週末は、車検を終えて
古い車を持つことは、どこか年老いた犬と暮らすのに似ている。
必ずしも心のままにはならない相手と共にあり、残された時間を慈しむ喜びがそこにあるのだ。
「ペットを一週間放置しておく人は、いないと思います」
…独りよがりな同人誌のエッセイ風に書き出してみたいところなのですが、補助者さまから例によって的確な突っ込みが入りました。いつもの文体に戻しましょう。
さて、僕は75万円(車両本体価格は63万円)で買った軽自動車に乗っています。今年の車検費用はなかなか見応えのある見積もりをいただきました。
総額、26万4169円。
就業規則作成や生前贈与の登記がセットになってるわけではありません(苦笑)
部品の交換が結構な件数出てきたのです。この車、初度登録平成8年。
「いままで各回の車検費用が総額10万円を超えないまま来たのでしょう?」
と補助者さまがなおも隣の部屋から言ってきます。
ちなみに、自動車工場からの電話で見積もり説明時に
「おそらく今までに大きな整備はほとんど経ていないはずですが」
と言われたのは、彼女には聞かれていないはずなんですが。
まぁそんなわけで、大はタイミングベルト一式2万6千円から小はエアーホース335円まで30項目ほどの交換の嵐が吹き荒れまして、かような事態に立ち至ったわけであります。
ボンネットあけたら鮮やかな青色のプラグコードが目に入ってきて、なにやら走りを重視する車のオーナーになったような気分がするわけですよ。
この車、購入価格からわかるように新車で買ったわけではありません。司法書士の試験にうかって隣の市の土地家屋調査士事務所で補助者として働くようになった平成11年1月に、中古で買った車です。以来すっかり馴染んでしまって買い替える気も起きず、これまで各回の車検を稲沢にあるオートプラザラビットまで持って行き、安いほうから2番目のコースで粛々と通してきたのですが…
- そろそろこいつは、どこかが壊れるはずだ。
- だから、それに対応できる自動車工場を探すべきだ。
と思い立って今年から違う工場に持って行ったらこうなった、と。
今の心境としては、当事務所にときおりやってくるある種の類型のお客さまになったような気分です。
自分では勝てると思ってはじめた本人訴訟が頓挫しかけたので相談を持ち込み司法書士にダメ出しを喰らいまくってる素人さんのような。まだ、カネで何とかできるという助言は得た、と(笑)
ほとんどは消耗品なんです、というご見解も、自動車工場の担当さんからいただいています。なるほど、ネットで調べるかぎりタイロットエンドブーツやらフロントカムシールやらなんやら、は経年劣化する部品であるようです。19年の歳月は、説明書に記載のない消耗部品を多数発生させることもわかりました。
そうしたわけでこの見積もり、元気に採用することとしたのです。電話口で声が震えてた自覚はありますが。
毒を喰らわば皿まで、ということで9千円ほど加算して、エンジン内の洗浄も加えています。
導入以来の資本的支出の投下となった今回の車検、目標としてはあと最低1回車検を通すつもりなのですが…今回の費用投下が妥当だった場合、さらに延命できるのかもしれません。
決して簡単に出せる費用ではなかったし、下半期はちょっと頑張ってお金稼がなければならないね(でも先週は移転設定&立ち会いの見積もり依頼を2件ほど、袖にしてしまったんだけどね)と言って補助者さまに激しくお説教されて迎えたこの週末。
このブログをよくお読みのお客さまが、玉葱をたくさん持ってきてくださいました。
いつも通りに補助者さまと山分けしても十分な量があり、しばらくのあいだ食費は抑制して暮らせそうな気がします。
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