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忙しくなる、前に(トラックボールのスイッチ交換の件)

明日から受付停止、と決めました。少々ご依頼が輻輳気味なのです。明日から、としたのは今日の相談でご依頼になりそうなものが1件、という読みがあったのですが外れました。

ご依頼件数としては2件になったのです(苦笑)

さて、今月も長文の書類を何件か作ります。音声認識のおかげでだいぶ楽にはなったものの、この冬に入って作業能率を落としつつあるのがLogicoolのトラックボールTM-150、3年ものです。現在は以下の後継機が出ています。

この左のスイッチが、反応しなかったりチャタリングしたりするのです。

修理方法は先達のみなさんが豊富な情報をウェブに放ってくれています。下手人であるマイクロスイッチを新たに買って(同じスイッチを買わねばならんのが腹立たしいのですが)基盤からハンダを溶かしてスイッチを引っぺがし、新品をハンダ付けすればよい。それだけ。

送料がかかるため、他のスイッチの破損に備えて6個を購入しました。壊れたスイッチさえ替えてしまえば、このトラックボールは実にいいのです。

作業にはコツがあるようです。皆さん大なり小なり困っておられるのは、三本の脚(電極)で基盤にハンダ付けされているスイッチをどう取り外すか、です。

人間の手が2本しかない関係で、ハンダごてを持った残りの手で基盤を支えたらハンダを溶かしてもスイッチを引っこ抜く手が足りません。

なかには、スイッチに紐を取り付けて足の指で引っ張りながらハンダを溶かした、という方もおられます。わりと好きですがもう少し違う方法を模索したいところです。

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まずはなんらか他の方法で基盤を支えられれば、問題の解決に近づきます。ちょっとした工具箱があるなら、小さなモンキーレンチに基盤を噛ませてしまえばよさそうです。

ハンダ吸取線で十分にハンダが取り除けない、というのも問題らしいのですが、これは何らか適切な方法でスイッチを引っこ抜くことができれば大丈夫です。手に入れやすく無理のない機材の組み合わせで、スイッチを基盤から上に離す方向で力を与えてあげればいい。

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同じく工具箱のなかにソリューションが転がっていました。小さな釘をラジオペンチでつまみ、左手で保持します。

基盤はモンキーレンチで噛ませます。

スイッチと基盤には初期状態で少しだけ隙間がありますので、その隙間に写真の上方向から下方向に(つまり、写真では基盤面と並行に)釘を挿入しながら1箇所ずつハンダを溶かします。

最初はスイッチと基盤の距離が狭いため、左手のラジオペンチで持っている釘は基盤を支える役目も果たします。ハンダを溶かしたら少し上にスイッチを離す、という動作を何回か繰り返すと、写真のように基盤から大きくスイッチが離れてきます。

…ハンダの吸い取りが決してうまくできていないことは、基盤をごらんいただければわかるかと思います(苦笑)

うまく使えなかったハンダ吸取線なんですが、レビューを見てるとこれを皆さん切らずにケースから小出しにして使っておられるようです。作業が長引くと熱で樹脂製ケースが溶ける、ですって。

さて、これはどういうことでしょう?そもそもハンダ吸取線は細い銅線を編んだもの。ハンダごてで熱してハンダにあてがって、溶けたハンダを吸い取るのです。

だとすると、ハンダ吸取線を必死でハンダごてで熱しても、熱していない残り何メートルもの部分ではどんどんムダに放熱していますので効率が悪くなるはず。

僕はハンダ吸取線を2cmほどに切って割り箸(熱伝導率が金属よりずっと小さい木材)にはさみ、ハンダを吸わせることにしました。電子基板用などの出力の低いハンダごてをお使いの方には、こうしたほうが作業の立ち上がりが早いかもしれません。

そうまでやっても写真の仕上がりか?と言わないでください。スイッチを交換したトラックボールの使い心地は、めでたく新品時代に戻りました。

コピー&ペーストがやりやすくなったのはいいことかどうか不明ですが。

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