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MFクラウド確定申告、採用の件

当事務所の、昨年の売上げ構成。

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裁判書類作成業務を労働紛争とそれ以外(の、全部!)に分けて補助科目を入力し売上高を集計させたら、まぁこうなった、と。

絶対額は恥ずかしいので見せられないとして、割合としてはこの事務所、ほんとうに労働紛争の事務所だ、と考えてもらっていいかと思います。

昨年からMFクラウド確定申告の利用を始めたのは経営分析ごっこに興ずるためではありません。創業12年目にしてようやく青色申告に移行しようという判断をしたのです。

…一昨年から白色申告事業者も記帳義務ができちゃったから、というだけの話だったりします(苦笑)

で、丸一年このサービスを使ってみました。

正確には昨春の導入初期に各金融機関・クレジットカードの情報を自動取り込みして力尽き、その後11ヶ月間僕はほぼなにもせず、先月末になって

仕訳されていない入出金が900件弱ある現実に直面した

そんな感じです。金融機関の取引データだけは日々真面目に取り込み、

適切には仕訳されていない入出金データを蓄積して僕の帰りを待っててくれたわけです。MFクラウド確定申告(笑)

まさに夏休みの宿題やってないまま8月下旬を迎えた小学生状態で作業を再開してから約二週間で、現金取引まで含めて1500件ちょっとの仕訳を終えました。

早かったのはここから(というより、ここからだけ)です。確定申告書と決算書の作成を20分ほどで終えて、印刷・提出可能ということになりました。

おかげで今年は夜になるまえに申告書提出用封筒への消印付与=郵送提出が終わったのです(遠い目)

このサービス、それでも便利だと思うのです。月額800円のプレミアムサービスを試しに1年間使ってみて、年額制で料金が少し安いサービスに移ろうと決めました。

スタンドアロンで動く会計ソフトにしなかったのはよその事務所とデータをやりとりする必要がない(弥●会計のシェアがどうあれ、僕だけならわざわざ使わんでもいい)のと、バージョンアップのたびに金払う、というのは会計ソフトではちょっとまずいのではないか、と思ったから。青色申告特別控除の65万円から得られる節税効果がMFクラウド確定申告の年間利用料を大きく超えるから、という皮算用もありました。

クラウド型の会計ソフトのもう一つの選択肢であるFreeeを避けたのは、どうもそちらは個人事業主から法人への移行をスムーズに行うような商品設計になっているように思えたからです。

これに対してMFクラウド確定申告は、同じアカウントでマネーフォワード(個人用の家計簿・金融機関残高の管理サービス)へ連携する一方で法人の会計ソフトは別のサービスになっていて、個人事業主でいたい人向きに見えました。

先日、電動アシスト自転車をPanasonicからYAMAHAに乗り換えて思ったのです。前者は家電にみえる一方、後者は二輪車の仲間に思えます。

お試し期間だけ使ってみたFreeeはパソコンソフトに思える一方で、どうもMFクラウド確定申告は仕訳の道具、という感じがしました。前者はやたら簡単さを強調したがるのがウザいし、教科書どおりに入力しにくいようです。

そうしたことも、シェアは大きくないMFクラウド確定申告を選択した理由です。

※社労士兼司法書士の事務所が社労士っぽくみえるか司法書士っぽく見えるか、という問題には気づいていないふりをして、お話をすすめます。

FreeeでもMFクラウド確定申告でも持っている最初の一ヶ月の無料期間中にどちらが快適か(または、どちらがより不快でないか)比べて自分に合うほうを決めたらいいと思うのですが、どちらにせよ最初の一ヶ月分の仕訳と自動仕訳の設定をやり抜ければあとはかなり楽になります。

実際のところ、昨年の取引の入力で一番手間がかかったのは

  • 仕訳の方針を適切に決める

ということでして(苦笑)絶対的な正解がないけれどそれなりに一貫した方針とその中での整合性を保つ必要がある、複式簿記はそういう世界なんだと自分なりにわかりました。

事業用兼生活用の口座とクレジットカードと電子マネーをそれぞれ複数、あとは事業専用の預かり金口座一つを持ってたって方針さえきまればおおかた自動で仕訳してくれるのですが、ある口座を事業用と考えるのか否か(お客さまからの入金を売上高と認識するか事業主貸と考えるか)、クレジットカードは、果ては手のひらにある現金100円は?

そんなことを思い悩むうちにサクッと1週間ほど過ぎた記憶があります。

あれこれ考えた結果、僕の立ち居振る舞いに親和性が高かったのは、お客さまから入金があるすべての口座は(営業性個人口座でなくても)事業用と考えて取引データを自動入力して自動仕訳させ、すべてのクレジットカードも一応は事業用として取引データを全件把握して自動仕訳させることです。

これだと未払い金の増減の把握まで自動で行われ、よく行くスーパーマーケットなどは自動仕訳のルールを設定しておけば取引データを取り込んだと同時に事業主貸に仕訳をしてくれます。ただし把握した取引と仕訳の件数が妙に増えます(苦笑)

小口現金は持たない(というより、認識しない)ことにしました。

事業用兼生活用の口座からお金下ろした時点で事業主貸として自動仕訳させ、もって歩く現金は全部事業と関係ない僕個人のお金と想定したうえで、現金で印紙を買ったり住民票とったりした都度レシートを持ち帰って『事業主借』で入力していくとよいようです。

※これはあくまで経理上の認識を説明したものであって、お客さまから預かったお金を僕のものと考えているわけではありません!

逆に、余ったお金を口座に入金したら『事業主借』にしていけば結局整合性はとれることになります。一年分の事業主借・事業主貸の総額は妙に増えるのですが、両者の差額はそう大きくなく事業主貸が少し多い程度におさまります(つまり、あまり儲けてはおりません)

面倒だ、と思ったのは不動産登記のように『司法書士報酬と登録免許税(にあてるお金の預かり金)を一緒に振り込んでもらう場合』です。

これは振り込みのつど手作業で売上高と預かり金に分けて入力し直す必要があります。できるだけ、実費と報酬の支払い日が別になるような請求の方法を工夫する必要があるかもしれません。

売上高構成に占める不動産登記の割合が労働紛争の裁判書類作成を超えるまでは無視していてもいいような問題ではありますが。

さて、今月は丁度よく、というべきでしょうか。月の前半にあまり仕事が入りませんでした。

先の週末に一件、新しい労働審判手続申立書作成のご依頼を受けたところです。

今日キャンセルになった不動産登記はひとまず忘れて、今月も残業代計算にいそしむとしましょうか。

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