にくきゅう+ゼロの一ヶ月
先日のこと。出張相談実施中に、国会図書館のOPACの使い方を説明する必要が出てきました。参考文献の探し方も、当事務所では本人訴訟の相談の中でお話ししているのです。
しかしながら、Windowsタブレットの画面遷移がおそろしく緩慢、というより事実上止まっています。モバイルルータは今月から利用を開始したFreetelのSIMを使って、通信データ量としてカウントされない低速なモード=節約モードで通信していたのです。
このモードを変更するには手持ちのスマートフォンから同社のサイトに接続し、節約モードの利用を止める必要があります。
…が、鞄のなかの定位置にスマホがありません。
スマホがありません。
「スマホがないようですね」
他人事の顔でつぶやいてみます。お客さまに(遠い目)
試しにこのスマホで使っているIP電話に別の携帯電話(キャリアの契約を残しているガラケー)からかけてみると、呼び出し音がなります。
「どこかには、あるみたいですが…(相談を)続けましょうか」
電話を切って、他人事の顔でつぶやいてみます。この時点でお客さまのほうが動揺されていたかもしれません。
遷移のおそいブラウザの画面を指してゲストログインから詳細検索、雑誌記事検索を探して云々、と説明しているうちに、どこかで聞いたような電話の音が鳴り出しました。
音源の方向としては、僕のおしりのあたりから。
しかし。僕はさっき電話を切りました。
お店の電話かなにかだろ、と見切って説明を進めます。なぜか電話に出る人はおらず、なおも続いて電話の音が聞こえます。
音源の方向としては、僕のおしりのあたりから!
妙な焦燥感に駆られて後ろのポケットに手をやると、平たい板状の硬いものが入っている感触があります。
どこかに行ったかと思ってた僕のスマホ、F-11Dが戻ってきました。
問題はさっき僕が発信したFUSION IP-Phone Smartの着信音が鳴りっぱなしであるという点です。
そう、とっくに切った電話が今も鳴りっぱなし(笑)
こういうことは一切の説明を省略して(なかったことにして)相談に戻るのがいい手です。
当然のような顔をしてF-11Dに入れたOperaを立ち上げ、Freetelのサイトにログインして通常モードに変更します。F-11Dには、これも今月から利用開始したSo-netの0 SIMのSIMカードが挿してあり、こちらは速度的な制限がなく高速通信できるのです。
インターネットへのアクセスは見違えるように早くなり、何事もなかったように説明が終わりました。
今日はモバイル通信の契約が複雑になり、その代わりに安くなった、という話しです。
数年前までは僕も人並みに、ガラケーのパケット通信に上限4410円を投じておりました。
これが高い、と感じたことをきっかけに使い出したBiglobeのSIM、5月の時点では税別1020円で月間3GBの高速通信とSMSの送受信ができています。通信量にかかわらずこの値段。3GBの容量を使い果たすこともありません。
これをもう少し削ろう、と思い立ったのはこの春、新しいWindowsタブレットを導入したくなったから。加除式の法令集一冊分のカットと併せて1年間で1万円ほどの経費を削りたい、というわけで。
Biglobeの契約を置き換えて、月間500MBまで高速通信でき基本料金無料の0 SIMと月間100MBまでなら299円のFreetel SIMを今月から導入することにしたのです。特にデータ通信量としてカウントされないFreetelの節約モード(公称速度200kbps)がどれくらい使えるかに、大きな関心がありました。
これを一ヶ月運用した結果。
まず0 SIMのSIMカードはF-11Dに挿して、IP電話の待ち受け・メールの送受等に用いたところ、データ通信量は80MBほどしか使わずにすみました。もう少し遠慮なく使ってもよさそうです。
モバイルルータで運用したFreetel SIMは高速通信したデータ量70MB、モバイルルータ側で記録されたデータ通信量の差を取ると、節約モードでは50MBほど通信したようです。
したがって、月間のモバイルデータ通信の料金合計は税別299円。予想よりも好結果となりました。
で、Freetel SIMの節約モードの性能はあまり高くない印象があります。
例えるなら、開業直後にWindows98搭載のサブノートで使ってたプリペイドのPHS通信(公称速度64kbps)に戻った気分(笑)
Windowsタブレット(ブラウザはEdge)でYahoo!のトップページを開くのにだいたい2分くらいかかり、F-11DでFusion IP-smartで通話を試みるといささかいただけない音質に甘んじることになり、データを圧縮する習慣のないお客さまから添付ファイル付きのメールを受信したが最後、各機器とも意識不明の重体になってしまう、まぁそんな感じです。
そう書いてしまうといかにも救いがないのですが、ブラウザはOperaやOpera Miniにしてデータ通信量を節約するモードに変更すればよく、IP電話は通話中のパケットロスは派手に出るものの昔の携帯電話程度の音質をキープしており、メールに関しては同時に携行しているガラケーで本文だけ先に読んでしまえばよい(笑)ことがわかりました。
問題のほとんどは運用と我慢とでなかったことにカバーできるのです、きっと(遠い目)
7月からは、月間データ量500MBまでの制限がある0 SIMのほうをモバイルルータにさし替えてみます。節約モードが一応使い物になるFreetel SIMはF-11Dに挿して、IP電話とメールのモニタリングに使えばよさそうです。こちらから電話の発信をするときだけ通常モードに戻して高速(つまり高音質)通信をさせればいいのかもしれません。
予想よりも削減できた通信料の差額を使って、タブレットで雑誌が読み放題になるサービスに加入しようか考えています。僕のWindowsタブレットでも、Androidのエミュレータを走らせたうえでこうしたサービスが使えます。
この手のサービスで、交友社の『鉄道ファン』も読めることに気づきました。
僕にとっては、ここが重要です。
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