勝った事案の決めぜりふ
少々配慮を要する労働紛争が一つ、裁判外和解で解決しました。お客さまには挨拶に参りたい、とのご連絡であります。
ご芳志痛み入ります、とばかりに出張前日の今日を来所日時に指定しました。
…エレベーター運休期間中であることを告げずに、地上7階へのご招待を。
含むところがあったわけではありません。たまたまエレベーターが、月曜日から金曜日まで絶賛点検中、そうした期間だったのです(遠い目)
ちなみに僕、今日は部屋から出ずじまい♪
一通りの書類チェックを最後に終えて、最近労働紛争解決時のお約束になってる一言を申し上げました。
「今度は不動産登記のご依頼でお越しください」
無理な注文をしている自覚はもちろんありますが、そのくらいの冗談は許される条件での和解にこぎつけた自覚もあります。
このご依頼、相手方に弁護士でも司法書士でもない士業のセンセイが出てきています。守秘義務には触れない、この人の挙動についてお話しましょう。
敵対側の登場人物として、この方がなぜか裁判外での交渉に割り込んできました。社長に代わってお客さまに電話をかけて和解条項を提案したり引っ込めたりし、関連書類を送る送らないでお客さまを怒鳴った、というやりとりが録音されています。
僕は今回、2時間4000円の相談を連打してお客さまの背後で交渉を統制していた(請求額が140万円以下だったので法律相談可能な事案)のですが、さてこの方、自分がなにをやってるのかわかっているのでしょうか?
あっせんの申立をだしてるわけではないので、この方が裁判外で代理人まがいのことができるはずはないのです。
でも。
こういう奴は適当につきあって使い捨てるに限る、とかなり早い段階でお客さまには指示しています。いい条件を持ってくるなら話をきいてやり、動き出した和解交渉が何かの都合で決裂するようなら僕が代理人になったうえで、相手の社長ではなくそいつのせいにして社長本人に交渉再開を再提案すればいい。ついでにその怒鳴ってる録音内容をその先生に送り、綱紀事案として業界団体と監督官庁にも持っていくか僕の依頼人に慰謝料5万払って和解契約結ぶかご提案申し上げよう、と。
複数回決裂には近づいたものの僕がこのセンセイの職業生活の安寧に影響を及ぼすことはなく(最後の最後に、実は介入の準備をしてたのですが)、あちらは僕が背後で踊ってたことは知らずに終わっているはずです。
これはまぁ、お客さまと僕のヒミツ、としておくのがいいでしょうかね。同業者さんには気を悪くされるような記事ですが、調子に乗って安易に素人さんをいじめると思わぬところから刺されるかもしれない、というお話です。
ただ、担当者をすげ替えて仕切り直し、というのは地裁通常訴訟でもたまにみかけます。敵対当事者本人または新しい代理人が「あれは前の奴が●●だったんだよ」と言ってきたら遠い目をして聞いてあげる、という度量があればわりと使えるやりかただ、とは思っています。和解に際しては逃げ道はあけておいてあげよう、というお話でもありますか。
お客さまには短い間でしたが、お疲れさまでした(階段が?)
かなり厳しく接した自覚もありますが、私が代理人になって顕著な費用負担を強いることがなかったのは、まぁ結構なことだと考えております。
最後にいただいたお礼は今回の東京出張の宿泊先を安ーいカプセルホテルに決めたあと確認したので、宿泊先をグレードアップするのは別の方を勝たせたときにしましょう。どうもありがとうございました。
2015.05.23.追記
お客さまにはコメントありがとうございました。実名をお出しの部分だけ変更させていただきました。
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ブログ拝見いたしました。
私ども2人がテレビにでも出演したかの様に
はしゃいで何度も読み返しました...。
7階へのご招待ありがとうございました。
丁度、2日前に趣味の山歩きに出掛けた後なので息も上がらず、
上空からゆっくりと昔住んでいた名古屋の風景を堪能させて頂きました。
しかし約一名は筋肉痛との事です。(笑)
鈴木先生...本当にありがとうございました。
当初は先生のブログを拝見し、丸投げではなく何でも自分でやらないと...
と勘違いし、またびっくりするくらい内容の濃~い2時間の相談を、
それも格安で行って頂き、本当に恐縮してしまいました。
そのため、高い料金の弁護士相談でさえ相談時間が終わればメールで連絡なんて
出来ないのに、弁護士とは比較にならないほど凄い内容のアドバイスを
して下さった先生に、ましてや契約させて頂いたわけでもないのに、
相談時間を越えてまで連絡をしてはいけないと思ってしまいました。
140万円の上限の問題や当初、先生からの弁護士回りのお話もあり、
自分たちで勝手に動き回って事態を悪化させてしまい申し訳ございませんでした。
今回の相手方には、長年に渡るパワハラや別件での個人的な感情もあり、
最初から喧嘩腰で対応していたところ、先生にキビシク?諭して頂き、
かえって良かったと思います。
感情で相手を追い詰めてはいけませんね...。
何事も柔らかく丸く収めるのが良いですね...。
自分が全て正しいと思っていては和解など出来ませんね。
後に訴訟となる事を見据えた上で行動し、こちら側に非の打ち所が無い対応が
大切である事を理解いたしました。
相談料だけで、ここまでして頂き本当にありがとうございました。
感謝しております。
相談時のお話にはいつも度胆を抜かれました...。
儲からない仕事でスミマセン...。
鈴木先生は私どもの様な困った人間の救世主です。
この2か月間、モヤモヤした気持ちを抱えて生活してきましたが、
先生のお蔭で、やっとこの日を迎える事が出来ました。
ありがとうございました。
不動産登記のお話...だけでなく友人知人に会うたびに先生のお話しますよ...。
今回は本当に本当にありがとうございました。
また何かありましたら、必ず鈴木先生にお願いいたします。
その時には勝利の一献御付合い下さいね...。
先生にご縁を頂き本当に良かったです。
本当にありがとうございました。
T.K.
投稿: T.K. | 2015年5月21日 (木) 17時54分