さようなら、重くて遅くてスリープさせると目覚めないタブレットPC
準備書面をはじめとする裁判書類の起案は、すぐれて知的な営為であります。
作業に当たっては脳に最大限のブドウ糖を振り向けるため、昼間であってもゆっくりたくさんの食事をとったあと直ちに和室で横になり、静かに目を閉じたうえで起案に思考を集中させる必要があるのです。
思考を集中させすぎて意識を失うことさえ、しばしば発生します。
…ぐぅ。
先週末の簡裁向け答弁書に加えて本日、地裁向け準備書面を脱稿しました。週末にはもう一件、簡裁向けの準備書面を作らねばならず、いささか仕事が詰まっています。
昼寝をしていたのではないかと思われた方もいるかもしれませんが、それは邪推です(遠い目)
作業の合間をぬって、先ごろ購入したタブレットPCを整備しておりました。
導入二日後あたりまでは「いっそヤフオクに放り投げてやろうか」と思い詰めたこの一品、そう考えてしまった人が他にもいるのか知りませんが、同じ機種でキーボード付きの一万円高い品が本日時点でほんとうにヤフオクに出品されています。
僕のところでは手放さないでいいと判断できた新鋭機は東芝のdynabook tab S80の昨年出た機種。いよいよWindows10のプレインストールマシンを導入することになりました。
…開封直後の本機が遅くて重くてスリープさせると目覚めないロクデナシに見えてしまったのは、Windows10が悪かったのだということもこの10日間で理解できました。
プレインストールモデルのWindows10は、当然ながら出荷時から顧客の手に渡って開封されるまでのアップデートが適用されていません。
ですので開封直後の数日間、断続的にこのダウンロード&インストールを行い、この間見かけ上ひどく鈍重な挙動を示すのです。
加えてWindows10が標準で持ってる自動メンテナンスの機能それ自体がPCに負担をかけるもので、理想的には夜間にPCを立ち上げてこの機能を走らせておくべきなのですが…古風なパソコン使いとしては
電源は切ってしまいたくなるのです。各日の使用終了時には(笑)
つまり、僕の通常の使い方はWindows10の自動メンテナンスを阻害するものだった、と。
これに気づいて、設定のカスタマイズと平行して3日間ほど電源入れっぱなしで放置したところ、ようやく挙動の鈍重さとスリープからの復帰の不確実さからは解放されるに至りました。
よく考えたら僕のパソコン人生で国内メーカー製のPCを新品で買うのは21年ぶり(ちなみに21年前に買ったのは、PC-9821As2/M2。添付ソフトどころかOSも別、でしたっけ)なにやら恐ろしい経験をした気がします。
ようやく使い物になった本機は、おそらく相談実務を変えるスペックを持っていると考えています。出来のいい筆圧検知式の手書き機能は先月まで運用していたASUSのVivotab Note 8も持っており、これが出張先での相談やメモをしながらの書見に役立っていました。
本機を導入した理由は、この手書きの機能に加えてここ1年ほどでWindowsタブレットでも搭載が進んできたデュアルマイクとそれを利用した音声録音アプリにあります。
…こいつはいずれ、話者の位置関係を角測量できるようになるんじゃないのか、と思ってしまったのです。
相談の場で言った言わないの見解の相違を(はっきり言えば、相談希望者とのあいだで)防ぐ必要性が少しずつ増しており、話者を自動で識別できるアプリとその機能には有用であろうデュアルマイク(モノラルと違って、基線上に配置した二つのマイクに到達する話者の声は、二つのマイクと等距離から発せられたものでないなら到達時間に微少なズレが生じるはずです。うまく使って基線と話者との角度を求めるようなアプリが出てくるかもしれません)を持ったPCなら導入してみたい、と考えました。
まだ実戦投入はしていませんが、人の声を録音する機能はおおむね良好です。Windowsの音声認識機能が内蔵マイクではとうとう使えなかったVivotab Note8とは違って本機はふつうに音声認識が使えます。
少なくとも、もう重いとか遅いとかスリープさせると目覚めない、とは言わないことにします。
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