毎日飲むわけでもないのです。新たなご依頼があった・事案が解決した・入金があった、エビスやプレモルはそんな日だけ飲んでいい…と考えていますので、今年の冬もらったビールも飲み尽くしたのは梅雨開け後、だったりしています。

8月の贈り物

出戻りの複合機を引き取ってやってほしい、という要請がありました。

おつきあいの長いお客さまが相続された住宅をこのほど解体されることになり、脇で話を聞いていて「その動産、売れるんですけど」などと口走った…これをきっかけに一般住宅内の動産を売却するプロジェクト、に関与することになってしまったのです。

一見して価値のなさそうなものも売却できる、ということもわかりました。

最も印象深かったのは、戦国時代~江戸時代の古銭(大判やら小判やら)のレプリカをあしらった額がちゃんと売れたこと。粗大ゴミに出したら処分費用を発生させてしまうところです。

ちなみに「私なら(純正品をわざわざ)買いません」と補助者さまがコメントされた、携帯電話会社の純正品ACアダプタと充電用USBケーブルもしっかり売れていきました。

…僕もこうしたものは、100円ショップで買いますが。購入者には感謝せねば(苦笑)

価値のある物はまじめに売却するわけですが、ちょっと歯ごたえのある残置物件も当然あります。やっぱり楽しいのはそうした物の面倒をみること。

不良セクタが3つあるらしいUSB接続1TBのハードディスクは、『その不良セクタの場所がパーティションのなるべく後ろにくるように』領域を分割して当事務所で余生を過ごされることになりました。

…三十数時間におよぶ厳密なスキャンの結果を経て、ですが(苦笑)

実はこの事務所、いままでストレージ一台の最大容量が500GBだったのです。安定器から異音を発する蛍光灯も、LEDに代わりました。天井から外せないと言われていたものが、外れたのです。

こうした残置物件、当然ながらご親族の方々が真っ先に持って行かれた残りを扱うことになっています。

そうして引き取られたはずのBrotherの複合機が「(引き渡された先で)いらないって言われちゃったから先生、使えるなら貰ってやって」と当事務所に搬入されたのは先月末のこと。

理由は数分で納得できました。

ダイヤルボタンのところにマジックで思い切り119と書いてあるのはまぁ、ご愛嬌というべきでしょう。その番号を使う機会がついになかったことは、解体までそのおうちが健全だったことから推測できます。これは筆記具メーカーのウェブサイトを参照し、なんとプラスチック消しゴムでこすったら消えてしまいました。

新品同様にもどった本機に気をよくしてノズルチェック印刷をかけたところ、C・M・Yの三色は完璧に出力されました。相当期間放置されたインクジェットプリンタとしては、なかなかのものです。

残る一色=黒が全くでません。新品の純正インクを装着してもでません(苦笑)

ブログの執筆そっちのけであれやこれやをやったおかげで先週までには回復し、ときおり用紙を重走させつつも元気に稼働しています。いずれ、インクは互換インクに置き換えて裏紙・下書き専用で働いてもらおうと思っています。

このMFC-710D、ファクスのメモリ代行受信能力がA4判400枚あるとされています。

今まで使ってたNECのSP-NA540は20枚。

訴訟代理人としてファクスでの書類のやりとりをすることがほぼない当事務所では、これでもよかったのです。

MFC-710DでPCからのファクスも送受できることがわかりましたので、Windows95からWindows10までを生き抜いたRS-232Cポート接続のファクスモデムもいよいよ売りに出してやろう、と考えています。

7月の贈り物(だと思う)

出張時のホテルの予約に、『じゃらん』を使っています。リクリートカードと併用してポイントを貯めるのはまぁ、お約束です。

そうしたポイントの付与の中に、たまに一千ポイント単位でじゃらん限定ポイントがつく記録があることに気づいたのはこの春のこと。

はて、何をやったっけ?

見ればオンラインカード決済時にポイントを多めにつけてくれるキャンペーンを利用しているようなのです。が、還元率等の条件がよくわかりません。一泊3千円~5千円台の宿でも、このキャンペーンの適用下では一千ポイント以上のポイント付与がある、ということになっています。

つまり宿泊費用に比して三割から二割くらいの還元がある、と。

そこでこの5月、このキャンペーンにそってオンラインカード決済ができる思い切り安い宿を取ってみたのです。

御徒町にあるどうしようもないカプセルホテル、一泊2500円(苦笑)

このホテルそのものは二度と行かないと決めましたが、7月になって。

 

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宿泊に使った以上のポイントが転がり込んできました(汗)

有効期限の関係で7月の東京出張時に使ってしまいましたが、当然ながらその分の出費を免れています。

折しも夏の青春18きっぷが、3日分余っています。

8日からの東京往復で2日分は使います。

8月のお盆休み取ってないし9日締め切りの準備書面は今日送っちゃったし10日の関東はお天気良さそうだし補助者さまの次の出勤は13日だし…と、何か不純ないいわけを探している自分に気づきます。

さ、この不労所得、どう使いましょう。

群馬県片品村観光協会のウェブサイトによれば、同村内鎌田から栃木県境を越えて中禅寺温泉への路線バスが24年ぶりに復活した、とのことです。

あくまでも参考情報です。そういえば前回東京出張時に、群馬県内のお客さまからお声がかかったな、なんていいわけを追加してはおりません(遠い目)


いろんな人からいろんな贈り物をいただいた夏。

僕も誰かにお返しをしようと思ったのです。

図書館から帰った夕方、不在着信が2件ありました。
昨年もこの時期にお電話をいただいた、同業者さんから。

用件を正しく見切ってコールバックします。一応はご用向きを伺います。

「法の日の無料相談(の、相談員募集)なんですが」

見切ったとおりの用件です。いっそ偽善的なくらいさわやかに応じます。

「で、いつどこに行けばいいですか?」

募集担当者さんにとっては理想の対応になったと思います(笑)

かくて10月3日、業界団体が例年主催する無料相談会では市内某区役所での相談員になりました。

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