Windows7の音声認識を導入する件
四十肩なのか労働災害なのか、PC入力作業が続くと右腕にしびれを感じるようになってきました。だんだん深刻になってくるような気がします。
キーボードでの入力の一部を、Windows7が標準でもっている音声認識の機能で行えれば問題の解決につながるはずなのです。この一週間で手持ちの機材を一通り試し、新しいマイクも買ってみました。
結論。新しく買ったBluetoothのマイクが結構使えない(苦笑)
使える組み合わせのサンプルがあります。著作権の関係で、同業者さんなら知ってるあの文章を入力してみました。
(ヘッドセットによるもの)
この法律は司法書士の制度を定めその業務の適正を図ることにより当期供託および訴訟等に関する手続きの適正かつ円滑な実施に7もって国民の権利の保護に寄与することを目的とする
司法書士は常に信用保持し業務に関する法令及び実務に精通して公正かつ誠実にその業務を行わなければならない
司法書士はこの法律の定めるところにより他人の依頼を受けて次に掲げる事務を行うことを業とする
登記または供託に関する手続きについて代理すること
(スタンドマイクによるもの)
この法律は司法書士の制度を定めその業務の適正を図ることにより冬季供託および訴訟など2関する手続きの適正かつ円滑な実施に致死もって国民の権利の保護に寄与することを目的とする
司法書士は常に品位を保持し業務に関する法令及び実務に精通して公正かつ誠実にその業務を行わなければならない
司法書士はこの法律の定めるところにより他人の依頼を受けて次に掲げる事務を行うことを譲渡する
登記または供託に関する手続きについていたりすること
両機材とも、PC接続後に音声認識のチュートリアルを1回、認識制度を上げるための追加のトレーニングまで1回実施後、業法1条から3条までをふつうの速度でふつうに読んだだけ、です。
ええ、ふつうに読んだだけ。上記のサンプルでは最初の読み上げと変換で認識を誤ったところだけ色を変えました。スタンドマイクの認識結果の業法3条が何かの皮肉になってるのは、わざとやったわけではありません。
速度と品質をみるかぎり、手際の悪い補助者より三倍速いんじゃないか、と思えてきます。念のため付け加えますと、当事務所では補助者さまの採用時に打鍵速度を上げさせる研修を施しており、手際の悪い補助者など存在しません。
ところどころに笑いを誘う変換ミスがあるのはさておいて、変換動作なしでこれだけ入力できれば、キーボードによる修正をおこなって完成させても処理速度が大幅に上がります。右腕の負担軽減と作業速度の1.5倍化を両立しうるこの機能、登記はともかく裁判書類をたくさん作られる同業者さんには是非おすすめしたいと思うのです。
僕にとっては今後も安心して長文のコンテンツをいくらでも作り続けられる可能性が見えてきたこの音声認識、機材の組み合わせを誤るとドツボにはまります。
新しく買ってみたノイズキャンセリング機能付きbluetoothヘッドセットは、シホーショシと20回しゃべるとそのうち19回は
- 地方都市
という結果を出してくるので音声認識用の機材としては不採用としました。台所で全力運転している換気扇の下で通話してもふつうに聞こえる音声を相手に送れる頼もしい製品ではあったのですが、音声認識ソフトでは「さしすせそ」の音をうまく解釈できなかったのです。なぜか社会保険労務士という語はちゃんと解釈できましたが、これは音節数が長い語なので一気にしゃべって入力すれば他の候補と間違えにくいからだと推測します。
フレッツ光のポイントで交換してあったマイク付きbluetoothオーディオレシーバーに至っては一文字も変換できないことが発覚しています(愕然)これは商品名を晒しておきたいところです。実験用としても不適な機材だ、と。
つまり、たまたま手元にあった機材の組み合わせが悪い人からすれば「音声認識は(または、そのマイクは)使い物にならない」ということになっているのではないか、と。
僕がブラックな調査士行政書士事務所の補助者だった十数年前、ボスの気まぐれで導入されたVoice一太郎が一瞬で誰からも相手にされなくなったことがありました。当時の技術では変換精度も速度もお話にならず、定着しないのもしかたなかったはずですが、現在ではしっかり使えるものになっています。
29歳で創業して12周年を迎える8月は、これを何度か記事にしてみます。
四十肩に悩むすべての同業者さんに、連帯の意を表して(笑)
« 相談時間は三人分。でも… | トップページ | 月初出張前の夜、という締め切り »
「零細事務所の電算・情報・通信」カテゴリの記事
- 片足をひたしてみるマイクと音声編集の沼 後編(2024.05.06)
- 片足をひたしてみるマイクと音声編集の沼 中編(2024.05.01)
- 片足をひたしてみるマイクと音声編集の沼 前編(2024.04.24)
- 申請用総合ソフト:バーコードリーダを使用せずに行うQRコード読込の導入事例(2024.03.21)
- 冗談から使い始める生成AI(2024.01.20)
コメント